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とある科学のTRPG

1 :名無しになりきれ:2013/05/08(水) 17:10:48.05 0
このスレッドはとある科学の超電磁砲の世界観に基づいた現代超能力TRPGスレです。


一方通行の敗北により計画が凍結されたレベル6への進化実験。
だが戦闘による能力育成というアプローチは継続していた。

学園都市に24番目の学区とひとつの中学校が新設させる。
【戦闘特区】そして【六波羅学園】
カリキュラムに戦闘を組み込み、その周囲を戦闘特区として設定。
日常生活でもある程度の戦闘が起きやすいように誘導された特殊中学である。

六波羅学園のルールは
○戦い切磋琢磨すべし
○全知全能を持って戦うべし
○殺すべからず
これらはすべて戦闘とその結果から導き出される学習と進化を促すためのものである。

各地からレベル2から4までの適性検査で選ばれた生徒たちが集められ、能力の生長を促すべく戦いという名の日常を送るのだ。

あなたは適性検査によって選ばれ六波羅学園に編入されました。
それが望むと望まぬに関わらず。
または戦闘特区と六波羅学園の話を聞き、戦いを楽しむために【侵入】しています。
表向きは禁止されていますが、戦闘要因としてアンチスキルは見て見ぬふりです。
一般学園都市とは違う学園都市での日常をお楽しみください。

ジャンル: 現代異能バトル
コンセプト:学園都市での戦闘
期間(目安): 3か月くらい
GM:なし
決定リール:ほどほどにあり
○日ルール:3日
版権・越境:無
名無し参加:美味しそうなものであれば拾う
敵役参加:あり
避難所の有無:なし
その他:魔術師はなし。超能力開発されている生徒での参加してください。


キャラクターテンプレ
―書き方―
【名前】
【性別】
【学年】
【能力名・レベル】
【能力説明】
【概要】
【特徴】※見た目
【備考】
【台詞】※そのキャラのしゃべり方、口癖、名セリフ等

―例―
【名前】上条当麻(かみじょう とうま)
【性別】男
【学年】高校一年生
【能力・レベル】幻想殺し(イマジンブレイカー) レベル0
【能力説明】右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、打ち消すことが出来る
【概要】自らの能力のせいでいつも不幸な目にあっている高校一年生
【特徴】黒髪のツンツン頭
【台詞】「不幸と言いつつフラグマスターまっしぐら!!そげぶにねぼし!!」

2 :名無しになりきれ:2013/05/08(水) 17:12:05.98 0
とある科学の超電磁砲を知らない人のための説明

超能力が科学で解明された世界です。
超能力開発をカリキュラムに組み込んだ巨大な学園都市が作られました。
人口230万人で多くの学校と研究機関の集合体です。
治安は生徒有志からなる風紀委員(ジャッジメント)と教師有志からなるアンチスキルによって守られています。
見た目は平和ですが実験研究都市で科学の最先端の粋を集めて作られていますので外部からの侵入は事実上不可能。

超能力は一人につき一種類です。
超能力は0からレベル5に分けられます。
レベル5は230万の学園都市の中でも7人のみ。その力は軍隊規模です。
レベル4は軍隊で価値を得られる力
レベル3は日常生活で便利と感じられる力
レベル2は日常ではあまり役に立たない力です

3 :名無しになりきれ:2013/05/08(水) 23:41:59.24 0
中学生しかあかんのんか

4 :名無しになりきれ:2013/05/09(木) 00:37:08.00 0
なんかの事件に首突っ込んで行けば嫌でも高校生組とかとは会うんじゃないの?

5 :名無しになりきれ:2013/05/09(木) 19:48:44.67 0
んで、>>1はマダァ?

6 :名無しになりきれ:2013/05/09(木) 22:46:36.86 0
超能力の定義とか基準とかあるの?

7 :名無しになりきれ:2013/05/09(木) 23:17:01.58 0
wikiの「とある魔術の禁書目録の用語」を読めば大体わかる

8 :名無しになりきれ:2013/05/10(金) 00:33:46.13 0
こんな感じでいいんだろうか

【名前】矢見川 俊司 (やみかわ しゅんじ)
【性別】男
【学年】3年生
【能力名・レベル】断続転移(アニメーション・ムーブ) レベル4
【能力説明】触れたものや自分を瞬間移動させるテレポーテーションの一種
一回の転送距離が異常に短い(数cm)が、短時間に何十回何百回と繰り返すことができる
【概要】能力をいい事に自殺的なチャレンジを繰り返す中学生
【特徴】一眼ゴーグル
【台詞】「殺すなってのはできるけど、死ぬなはなかなか難しいよ」

9 :名無しになりきれ:2013/05/10(金) 03:21:07.81 0
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1367068018/

10 :名無しになりきれ:2013/05/10(金) 12:02:55.97 0
>>9
見てきたけど質雑スレだから棲み分けすればいいんじゃね?
どっちも始まらないっぽいけど

11 :名無しになりきれ:2013/05/10(金) 21:51:51.24 0
参加しようと思っている
実はキャラも既にできている
でも名前が決まらない
あと何日かかかりそう

12 :名無しになりきれ:2013/05/11(土) 22:59:26.54 0
【名前】日辻 那由多(ひつじ なゆた)
【性別】男
【学年】二年生
【能力名・レベル】算視数明(マスマチックビジョン)レベル3
【能力説明】全ての情報を数値に置き換えそこからあらゆる計算を行う事ができる。
      観察・分析し、そこから導き出される予測は予言にも等しい。
【概要】真面目で融通の利かない風紀委員
【特徴】スキンヘッド・眼鏡・白ランをきっちりかっちり着こなす
【備考】スキンヘッドなのは自分の体の一部でありながら自分の意志に反して乱れる髪が許せないから。
    上記の事からもわかるように、神経質、完璧主義、合理主義
【台詞】どんなに複雑な式でもあらかじめ解は決まっているのです。
    君のような不確定な存在は許せないのですよ。

13 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/05/12(日) 19:58:15.15 0
【この世はつまらん、たとえ学園都市であっても】
【能力が成長しないやつ、能力のないやつにとっては特に】
【ああ、あと、能力を過大評価されているやつだ】

何故俺がレベル4なのかが分からん
いやなぜレベル4なのかは分かるが上げた理由が分からん

【校舎三階、開いた窓のサッシに腰掛けて、少年は足をぶらぶら】
【頭の中は、めんどくさいでいっぱい】
【学園に数多いるレベル3だったころは楽だったものの、空間転移でレベル4ともなると医者も学者もたくさんつくのだ】

もうね、俺は思うんだよ
本当に俺がレベル4のテレポーターなら
たとえば白井のようなテレポーターなら
こんな事しても無傷だってのに

【そう言って、少年は首だけのけぞった】
【それだけで、細いサッシの上の体は、大きく後ろへ、つまり外へ、すなわちアスファルトへ】
【少年は、即死に繋がる落下中でも、涼しい顔で首にかけたゴーグルを押さえて】
【背中から、致命的なスピードで地面に衝突した】

痛てぇええええっ!

【その声が、酷くブレたのに気づいた人はいるだろうか】
【衝突した瞬間、少年のその姿が数秒間ブレたのを目撃した人はいるだろうか】

痛いっ!やるんじゃなかった!

【あれだけの高さから落下して、痛いと言って起き上がってくる】
【それが、彼がレベル4たる所以であり、彼がレベル4が不服な理由だった】

14 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/12(日) 22:41:56.48 0
生命の歴史とは戦いの歴史と言っても過言ではない。
生存競争を繰り返し、勝ったものは肥沃な環境を手に入れ繁栄する。
負けたものはそのまま滅びるか……進化し、新たなる環境に適応していく。

こうした淘汰を繰り返し、生命は多種多様に進化してきた。
より強く、より賢く、より適応できるように。

それは人間の歴史も変わらない。
平和な時代は繁栄をもたらすがそれは緩やかな後退にすぎず、平和の外で進歩という進化を成し遂げた新たなるものによって取って代わられる。
古代ローマ、江戸時代。
ながらき平和は何も生み出しはしないのだ。
反面二度の世界大戦は人類の文明を飛躍的に発展させた。

そういった意味では、この戦闘特区、六波羅学園は理にかなっている。
能力を伸ばす事に戦闘を用いるというのは。
自分の能力が上がるの出れば、必要であれば、そして尚且つ許されるのであれば、日辻那由多は戦闘も是と考える。
戦闘に耐えうるだけの力の使い方も研究している。

とはいえ、風紀委員という立場上、あまり好戦的なのもどうだろうか?
この戦闘特区において風紀委員の役割という事自体が疑問視しないでもないのだが。

こんな二つの相反する思考に頭を振って登校した那由多が見たものは

>>13
三階の窓から飛び降りる一人の生徒だった。
ゆっくりと仰け反った体は傾き、背中から致命的なスピードで地面に激突したのだ。

その光景を那由多は眼鏡を押さえて目を細める。
激突の瞬間、飛び降りた少年が激しくぶれたのだ。
普通の人間ならばただブレたとしか認識しないだろうが、那由多は違う。
あらゆる情報を数値換算して観る事ができるのだから。

ただでさえテレポーターが物質移動を行うと空間数値が大きく乱れて不快な気分になるのだ。
この少年、すなわち矢見川の力、断続転移は連続して短距離の移転を行うため、空間数値の乱れは目まぐるしいものになるのだ。

「断続転移による落下衝撃分散ですか?それをすることに何の意味が?
戦闘でもなくただの自殺行為、いえ、リストカットまがいな事は慎むべきですよ」
呆れたように痛い痛いと言いながら起き上がる矢見川に苦言を呈すのであった。

15 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/05/12(日) 23:40:04.92 0
>>14
「うるせーボケナス、見てわかんねーか!事故だ事故!」

法律用語に「未必の故意」というのがある
「こいつぶっ殺す!」で殺しても故意だが、「死んじゃうかもだけどまあいいや」で殺しても故意、というやつだ
さしずめこいつのは「死んじゃうかもだけどまあいいや」での自殺だ、未遂だが

「まあ事故とはいえだな、生き残った以上意味のない事故などないのだ
これで俺が不意の落下から身を守る事ができることが分かったわけだしな」

したたかに打った後頭部を押さえながら、カンラカラカラ大笑い
知能が口から漏れてるんじゃないかというほど、阿呆のように大口開けて
しっかりした足取りで、風紀委員の彼に歩み寄る

「しかしラッキーだったんだよ、お前もね?
あれが「事故」だったんだから」

そんな事を、彼にすれ違いざまに囁いた

では、「事故」でなかったら、彼が不運であったらどうなっていたのか
きっと、落ちてくるのは数分遅れていて、彼は頭上に気づかなくて、痛えというほどの間もなくて
そして矢見川はやっぱり「やっちまったー」と、さも事故のように痛がるのだろう

16 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/13(月) 22:03:56.44 0
【迅速なレスありがとうございます】
【始まったばかりで人もまだ募集したいので、3日ルールぎりぎりの15日にレスしますね】
【そういったわけで参加者募集あげ】

17 :名無しになりきれ:2013/05/13(月) 22:51:55.06 P
明らかに重複なんですが

18 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/15(水) 21:23:12.41 0
>>15
呆れてため息をついていると矢見川は罵声をあげながら起き上がる。
後頭部を押さえながら大笑いというのは滑稽にしか映らないのだが、その目の奥には狂気が宿っているのを見逃さない。

>「しかしラッキーだったんだよ、お前もね?
>あれが「事故」だったんだから」
すれ違いざまに囁かれた言葉に那由多のこめかみに青い筋が浮かび上がった。

「あなたの自殺まがいのアピール行動は風紀委員でも問題になっていますよ。
典型的な能力に倦んだ者の退廃的な行為としてね。
その無意味で退廃的な行動を私が有意義な闘争へと変えてあげましょう!」

強力な能力を得たものは人格的に破綻者が多い。
その中でも、自分を不遇に感じている者は方向性を見誤る。
怠惰に、退廃的に、その力が強力な分だけより大きく。
那由多はそんな態度が生理的に気に入らないのだ。

「ほぼ無風状態!この場における放物落下と空気抵抗による拡散計算完了!」
那由多はポケットから単語帳を取り出し、留め金を外すと空高くへと放り投げる。
留め金を失い投げられた単語帳は放物線を描きながら散らばり、矢見川の周辺にゆっくりと舞い散るのだ。

「あなたの能力、断片転移は超短距離の空間転送の連続。
空間を紙切れで埋め尽くした今、下手に転移を行えば自分自身の身体に紙を埋め込むことになりますよ。
そして!点における圧力×速度!
私の繰り出すボールペンをあなたの反射能力、運動能力、演算速度で捌ききれますか!?」
紙ふぶきによって断片転移による移動を封じ、繰り出された二本のボールペン。
計算しつくされた射出角度と投擲フォームはボールペンを矢に変えるのだ。

19 :名無しになりきれ:2013/05/16(木) 23:38:39.51 0
てすと

20 :矢見川 俊司  ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/05/17(金) 00:17:30.01 0
>>18
「退廃的とは言葉が悪い、決死のチャレンジと言い換えてほしいね」

のらりくらり、相手の言いようを認めるでもなく言い返すわけでもなく
目はどっちを向いているやら分からないままに

「やっぱりさ、他の奴と同じ事してちゃ退屈なんだよ
白衣のおっちゃんたちと部屋で機械いじってみたり、米櫃から米櫃へ、ひたすら米を移してみたり
グダグダ面白くもないデータ取ってるより頭ぶつける方がずっといいさ」

ぱらぱら降ってくる紙片を、大口開けて上向いて
初めて雪を見た子供の様に、眺めていた
一対のボールペンが、墓前の飯の箸の如く、その喉元に突き刺さろうとしているのに

「そうはいっても、紙吹雪まで降らせてもらったんじゃね
俺も少しやる気を出さざるを得ないってもんですよ、やっぱり」

喉元の皮膚を摘んで揉みながら、ぐるりと肩を回す
指に隠れたわずかな傷は、ボールペンによる一瞬の刺し傷
それを作った瞬間、ボールペンは肉の壁から排除され、首の両脇を掠めてどこかへ飛んで行った
矢見川の能力の非力さが、この反応スピードに繋がったのだ

「龍の顎の二枚目の鱗、逆鱗ってやつだな
最初にそれに触りに来るとは、風紀委員さんもなかなか豪胆
でも肝っ玉が据わりっぱなしじゃ躱せない、こんなヘロヘロパンチもな」

顎というか喉なのだが、とにかく矢見川は首にかけたゴーグルを目を覆う位置にかけかえる
これが彼の戦闘スイッチであり、また弱点のカバーでもあるのだ
そいやっ、と気の抜ける気合がかかって、軽い、手抜きのパンチを日辻の腹へ
しかし、体ごと僅か一寸五分ずらした間合いは、日辻にこそ脅威となる一寸五分かもしれない

21 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(5+0:8) :2013/05/17(金) 01:54:10.56 0
test

22 :名無しになりきれ:2013/05/17(金) 12:34:40.89 P
どう見ても重複なんだけどそれは

23 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/20(月) 22:59:15.32 0
>>20
周囲に舞わせた紙片により転移空間を制圧し、能力を封じる。
その上での最適な角度とスピードを持った投擲攻撃だったはずだった。

だが、矢見川の反応速度と演算能力は那由多の想定を超えていた。
触れたものを数センチ移動させるだけ。
ならば多少移動させられても数センチの誤差ならば当たる、と踏んでの攻撃だったというのに。

しかし結果は矢見川の首に僅かな傷をつけただけでボールペンは首をかすめて飛んで行ってしまったのだ。
「驚きましたね。
ですが、今の反応速度をもとに再計算すれば……」
計算外の結果に多少頬をひきつらせながらも、再計算を始めていると、矢見川から声がかかる。

>「龍の顎の二枚目の鱗、逆鱗ってやつだな
>最初にそれに触りに来るとは、風紀委員さんもなかなか豪胆
>でも肝っ玉が据わりっぱなしじゃ躱せない、こんなヘロヘロパンチもな」

「ふん、まだやる気になっていませんか。
相対速度、侵入角、力点距離!
そんなやる気のない攻撃、衝撃点算出完了!」

ゴーグルをかけた矢見川がパンチを繰り出すのだが、即座に解析をしつくしていた。
殆ど重心移動のかからない手抜きのパンチはそのまま当たっても大したダメージは受けはしない。
だがただ受ける、避けるだけではなく、那由多の算視数明(マスマチックビジョン)はその先まで計算しつくすのだ。

「即ち!左方3センチへの重心移動により、完全回避かつ最適のカウン…タァ…がはっ!」
手にしたボールペンが最適な位置取りとタイミングで矢見川のゴーグルを貫くはずだったのだ。
が、那由多の計算は現状、すなわち矢見川がそのままパンチを繰り出した場合にのみ正しい解として成立するのだ。

矢見川の能力。
僅か数センチの断続転移(アニメーション・ムーブ)と言えども、インパクトの瞬間に体ごと転移するように使用されれば。
何の変哲もないパンチも、中国拳法に言うところのハッケイ。
即ちワンインチパンチとなって絶大な威力を生み出すのだ。

普通のパンチを想定し、その上で成り立つ最適な回避行動をとっていた那由多にとって、それはまさに無防備なところにまともに喰らってしまう解を導き出してしまっていたのだった。

「う、ぐぅ……流石、レベル4という事ですか」
腹を押さえながら片膝をつき、矢見川を見上げる那由多。
「なぜ、それだけの能力がありながら、それだけの発想と反応速度を持ちながらあなたは上を向かないのです」
苦しげに疑問を呈し、睨みつけていた。

24 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 00:46:10.50 0
重複だな

25 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 04:49:03.37 0
重複だよな

26 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 19:44:01.32 0
参加希望です。悪役みたいな感じにしたんだけどあり?

