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【信心】八木勇樹part51【功徳】

78 :ゼッケン774さん@ラストコール:2014/02/17(月) 20:24:40.34
高校時代、八木は俺たちの代のスターだった。
「常勝、八木」
全国大会で幾度か彼と走る機会があった。号砲が鳴り、視線を上げればもう彼は別世界にいた。
全国大会に出た頃より、八木と走った事だけが鮮明に記憶に残り、またちょっとした自慢でもあった。
八木は当然のように名門・早大に入学し、俺も早大ほどではないにしろ、そこそこの大学に入学して競技を続けることになった。
大学入学後は、八木の戦績を耳にしなくなった。陸上をやめたのだろうかと思っていた時期もある。
理由はわからないが、大学というものにうまくなじめなかったのだろう。
八木のタイムや走りそのものを見ても、高校時代の面影はなかった。
あるとき、高校時代以来、八木と同じ組で走る機会があった。もう昔の八木ではないが、俺が憧れ、追い続けてきた男には変わりなかった。
八木の走りに伸びがない。まだ俺の後ろにいる。気がつけば、俺が先にゴールしていた。
レース後、八木が声をかけてきた。もちろん俺と彼は面識なし。顔と名前ぐらいなら知ってるかもしれないが、話すのははじめてである。
「ナイスラン。決勝がんばれ」
そういって八木はトラックを後にした。
八木に勝った。あの八木に。
しかしうれしさはなく、ぼんやり煮え切らない気分だった。
八木は今でも俺の憧れであり、ある意味侵してはならない領域だったのかもしれない。
それぐらい、あのインターハイでの八木の走りはすごかったのだ。
悪く言われているみたいだが、俺は八木を尊敬しているし、そういうやつは少なからずいるはずだ。

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