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【旅行記】人間とエルフTRP【回顧録】

57 :マイノス代理:2012/05/31(木) 23:15:36.42 0
リエッキが逃げると男たちは舌打ちと共に標的を変え馬群の中へ消えていき、今度は別の集団が彼らを引きずり降ろす。
レースが始まって早一時間、日も高く上った時には既に観光客の一群と優勝を狙う参加者たちの群とに分かれていた。

開幕早々衝突し数を互いに減らし合ったにも関わらず参加者の群れはかなり残っている。
言うなれば「ふるい」がかけられた所であった。毎年必ず『どれだけ他人の邪魔ができるか』
というみっともないことに痩せ枯れた心血を注ぐ者たちがそこそこいるのだが、
今年は頑張った方であり、リエッキ達に襲いかかったのもそんな集団であった。

『さあさー今年も始まりました豊穣祭レース!今年の優勝は誰か!そして娘の婚約者は誰か!
両方手にする者は現れるのか!実況はワシことバッカスがお伝えしますじゃ!』
上空から年の割りにまだちゃんと発音できて聞き取れるバッカスの声が響いてくる。
参加を辞退した代わりに今年の実況役にねじ込んだのだ。
そろそろ街の入り口、最初のチェックポイントが見える頃だろう。

アーケードの正面、アーチの真下にずんぐりむっくりとした軟らかな球体が、
ふるふると巨体を震わせて参加者たちを待ち受けている。
その背後では土産物屋や露天、屋台も参加者たちを待ち受けている。

障害物突破のために参加者たちは勘からある程度まで数が減ったら、
一時的にではあるが妨害を中止する。その理由は体力温存や祭りの盛り上げなど実に様々。
それぞれに武器を構えて自然と整列し障害物前に整列していく。
レース内での見せ場の一つがこの団結である。

何人かは第一関門である「スライム」の向こうを覗き見ようとしている。各「障害物」の後ろには給水所ならぬ休憩所が設営されている。
ここで一旦休憩しその後のレースに備えるのだが、これはぶっ通しで走り続けると、
最後の障害を突破できなかったり息切れしたりと完走できなかった等の、「絵的に不味い」状況を避ける為にお運営側が設置した物だ。

一人先走っても関門は突破できず、がむしゃらに駆け抜けても続くことはない。
要領よくこなしていっても最後の競り合いでは負けるかも知れない。健康大会みたいにしてもつまらない、
そんな試行錯誤が詰め込まれた今年のレースの最初の山場が訪れようとしていた。

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