【名前】薄葉 影郎(うすば かげろう)
【性別】男
【学年】三年生
【能力名・レベル】超重力球(ブラックホール)・レベル4
【能力説明】物質に働く重力の方向を自在に操作する。自分自身と、自身で触れたもの(非生物のみ)が対象となる。
       触れているなら空間そのものに働く重力にも干渉でき、何もないところから重力球を生み出すことも可能。
       なお、重力球は引力の性質を持っていれば「黒」、逆の斥力ならば「白」色に可視化されて現れる。
【概要】一見すると丁寧で人当たりが良いが本性は欲望の赴くままに暴力を行使する凶悪な不良。裏バン。
【特徴】サラサラ黒髪のミディアムショートの優男。黒縁眼鏡に、指定の白ラン。いつもガムを噛んでいる。
【備考】戦闘になると普段猫を被っている反動かキレた目つきになり、言葉にも冷酷さや陰湿さが出てくる。
     ただしどんな状態でも一人称だけは決まって「僕」。
【台詞】「わかってないなぁ、僕は暴力が好きなんじゃない。僕は、弱いものいじめが好きなんだ」

27 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 21:17:11.86 P
明らかな重複は規約違反

28 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 21:30:07.31 0
質雑とTRPGが重複とかありえるんか

29 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 21:31:24.62 P
いい加減コテつけて話せば?日辻よ

30 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/05/21(火) 21:32:19.10 0
【名前】騎朽真琴
【性別】男
【学年】中学一年
【能力名・レベル】能力視認(AIMロックオン)レベル3
【能力説明】一定範囲内の能力者ならびに原石の持つAIM拡散力場を観測、視認する事が出来る能力
【概要】暗闇の五月計画被験者でありそれによって能力を開発され狂ってしまった少年
【特徴】たび重なる薬品による調整の副作用によって金色の目、白髪痩躯、味覚障害者となってしまった
    ラヴリーミトンをこよなく愛し、時折言葉のアクセントがおかしくなるゲコラー
【備考】性能は能力追尾に大きく劣っており射程が存在し、能力追尾が探索系能力であるのに対し観察系とも呼ばれる
    射程内であれば触れる事で逆算、干渉が可能。能力体結晶を用いればLV5状態の能力追跡並の性能になる
【台詞】「あ。コーヒーください。ブラックの段ボール入りンやつね」

31 :名無しになりきれ:2013/05/21(火) 21:34:59.60 P
いい加減削除依頼だせよ

こっちが本物
とあるの世界で生活・バトルをするスレ
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1367068018/

32 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/05/21(火) 21:37:43.56 0
完全下校時刻間近、彼は第四学区から自宅である第七学区にある寮への帰路についていた。
その手には大きな、大きな段ボールの箱が一つ。見れば「炭焼きコーヒー」と書かれている。

「うえへへへ。学園都市の能力実験ってのもなかなかうれしいもんですなァ。
 ちょいちょいっと能力をフル活用して活躍すれば補修免除やこういって食料品がもらえるんだからなァ」

と、少年はほくそ笑む。彼の名は騎朽真琴。六波羅学園中等部一年だ。
彼は今舞い上がっていた。なぜなら好物である缶コーヒーをちょっとした実験に付き合う事でただで手に入ったからだ。
勿論、学者達、他の生徒達からしたら「なんだこんな安い物(時価1980円)か」といったものなのだが……
六波羅学園という特殊な学校に身を寄せざるおえなかった身としてはお金を手元に多く残しておく事は必要だしこう言った事はとてもうれしいのだ。

「お待ちなさいな」

そんな折、彼に声をかける人影がいた。スレンダーなツインテールに結わえた背の低い女の子だ。

「わーってるって。もうすぐ完全下校時刻だろ?ったくお前も仕事熱心だねえ」

「えぇ、これが私(わたくし)の責務ですから。まぁ、完全下校時刻の件につきましてはわかっているのならよろしいのですの」

彼に声の主は見えない。が、確かに騎朽にはその声の主が誰だかわかっているような口ぶりだった。

「ンでェ……その仕事熱心な風紀委員さんが落ちこぼれさんに何かご用ですかあ?」

「貴方……そのなりでLV3でしょうに。むやみやたらと自分を卑下するのは感心しませんの
 コホン。実は六波羅学園に関して色々と不可解な事件が頻発しておりまして、少しお話を聞こうかと」

「前置きは良い。用件だけ言ってくれると助かるんだけどさ」

「では率直に、六波羅学園内で能力者の力を肥大化させる何かが使われた形跡がありますの」

「それで、そう言うの全般に詳しそうな奴に声をかけたってか……風紀委員の白井ちゃんは。
 越権行為も甚だしいな。てか情報漏えいとか色々杜撰じゃね?」

「そうなりますの。ですが、そこで立ち止まっているのも私の省分にはあいません故。貴方は何かご存じですの?」

はて。と、騎朽は考える。確かに六波羅学園の生徒は戦闘を行う為だけに集められた集団であり、その所在地である第二十四学区はその理由ゆえに外には情報すら漏らされてない学区だ
そんな学区であり学校である為、彼女白井黒子の言うように何かを用いて能力を高める事などは容易く行うかもしれない。

しかし……

33 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/05/21(火) 21:38:19.11 0
「有ると言えばある。だがアレ(能力体結晶)は投与すれば高レベルの能力者でも自滅する様なしろもンだ。
 だがアレはそう簡単には手に入らねえし……そもそもそんな物を投与するならとっくに俺も投与されてる(もらってる)ぜ?」

「そう……かも知れませんわね。ただ、あまりに以前あった事象と酷似していたので……」

「以前あった?」

「えぇ。それが幻想御手(レベルアッパー)事件に酷似しておりましたの」

「幻想御手あ?……わかった。だが白井ちゃんはもう手ェ出すな。二十四学区の事は二十四学区の奴で片づける」

「口惜しいですが、お願いいたしますの。本来なら私も調査を行いたいのですが……」

そう言う白井の腕に腕章は無い。つまりはそう言う事だ。

「あそこは治外法権ってな。てか、越権行為が行き過ぎて停職中ってかァ。流石白井ちゃん。怖いもの知らずですねえ。
 まぁ気にするな。六波羅の生徒に危険はつきものだからさ。オラ、帰った帰った。白井ちゃんも生徒なんだから完全下校時刻になったらやべえだろ?」

「ふん。相変わらず鼻持ちならない方ですの。……どうぞ、お気をつけて下さいまし」

そう言うと今まで目の前にいたAIM拡散力場が急速に弱まり遠くへと移動していく。
どうやら白井黒子は行ってしまったようだ。その事を確認した騎朽はため息をひとつつくと足を再びモノレールへと運ぶ。
どこかでチャイムの音が鳴り完全下校時刻になった事を知らせる放送が流れていた。

「あー。この件が終わったら白井ちゃんに挨拶するついでに常盤台の女王様に会いに行きてえなァ」

男。騎朽真琴は食蜂操祈派閥だった。しいたけかわいいよしいたけ。

「とりあえず、明日から色々探ってみるか。生徒会なら何か掴んでるかも知ンねェ」

チャイムが鳴る。悪夢の数日間の始まりを告げる鈴が鳴る。上条(ヒーロー)も居ない。一方通行(悪党)も居ない。浜面(イレギュラー)も居ない学園都市……
舞台である第二十四学区の生徒達はこれにどうあながうのだろうか?

【よろです。とりあえず燃料投下。幻想御手に関しては説明不要ですね】

34 :名無しになりきれ:2013/05/23(木) 23:49:25.36 0
>>23
「だって俺にできることなんてちょっとした手品だぜ?俺ができなくったって別にいい」

正道の転移能力者なら、窓から落ちればまた窓に戻る
念動力の使い手ならば、矢など傷も負わずにそらせる
タイミング外しなど能力ですらない、中国人なら皆できる
彼の能力は全てに互換し、ただし全ては下位互換
所詮ナタにもメスにもノコギリにもなれない十徳ナイフでしかないのだ
ならば面白可笑しくコラムを書くしかないではないか
ヒマラヤの記事とマリアナの記事の隙間に1ページ「十徳ナイフでやってみた!」を

「第一、どうやってお前に止めを刺す?二度とフェイントは効くまい
白井ならひょいとお前を三階までお連れして俺の真似をさせてやれるけど
そしてお前は賢そうだから分かってるだろう、喉じゃなくて腹を狙えば良かったって」

実際問題、日辻の能力ならば三センチかそこらのタイミングのズレを計算に組み込む事は朝飯前だろう
喉なら逸らせたボールペンも、腹を狙えば逸らしたってまた広い腹の別の場所に食い込んでいく
初見殺しもここまで、というわけだ
むしろあとは能力の限界を超えた攻撃を、ただただ躱すばかりの的となる運命

「鎖骨上方から16cm、第十肋骨下方から22cm、腋下から18cm
ちょっとこれじゃあ足りないかな、心臓までには」

拾い上げた一枚の白紙単語カード
それをナイフ替わりに心臓に打ち込もうにも、3cmでは肉にめり込むばかり
レベル4の定義は軍事転用の可能性だが、まったくの役立たずである

「要するに俺はもう手詰まりな訳だ
さて鯉が自分でまな板に乗ってきた場面ですが、風紀委員さんはどうなさるのでしょう」

両手をひょいと広げてノーガード、腹も胸もガラ空きな事を見せつける
もう自分で自分に呆れているのだ、その決め手のなさに

35 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/05/23(木) 23:50:01.50 0
うわコテ忘れた死にたい

36 :名無しになりきれ:2013/05/23(木) 23:50:59.59 0
重複な件は?

37 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/24(金) 00:24:25.62 0
【名前】小鳥遊 健二(たかなし けんじ)
【性別】男
【学年】中二
【能力】疾風跳躍(ソニックステップ)Lv3
【能力説明】短期間のみ風の如く動ける。能力を発動すると周りを風が吹き荒れる
【概要】邪気眼中二病少年。
【特徴】そこそこ長い髪、銀縁のメガネ。オッドアイ(両方カラコン)
【備考】たまに素の自分がでてしまう。仲間を助ける事を優先する
【台詞】「ククク…我が名はカオス…世界を混沌に導く者だ…!」

38 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/24(金) 00:54:59.87 0
>>13-23>>34
一連の攻防を学校の屋上から眺める者が一人…

「フフ…面白そうな事をしている…我も戦闘に参加してやろうか…!」

そこで飛び込もうとしたが少年は立ち止まった。

「……邪魔になるかな?」

そう一言呟くと、階段を使ってゆっくり戦場に近付く。
とりあえず近付き、様子を見てから参加するか考えるようだ。
乱入出来そうなら乱入しよう…という訳だ。
壁に隠れてじっと見ているその姿は実に怪しいであろう。

【宜しくお願いします!】

39 :名無しになりきれ:2013/05/24(金) 00:56:31.39 0
女キャラいないとか

40 :名無しになりきれ:2013/05/25(土) 04:58:13.62 0
お前ノンケかよぉ!(驚愕)

41 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/05/25(土) 19:36:49.93 0
【名前】薄羽 影郎(うすば かげろう)
【性別】男
【学年】三年生
【能力名・レベル】超重力球(ブラックホール)・レベル4
【能力説明】触れた物質に働く重力の強さとその方向を自在に操作する。自身を含めた生物を対象にすることはできない。
       触れているなら空間そのものに働く重力にも干渉でき、何もないところから重力球を生み出すことも可能。
       なお、重力球は引力の性質を持っていれば「黒」、逆の斥力ならば「白」色に可視化されて現れる。
【概要】一見すると丁寧で人当たりが良いが本性は欲望の赴くままに暴力を行使する凶悪な裏バンで、
    24区を中心に蔓延りつつあるスキルアウト「蟻地獄(ドゥードゥルバグ)」の影のリーダー。
【特徴】サラサラ黒髪のミディアムショートの優男。黒縁眼鏡に、指定の白ラン。いつもガムを噛んでいる。
【備考】戦闘になると普段猫を被っている反動かキレた目つきになり、言葉にも冷酷さや陰湿さが出てくる。
     ただしどんな状態でも一人称だけは決まって「僕」。
【台詞】「わかってないなぁ、僕は暴力が好きなんじゃない。僕は、弱いものいじめが好きなんだ」

42 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/05/25(土) 19:37:50.08 0
朝。学生カバンを持って道を行く人波の中に混じって、彼は歩いていた。
名は薄羽影郎。学園都市に新設された第24区にある特殊中学、六波羅学園に通う三年生である。
小柄だが、特に目につくほどの小柄というわけでもない体躯。
中性的な顔だが、その印象を打ち消してしまうかのような分厚くドギツイ近視レンズの入った黒縁眼鏡。
笑顔でも鬱屈した暗い顔をしているわけでも、ましてや怒っているわけでもない何ら特徴がない素の表情。

「おうおうおう、そこのお前ェ」

そんな見るからに地味な雰囲気を醸し出す彼にふと声をかけたのは、奇抜な柄シャツにサングラス、
真っ赤に染めた派手な髪を針山のように立てた、誰の目にもヤンキー風の印象を強烈に与える一人の若者であった。

「ちょっとだけ顔を貸してくれよぉ」
断れば実力で、とでもいいたげにパキパキと指の関節を得意げに鳴らす彼を前に、
薄羽はこれまでガムでも噛んでいたのであろう口をピタリと止めて、憮然たる面持ちで立ち止まる。
「そうそう、それでいいンだ。そら、こっち来い」
そして、指でちょいちょいと手招きする彼に従う形で人気の無い路地裏へと入っていく。
──あぁ、可哀想に。
その一部始終を偶然目にした周囲の学生たちの多くが内心そう思っていたに違いない。だが、止める者はいなかった。
最初は同情、あるいは好奇の視線を送っていた者達も、数秒も経った頃には何事もなかったかのように登校を再会していた。
自分には関係ない、下手に助けに入って痛い目を見たら馬鹿らしい、それよりも今は学校だ学校……
冷たいようだが、世間とは大抵そんなものだろう。
だが、だからこそ彼らは事の結末を、予想を裏切るちょっとした真実に気付けなかったのである。……幸か不幸か、だが。

「……言ったはずだよ、人目につく場所での接触は避けろってね?」
「あ、あぁ、それはわかってたンだけどよぉ……カネの分配の件で揉めちまってよぉ、それで……」

腕組しながら眼鏡を光らせる薄羽に威圧されるかのように身を縮こませるヤンキー。
それは正に公衆の面前で見せ付けた力関係が一気に180度変わったことを示すものであり、
すなわちこの姿こそが本来の両者の関係を意味するものに相違なかった。

「どうせ駄々をこねているのは新参だろう? 陰でアレを横流ししている者がいるという噂も聞いているよ。
 やれやれ、どうも最近統率が行き届いていないみたいだ。君に僕の代わりを任せたのは間違いだったかな……?」
「す、すまねぇ……。あ、あぁ、噂といやぁ俺らが売ってるアレ、どうもただの『クスリ』じゃねェって言う奴がいるらしい。
 あんたの指示通り俺らの仲間には使わせてねェからよぉ、あくまで証拠もねェ噂なんだが……気にならねェか?」
「『使えばレベルが上がる』、僕らが流した噂が瓢箪から駒だったとでも言いたいのかい?
 馬鹿らしいね。僕は自分の目で見たことだけを信じるよ。噂に踊らされて無残なヤク中になった連中の二の舞は御免だ。
 ……話が逸れたね。カネの件はいつもの通り処置しな。それでもまだ従わない奴がいたら『始末』していい。
 どうせ無能力者、代わりはいくらでもいるんだから」

どす黒さを感じさせる科白を抑揚の無い声で淡々と紡ぎながら薄羽はガムをぷぅーっと膨らませる。
立場的には同類、同じスキルアウトでありながらも、男は一瞬、ぞっとした寒気を禁じえなかった。

「わ、わぁーった、言うとおりにするぜ。時間取らせて悪かったな、じゃ……」
「ちょっと待って、一応忠告しておくんだけど」
「……なんだよ?」
「そろそろクスリの売買にも一区切りがついた頃だ。しばらくの間は派手に動き回らない方がいいかもね。
 この学区の生徒には原則不干渉の立場を取る警備員はともかく、風紀委員はそうじゃない。
 噂を耳にして嗅ぎ回っているかもしれない。もし君達から足がつけば、今度は僕の立場が危うくなる。
 表向きは素行良しで通っている僕としては非常に困るんだ…………足を引っ張られてはね」

徐々に薄羽の声が重くなり、更にその顔に得体の知れない黒い影が差し込んでいくのを見て、男は思わず唾を飲み込む。

「あ、あぁ、わぁーってるよ……、じゃ、じゃあな……へへ」
そして何とも言えない苦笑い一つ残して、まるで逃げるようにそそくさと去っていった。

「……フン、いちいち僕が指示を出さなきゃならないなんて。所詮、蛙の子は蛙。無能者は無能者か」
パチン。ガムの風船が静かに割れた。

【宜しくお願いします。それと、ちょっとプロフ変更しました】

43 :名無しになりきれ:2013/05/25(土) 20:58:49.07 0
重複スレだ

44 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 21:07:45.15 0
>>43
TRPGなので別物では?

45 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 21:47:42.61 P
>>44
同じ作品同じ舞台明らかに元スレを見てパクったタイミングで立ってるオリキャラスレがあるか?向ないだろ?しかも向こうは質雑ともTRPGとも書いてないしどっちでも可なわけだ、まず元スレを見てパクったことを認めろよ日辻

46 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:00:27.68 0
質雑おkスレ→戦闘に発展しにくい→戦闘したい→TRPGのみスレ
派生であっても重複ではないわな

47 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/26(日) 22:01:10.76 0
>「だって俺にできることなんてちょっとした手品だぜ?俺ができなくったって別にいい」
殴られた腹を押さえ片膝をつく那由多を前に矢見川は語り始める。
とどめを刺すこともなく。
いや、もともととどめを刺すつもりもないのだろう。
それどころか本人はとどめを刺すことができないと明言してしまっている。

>「要するに俺はもう手詰まりな訳だ
>さて鯉が自分でまな板に乗ってきた場面ですが、風紀委員さんはどうなさるのでしょう」
両手を開きノーガードの矢見川。
それまで話を黙って聞いていた那由多は腹を殴られたダメージもすっかり回復し、すくっと立ち上がる。

今までの言葉、口調、それに込められた意味。
それらを感じ取ればこのノーガードが罠でない事は明白。
的確に計算を行い、正確に打ちこめば、たとえ3センチ転移されたとしても仕留めることはできるだろう。
逆転勝利というものだ。
だが、24区の、戦闘特区の、六波羅学園の風紀委員として望むのはそんな勝利ではない。

「よくわかりました。
あなたに必要なのは勝利でも敗北でもない」
ずれた眼鏡の角度を直し、散らばる単語カードを拾い集める那由多。
もはやここで戦闘を続ける理由も意味もなくなったのだから。

単語カードを回収しポケットにしまうと矢見川に向き直る。
「あなたに必要なのはその貧相な発想力だ。
その貧相さは六波羅学園に来る前のクラスメートを思い出させる。
私が能力発言した時、男子はこの能力をエロスカウターとしか理解できなかった。
女子に至っては自分のさばを読んだ3サイズを見抜かれるのが嫌だと私の視界にも入らなくなった!!!」

最初は矢見川を諭すような口調であった那由多だが、だんだんと嫌な事を思い出してか口調が荒くなる。
「あのバカどもは私の能力をなんだと思っているんだ!
貧相な発想で決めつけて!
この世は数と数の絡み合い!数学と物理は宇宙の共通言語たりえるというのに!!」

最後には絶叫に近い声で言い放った後、我に返って咳払いを一つ。

「い、いや、取り乱して失礼しました。
能力開発はカリキュラムと教師の仕事ですので私から言う話ではありません。
ですが、どんな能力であっても運用法と使い方次第で広がりを見せるものだと思いますよ」
そういい終わると那由多は鞄をもって歩き出す。

「さ、矢見川先輩ももう行った方がいいですよ。
私の計算ではあと2分で予鈴が鳴りますから。
今日は5,6時間目は全校一斉フラッグバッカーですし、ちゃんと参加してくださいね」
そう言い残して靴箱へと進むのだった。

全校一斉フラッグバッカーとは。
1区1学園である六波羅学園は生徒数に比べて広大な敷地面積を誇る。
その広い学校内に数本の旗が建てられるのだ。
ポール2m、旗1*1m。
それを引き抜き屋上に納めれば成績が付けられる。
ただし直接屋上への転移は禁止されている。

もちろん六波羅学園の授業であるからして、当然の様に戦闘は一つの手段として認められるのだ。
毎回争奪戦で激しい戦いが繰り広げられ、そこから能力の発展を成したものも少なくはない。

48 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/26(日) 22:05:02.52 0
>>35
どんまいw

人数も増えてきたので一旦区切りをつけてバトルロイヤル的な話を出してみました。

49 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:06:18.56 P
>>46
いや、重複だろ。規約読め

50 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:07:02.48 P
都合悪いと無視か?日辻よ

51 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:10:00.40 0
>>49
規約ってどこのだ

52 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:11:57.14 P
>>51
そんぐらい自分で探せよ日辻…重複は明確な違反だからはよ削除依頼だせ

53 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:14:12.93 0
>>52
書いてない件について

54 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:18:27.70 0
         , '´ ̄ ̄` ー 、
       /: : : r‐r==========、
      /: : /├l‐1―‐――‐―.|
     ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
      { :/:/ /ゝノイ ノLl/ ― l :}
      | :レ |   ´・  ・`   l :|    「とあるの世界で生活・バトルをするスレ」は死んだんだ
     |: i: (|    し      l:/    いくら血塗れでもラナに絡む人はいないんだ
     }  : :ゝ   __    ル|      もう派生スレを荒らす時間は終わって、君も自分のスレの荒らしと向き合う時間なんだ
    ,.イ/イ:}从ヽ,、  __, イ从/
      ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
     {_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ }
       |  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V /〈†〉|  |
       |   ||:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|  |

55 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:20:46.32 P
同じ事象・人物に関するスレッドは、個々に多少の違いがあっても原 則的に削除対象になります。

はいバカ日辻死亡

56 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:25:37.37 0
>同じ事象

生理について話すスレとTRPGスレは重複しねえぞ

57 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:27:59.47 P
それ話てんのお前だけだよ童貞引きこもりのキモオタ

58 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 22:34:52.28 0
というかもう依頼でてるじゃん

59 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/05/26(日) 22:39:46.74 0
向こうの避難所にTRPなら参加するけどTRPなの、と聞いたら
質雑という答えが返ってきたんでこっちに参加したんだけどなぁ…
これで重複扱いされたら行き場ないやん。

60 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 23:21:08.24 0
向こうが質雑と明言してんなら後は依頼された運営の判断だけだろ。
それまでこっちはこっちで進めてりゃいい。何の問題もないな。

61 :名無しになりきれ:2013/05/26(日) 23:33:08.04 0
>>47
「けけっ、ご高説賜りまして、ごちそうさまです」

カーテンコールのような、大袈裟な礼をして、日辻を見送る
地面をまっすぐ見下ろす顔は、笑いを堪えるのに必死である

(3サイズかwwww分かっちゃうよな3サイズwwwwwwwww俺も知りたいもんwwwwwwwwwww
揺れるおっぱいの物理学wwwwイグゥ!ノーベル賞ってかwwwwwwwwww)

まあこいつも大概そのクラスメイトの同類であった
とはいえ、日辻の想定していたよりは発想力があったようだが

「うなじ最上部より頭蓋C1間頸髄まで3cm、咽頭最下部より下気道まで3cm」

もう見えない風紀委員の背中へ向けて
先程拾った一枚のカードを、喉の前から後ろから突き立てる
心臓には届かずとも、紙一枚をメス代りに気道に穴を開け、延髄を断ち切ることはできる
できたのだが、やらなかったのだ
だって若い時分から頚椎損傷で全身不随なんて可哀想じゃん
とはいえ、何か情けかけたのは俺なのに情けかけられた感が出ているのが悔しいのでこうして誰にともなくアピールしているのだ
まあ確かにボールペンダーツを初球で腹に打ち込まれなかったのは情けだが

「ま、風紀委員さんは真面目に頑張るのが向いてるね
俺はまあ面倒は省略する方だからさ」

そう言って紙片をポケットにしまうと、気をつけをして何やら右手をごちゃごちゃと動かす
そしてポケットに手を突っ込み、なぜかイライラしたような顔で上空を見上げて踵を踏み鳴らす
と、またしても矢見川の体がブレ、それが歩くほどの速度で垂直に上昇していく
落下のスピードを上回る速度で細かい転移を繰り返す事で、低速ながら飛行を実現したのだ
ということは先程のゴチャゴチャにこの視線、おそらくエレベーターのパントマイム
無駄なところに凝る男だが、到着の「チーン」は口だった

「さぁて、今日は誰が旗持ち担当なのかな?早く来てくれないと俺が困っちゃうぞ?」

セルフエレベーターの最上階は、勿論先程落ちた三回を通り越して屋上
ここで待ち構え、あらゆる妨害をくぐり抜けてグロッキーの旗保持者を狩ろうというのだろう
何ていやらしいやつ、何てせこいやつ
しかも屋上へ繋がる階段、その真後ろへ陣取って気づかれないポジションに
こういう卑怯者は一辺誰かが徹底的に叩き直さねばいかんのだ、うん

>>59
ここが削除されるようならまた別の能力スレ作るんだわな

62 :小鳥遊健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/26(日) 23:58:23.10 0
>>47>>61
「……フッ…我を恐れて逃げたか…。」

戦闘は終わったようだ。二人は離れていく。
矢部川にいたっては上昇していった。

「……我も備えるとするか…。」

そう呟くと改造制服のマントを翻しながら靴箱に戻っていった。

「(ヒソヒソ)お…いたぞ中二病…。」
「(ヒソヒソ)恥ずかしくない…からしてるんだろね。」

こんな言葉は小鳥遊の耳には届かない。
しかし、視線は敏感に感じており、

「……ふっ…我の聖なるオーラは隠せぬ…か…。」

おもむろに一人の女子生徒にウインクをする。
すると女子生徒は口を押さえながら走って行った。
(ははっ照れてるんだな。)
前向きな奴である。

63 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/05/27(月) 00:06:53.59 0
【名前】遊繰 紙帯(ゆうぐり したい)
【性別】女
【学年】三年生
【能力名・レベル】義体操作(ダミーキネシス)レベル3
【能力説明】思考能力を持たない有機物を手を触れる事無く操作出来る念動力の一種
      無機物には干渉できず、また、操作する物体を飛ばすといった物理法則に反した動きも出来ない
      反面その操作精度は高く、例えば生物の死体を操作すれば、
      その死体がまるで生きている様に感じられる程
      
【概要】親に学園都市に捨てられた置き去り(チャイルドエラー)の出であり、
    現在は学園都市の暗部に所属している

【特徴】右前髪がやや長めの黒髪セミロング。どう見ても犬の首輪な棘突きチョーカー。
【備考】チョーカーは首の手術跡を隠す為のもの。相手の目を見て話す事が出来ない

【台詞】「やあ!僕は超能力お姉さん!超能力を鍛えるのが趣味のただの女学生さ!」

64 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/05/27(月) 00:07:52.43 0
戦闘特区、六波羅学園
コロシアム、あるいは蟲毒とでも呼ぶべき環境と化したその学園の教室に、少女は居た
艶消しブラックの様な髪を肩下まで伸ばし、首には犬の首輪と見まごうチョーカー
美しいと形容しても許されるであろう容姿を持つその少女は、名を遊繰 紙帯(ゆうぐり したい)と言う
六波羅学園に在籍する生徒達の例に漏れず、他の学園から編入させられた遊繰は現在


床に倒れ伏していた

服や髪はまるで力任せに地面を引きずられたかの様に埃を被っており、
右頬の下には殴打でもされたかの様な青痣が出来ている
まさしく満身創痍。遊繰は、喧嘩に敗北した人間の末路を全身を持って表現していた

……そう。見てわかる通り、先ほどまでこの教室では戦闘が行われていたのだ
それも、警備員の目が届かぬ極めて私闘に近い戦闘が、だ

主催者はレベル4の少女。極めて戦闘向きの能力を有するその少女は、
派閥を作るという目的の元に遊繰に声をかけ――――そして、遊繰がにべもなくそれを断った為に
戦闘を吹っかけ、結果として遊繰は叩きのめされる事と成ったのだ

幸いにして人目の少ない教室であったので、寝ている所を襲われる事も無く
侮蔑の言葉を吐いてレベル4の少女が立ち去ってから30分程が経過した頃に遊繰は目を覚ました

「……う、ん?」

完全に目覚めきっていない半目の状態で周囲の状況を確認する遊繰。
その姿は怪我を負って尚、可憐と言えるものだったが……数秒の後に目をしっかりと開け、
口を開いた瞬間にその可憐さは嘘の様に消え去る事となる。その理由は

「ははは!どうやらボコボコにやられちゃったみたいだね!僕とした事が満身創痍だ!」

暴力に晒されたというのに、目覚めて放った遊繰の第一声が極めて元気であったからだ
スポーツマンのようにさっぱりとした台詞を吐く遊繰の様子に暗い色は一切見えず、
その事が言い表しようのない不気味さを遊繰に付加する事となっている
だが、遊繰本人はそんな事を気にする様子も無く、右頬を摩りながら立ち上がると部屋の壁に掛けてある時計を眺め見た

「うーん、どうやら半刻は気絶していたみたいだね!これじゃあ授業には間に合わないかな!」

見れば時計の長針はカリキュラムの開始時間をとうに過ぎ去っており、
サボりというありがたく無い称号を得てしまった事実を黙って告げていた

「まあ、しかたないよね!それじゃあ、さっきの子について連絡だけして授業は休むとしようかな!」

肩を竦めた遊繰は、懐から携帯端末を取り出し『どこか』へメールを送ると……教室の椅子に腰かけた
誰もいない教室の椅子に腰かけ、誰もいないのに笑顔を浮かべる少女
ホラー映画の1シーンにでも使えそうな程に、不気味である

65 :小鳥遊健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/27(月) 03:01:44.45 0
>>62
【誰だよ矢部川って…】
【すいません間違えました…】

66 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/05/27(月) 04:20:06.82 0
「さてさて、幻想御手(レベルアッパー)っと。報告書はここか……
 共感覚醒を利用して使用者複数人の脳波パターンに干渉しAIM拡散力場による一つの巨大な脳波ネットワークを組む特殊音楽ソフト
 使用者はその音程パターンによりAIMネットワークの一端末になり、結果として使用者の演算性能が並列思考コンピューターの様に格段に上がる」

朝の通学路。騎朽は寮のある第七学区から学園のある第二十四学区への通学路を歩きながらファイルを読みふけっていた。
本来なら危険な行為なのだが彼の能力はレーダーとしても使えるため騎朽は良くこう言ったよそ見しながらの行動をとっている。
そんな少し行儀の悪い彼のもう片方の手にはゲコ太印のラブリークリームパン。イチゴジャム味でピョン子バージョンも有るぞ!

「木山春生が制作し、その効果は最大でLV0診断された生徒がLV2〜3になるほどであった。
 その特異性より木山春生は多彩能力(マルチスキル)を行使して警備員(アンチスキル)を壊滅させており流用によってはこれを再現する事も可能と推測される」

彼の読んでいるファイルはもう半年近く前になるだろうか、夏休み中に発生した幻想御手事件に関する『研究者側』の報告書だ。
昨日、騎朽は帰宅と同時に少々非合法な方法でこのファイルを入手し力尽きた。
その為、今登校途中に読むという暴挙に出ているのだが。いかんせん内容が色々ヘヴィではある。

「また、その脳波ネットワークであるが……ドラゴン?えーと、に似た特性の物を……ミサカネットワーク?
 ここら辺は読む必要はねェな。てか何言ってんのか全然わかんねえし」

流石は学園都市だ訳のわからない単語。恐らくは何らかの暗語だろう。そして、騎朽真琴は知っている。経験則で知っている。
こう言った訳のわからない物は調べたらあの世行きだって事をだ。かつての研究所で嫌ってほど見てきたのだからこういう場面では彼の嗅覚は驚くほど冴える。

「うン。俺が知りたいのは幻想御手だしな。とりあえずこンなとこかあ」

そう呟き、騎朽はファイルをしまう。さぁなんてない朝の登校時間だ。
視界の片隅でいかにもといった感じのスキルアウトがいま善良そうな一生徒を路地裏に連れ込んだがいつも通りの朝の登校時間だ。

………………
…………
……

「おはよゥございまァすゥ」

あぁ、いつも道理の登校。ビバ登校。騎朽は校門の前に立ってるLV4の能力者(by生徒会)に一応挨拶して門をくぐる。
六波羅学園の生徒達はこの学園都市から集められた様々な生徒で構成されている。その為、外見なんかも色々とピンキリある。

67 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/05/27(月) 04:20:39.54 0
あ〜。真琴くんおはよ〜」

例えばこの女生徒。彼女は普通の中学の生徒だがレベルが高かったため転入になった。

「………」

例えばこの無言の根暗生徒。彼は高位能力者(恐らくLV4)で長天上機から来たらしい。

「あぁん?テメェあたいになんか文句あンのか!?」

例えばこのステレオタイプな不良ちゃん(14)彼女は元スキルアウトでLV2だが戦闘に優れた能力だったためこうして六波羅入りしている。
あと、胸がおっきい。胸がおっきい。胸がおっきい!!

「大事な事なのでェ三回言っといたぜェ」

「え?どうしたの?」

他にもこの学校には様々な生徒がいる。量産型厨二病患者とかスキンヘッドとか汎用血戦兵器ヤンデックスとか妄想具現化系アイドルちゃんとかいろいろだ。

「あァ、なンでもない。今日もモブ子ちゃンは可愛いな」

「やだー//もー真琴くんってばー」ゴゥ!!

照れるモブ子の貧乳型音速パンチ(身体強化LV3)が二秒前まで騎朽の頭があった所を一瞬で蹂躙していく。あぁ、顔どころか名前も知らない母さん今日も六波羅学園は平和です!!

「あ、そう言えば今日はフラッグバッカーだって話だけど、真琴くんは大丈夫?」

「5、6時間目にやるってた奴か。なる様になるンじゃないンですかね」

「いっつもそれじゃんー」

その後、教室の違うモブ子に「がんばってなァ」と告げながら騎朽は自分の教室に入る。

(フラッグバッカーか。まァ、複数人が入り乱れるなら俺の能力なら120%問題ねェ。ここは単独行動しつつ力場の乱れを観測してみるかァ)

【登校。フラッグバッカーでは離れた所で「観測」する腹づもり。後、そろそろ周り順決めた方が良いと思います】

68 :薄羽影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/05/27(月) 21:19:51.04 0
「おい、聞いたか? 高橋の奴あのグループに入ったんだとよ」
「そういや鈴木もどこぞの組のレベル4に誘われたってな、この時期になるとそういう話が増えるぜ」
「強いものには巻かれろってな。……あ、長いもんだっけ?」

階段の踊り場で何人かの少年グループが催すひそひそ話。
それを聞くとは無しに聞きながら、薄羽は休み時間でごった返す廊下を教室に向けて進んでいた。

──あぁ、そういえば忘れていた、今日は例の日か。

内心ではそんなことを考えつつも、表面上は聞こえてはいないし誰が何を話したって興味もない、という風に平然として。

少年の一人が言っていたこの時期とは、薄羽が言う例の日の意味と一致している。
それは六波羅学園にて行われるイベント、全校一斉フラッグバッカー開催日。
フラッグバッカーとは、校内のどこかに数本だけ立てられた旗を見つけて、
それを決まった場所に納めることでその得点が成績に加算されるというゲームだ。
このゲームのポイントはフラッグの第一発見者とそうでない者達との血で血を洗うフラッグ争奪戦にある。
つまり、初めから生徒間の闘争とそれによる各個人のレベルの引き上げを目的としているのだ。
戦闘特区にある六波羅学園ならではの行事といえる。

生徒数に比べて、フラッグ数を超希少生物のような数に徹底して限定させたのも苛烈な戦闘を生じさせようという意図からだろう。
ご丁寧にもどんな手段を用いてもフラッグさえ持ち帰れば(転送は禁止らしいが)良いと公言されてもいる。
だが、その徹底ぶりが学園で最上位ランクに位置するレベル4能力者達による派閥の勢力争いを加速させ、
初めから勝負を捨てている下位能力者を学園内での地位向上と引き換えに自派閥に取り込み、
フラッグ争奪を数で圧倒し優位に進めようという動きが活発化しているのは無視できない側面だ。
それにより開催日が近づくと決まって噂の種になるのが、誰々が誰の下についただとか、どこが有利だとか不利だとかである。

しかし、レベル4にあってそんな話題とはとんと無縁な者もいる。他でもない薄羽がその一人だ。
彼は群れることを嫌っている。それは孤独が好きだとかどこぞの厨二病患者か言いそうなことが理由ではなく、
必要以上に学園生と接すればスキルアウト集団の中核という裏の顔があることを悟られる可能性を考慮してのこと。
人当たりこそ良いものの、常に心に相手に踏み込ませない壁を作っている──……
そう印象付けているからこそクラスメート達も必要以上に関わろうとしないし、
孤立した人間と思っているからこそ集団はフラッグ争奪戦における強敵という認識は持っていない。

別にそれはいい、むしろ狙い通り。本人にしたって初めから戦線離脱する気満々で、まともに参加する気などないのだ。
自身の戦闘能力の底を周囲に対し曖昧なままにしておけばいざという時に役に立つかもしれないし、
何より「コロシを禁じた戦いをいくら重ねたところでレベルが上がるとは到底思えない」というのが持論だからだ。

──とりあえず、好戦的な馬鹿と遭遇しないようにどこか人気のないところに隠れてるのが無難かな。
──演技とはいえ負けてやるのって結構ストレス溜まるからねぇ…………だって……。

「下手すると、マジでムカついて殺したくなっちゃうから……」

教室が見えてきたところで、薄羽は込み上げてくる感情を抑えきれないといったように小さく呟く。
一瞬だけ瞳に暗く淀んだ色を浮かべて。

69 :薄羽影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/05/27(月) 21:28:05.56 0
運命の五時間目まで後五分。
薄羽は予定通りサボタージュを決め込む為、確実に人の目から遠くなる場所を選んで、そこに寝転がっていた。
空を飛び回る小鳥のさえずり、暑過ぎず寒過ぎずといった心地よい太陽の光に、風。

──馬鹿だねぇ。こんなに心地いいのに、下の連中といったらさ。

下界の人間達に呆れる神になったかのような気分に浸りながら、彼は地上の生徒達をせせら笑う。
実は、今の彼こそが滑稽な立場にあることなど知る由もなく。

なるほど、考えてみれば道理だ。フラッグバッカーは毎回旗を納める場所が決まっている。それは屋上である。
従って少し悪知恵が働く者ならば傷だらけで獲物を抱えてきた捕食者を狩れば
その獲物が容易く自分のものになるであろうことを計算する。つまり、ゴール地点での待ち伏せを考えるだろう。
考えようによっては実は最も危険な場所になりえる、そうでなくとも最終的には人が群がりかねない場所、それが屋上。

……にも拘らず、薄羽はそんな屋上で裏をかいたと呑気しているのだから、間抜けも間抜けである。
では、何故よりにもよって彼がそんな判断ミスをおかしたのか?
答えは単純、彼はルールは知っていてもゴール地点が屋上であることを知らなかったのだ。
というのも彼はフラッグバッカーの参加は今回が初。つい数ヶ月前までは別の中学に在籍していた編入生。
内容とルールを人伝に聞いただけで全てを知った気になっていたわけだ。百聞は一見にしかず。

「〜〜♪〜〜♪♪〜〜♪」

いつにない心地よさが自然に鼻歌を紡ぐ。
想定外の誤算に気付くこともなければ、物陰に隠れている矢見川の存在なども勿論知る由もないままに。

鐘が鳴る。五時間目を知らせる戦闘開始の合図だ。

【矢見川の存在に気付かないまま屋上でサボり開始。皆さんを待ちます】

70 :小鳥遊健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/27(月) 21:52:52.88 0
〜午前中の休み時間〜
「おい小鳥遊〜お前俺と組まねぇか?」

3年の先輩に声をかけられた。
フラッグバッカーの誘いだが、当然のように小鳥遊は答える。

「クク…貴様らのような愚民共と組む気などさらさらないのだよ…」

これが先輩に対しての言葉なので、彼は度胸があると言っていいだろう。

「……お…おう…そうか。ワリィな。時間とって」

先輩は大人である。

「……我と組めるような高貴な者などいないのだよ…クク…」

……現在にいたる。
今回彼は一人で駆け回り、一人で見つけ、一人で屋上に持って行くという。
正直無謀である。

「……そろそろか…」

もうすぐ鐘が鳴る。
 (エアリアルステータス)
「……疾風状態…!」

能力発動の合図だ、実際こんな合図は必要ないが、それがタカナシクオリティである。
台詞を言い終わると同時に彼の周囲を風が吹き荒れる。
これから3分間能力は続き、その後、ろくに身動きがとれない程疲労が襲う。
しかし、5分後にはその疲れもとれ、再び能力を使えるようになる。

「さぁ…行くか…!」

気合いの一言と同時に走りだし、それと同時に鐘がなり響いた。

【一人で行動する模様。】
【1vs全員なんてことも…】

71 :名無しになりきれ:2013/05/28(火) 01:26:59.07 0
デンデンデンデデンデデデンデデデンデデデンデデデン

72 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/29(水) 22:40:23.08 0
旗の設置台を持って歩く那由多の耳にそこかしこから聞こえてくる生徒たちの話声。
やれ誰がどのグループに属したとか。
やれ今回の勝ち馬はだれかとか。

力ないものが寄り添い補い合い戦力の増強を図るというのであればそれも一つの手であろう。
だが、力あるものに寄り添いその加護の元、安寧とした地位と優位を持とうとする惰弱な姿は辟易とする。
ここは六波羅学園。
戦う事により能力の開発を促す事が目的であり、安穏とした勝利のおこぼれになど何の意味もないというのに。

不機嫌そうに屋上への扉を開き、旗の設置台を並べていった。
フラグバッカー開始にいたり、風紀委員で準備をしているのだ。
屋上への昇降口は何か所かあるが、それぞれからも別の風紀委員が旗の設置台を持って現れている。
各所のドアの開閉チェックもかねての事だった。
もちろん正直にドアから屋上に至るばかりでもないのだか。

那由多の持ち場である出入り口をチェックし、あたりを見回すと……風紀委員ならぬ生徒が二人もいる事に気が付いた。
「矢見川さんに、薄羽さん、ですね。待ち伏せですか?
まあそれも効率が良いのでしょうが、だからこそ一番苛烈な場所とも言えるでしょう。
良い戦いをしてください」
眼鏡のズレを直す様に押し上げながら二人を背にグラウンドを眺める。

旗の本数や設置場所は毎回違うが、一か所だけ決まった場所がある。
それがグラウンド中央。
遮蔽物もなく、最もわかりやすい戦場なのだ。

5時間目の鐘の音と共に教師による物質転送によって一斉に現れる旗。
そこへ一直線に向かっていく小鳥遊の姿が見える。
既に能力全開のようで暴風が吹き荒れている。

「それではお二方、私も風紀委員の仕事はこれまで。
一生徒としてお先に失礼しますよ!」
そう声をかけ、那由多は屋上から飛んだ。

感知系能力者である那由多が屋上から飛べばそれは自殺でしかない。
だが、今この状態にあって那由多には道が見えていいるのだ。
「ふはははは!小鳥遊クン、道を作ってくれて感謝するよ!
落下角度42度、自重速度×体重−風抵抗!
これによって導き出される落下ポイントは!座標Z!!」

そう、那由多は小鳥遊の疾風跳躍によって巻き起こされた風に乗って屋上から大ジャンプを成し遂げたのだ。
まるで宙に出来上がった階段を滑る下りるかのように!

着地した場所は旗の設置点50センチ左。
駆け寄った小鳥遊の目の前でポールを手に取り一動作で旗をポールに絡めて一本の槍と化した。
「さて、小鳥遊クン。君の能力持続時間はどれだけ残っていますか?
発動してくれればまた風に乗り一気に屋上に行き、君はスタミナ切れでリタイア。
という公式も成り立ちそうですが、どうしますか?制限時間は2秒!」
旗を片手に挑発するように小鳥遊に語りかける那由多。

だがもちろんハッタリである。
降下と上昇とでは全く計算が違ってくるのだから。
小鳥遊を心理的に圧迫し、更に制限時間をつけることにより判断能力を硬直させるのが狙いなのだ。

2秒といいながらも言い終わって1秒後にはボールペンを矢のように小鳥遊の胸にめがけて投げつける。
そしてそれを追うように那由多も走り出す。
ボールペンを躱すにしても防ぐにしてもその隙に走り抜ける算段なのだ。

【屋上から大ジャンプして小鳥遊近くの旗をかすめ取る】
【ボールペンダーツで牽制して駆け抜ける、予定】

73 :名無しになりきれ:2013/05/29(水) 22:43:52.06 P
日辻w

74 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/05/29(水) 23:35:16.24 0
>>72
「フハハハハッ!どうだ雑魚共!我に追い付いてみろ!」

能力全開の小鳥遊スピードに追い付ける者はそうそういない。
スピード上昇系能力のLv3は必要だろう。
だが、運良く別の場所に行ったようで追い付ける者はいない。
>ふはははは!小鳥遊クン、…(以下略)

「なっ…!?貴様…!」

突如飛行してきた日辻に動揺を隠せない。
>さて、小鳥遊クン。…(以下略)

「くっ…!」

しかし、能力が切れるのはもうすぐなので立ち止まる訳にはいかない。
このまま体当たりを決行し、日辻にダメージを与える方が賢い、そう判断した。
   (ハリケーン チャージ)
「ふん…暴風突進!」

風の鎧を纏っての体当たり。
たとえ受け止められても風の鎧で相手を傷付けるという簡単な技だ。
その時、ボールペンが飛んでくる!
しかし、ボールペンは風の鎧に阻まれ横に飛んでいった。

「捉えた…!落ちろっ!」

と叫ぶと同時に体当たりが炸裂…
……しなかった。

「え…?ちょっおわっ…!?」

まさかの直前で時間切れ。日辻の目の前で前のめりで倒れこむ。

「……おいおい…マジ…かよ…」

しばらくは動けないが、他の生徒も追い付いてきているので時間を稼いでもらおう…
そう小鳥遊は思いながら一時リタイアとなった。

【小鳥遊、決死の体当たりを決行】
【ボールペンを弾き突き進むものの、無念の時間切れ】
【日辻の目の前で倒れる】

【周り順…どうします?】

75 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/05/31(金) 23:27:18.13 0
【お疲れ様です。
周り順ですが、直近のレスを遡ると
小鳥遊←日辻←薄羽←騎朽←遊繰←矢見川
こんな感じになっているので、基本このままでいーのではないかなと。
まだ始まったばかりで地理的に別だったりするので前後したり乱入したりで順番が変わるのもありで】

76 :矢見川 俊司  ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/06/01(土) 01:33:53.57 0
>>68
ほら、屋上にあるじゃん、階段の出入り口の部分だけ入ってる建物が
あれの名前は何て言うんだろう
とにかくあれの日陰で体操座り、動かざること山の如しだった矢見川
しかし、敏い耳は薄羽の鼻歌を逃さず聞きつけた
まあこの段階で屋上に来るような奴は大概待ち伏せ狙いの卑怯者である
卑怯者が二人待ち伏せしていては、いざというとき漁夫の利を取られる可能性が高い
であれば、早々に排除して残りの時間はスタミナの回復を図るのがよろしい

以上の戦略的思考を以て戦闘行為を開始する
物陰からそっと窺えば、まだこちらには気づいていない様子
サッと眼前を覆ったゴーグル、そのオレンジのレンズ越しに見た相手は、未確認の敵
戦闘結果は全く予想できないが、そこで特攻できるのが滅多に死なぬ矢見川の特権

「ウサギ転げた木の根っこ、猿を潰した軒の臼、ってな……」

昔から、卑怯者の戦の基本は奇襲、一撃、ヒット&アウェイ
まあただでさえ攻撃力にかける矢見川はその点全力を出してもなかなか殺しまでは至らないので楽なものである
音を立てぬよう、再度空中浮遊を開始、ふわふわと宙を歩く
薄羽に気づかれぬようゆっくりと、唇の前に人差し指を立てて、必要のない抜き足差し足忍び足
人間、何か怪しいと思っても頭上まではなかなか注意が回らぬもの
そんな事情もあってか、薄羽の上を取った事で満足したのか、ゴロリと空中で横になる

「おやすみっ」

オネンネするのは薄羽か矢見川か、横になった体制のまま、連続転移を停止する
ニュートンの業績は未だ学園都市においても否定されておらず、自然万有引力にしたがって落下するのだ
屋上から落ちる輩はたまにいるが、屋上に落ちる輩は稀だろう
しかもそれが人の上ともなればなおさら
背中から降ってくる矢見川を、モロに食らっても肋骨全損くらいで済むだろうが
こういう馬鹿には一度背中側の肋骨のに三本でも折ってもらいたいものである

77 :名無しになりきれ:2013/06/01(土) 02:04:09.07 0
http://cs.sankakucomplex.com/data/77/c9/77c97fdb0004fa4a16bf727838b823b2.jpg

http://cs.sankakucomplex.com/data/a3/33/a3338c54fea651d050e1f1b4a77ecac5.jpg

78 :名無しになりきれ:2013/06/01(土) 02:06:38.00 0
http://cs.sankakucomplex.com/data/ef/65/ef6536ec7b20466f7caf5e9e09331864.jpg

79 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/06/03(月) 00:28:54.30 0
>>75
【異議無しです。このまま待機します】

80 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/03(月) 02:58:04.01 0
>>76
体内を満たす至福がやがて眠気に変わる。
「ふぁ〜あ……」
薄羽はうつらうつらと大あくび一つして、重くなった瞼を閉じていった……。

…………

暗く染まった視界。そこに、強烈な火花が走ったのは正に突然だった。
組んだ足の膝にふと重い衝撃が走ったかと思えば、今度は顔面に硬い何かがガツンとぶつかったのだ。

「おっ!!? ごぉぉおおぉ……ッ!!?」

思わず目を見開き、何度も瞬きしながら、薄羽は顔を押さえて悶える。
その近くではもう一人の男が腰を押さえて同じように苦しんでいたが、
一体何が起きたのかを彼が理解するのにはしばらくの時が必要だった。

順を追って説明すると、まず薄羽の存在を確認した矢見川は空中で仰向けになって落下した。
本来なら完全に油断し切っている薄羽を全身で押し潰す形になったのだろうが、
実際にそうはならなかったのは押し潰されるよりも先に薄羽が寝転がりながら足を組む形を取ったからだ。
そうなれば当然、矢見川の体は彼が空に向けている膝の部分と真っ先に接触することとなる。
結果、矢見川は腰を強打。それが初めに膝に走った衝撃の正体。

これだけならば薄羽にはほとんどダメージもなく済んだのだが、残念ながら現実では続きがあった。
腰を強打したことにより自然と下半身がバウンドして持ち上がり、逆に上半身が沈み込む格好となった矢見川は頭から落下。
思い切り体重を乗せたその後頭部を落下地点にあった薄羽の顔面にヒットさせることになったのだ。
その結果がこれである。

──こいつ……どこからっ!? ってか、いつの間に僕の上を……!?

なんでもありのフラッグバッカーの最中に油断していた方が悪いわけだが、
そんなことは完全に無視して様々な疑問を去来させる薄羽は、顔を覆っていた手を見て愕然とする。
生暖かい、べっとりしたものがこびりついている。それは……血。
吐血ではない。ツツゥーっと止め処なく流れ出る、自分の鼻血であった。

──僕が……血を……? 不意打ちとはいえ、こんな……見るからに弱そうなゴミに……!

偏見が入ってはいるが、元々、他者を欺きながら自身のレベル4としての力を好き放題悪用し、世間を嘲笑っていた彼である。
歪な形ながらも積み上げられてきたそのプライドは高く、傷を負わされたという事実はそれを大きく揺るがした。

「血……血を……ッ……僕に……血を流させたね……っ?」

立ち上がりながらヒビの入った眼鏡のズレを直すその手がわなわなと震える。
もはや彼にはフラッグバッカーをのらりくらりとやり過ごす気は失われ、冷静さを欠いた異常な戦意だけがあった。

「許さない……許さないよ、このムシケラがぁぁあああああ…………!!」

震わせながら手を翳した空間、そこにボンッという一種の爆発音に似た音と共に現れる一つの白球。
これは彼の独特な力場が作り出す特殊なエネルギー球。
触れた空間に働く部分的な重力に干渉し、それを操作することによって生まれた、
中心から外へ放射状に目に見えない強い力が働く性質を持ついわば斥力の光弾。

白球は物体に接触すると同時に爆弾のように激しく炸裂し、内包していた膨大な力を360度全方位に一気に広げる。
その強さは薄羽の意思次第で、衝撃に換算して1キロからその1千倍まで事前に調節できるが、
怒りで我を忘れた彼が作り出したのは最大級の威力を持つもの。炸裂すれば屋上など粉微塵に吹っ飛ぶだろう。
「消し飛べ」──それが今、その一言によって放たれた。

【斥力の光弾を作り出して矢見川に放つ】

81 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/05(水) 19:44:54.07 0
「ミミミンミミミン♪ウーサミン♪っとォ」

チャリン♪ポチ♪ガシャッコン

5、6時間目。フラッグバッカーは始まった。生徒達は思い思いに旗を取るべく校舎内で能力を駆使している。
有る者は校庭のド真ん中で大穴をあける勢いで体をぶつけ合い、有る者は屋上を爆破したようだ。

「くっだらねェ。そう思いませんかァ?センパイ達もォ」

そう告げる騎朽の顔にはあざけ笑う様な笑みが張り付き、その視線の先には……

「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」

太陽曰く燃えよカオスな踊りを一心不乱に踊る二年生の生徒達だ。
総勢にして6人。どれもLV3程度の、いわゆるエリート集団だったが騎朽の手にかかればこんなものだ。

「あァ、聞こえてねェンすね。後で思い出してゴロゴロモフモフしたくなる様に手加減したつもりだったンすけどォ」

「ぐあああああああ!!騎朽ぃいいいいいいい!!あたいだけ意識残したのはそう言う事かぁああああああああああ!!」

「あァ、センパイだけだったンすかァ気付かなかったなァ」

アギャッハアギャッハ!!と確信犯ですと言わんばかりに下卑た笑いで挑発する騎朽。
まぁ事実確信犯なのですが。流石下衆い事に定評のある騎朽真琴君です。

「いやァ、マジでSAN値ピンチっすわァ。ンでェもォ。センパイ声ニャル子さンに似てるしそのまま踊っててろよォ」

そう言うと騎朽はいま買ったスポーツドリンクを手ごろな石の上に置いてその場を離れる。
後ろからは「ケイオス!ケイオス!!」とか電波ソングが聞こえていた。

82 :騎朽真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/05(水) 19:48:00.21 0
騎朽の能力。能力視認はいわゆる観測、干渉系に部類される能力だ。
じつは学園都市の能力者達には一定の分類訳がなされている。その中で騎朽はいわゆる干渉するタイプの能力を得ている。
その為、能力者としての能力としては珍しく自身の力のみでは戦闘能力や応用能力は皆無である。
半面、対能力者への戦闘力に関しては説明不要と烙印されるほどの能力でもあり、これが彼が六波羅学園に所属する要因となった。
しかし問題はその能力では無い。本当に特出すべき点は彼が暗闇の五月計画の初期被検体だった事であろう。
暗闇の五月計画。この計画は学園都市第一位である「一方通行」の演算パターンを被験者に植え付けその能力を開発するという計画だった。
だったというのも、この計画はとある人物の暴走によって研究所とその研究者達の壊滅という結果で頓挫したからだ。
彼はこの潰えた計画によって「一方通行」と同じように思考し解析する能力を得た。
そしてその結果が他人の能力を解析してそれをあたかも自分の物の様に使う能力者を作り上げたのだった。

そう、騎朽の本質は射程内の能力を解析してそれを応用して操作する能力だ。
勿論その能力の横取りににも制限はある。
例えば、対象の演算能力が騎朽を上回った場合。例えば演算して制御できないほどの出力だった場合がそれに対応する。
細かく言うならまだ有るが元々そんなのは居たとしてもであう確率は低いので除外している。

「つまり、俺とまともに戦えるのは学園都市でも本当にィ一握りの暗部から声がかかる位のLV4上位陣とLV5って事だァ」

そう言うと校庭のド真ん中で派手に能力を撃ちあってる一団に目を向ける。

「はン。まァ俺には俺のやる事がありますしィ」

周囲の反応0。ここなら問題なく観測出来る。しかも校舎内でも外に面しており何かあってもすぐに行動できるのも強みだ。

「ンじゃあ行きますか。射程を最大にすると能力者の数が多くてごっちゃになるからなァ。そうなるとレーダーの精度が下がるが……
 ここなら「能力者」はいねェ。思う存分近場を気にせず歪みの観察が出来るってもんだぜ。なァ?校長センセー?」

【なんとなく能力説明して職員室にて観測開始。何か気になる事があればいつでも動ける位置に陣取る】

83 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/05(水) 22:52:02.52 0
>>74
「なるほど、そう来ますか。ですがそれは悪手というものですよ!」
牽制のボールペンを能力発動により弾き飛ばし、向かってくる小鳥遊に冷たく言い放つ。
躱すにしても防ぐにしてもその隙に脇をすり抜けるつもりであった。
だが能力発動で強行してくるとなると、小鳥遊の制限時間がネックになる。

そう、今那由多の前でめり込んで倒れるがごとく。
>「……おいおい…マジ…かよ…」
「当然の帰結です。あなたはいったん距離を取り僕の動きを見極めてから能力発動するべきでしたね。
そうすれば残り少ない能力発動時間を有効的に使えたでしょう!」
しばらくは無力化したと判断し、その余裕か捨て台詞に模範解答を残して走っていった。

目標は屋上。
とはいえ、校内には手ぐすね引いて待っているであろうし、グラウンドにしても小鳥遊に吹き飛ばされた者たちも復帰してくる。
しかし、那由多は既に最短距離で尚且つ最も安全なルートを導き出していた。
「見える!我が算式は本日も晴天なり!
摩擦係数、突起物までの距離、角度、必要跳躍能力、重心移動。
全てが数字として把握できる僕にとって壁は立ちふさがるものに非ずっ!!」
全ては数字に変換される。

自分の運動能力ならば、どの角度でどういったタイミングでどこを蹴り、次に着地する場所がどこであれば更に上に行けるのか。
直接的な打撃能力や攻撃方法を持たない那由多にとって戦闘とは情報こそが全て。
あらゆるものを数値化し、計算し、目的達成のための式を解いていくのだ。

壁を蹴りエアコンの室外機を足場にし、配管に手をひっかけ、見る間に壁を登っていく。
しかし、四階の壁に取りついたところでその動きが止まった。
「な、なんだあのでたらめな数字は!?」
すぐ上は既に屋上ではあるが、勢いに任せて登れはしない。
屋上で何が起こっているか壁に張り付いている那由多に見るすべはない。
が、それでも見えるものがあるのだ。
屋上で急激に上がっていく空間歪曲率の数値が。

もちろんこれは怒りに我を忘れた薄羽の最大限斥力球による空間数値の変動である。
「屋上で二人に声をかけておいたのは潰しあってくれればという狙いもあったのですが……
レベル4同士とはいえここまでとは。
割って入るのは得策ではないですね」
超重力球の薄羽と断続転移の矢見川。
どちらも空間に影響を及ぼす能力とはいえここまでの数値が出るとは想定していなかった那由多。

最短距離で旗を屋上に届けたくはあるが、今屋上に行っては命がいくつあっても足りそうがない。
慌てて進路を変え、四階の教室へと窓から転がり込んだのであった。

>>64
四階の隅の空き教室。
屋上へ出る階段からも遠く、侵入しても誰もいないだろうとの算段があってのチョイスだったのだが。
そこには予想に反し、一人の女生徒が座っていた。
「あなたは、確か、遊繰さん、ですね。
驚きましたね。僕の計算ではここには誰もいないはずだったのに」
女一人とはいえ能力者であり、油断ができる相手ではない。
そして、出会った以上、戦いは避けられるものではない。
なぜならばここが六波羅学園なのだから。

呼吸を落ち着け旗を片手にゆっくりと構えを取り始める。

84 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/06/06(木) 00:34:23.31 0
>>80
プロレスにセントーンという技がある
バリエーションは数々あるが、簡単に言えば飛んで背中を落とす技だ
プロレスに剣山式と呼ばれる動きがある
ボディプレスをしかける相手に膝を立て、その腹に突き刺させるのだ
しかし、セントーンを剣山で返したレスラーを見たことはない
矢見川はその理由を今痛切に体感していた
全体重をかけた衝撃が腰椎に響くのだ
腰関節ではない、腰骨の中の神経に

声もあげられず、詰まる喉を何とか開こうと、金魚の様に口を開け
腰を押さえてのたうつ矢見川
完全に力の抜けた下半身に神経が戻るのを待つ
しかし奴ー薄羽の名はまだ知らないーにはどれほどのダメージが
スイカのように脳は割れたかとそちらを伺えば
期待通りヒビの入ったスイカから、溢れ出す赤い水
しかし、むしろそのせいで、彼は激昂したようで

彼の手の中の光弾を見た瞬間、逃げに頭が回るというテレポーターの習性
特に光弾の類など、転移で躱せるはずもなく、良い判断の筈であった
それが狭い屋上でなければ

無駄に颯爽と身を翻し、敵に背を向け駆け出した
しかし、すぐに金網にぶち当たり、背後に迫る砲弾級の光弾
ここで便利なのが空中浮遊の可能性である
いっそ外へ飛び降りようかと地面を蹴り、金網に飛びつく
そのすぐ足元を、光弾が飛び去って行った

無傷で済んだ、とホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間
当たらずとも無傷で済まぬ能力の恐ろしさ
光弾の持つ斥力は、すり抜けた金網に、部分的にとはいえ伝わった
とんでもない力で上下に引き裂かれた針金は、一溜まりもなくその裂け目を広げて行く
もちろん矢見川も例外ではなく、この力で吹き飛ばされては制御限界外だと必死に針金を握り締める

一瞬の後、砂埃が舞う中
屋上にあった金網の一角は、真っ二つに引き裂かれ、辛うじて残った両端に繋がって、そうめんのように垂れ下がっていた
そして、その一番端に、辛うじてぶら下がっている男、矢見川
顔は苦痛に歪み、針金を掴む手は既に血まみれである

85 :名無しになりきれ:2013/06/06(木) 01:37:18.13 0
生理か?

86 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/06(木) 02:14:21.95 0
一世代前にオンラインゲーム、特にMMOと呼ばれるジャンルのゲームにおいて流行した言葉がある

レアリティが高く無いアイテムである筈なのに、どうしても敵がそのアイテムをドロップしない
もしくは、時間と手間をかけて超希少アイテムの入手を狙っていたにも関わらず、
通りすがりの新規参入者が特に努力もせずにそのアイテムを手に入れてしまう

欲しいと思えば思うほど
手に入れたいと願えば願うほど
その物が手に入らない

そんな現象に与えられた名前

『物欲センサー』


・・・・・

「送信完了!いやー、今日も僕は働き者だね!」

どこかにメールを送信した遊繰は、大きく伸びをすると教室の窓枠に腰を掛ける
そうして、深呼吸をしてから静かに目を閉じた
……現在、この教室には遊繰一人しかおらず、目を閉じれば窓の外の音が聞こえてくる様になっている
何とはなしに外の喧騒が聞きたくなり、遊繰は何時も煩い口を閉じ、耳を澄ます

……

遊繰の期待通り、喧騒は聞こえてきた
騒がしい……爆発音や怒号、そして悲鳴が

「……うーん、今日もみんな張り切ってるね!」

『フラグバッカー』
窓の外から響くのは、このイカれた学園による催し物が引き起こした喧騒だった
戦闘行為を促進させる為のこのカリキュラムは、学園において定期的に催されており、
これに積極的に参加している者たちが今も争っているのだ

「まあ、僕は積極的に参加するつもりはないんだけどね!
 それでも、こういうのは雰囲気だけ味わうべきだと思うんだ!雰囲気こそが祭りの醍醐味なのさ!」

勝ち続ければ成功を約束されているこの学園の催し……だが、どうやら遊繰には
それに積極的に参加する意思は無い様だ。
喧騒をBGMとし、腰かけた事で宙に脚をパタパタと揺らしながら笑みを浮かべる。
――――と。

87 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/06(木) 02:20:34.13 0
「……うん?あれは何かな!」

遊繰がふと目を開けた瞬間、視界の中に何かひらひらと動く物が見えた
いぶかしげに首を傾げる遊繰だったが、その存在が何かを認識した瞬間に、
浮かんでいた笑みが若干引き攣った苦笑へと変わった

「ははは……僕は『これ』は特に望んでないんだけどなぁ!」

それは、窓から吹き寄せる風に揺れる旗……フラグバッカーにおける勝利条件である、旗だった
複数本あるその旗の内の一本が、事もあろうに参加する気の毛頭ない遊繰の眼前で揺れていたのだ

「うーん、弱ったなぁ!『彼ら』からは目立たない様にって言われてるし、
 けどフラグを見つけたのに届けにいかないと、バレた時に色々疑われるかもしれないね!」

六波羅学園は戦いを放棄する事を推奨しない。
故に、仮にこの場で遊繰が旗を無視したりすればペナルティが与えられ、悪目立ちする事は想像に難くない
かと言って、ここで万が一にも勝利してしまえば、それはそれで目立ってしまう
学園に送り込まれている遊繰としては、どちらも好まざる事態だ
どうするべきか判断に悩みつつ、とりあえず旗を拾ってみた遊繰だが……

88 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/06(木) 02:22:09.76 0
>「あなたは、確か、遊繰さん、ですね。驚きましたね。僕の計算ではここには誰もいないはずだったのに」

悩みの答えが出る前に現れたのは、窓から現れた一人の闖入者
その少年は、遊繰の眼前に立つと戦闘態勢を見せる……どういった訳か、やる気は満々のようである
遊繰はそんな少年に対し……笑顔を向けた

「やあ、少年!僕は遊繰……超能力お姉さんさ!
 君がいきなり部屋に飛び込んで来たり、まして教えてもいない僕の名前を知っている事とか
 聞きたい事は色々あるけど……それよりも、だ!君はフラグバッカーの為に動いているんだよね!?」

そうして遊繰は闖入者である少年に対して、右手に持った物を差し出したのだ

「それじゃあ、この旗を貰ってくれないかい!?お姉さんは、今すごく忙しくてね!屋上まで行く暇がないんだ!」

差し出される旗 正真正銘の本物である。遊繰はノーガードのまま、ゆっくり少年へと歩み寄っていく

「ああ!勿論、教職員には内緒だよ!?
 あと、もし勝ち負けを決めないと嫌だというなら、僕を殴って気絶させてから奪ってくれてもいいよ!」

少年にも見えるだろう遊繰の頬には攻撃を受けた痣が残っており、言葉に妙な信憑性を持たせている

「さあ、どうするんだい!?」

89 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/06(木) 17:30:27.27 0
【名前】獄門 晒首(ごくもん さらし)
【性別】男
【学年】2年
【能力名・レベル】鉄鋼爆体(アームドアイアンボディ) レベル4
【能力説明】自身に肉体強化を施す能力
発動すると、強化した肉体の部分は皮膚が鋼色に染まり筋肉が膨張する
腕のみ・脚のみの部分的な強化や強化具合の調整も可能
最大強化では、戦車を素手でスクラップにする怪力と徹甲砲弾の直撃にすら耐える防御力を得る
能力の発動にカロリーを消費するため、長時間の使用は不可能
純粋に強力だが、相手の能力の相性に極めて左右されやすい
例…全身最大強化(見た目超人ハ○ク)の持続時間は満腹状態の発動から約18秒
【概要】学園内の不良グループの一つを纏め上げており、一定の危険人物としてそこそこ有名
頭は悪く、何でも力ずくで解決しようとするが、完全なバカというわけではない
今が楽しければそれでいいという考え方で、能力も積極的には使おうとしないため意外に目立っていない
【特徴】筋骨隆々、2mに達する山のような体格を持つ中学生離れした大男
スキンヘッドで、昭和バンカラ派を彷彿とさせる番長然とした(古臭い)改造制服を着ている
【備考】能力の性質故、大抵常に何かを食べている
いつも持ち歩いている大型バッグには、舎弟たちに買い込ませた大量の食べ物が入っている
食べ方はほとんど丸飲みに近いが、味わって食べる方が本当は好きだ、というのは本人談

【台詞】「細かいこと抜きにして、今を大いに楽しめりゃ俺はそれでいいんだよ!」


よろしくです。

90 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/06(木) 18:53:00.09 0
「………」

不良A「サラぁ、てめえこの間はよくも恥ぃかかせてくれたなぁ、おい!?」

不良B「おまえをぶっ潰すのにいい舞台だぜ」

所以、戦闘ゲーム開始された
能力者の腕試しのためのイベントみたいなものらしいが、特に興味はない
大抵、俺に意趣返しをしたい敵対グループの連中が仕掛けてくる
グラウンドに呼び出され、対峙中というわけだ

不良A「この開けた場所なら格闘バカなてめえの能力は不利だぜぇ?」

不良B「おら、食らいやがれ!」

「………」

バカ二人組がエネルギーの弾のようなものを撃ってくる
かなりの出力で、直撃を貰えばどんな奴でもただでは済まないだろう
しかし、俺は特に気にすることもなく好物の特大焼きそばパンを口に頬張り食べていた
激しい閃光と爆音が響き渡る

不良A「ビンゴォ!直撃だぁ!」

不良B「馬鹿な野郎だ!レベル3クラスの能力者の飛び道具受けてただで済むわけねえって…のに…」

不良A「な、何ぃ!?」

「…強化調整…出力30%!てめえらの攻撃程度防ぐなんざこのくらいで十分だ」

鋼色に染まった皮膚、より膨れ上がった筋骨隆々たる五体
その体には傷一つ付いていなかった
そして、凄まじい勢いで二人組に走りかかる
俺は能力を解除して、素の力でボコボコにしてやった
二人とも泡を吹いて瞬く間に気絶する

「うし、飯にすっかな…」

俺は回りの様子など気にも留めずその場でバッグからおにぎりを取り出す
あろうことか、食事を始めた

【慣れない部分も多いですが、よろしくお願いします】

91 :小鳥遊健二 ◆FARRNB3Pas :2013/06/06(木) 23:53:36.60 0
>>83-84
「うっ…うぅ…」

日辻の捨て台詞と共に誰もいなくなった運動場の真ん中で一人ポツンと地球とハグ中の小鳥遊。
何も出来ないまま時間は過ぎる。

屋上で爆発が起きた。最初は何が起きたのか分からなかったが、砂埃が消えると共に状況が把握出来た。

「……ふむ…一人の愚民が落ちかけている…か…」

ぶら下がっている矢見川に気付くと助けようと動こうとした。
が、まだ動けない。

(自力で登れるか…?)

動けないのはどうしようもなく、ただただ見守る事しかできない。

【能力疲労、後3分で解除】

92 :名無しになりきれ:2013/06/07(金) 04:15:33.67 0
ラナちゃんの生理の血ぺろぺろ

93 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/08(土) 02:40:06.39 0
キャラクターテンプレ

【名前】九条 拓斗 (くじょう たくと)
【性別】男
【学年】二年
【能力名・レベル】蓄電能力(エレクトロホルダー)、レベル4
【能力説明】基本的には電撃使いと同じ能力を有するが、
使用できる電力は外部から得たもののみで、自家発電することはできず、蓄電可能だが容量に限界がある。
また、放電攻撃に秀でておらず、磁力・電磁波操作や送電し電子機器等を操ることを得意とする。
(細かくいうと、放電はレベル2程度だが、磁力・電磁波操作や送電はレベル4以上レベル5未満の精度がある)
【概要】必勝不敗と考える自信過剰な転入生
【特徴】髪、目は共に黒でソフトモヒカン。オシャレに疎い。
【備考】とある実験の後遺症で歩けない妹が1人おり、そのことに関して全面的なバックアップを受ける代わりに、とある機関の実験に協力している。
今回はその関連でここに転入してきた。「能力の成長方向を誘導する」為として蓄電可能な弾丸とマガジン式の銃を機関から受け取っている。
ドがつくほどのシスコン。
【追記】
・マガジン 計12発の弾が装填されている。常に7つ持ち歩いており、一つは銃にセットしてある。
また、弾やマガジンをスタングレネードや爆弾のように使うこともできる。
・銃 専用の弾を使い電撃弾を発射する。実弾の使用は不可能。
マガジン内の電気を全て使用することで超電磁砲並の光線が打てるが、その後約10分使用が不可能になる。
・蓄電量 弾1つを1と考えると、自身、光線は共に12
【台詞】なんだってやってやるさ・・・妹のためならな!!

94 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/08(土) 02:42:07.42 0
【フラッグバッカー開始前】

出会い、というのはやはり良いものだと彼、九条 拓斗は考える。
入学、友人、恩師、恋人…
一様に自分に変化を与えてくれる。
もちろん良い出会いばかりではないし、状況によっては良し悪しが反転してしまうことだってあるだろう。さらには第一印象によって出会いの良し悪しが決まっていく場合もある。
そこで俺は思うわけだが、

「聞いているんですか?九条くんっ!」

…この目の前で怒っている新しい担任となる女教師との出会いがそうではありませんように、と。


「まったく、転校初日に遅刻だなんてあり得ませんよっ!」
いろいろと訳はあるのだが、目の前のお姉さんの怒る姿が可愛いすぎてそれどころではない。
「わたしはフラッグバッカーの準備で忙しいんですから、余計な手間をかけさせないでくださいよーブツブツ」
フラッグバッカー?
「あれ、説明してませんでしたっけ。フラッグバッカーっていうのはですね〜、……というものなんですよ」
成る程、何でもアリの旗争奪戦って訳ですね。
「はいっ!せんせーは、開始のチャイムと同時にこの旗をグラウンドの真ん中に転送するっていうじゅーよーな役目がですね」
空間転位能力者だったんですか。それもかなり高レベルの
「こう見えてもせんせーはかなり強いんですよ?…っと、そろそろですね。座標固定〜っと」

言い終わって数秒後にチャイムが鳴り響き、フラッグバッカーは開始された。
「うんうん、うまく転送されてるね。よかった」
お疲れ様です。うお、すごい勢いで飛んでいくのがいるな。飛行?空気制御?わかんないな…ってハゲが飛び降りた!?デタラメだなぁ
「飛んでいった彼は小鳥遊君で飛び降りた方は日辻くんね。ハゲっていっちゃダメよ。ちなみに日辻くんは風紀委員をやってるの」
へぇ。あ、日辻?が旗とった。んで何かを投擲して走り出した。投擲系なのかなぁ。小鳥遊は…死んだフリ!?なんらかの作戦、なのか?
「あらあら、大丈夫かしら」
この校舎からも生徒が大量に出ていきましたし…、頑張ってますね、みんな。
「あら、あなたも頑張るみんなの一員よ?」
……えっ?
「当たり前じゃない。さっき言った通り、フラッグバッカーは『六波羅学園の生徒全員』で行うのよ?」
マジすか。じゃあ俺めっちゃ出遅れてますよね。
「そうねー。でも旗は校庭のやつ一本ってわけじゃじゃないし、なんとかなるわよ!」
そうですかね?じゃあ遅れを取り戻しにいってきます。勝ったらご褒美くださいねー。
「えっ、ご褒美って…いっちゃった。」
ガラガラと戸を開け閉めする音と同時に走り去っていく音が聞こえる。

「ご褒美…宿題っていったら、怒るわよねー。巻き込まれちゃいけないし、本部に行こうかしら。」
そういって彼女は転移していった。

95 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/08(土) 02:43:08.83 0
「さってと〜、って、電子錠かぁ」
フラッグバッカー開始から少なくはない時間が経過している。
現在位置は第二体育倉庫前。移動する際にいろいろあったが割愛させていただく。ヒントは後ろで力尽きる学友予定者数名の姿。
「ったく、敵多すぎなんだよ…っと、空いた」
特に難なく扉を開ける。こういう入る難易度の高い場所にはお宝が、という短絡的な考えからここに来たのだが…
「ビンゴ!旗にコンセント!この金属矢は能力測定用かな?」
蓄電能力は体内での電気生成が出来ないため、使った分だけ外部から充電しないければならないし、銃を隠し球とし磁力主軸で戦う彼にとっては本当に宝の山だった。
「よし、砂鉄はまださっき集めたのが十分あるし、ゴールを目指すかな」
と、戦利品を持って倉庫を出、校舎の壁を歩き始める。磁力を使えば容易いことだ。
「っとと、こっからじゃグラウンドから丸見えだな。対策しとくか」
そう言って周りに電磁レーダーを展開する。電力消費は気になるが、勝利のためだと電磁バリアも体の周りに展開する。
「さすがに操られはしないと思うけど…、念は押すべきそうすべき〜」
と、鼻歌まじりで校舎を登る。
ゴールしたら妹に会いに行こうかな、なんて考えながら。

【初めてこの手のものに参加ですがよろしくお願いします】
【レーダーは半径1m、飛来物を察知】
【バリアは美琴のやつみたいなものですが、飛来物破壊の能力はとても低い】

96 :引津空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/08(土) 09:56:28.14 0
【名前】引津 空兎(ひきつ からと)

【性別】女

【学年】2年

【能力名・レベル】圧縮変化(プレッシャーコントロール) レベル4

【能力説明】
あらゆる気体や液体を思った形に圧縮し、コントロールする能力
しかし、自身の肌で直接触れられるものに限り、近付いて触れないと能力の発動はできない
一度に操作できるものは気体か液体のどちらかのみ
また、作り出せる圧縮気体・液体の形状は比較的単純なものに限る
※以下能力応用例
空気の塊や水滴弾、真空刃などを作り出して飛ばす
手などに真空刃や水刃を纏わせて接近戦

【概要】
長身にモデル並みの豊満なプロポーションを持つ清楚系地味美少女
…の皮を被った変態の暴力的サディストで、自らの欲望のためには手段を選ばない
事故を装った追撃から色仕掛けまで、何でもやってしまう危険人物
表舞台よりも、影からこそこそやるのが大好き
今日も能力者学園ライフを満喫するため、目を光らせる

【特徴】
モデル並みの優れたプロポーション(所以ボンッキュッボンッ)
黒ぶちの度無しメガネ(「清楚」や「地味」を演出するためにアクセサリー)
腰まで届く黒髪ロングヘアーをダブル三編み(同上の理由)

【備考】
学園都市で研究員として働く兄(変人)と二人暮らしで、両親は幼少時に死別
小学校時代に能力の関係で過酷ないじめを受けるも、凄惨なやり方で仕返しをしている
この経験から、今のような歪んだ人間性が構築されてしまう
兄が学園都市に就職したのを契機に同地に引っ越し、六波羅学園に入学する
普段は目立たないように行動しているため、大半の人間にはただの地味で目立たない少女と見られている
が、一部の人間には正体を見抜かれている

【台詞】
(表)私…その…暴力とかあんまり…好きじゃないんです
(裏)アタシはアタシの楽しみたいようにやるだけなのよ!それを邪魔する奴は全員ぶっ殺してやるわ!

参加希望です
どうかよろしくお願いします

97 :引津空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/08(土) 10:25:02.13 0
フラッグバッカーが開始されるより前の時間
それぞれの持ち場に向かうべく、生徒らは思い思い散っていった
ガチバトル望み堂々と駆けていく者、戦いを避けたいがために目立たぬ場所へ陣取る者
はたまた、漁夫の利狙いのために影に回る者、様々である
その中で、全ての者の目を避けるように一人の少女が歩みを進めていた

「旗とり合戦なんかに興味は無いけど、こういうものには独特の楽しみ方ってのがあるのよねえ」

学園の定めた下らないルールの下に腕を競うフラッグバッカー
裏を返せば、何でも有りの合法的な戦闘イベントであり、不慮のトラブルも発生する
その「不慮のトラブル」こそが、アタシにとって最大の楽しみ
能力の制限で一時撤退を余儀なくされた哀れなバカに止めを刺すのは最高に楽しい

「ふふふ、楽しみだわ
今回は一体何人狩れるのかしらねえ」

そう言って、妖艶な笑みを浮かべ、舌舐めずりをしながら好みの隠れポイントへ向かう
無論、いきなり向かえば目ざとい奴に感付かれてしまう
私のことを知っていて、警戒している連中も居るからだ
開始時間まで近場で待機し、戦いが始まったらどさくさに紛れるのだ
別に無理に隠れポイントを探して向かう必要も無いのだが…

「ま、状況を見て判断すべきねえ」

そして、フラッグバッカーが開始される

98 :引津空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/08(土) 10:56:08.86 0
>>95
「あら」

聞こえてくる鼻歌を頼りに、おしゃれが感じられない風体をした男子生徒を見つける
目当てのダウンした哀れなバカではないが、こちらには気付いていないようだ
余裕のある感じを見るに、それなりに順調に事を運んでいる実力者だろう

「ああいうの見るとイラッと来るわね
まあ、たまにはピンピンした奴でもやっつけようかしら
さてと、どうしてやろうかしら」

そう言うと、物陰に隠れながら気付かれないように後を付ける
こう言うことには大いに慣れているため、大抵の奴には悟られないように行動する自信がある
そして、企みが頭の中で纏まった
権謀術数などは専門外だが、あれくらいのバカそうな奴ならこの雰囲気と「体」で騙せるだろう

「あのー…」

そう言って、見慣れぬ男子生徒の背後から現れて自信なさげな声と雰囲気で話しかける

「突然すみません…わ、私引津空兎と言います…
そ、その…、他の人に追われて、隠れながら逃げ回っているんです…
もし良かったら、一緒に組んで動きませんか?
私ってば、弱い上に臆病だからカモにされてて…
あなたイイ人そうだから、思いきってお願いを…
どうか…このままじゃ私…ううっ…」

そう言って、不自然にならないように、自慢の巨乳が強調されるようにお辞儀をしてみせる
その動作には必死さが滲み出ていて、我ながら迫真の演技である
「顔を赤らめて半泣き状態」という情をくすぐる演出も、忘れてはいけない

99 :静寂 契 ◆ne7RBVYwug :2013/06/08(土) 16:53:21.03 0
【名前】静寂 契(しじま ちぎり)
【性別】女
【学年】中学2年生
【能力名・レベル】打開思考(ブレイクスルー) レベル2
【能力説明】あらゆる状況を「打開」する策を見出す力。
レベル4ともなれば、「未来予知」じみた確実な打開策を閃くことが出来るのだが
発展途上なレベル2程度では、せいぜい「直感」程度で策の成功率も低い。

【概要】数年前まではとある暗部の参謀役を担っていたが、暗部の壊滅により戦線を一時的に離脱。
「仲間が居なければ何も出来ない自分」に嫌気が差し、強くなりたいがために【戦闘特区】へ編入した。
暗部に所属していた際の名残なのか、能力の影響なのかは分からないが、極度の面倒臭がりであり
「如何にして最小の力で最大限の利益を得るか」と言う考えの元行動している。
参謀役を任されていたということもあり、計算高く狡猾な性格。
「怒ること」や「悲しむこと」は無駄な行動だと思っており、それらの感情を表すことは滅多に無い。
尤も、相手を嵌める為ならば、躊躇いなく泣きだしたり激昂したりするが…

【特徴】丸メガネに大きめのフードがついたパーカー、亜麻色のショートカット
【備考】頭が冴えるという理由から、度々甘いモノを口にしている。
しかし連日戦い続けてカロリーを消費しているためか、身体は華奢。
パーカーを好む理由は、「表情」や「感情」をフードで覆い隠せるため。

【台詞】「……常に私は、あなたの一手先を読んでいる」


拙い初心者ですがよろしくお願いします

100 :静寂 契 ◆ne7RBVYwug :2013/06/08(土) 16:54:59.96 0
―――人気の無い体育館裏に、乾いた打撃音が響き渡る。
それは平手打ちなど生易しいものではなく、手の平を握り拳で殴られたかのような、重い打撃音で

とある不良「この程度か?………ハッ、甘ぇなオイ。もっと手応えのあるやつかと思ってたぜ」

頬に痣を作り、口から血を垂らして倒れ伏す少女を蔑むように
パーカーを深く被った少女を殴り抜いた不良は、嘲笑も含めた笑みを浮かべ言い放つ。
…傍から見れば、私刑じみた一方的な暴力。強者が弱者を虐め抜き、嬲り切った目を覆いたくなるほどの光景。
だが……この状況で、地に伏す少女に同情する者は居ないだろう。
「自ら」喧嘩をふっかけて、敢え無く返り討ちにされるなど――一体、誰が哀れんでくれようか。

不良「これが最善の策なんて、笑わせてくれるな。まぁ精々、やられ際を襲われねえよう気をつけろよ」

一言も発さずに、地面だけを見つめる少女。その近くには、少女のものと思われる眼鏡が落ちていて
不良は物足りないという表情を浮かべながらも、踵を返してその場を去ろうと歩き出す。

――勝利を確信し、獲物に背を向ける狩人。まだ止めを刺していないというのに、油断するその慢心。

それが、それこそが、少女が待ち望んでいたもので―――
少女はゆらりと立ち上がる。不良に悟られぬよう、近くに転がっていた鉄パイプを握りしめて

「……ええ、これが最善よ」

ニヤリと笑みを浮かべた少女は、スキだらけの不良の背中目掛け――パイプを、振り抜く。

鈍い金属音が響いた後、体育館裏から姿を表したのは一人の少女。
血が付着した頬を拭い、ヒビ割れた眼鏡をかけて、何事もなかったかのように歩き出す少女の名は
『静寂 契』――「逆境無頼(チャンスメイカー)」の異名を持つ、パーカー姿の中学生。

「一度は戦っておかないと、示しが付かないとはいえ……これは中々、面倒ね」

少女は愚痴を漏らすように呟いて、「戦った証」とでも言うかのように、鉄パイプを持ち歩く。
果たしてそれは、他社への牽制となるのか、はたまた血に飢えたものを呼び寄せる餌となってしまうのか……

101 :名無しになりきれ:2013/06/08(土) 20:25:09.85 0
どうした静寂
生理か?

102 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/08(土) 22:24:25.13 0
>>88
誰もいるはずのない教室に佇んでいた遊繰は手にした旗を差し出しながら言葉を紡ぐ。
その声色に嘘の影はなく、純粋に戦いを放棄しようとしていた。
旗を受け取りそのまま教室を出れば労なく次へ進める。

の、で、あるが!
那由多は【それ】が気に入らなかった。
眼鏡のズレを修正すると朝の矢見川の事を思い出す。
「全く矢見川さんと言い、あなたと言い……ここをなんだと思っているのか……!」
噛みしめるように呟いた後、大きく息をつき気持ちを整える。

「まず、なぜあなたの名前を知っていたか?
戦いとは何も殴り合いだけではありません。
僕にとっては情報戦こそ主戦場。
故に学園の生徒の顔と名前、能力くらいは全て調べて一致するのですよ」
遊繰の質問に答えたのは物事を一つ一つちゃんと順番にクリアーしていかないと気持ちが悪い那由多の性格ゆえだ。
それが終わった後にようやく本来の言葉が流れ出る。

「遊繰さん、なぜこの戦闘解放区と呼ばれるここで風紀委員が存在すると思いますか?
本来ならば暴力を取り締まり治安を守る立場ですが、この24区、そして六波羅学園においてはそれは推奨されるもの。
だからこそ、街で暗躍するスキルアウト集団にもほとんど関知しませんし、獄門のような不良も野放しにしている。
彼らは戦闘因子としてここでは有益な存在として認められているからです。
では風紀委員は何をするか?」
そこまでで一旦言葉を切り、一層大きな言葉と共に闘気を噴出する。

「あなたのような戦闘に無気力な者に啓発し、導くという事も仕事なのですよ。
とはいえ、戦闘放棄し敗北はおろか自身が傷つく事にも頓着しない様子。
そんな相手には、残念ですがこの学園を去ってもらう事になります。
あなたの事を風紀委員会の審査にかけ、その上で教師陣に報告。
幾多のカウンセリングや指導を経て退学処分と行き着くでしょう」

新設校である六波羅学園の生徒は適性検査を経て選ばれた者たちだ。
戦闘の素質は全てのものがあるはずであるし、本当に嫌ならば辞退だってできる。
にも拘らずこの場にいるという事は、少なくとも在学するという目的はあるはずだ。
勝ち負けだけでなく、傷つく事すら厭わぬ遊繰を追い詰めるための言葉だ。

「さて、それでもかまわないというのであればこのまま無抵抗に僕の攻撃を食らって気絶していてください。
それが嫌だというのであれば、勝ち負けは問いません、僕と戦う事です!」
言葉を言い切ると同時に椅子を蹴りあげ、胸の高さまで上がったところで椅子に突き蹴りを放った。
椅子はミサイルの様に遊繰の顔面めがけて飛んでいく。

もちろんこれは目隠しおよび牽制である。
この隙に死角を突き遊繰への追撃を決めるはずだったのだが、思いがけない事が起こった。
それが屋上からの轟音と震動。
薄羽の斥力球である事は言うまでもないのだが、それだけが那由多の気を引いたわけではない。

>>84
先ほど見た空間歪曲率からしてこのくらい怒っても不思議でないと予測はできていた。
予測できなかったことは、無残に引き裂かれた金網の隅にぶら下がっている矢見川がこの四階空き教室の窓に垂れ下がっていた事だった。
「え?う?おう!?」
予想外の事に戸惑い追撃に移れず、かといって窓に駆け寄る事もできず那由多は間抜けな声と共に一瞬硬直状態に陥ってしまった。

103 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/08(土) 22:33:09.65 0
毎回下げ忘れてすいません。
人が増えてきたのでちょっとまとめてみました

屋上
矢見川・薄羽

4階隅空き教室
日辻・【遊繰】

職員室
騎朽

体育館裏
静寂

第二体育倉庫→校舎壁
引津・【九条】

グラウンド
小鳥遊・獄門

抜けていたり修正あれば補完お願いします

104 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/09(日) 05:38:15.31 0
>>84
斥力の爆発に床を深く、広く抉られた屋上は、まるで隕石でも衝突したかのようなクレーターが穿たれていた。
いや、クレーターというよりはむしろ大きな穴というべきか。
階下と屋上を隔てるコンクリートの層は今や無いに等しく、視線を落とせば真下の部屋を文字通り見下ろせるのだ。

「ぺっ」

そこへ向けて、薄羽は口に溜まった血の混じった唾を吐き捨てる。
今にも引きちぎれそうな金網にぶら下がる矢見川はもっと血まみれだが、
斥力弾の炸裂を受けて流血した彼とは違い、薄羽が吐き捨てた血は先程の頭突きによって生じた鼻血でしかない。
薄羽は自身が発する力場の周囲に、無意識ながらも常に斥力の膜を展開している。
それは普段は微弱なものだが、時と場合によってはその力をコントロールし、バリアーのように使うことができる。
己自身も斥力弾の射程内におきながらも無傷で済んでいるのはそのバリアーによる力の相殺のお陰なのだ。

「僕は粗野な戦闘狂とは違ってね。結構、見た目を気にしているんだ」

髪の毛をキザに整えながら、ガツ、と外に垂れた金網の支柱を踏みつけて、苦悶の表情で網を掴む矢見川を見下ろす薄羽。

「白い服に赤い血がこびりついちゃったじゃないか。クリーニング代も馬鹿にならないってのにさ。
 だから、少しだけ怒ったよ? マジで」

支柱を踏みつける足に更に体重がかかる。ギシギシ、と金網全体が軋む。

「ここが学校じゃなければ、このまま止めと行くところだけど……殺しちゃったら今度は僕の立場が危ういよね?
 でも、これ以上君の顔を見ているのは不快だ。だから、消えてもらうことにしよう……この僕の視界からね」

ギシ──それは強い軋み音がすると同時だった。
バキン、と甲高い悲鳴を残して、矢見川がすがりつく金網が支柱から真っ二つに折れたのだ。
当然、矢見川は金網ごと地上に真っ逆さまだが、もしそれの下敷きになるようなら事だろう。
何故なら薄羽は単に支柱を折っただけではない。
彼は踏みつけた支柱を通して、金網全体にかかる重力を操作し、通常の10倍にまで跳ね上げていたからだ。
つまり、仮に金網全体の重量が100kgだったとしたなら、今はおよそ1t。下敷きになればよくて致命傷だ。

「虫けらは潰されるのがお似合いだよ。ま…………この戦闘特区にいる以上、脱出できるくらいの力はあるんだろうけど」

脱出し、仮に戦闘に復帰できたとしても、もう自分の前には現れないだろう──
そんなことを計算しながら踵を返した薄羽は、結果を見ることなく全く左右の方角を交互に見据える。
その目はさながら獲物を定める獣のようだった。

──まだだ、まだ僕の気はおさまらない。

元々、のらりくらりと躱す予定だったフラッグバッカー。
初っ端からその予定が狂い矢見川と戦うことになったとはいえ、既にその戦闘は終結している。
ならば、本来ならここで速やかに戦場からフェードアウトと行きたいところなのだが、
予想外のダメージを受けた精神が、相手を生かしたままの勝利くらいでは鬱憤は晴れない……と訴えているのだ。
まぁ、早い話が好き放題八つ当たりがしたいというわけである。

故に弱そうな人材に目をつけようとするが、なるほど、そこは弱肉強食のフラッグバッカー。
どこもかしこも雑魚らしい人間の山、山、山。
開始からまだ十分と経っていないはずだが、既に食物連鎖の序列はある程度完成を見ているらしい。
ということは、少なくとも今も尚、戦闘可能状態にある者達はある一定以上の実力を持っている者に違いない。
それでも必ず力に個人差は生じているはず。だから中でも特に弱そうで単独で行動している人材を探すのだが……
敷地が広大で施設も数あり物陰が多いせいか中々見つからない。
そもそも自分の足で立って行動している者すらほとんどいないように見える。

105 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/09(日) 05:44:46.23 0
>>90
──グラウンドに大男が一人……ここからじゃ見えるのはそれくらいか。
──あのお節介なツルツル頭(日辻)がいればあいつと戦っても良かったんだけど……それにしても誰だろうか?

眼鏡はしているが近眼のせいか人物までは特定できない。
だが、他に適当な奴も見当たらない。ならばと、薄羽は消去法ながらも決心する。

──まぁ、誰にせよ……間近で確認すればいいさ。

そして、ダンッ! と床を蹴ってグラウンドに向けてジャンプ。
普通なら単なる屋上からの飛び降り自殺にしかならないが、
彼の場合は床から斥力を発生させることで高い跳躍力を得ている。
更に空中でも空間からの斥力で加速できる。つまり、どの場所にいても高速移動が可能なのだ。

その人外じみた移動術は見る見る内に標的との距離を縮め、容易に彼の体をグラウンドへと押し出した。

「っ!?」

砂埃を巻き上げながら標的の至近に着地する薄羽。だが、彼はそこで思わず舌打ちした。
直接話したことはないものの、知っている人物だったのだ。

──……確か僕の一つ下の……そうそう、ゴリラか。……やれやれ、よりにもよって厄介そうな奴に当たっちゃったよ。

獄門晒首。
不良としてそこそこ有名であるし、いつだったか、薄羽が仕切る「蟻地獄」のメンバーが彼に絡み、
見事返り討ちにあったとも聞いたことがあった。
ちなみに、その際にメンバーが「ゴリラ野郎」と連呼していたのが由来となって、彼の中ではゴリラがあだ名となっている。

──“ツルツル頭”の次に“ださゴーグル”、お次は“ゴリラ”。見た目も選考対象にすべきだね。ブサイクばっかりだ。

心の中でそんな悪態をついていることなどおくびにも出さずに、薄羽は息を吐く。
敵意などこれっぽっちもないような天真爛漫(猫被り)の顔で。

「あ〜あ、戦うイベントっていうから適当に相手を探してただけなのに、不良とぶつかるなんてついてないなぁ。
 でも……こうして遭ったからには戦わなきゃね? でないと、センセーに怒られちゃうから」

【屋上からグラウンドに移動。獄門と接触】
【どーでもいいかもしれないですけど、名前の書き方統一しません?スペース空けた方がいいのか姓名を続けて書くか】

106 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/10(月) 00:25:30.19 0
「き、君!?いまはフラッグバッカー……」

「あァ、知ってますゥ。けどなァ俺としちャあそんなもンはどうでもいいンすよ」

そう吐き捨て、とりあえず近場の念動系能力者をピックアップして同時に複数人の能力を行使。
種別は空力制御(エアロハンド)で構わないだろう。それを適当に近場の教師陣にきわめて手加減して発動させる。
もしこの時騎朽が予告したりしていればAIMジャマーなりキャパシティダウンなり用意する事も出来ただろう。
しかし、騎朽はどこまでも狡猾でありそして下衆だ。
舞い上がった上昇気流は一瞬だが竜巻となり職員室を蹂躙。備品であるそう言った装置、スピーカーはことごとく無力化されてしまう。

「ハッ。センセー達ちょっとオレ達(能力者)をなめすぎっすよ。まァおとなしくしていてくださいねえ?」

そう告げ、騎朽は周囲を観た。

周辺に大能力者「多数」
既にこの段階で異常事態である事は明白だ。なぜならいくら学園都市と言ってもその大能力者の数は多くは無い。
詳しい数字こそ書庫(バンク)にアクセスしないとわからないがいま六波羅学園にはLV4相当の能力者が40は超えている。

(続けて解析。AIM拡散力場の波長観測……なるほどな)

更に解析、そこで初めて異常が検出された。
この異常とは……偏ってるのだ。

(ンだァ?なンで発火能力や発電能力……いわゆる製造系の能力に偏ってやがる)

学園都市で能力開発され開花した能力の一つにいわゆる無から有を作り出すものがある。騎朽はそれらを分類上製造系と呼んでいる。
そして、今回彼が複数を同時観測した結果その比率が異常に多かったのだった。これらは本来「自分だけの現実」が特殊。
いや非常に強い物でないといけない為、能力者の数も多いが伸び悩むものも多いため強能力者は少ない物なのだ。

「ビンゴかァ?」

直感。確かに40は多い。
正論。六波羅学園は元から高位の能力者を多数保有している。
反論。しかし長天上機、霧ヶ丘や常盤台がそんなにも多くの強能力者を手放すか?

結論。

「ンなもン。ぶン殴って吐かせりャいいよなァ。だったらよォ……」

107 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/10(月) 00:26:45.99 0
ドン!!



という一際大きい爆発を立て、騎朽はグラウンドに面した引き戸に手をかざして触らずに吹っ飛ばす。
使用した能力は空力制御。ただし正確には圧縮させた空力を一方方向に噴射させたものだ。元よりこう言ったありふれた能力は使いやすい。
更に言うと有る人物が空気やそう言ったモノを使うのが得意だった為でもある。流石に真似して車を持ち上げたりはしないが……

「ンじゃあ、能力者さン。いらっしャあい。AIM(無意識)に引かれてこっちに来て下さいねェ」

そう言うとグラウンドに降りたち周辺のLV4相当のAIM拡散力場に干渉する騎朽。
と言っても、この干渉自体はとても弱い。それこそ能力を逸らす事も出来ないだろう。だが問題はAIM拡散力場に触れたという事。
わかりやすく言えばこの干渉を受けた能力者はグラウンドが気になって人によっては寄ってくる。そんな弱いレベルの物だ。
そして、それが騎朽の目的でもある。

>>91

「って、アァン?オマエLV3か。とっとと失せな。グチャグチャの肉達磨になりたいンなら別だがなァ」

この表現は誇大したものではない。高位の能力者それもLV4相当複数人となれば国の軍隊をもしのぐ殺戮集団にもなるのだ。
それをこれから相手にする以上、騎朽の能力も全開で行かねばならない。その際の余波なんてものに配慮出来るかは分らない。
故に一応の配慮をなして目についた能力者に声はかける。だが安全の保証なんざしないし出来ない。

「それとも死にてェンなら別だぜ?来たぜ。三下ァ!!」

能力を解放し戦闘モードに切り替える。周辺には20人近い強能力者の反応。
上空から降りてくる能力者(>>104)まで居る。この段階で軽く見積もって大覇制祭時の長天上機学園VS常盤台中学の正面衝突並の危険さ(デンジャーっぷり)だ。

申し分ない。

「あァ。申し分ねェ。プリン食われた黒夜ちゃンと殴り合うよかいく分マシだろーしなァ……!!」

景気付けとばかりに騎朽真琴は地面を踏みつけ発生した衝撃波を局所集中。先達を薙ぎ払った。

【レベル4以上の能力者に干渉。グラウンドは地獄絵図に。ちょっと気になる程度の物なので現状を見て無視するもよしです。】

108 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/10(月) 00:56:21.96 0
>>95
「白々しい野郎だぜ…」

そう言って、食べていたカレーパンを一気に丸飲みにして立ち上がる
薄羽を上から見下ろすように睨み付ける
熊のような体格と雰囲気から生み出される威圧感・存在感は圧倒的と言っても過言ではない

「てめえの目はまるで血に餓えた狂犬だ…トボけてたって分かる…
『蟻地獄』の薄羽影郎センパイよ…」

獄門は薄羽を知っていて、更にその人間性も見抜いていた
「蟻地獄」との件は抗争に発展仕掛けた事件である
だが、互いのリーダーが問題そのものに興味を示さなかったため、代理人による手打ちが終わっている
その時に、舎弟から薄羽のことを聞いていたのだ

「まあ何にせよ、同じレベル4の能力者が喧嘩売りに来たってのは僥幸だぜ…
さっきの雑魚どもみてえに手加減する必要はねえ…な?」

そう言って、拳を握りボキボキという音を立てる
掌だけでも、薄羽を綺麗に顔面鷲掴みにできそうな大きさである

「腐れ外道センパイよ、遠慮はいらねえぜ
先に仕掛けてみせな」

薄羽に対して、先制攻撃を行うよう挑発を行う

109 :名無しになりきれ:2013/06/10(月) 14:36:22.36 0
生理について語り合おう

110 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/10(月) 16:58:37.18 0
>>95>>107
「ちっ、うぜえ…」

突如グラウンドに降り立った無粋な乱入者を横目で捉え、睨み付ける

「あの腕章は一年坊主か…
黙らせねえと邪魔になりそうだな」

そう呟くと、近くにあった高さ5mほどの木の前に走って接近する

「腕部限定強化…ふんっ!」

右腕が鋼色に染まり、やや太くなる
そのまま木の幹を鷲掴みにし、根元から豪快に引き抜く
肩に担ぐように軽々と引き抜いた木を扱う

「先輩の遊びに後輩がしゃしゃり出て来るもんじゃあ…ねえよっ!」

そう言うと、持っていた木を騎朽目掛けてブーメランを投げるように投擲する
文字通りブーメランのように回転しながら、猛スピードで飛翔する木
それが高さ5mにもなるものならば、見た目も圧巻と言える

しかし、獄門は気付かなかった
投擲した木の射線上には薄羽も居たことに
最も、気付いていたとしても気にしなかっただろうが

111 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/10(月) 17:00:50.76 0
ミスです
107の安価訂正します

>>95 ×

>>104

すみませんでした

112 :獄門晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/10(月) 17:02:36.88 0
うわーマジ死にたいです
今度は訂正するレスの安価間違えてる…
訂正は110です
申し訳ないです;

113 :名無しになりきれ:2013/06/10(月) 23:21:20.82 0
ヤベェ…重複の可能性が…

@とあるの世界で生活・バトルするをスレ

諸事情によりリンクははれません…

114 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/10(月) 23:22:54.79 0
>>108
>「白々しい野郎だぜ…」
「うん?」
>「てめえの目はまるで血に餓えた狂犬だ…トボけてたって分かる…
>『蟻地獄』の薄羽影郎センパイよ…」
初めは何を言っているのか解らない、というような無邪気な顔で応じた薄羽であったが、
『蟻地獄』という心の暗部を見透かすキーワードを口にされたことによって、
その目つきを一瞬だがナイフのように研ぎ澄まされた細目へと変化させた。

「…………へぇ」
>「まあ何にせよ、同じレベル4の能力者が喧嘩売りに来たってのは僥幸だぜ…
>さっきの雑魚どもみてえに手加減する必要はねえ…な?」
「僕の事を随分とご存知のようだね? ただの単細胞だと思ってたけど……」

言いながら、薄羽は考える。
自分が『蟻地獄』というスキルアウト集団のリーダーであることは当然ながら間違いない。
ただし、それは事実上のであり、表立ってそう標榜しているわけではない。
あくまで自分は影。表向きにリーダーを名乗らせる代理を立て、メンバーやチームへの指示はそいつを通じて行っている。
勿論、それを知る者はチーム内でも一部の信頼の置ける古参幹部のみに留まっており、
チームの中堅や末端は愚か、ましてや外部の人間が知っているケースは皆無のはずである。

もっとも、情報などどこから漏れるか知れたものではないのも確かだ。
秘密の厳守を徹底させても、例えばふとした会話の端々に“秘密”の存在を臭わせてしまえば、
人はあれやこれやと想像を膨らませる。そして断片的な情報を頼りに調査を進めていけば、
やがて推測が確信に変わることだってあるだろう。
それに、不良という世界は広そうで狭く、不良という集団も固く結束しているようで実はそうではなかったりもする。
獄門がどういった経緯で正体を知りえたのか定かではないが、仮に噂を人伝に聞いたのではないかと訊ねれば、
恐らくだが当たらずも遠からずといった反応をするに違いない。

──とはいえ……。

薄羽は腕を組みながら前に聳え立つ大男・獄門の目を見る。
事前に情報を仕入れていたとはいえ、初見で自分の本性を見抜いた眼力というものには驚かされた。
「ただの単細胞だと思ってたけど……」──なるほど、印象を否定したのは過ちではなかった。
豪快さだけが持ち味のただのパワー馬鹿が不良を束ねていると思ったら大間違い、
部下から信頼されるだけの洞察力とリーダーたるに相応しい冷静さを持っているようだ。

>「腐れ外道センパイよ、遠慮はいらねえぜ
>先に仕掛けてみせな」

「ふぅぅぅ〜〜〜〜」

──やれやれ……やり辛いな。
そう言うかのように大きな溜息一つ吐いて、手入れの行き届いた前髪を困ったようにかき上げる薄羽。
だが、パフォーマンスだ。本心ではそんなことは微塵も思っていないのが彼という人間。
レベルが同じだろうが何だろうが、等しく格下に過ぎない。
レベル3以下の文字通りの格下に比べて、ほんのちょっぴり苦労しそうな相手に過ぎない。
これまでの戦闘実績を根拠にしたいささか過剰ともいえるその自信が生み出すのはその程度の認識なのだ。

「先手をくれるのかい? それじゃあ、遠慮なくもらうとしようか──……」

解いた片腕を若干後方に逸らして、薄羽はその目元に黒い影を走らせる。
体勢の変化が日光の絶妙な加減を生じさせてそう見えるだけだが、
彼が本性を表すと何故だか決まって影が濃くなるのは、これも無自覚ながらも演出の内なのか?
答えは神のみぞ知る。

115 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/10(月) 23:28:18.11 0
>>110
>「ちっ、うぜえ…」
さぁ、戦闘開始だ…………そんな矢先に訪れる、ちょっとした予想外の展開。
突然、周囲がにわかに騒がしくなったかと思えば、眼前の大男・獄門が近くに生えていた木をまるごと一本引き抜き、
それを自分目掛けて投げてきたのだ。
「先に仕掛けて見せな」──との前言を撤回したという意味であれば皮肉の一つも吐く所だが、

>「あの腕章は一年坊主か…
>黙らせねえと邪魔になりそうだな」
彼が続け様に吐いたこの台詞で、薄羽も全てを理解して無言を決め込む。
だが、口では何も言わなくとも体は既に行動している。
くるくると回転して飛んでくる一本木に対し、彼は悠然と服から取り出したガムを口に入れながら、ただ片手を下から差し伸べる。
そして、木の幹が掌低に触れると同時に突き上げるように軽く叩く。
それだけで、木は彼の頭をかすめて後方へと飛び去っていった。
斥力を使って少しだけ軌道を弄れば、いちいちオーバーな回避行動を取る必要もなく、
はるか後背にいる『敵』に対しての攻撃をわざわざ無力化してやることもないわけだ。

「確かに……少し周りが騒がしくなってきたようだけど、僕と君の戦いに横槍を入れてくる物好きがいるとも思えないね。
 君、僕の記憶が正しければ、確かレベルは4じゃなかったかな?
 下手に顔を突っ込んで火傷を負うより、多くは僕と君の共倒れを望んでいるはずさ。
 ま……中にはそれすらも解せないお馬鹿さんがいるかもしれないけど……僕らにとっちゃ取るに足らない出来事だろう?
 それとも、場所を変えて欲しいかい? この程度で気が散るっていうならそうしてあげてもいいけど」

黒縁眼鏡のブリッジ部を中指で押し上げて言う薄羽。口元で小馬鹿にしたような薄ら笑いも忘れない。
挑発の初歩だが、彼にその意図は無い。単なる嫌味の範疇だ。
この程度で頭に血がのぼる輩でないことは先程のやり取りで確信済みであるし、
実際に場所を変えようがどっちかが有利になるわけでもないだろう。
それに、仮にだが誰かが乱入してきたところで、三つ巴あるいは四つ巴の構図が出来上がるだけだ。何のことは無い。

「さて……先手の権利は僕にあるはずだったね? ま、結果的にそれは反故にされてしまったわけだけど……
 これ以上先延ばしにされるのも癪だから、構わず行くよ?」

そう言って、薄羽は開いた掌を前に出し、そこから腕をぐるんと回す。
掌はその動きに応じて一つの円を空中に描いていく。

「どこかで聞いた話だけど、君は自分の肉体に強化を施す能力者だとか。
 さっきの怪力を見て判断しても、多分それは間違ってはいないんだろう。
 …………でもね、君の考えには一つだけ間違ってることがある…………」

そして、薄羽の声がにわかにそのトーンを下げた時だった。
掌が円を描いたその空間に、斥力を帯びた白い光弾が次々と出現したのである。その数八つ。

「僕と戦うのが僥倖だって? クククッ、なめるんじゃないよッ、三下がァ!!」

ボッ!!

八つの光の弾の内、七つを素早く自身の周囲に廻らせ、残った一つに向けて掌を差し出した薄羽は、
それを狂気の含んだ声と共に撃ち出した。

【獄門と戦闘開始。自身を中心として周回する斥力弾を七つ生み出し、別の一つを撃ち出す】

116 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/06/11(火) 00:31:48.30 0
>>102 >>104

矢見川の指関節に食い込む金網は、骨ギリギリのレベルまで達していた
顔をしかめてそれをゆっくり引き剥がす
あいつはアイアンマンかという思いが頭をよぎる
危なく死ぬところだった、既に指はほとんど効かない
しかしまだ生きている
薄羽もこの上追い打ちはすまい、吹っ飛ばされて死んだと思い込んでいるかもしれない

楽天主義全開の思考回路で希望を取り戻し、とりあえずこの蜘蛛の糸を登り切ろうとぶら下がった金網に足をかける
ギシギシと針金を軋ませ、一歩一歩金網を登って行く
ただ頂上だけを見る視線の先に、現れる人影
死刑宣告と共に、無情に蜘蛛の糸は断ち切られた

「死に晒せクソッタレ!」

ゆっくりと傾く金網にしがみついたまま、すぐに消えた薄羽の影へ中指を突き立てる
とはいえ今は自分の命が優先だ
当然このまま自由落下しては死んでしまう
では連続転移で浮遊するか、駄目だ
転移させた数センチ分、矢見川の体へ金網が侵入することになる
ではまず金網の下から外れよう、しかし十倍重の金網の圧迫は並ではない、その上空中である、そんな器用な事はできぬ

「虫ケラは、潰し殺してまた湧くものですよ……」
万策尽きたかと冷や汗ダラダラで、さっと地上を振り向く
このまま落ちれば落下点は花壇、これなら何とかなるかもしれない

「受身取ったって痛えものは痛えんだよ……」
フッと自分を押し潰す金網を突き飛ばし、着地寸前に数センチの命綱の隙間を作る
背中が花壇の花々を押し潰した次の瞬間、上方へ転移
その結果、僅か手に触れた金網をまた数センチ上へ
そしてまた黒土へ衝突し、転移
以上を繰り返し、ひたすら衝撃を長い時間へ分散する

しかし、三階から落ちた先程とは訳が違う
今度は自分の緩衝に使える転移は半分しかない
その上、裂けたとはいえ金網という重量物も転移せねばならない
限界まで転移を繰り返しても、そのダメージは甚大だった
「アバラとか……折れるのは……ちょっと初めてかも……」
金網と即席押し花に挟まれ、花壇に大の字の矢見川
流血甚だしい手指が時折ピクリとするばかりで、当分身動きは取れぬであろう

117 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/11(火) 04:08:11.16 0
校舎壁登りも半分を終え、この旗意外と邪魔なんだなあと考えていた時、

>>98
>「あのー…」

と下から声が聞こえてくる
その声に九条は肩を一回びくりと震わせる
そしていつからそこに居たんだ、という疑問が頭を巡る
接近者は何か話しているが、背を向けたまま聞き流しつつ頭を働かせる
気を抜いていたとはいえ、彼は企業が与えた戦闘カリキュラムを全て高成績でクリアしており、5メートル以内に人が近づけば気配で分かるはずだった。
が、おそらく女であろう接近者には声をかけられるまで気づくことができなかった
さらに、壁を歩いていた自分の現状を見ればすぐに高レベルの能力者だと分かるはずだ
そして今はほぼルール無用のフラッグバッカー中
これらを踏まえ、彼女を相当な実力者であり敵だと認識した直後、
>>107
どこか懐かしい感覚が胸をよぎる
(これは…昔妹がAIMに干渉した時と同じ…)
おそらくグラウンドの方向からだ
つまりそこには妹と同じ暗闇の五月計画被験者がいるということ
愛する妹の人生を狂わせたあの計画の被験者が
飛び出して行きそうになるのをギリギリの所で抑える
背中を向けてはいるが後ろには恐らく敵である少女がいるのだ
まずはこちらを何とかせねばならない
取るべき行動は決まった
あらかじめポケットにいれておいた弾丸を素早く一つ取り出し、振り向きざまに彼女の眼前へ全力投球する
放った弾丸に弱々しいが電気を流し、全力で屋上を目指し磁力をコントロールする
手荷物を片付け万全の状態を作るために
弾丸が閃光を撒き散らしたのはその直後だった

【引津の視界を閃光で潰し旗を納めに屋上へ向かいます】

118 :引津空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/11(火) 09:40:51.22 0
>>117
油断したところを真空刃で傷を負わせ、そこから動けなくなる程度に血を抜き取る
そして、思う存分痛ぶってアタシの恐怖を叩き込んでやろう

そう考えて、男が振り向くのを嬉々として待っていた
だが、どうにもこうにも油断していたのはこちらだったようだ

「あっ…」

突如、素早い挙動で振り向き様に何かを投げ付けてくる男、ほぼ同時に鳴るパリッという電流音
そして、対抗措置を取る間も無く、炸裂音と共に激しい光が辺りを包む
意表を突かれ、アタシの目は光をモロに浴び、一瞬で視界がホワイトアウトしてしまう

「くあぁっ!?め、目がっ!」

目を押さえて、思わずその場にうずくまりそうになる
だが、反撃を恐れたアタシは位置関係の記憶を頼りに近くの建物の影に素早く走って転がり込む
その際、男が居たと思われる位置に指パッチンからの真空刃を飛ばした

「………」

徐々にホワイトアウトしていた視界が回復し、何とか見えるようになる
隠れていた校舎の影から顔を出し、様子を伺う
男の姿は既に無く、男の居た位置に先ほど放った真空刃の爪痕が空しく残るのみだった

「クッソクッソクッソ!見誤ったわ!あいつ、素人じゃなかった…!」

怒りと屈辱で憎悪の念が沸々と沸き上がり、地面を思い切り殴り付ける
直ぐにでも追って八つ裂きにしてやりたいが、あんな隠し玉を持っている相手だ
追撃に対する手は確実に打ってくるだろう
そうなると、一度退いて態勢を立て直す方が得策というもの

「手強い獲物は嫌いよ…!
とりあえず、いつものやり方に戻しましょうか…」

そう言うと、制服やスカートに付いた砂ぼこりを払い落とし、ズレた眼鏡を整える
しかし、まだイライラが治まらない

>>100 静寂
イライラが治まらないアタシは気配を殺しながら体育館裏方面へ向かった
戦いを避けている臆病者を苛めて、憂さ晴らしがしたかったからだ
ここならば、主戦場となるだろうグラウンドから校舎一つ分隔てて離れている
戦闘が本格化すれば、臆病者が好んで集まってくる避難場所のようになる可能性が高い
早速、鉄パイプを手に慎重そうに行動している生徒を発見するが…

「あいつ、クラスメートの静寂契…か、厄介ね」

そこに居たのは、パーカー少女こと静寂契だった
大した使い手ではかったはずだが、アタシにとって厄介な点が二つある相手だ
まず、こいつのスキルがどんなものかよく知らなかった
レベルが低いくせに、こういったイベントでの生存率が高いのだ
そして、我がクラスメートである
いくら自分本意な生徒が多い能力者学校とはいえ、近しい者にはまだ正体を知られたくない

「仕方ないわね…あいつは放置よ…」

そう言うと、踵を返して校舎の影からグラウンドへ向かおうとこっそり歩き出した

119 :名無しになりきれ:2013/06/11(火) 17:39:54.64 0
生理の血で顔真っ赤www

120 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/11(火) 19:59:04.15 P
【名前】鳥食 功左(とりくい こうさ)
【性別】男
【学年】中学2年生
【能力名・レベル】座標交換(チェンジリング) レベル4
【能力説明】右手と左手で触れた物の間で座標とパラメータを交換する、空間移動系能力。
一度、それぞれの物体に左右の手で同時に触れなければ能力の行使は不可能。
また、容量を遥かに超える重い物や大きな物を転移させることは出来ない。
が、能力の容量を超える重い物や大きな物に対して能力を行使すると、互いの位置関係が反転する。
例として、ビルの壁に左手で触れ、右手でボールペンを持っているなどの状態で能力を行使した場合、右手で壁に触れ、左手でボールペンを
持った状態で壁の逆側に出現することになる。何故このような形で能力が発動するかは本人にも良く分かっていない。
このような場合及び、自身を座標交換の対象とする場合、対象物にリアルタイムで接触していなければ能力は発動できない。
両手でそれぞれの物に触れさえしていれば遠隔・時間差での発動も可能。
最大転移(交換)重量は二つ合わせて1820kg、最長転移距離は720m(物品間)。

本人曰く、触れることで物体に「マーカーを埋め込んだ」状態にする。
対象物の位置座標、転移座標を予め掴んだ上で発動するその特性上、11次元ベクトル演算は最低限で良い為、負荷は小さい。
大重量の物体を転移させたり、物質を長距離転移させることが出来るのもそれが理由である。
【概要】
学園都市在住の学生。能力を生かし、運び屋の仕事を請け負うことで小金を稼いでいる。
自身の能力の特性を最大限生かせるリボルバー拳銃が欲しい今日この頃。
【特徴】異様にポケットの多いパーカーを羽織った少年。身長体重は歳相応。広い額がトレードマークのフツメン。
【備考】指弾を嗜み程度に習得。十円玉を当てられると結構痛いかも。

【台詞】「馬鹿と鋏ですら使いよう。物を交換するなんてしょっぼい能力も、鍛え方と使い方でどうとでもなるもんさ、っと」

121 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/11(火) 20:01:32.33 P
――さーてさて。どうしたもんかね、いや本当。

校舎の二階。開いた窓のサッシから、グラウンドを見下ろして、功左は溜息を吐いた。
どさくさに紛れてフラッグに“マーカー”を仕込んでやろうと思って機会を伺っていたのだが、そうこうしている内に酷い状況になっていた。
ざっと見ただけで、高レベルっぽい能力者が三人。
更にその周囲にも以前健在な能力者の方々が数人。
周囲で死屍累々と横たわっている生徒たちの事を考えれば、低く見積もって機転が利くレベル3。
高く見積もれば――レベル4相当。無論、戦闘慣れした。
それらの能力者が繰り広げるバトルロイヤルに割って入って、はい旗を触らせてくださいね、等と言う真似が、果たして自殺志願者と
自信過剰な馬鹿以外に出来ようか。いや、出来まい。
諦めるしかないとは思いながらも、後ろ髪を引かれてしまう。そんな自身の煮え切らない思考に引導を渡すため、功左は瞳を伏せて呟いた。

「馬鹿じゃねーの、って話だよなー……」

虎穴に入らずんば虎児を得ずと言う言葉もあるにはあるが、その虎穴に番の虎が仲良く詰めているとなれば話は別だ。
一度口にしてしまえば不思議と踏ん切りも付くもので、閉じた目が開く頃には表情もすっきりとしたものになっている。

――時間も無限じゃあねーんだし、さっさと他の旗を探さなけりゃあ。

功佐の視界に赤々と燃える火球が映り込んだのは、そう考えてグラウンドに背を向けようとした、その瞬間の事であった。
火球の向こう側に生徒の姿があった。不意打ちで仕留めるつもりだったのか、その生徒は悔しげに表情を歪ませていたが――
それを見る事なく功左は窓から身を躍らせた。迫る地面に膝を揃えて落下し、着地と同時に身を捻って衝撃を逃がす。
そのままごろりごろりと転がってから立ち上がると、功左は脱兎の如く逃げ出した。
グラウンドの中心からは距離があるとは言え、火球をバックにして飛び降りたのだ。視界に入っていればよくよく目立つ。
まかり間違ってターゲットにされる前に、と校舎裏に入り込むと、功左は壁越しに駆け出した。

>>118
――の、だが。
気付けば、グラウンドに向かってくる人間の姿があった。
中学生どころか、高校生と言っても通用しそうな大人びた――地味目な装いが似合っていないのがマイナスポイントだが――美少女である。
その姿を目にして、少女が闇討ち不意討ち上等な腹黒女だと思う人間はそうそういないだろう。

ここが戦闘特区、六波羅学園でなければ。

「あー、アンタ。グラウンドに行くつもりならやめといた方がいい。大能力者複数がバトルロイヤルを開催中だ」

距離が縮まりすぎる前に足を緩め、ひっそりと掌の内に十円玉を握り込むと、功左は相手に向けて声を掛けた。
無論、いつ何時不意討ちをされても良い様に、警戒を保ったままで。

――…あ、でもこの子マジ美人だわ。

訂正。ちょっとだけ、警戒心を緩ませながら。

122 :静寂 契 ◆ne7RBVYwug :2013/06/11(火) 20:08:50.91 0
>>118
「―――あれは」

フードを深く被り、血塗れの鉄パイプを握りしめていた静寂は何かに気がつく。
覆われたフードの中から覗く藍色の瞳が捉えたのは――グラウンドへ足を向ける、一人の生徒。
怪訝な表情でその生徒の姿を眺めていると、静寂はとある事に気がついた。
グラウンドに向かう生徒が、自らのクラスメートである引津空兎であることに。

清楚で可憐、そして儚げなその容姿については、他人に興味のない静寂でさえも知っているほどであり
戦いを好まず、内向的な彼女を――パーカー少女、静寂は猜疑心あふれる瞳で見つめて

「(……おかしいわ。あの子は暴力を嫌う能力者なはずなのに
 何故、激戦が起こるであろうグラウンドに向かっているの……?)」

疑うのは、彼女の行動。「暴力が苦手」なのに、「暴力の巣窟」であるグラウンドに向かっているという矛盾。
…目付きを鋭くし、不可解な行動を取る引津の姿を暫し眺めている静寂だったが
やがて彼女の姿が見えなくなると同時に、彼女の観察を一旦止めて

「……何が起こっているのかはわからないけど
 ここであの子を追いかけるのは得策じゃないわ」

追いかけようとも思ったが思い留まったのか、フードを深く被り直せば静寂はそう呟いて
グラウンドとは反対方向の校舎へと、鉄パイプを握りしめたまま歩み出した。

123 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/06/12(水) 00:43:40.13 0
【行動順が分からなくなった…w】

>>107
「……っ…貴様…!」

突如現れた騎朽に侮辱され怒りが込み上げる。
しかし、彼の発言からLv4である事が分かったので、あえてここは我慢する。

>>116
「……よし、もう動けるな」

疲労状態から回復した小鳥遊は真っ先に矢見川のところに向かった。

「……大丈夫…じゃないな」

血まみれな矢見川を見つけ駆け寄る。
しかし、治癒能力もない小鳥遊には、先生を呼ぶ事しか出来ない。

「……待ってろ、今養護教諭を呼んでくる。」

五分後、養護教諭を連れてきた後、すぐに戦場に戻った。

>>122
フラッグを探しながらうろうろしていると…

「……Oh…」

明らかに凶器とおもわしき物を握りしめた少女と遭遇した。
しかし相手は女子だ、女子に自らから仕掛ける事は小鳥遊の美学に反する。
……タカナシクオリティである

「……汝よ、フラッグを持っているなら我に譲れ。持っていないなら…」

ここで間をあける、実に芝居がかっている。

「……我と共に探してくれ!」

何を言い出すのかと思えばまさかのスカウトである。
しかも頼みである。
この言い方が正しいのだが、いつもの小鳥遊と比べると遥かにおかしい。
いつもなら命令口調なはずだ。
先程までの事からソロは危険と判断して同行を頼むようだ。

相手が断るようなら極力戦闘を避けつつその場を離脱、相手が受けるようならそのままフラッグ探しを続行する。

フラッグは持ってないかな…と薄々気づいているようだ。口に出さないが。

124 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/12(水) 01:19:17.65 0
>>102
>「全く矢見川さんと言い、あなたと言い……ここをなんだと思っているのか……!」


戦闘放棄――――そうとしか取れない遊繰の申し出
受ける側にとってのメリットしか無いその選択に、しかし少年は苛立ちを隠さなかった
あまつさえ、まるで『普通の』風紀委員が規律の乱れを嘆くかような言葉をすら紡ぎ出したのである

>「あなたのような戦闘に無気力な者に啓発し、導くという事も仕事なのですよ。
>とはいえ、戦闘放棄し敗北はおろか自身が傷つく事にも頓着しない様子。
>そんな相手には、残念ですがこの学園を去ってもらう事になります。
>あなたの事を風紀委員会の審査にかけ、その上で教師陣に報告。
>幾多のカウンセリングや指導を経て退学処分と行き着くでしょう」

学園の生徒たちの能力と名前と能力を頭に叩き込んでいるという
常人離れした記憶力を持つその風紀委員の少年。彼の勧告を受け、遊繰は――――

「ははは!少年は元気がいいね!」

嗤った。まるで、教師が活発な学生を褒める様に
はしゃぐ子供を愛でるかの様に
ある種の暴力を突き付けられているにも係わらず、この場にはそぐわない楽しげで快活な笑みを浮かべる
そして一頻り嗤うと、遊繰は張り付いたかの様な笑みのまま、考え事をするかの様に右手の指を顎に当てる

「うーん、だけど困ったぞ!攻撃を受けるのは構わないけど、
 ――――君が上の人間に泣きつきに行くと、目立ちたくないお姉さんとしては色々厄介な事になるんだよね!」

「少年、考え直さないかい?理由は言えないけど風紀委員の君じゃあ僕を退学にするのは
 難しいと思うし、これまた理由は言えないけど、君にも迷惑がかかると思うんだ!
 せめて穏便に僕を殴ってストレス発散だけして立ち去ってくれないかな!それすら無理なら……」

ふざけた遊繰は告げる……勿論、風紀委員の少年にとっては取るに足らない戯言だろう
耳にいれる価値のない言葉だ
事実、少年は凄まじい勢いで椅子を投擲してきたのだから

「……!」

125 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/12(水) 01:20:04.66 0
椅子は――――遊繰に直撃しなかった
僅かに軌道が逸れ、その角が遊繰の肩の肉をに裂くに留まった
どす黒い血液が服を染めていくが、それでも行動に支障が無い程度の怪我に過ぎない
勿論、この結果は少年がわざと外した訳でもなければ、遊繰が回避に成功した訳でもない

上から聞こえた突如の轟音と震動……それにより僅かに少年の挙動にぶれが生じ、
連動して遊繰が転倒してしまった事による結果だ

「っ……うーん!痛いなぁ!お姉さん驚いちゃったよ!全く、少年はハイテンションだね!」

偶然による回避……悪運としか言いようのない結果を手繰り寄せた遊繰は、
暴力を向けられているというのに、何事も無かったかの様に立ち上がる
そうして、自身の傷に一度指を這わせてから少年の方へと向き直った

「だけどこうまで頭が固いのは困ったな!上も騒がしいし……
 仕方ない、こうなったらとりあえず君を無力化しようかな!
 僕に負ければ君の意見は尊重されないし――――その上で、ゆっくり別の方法を考えるとするよ!」

そう言うと、遊繰は懐からフィルムケースを取り出した
その中には何やら黒い楕円形の物体が大小合わせて五つ程入っている
どくとくのぬらりとした光沢を放ち、二本の細長い触覚を持つその物体は――――アレだ

「これは学園都市のゴミ処理施設で見つけた、アレの死骸でね!
 少年なら学園都市に来る前に台所辺りで見かけた事があるんじゃないかな!」

遊繰は、そのフィルムケースの蓋を開けながら相変わらずの活発な笑顔で告げる

「そういえば少年、君は僕の能力を知っているんだったね!」

「それじゃあ……このたっぷり汚染されたアレを僕がどう扱えるかも知ってるよね!」

直後にフィルムケースの中で死骸の筈のアレ達がピクリと動き……まるで生きているかの様な動きで
少年へとカサカサ這い出した
アレ等は様々な軌道で少年の穴……目や、耳、口といった箇所へと向かっていく事だろう

126 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/13(木) 23:08:42.41 0
「え?あ、あぁ!?」
目の前で人が落ちていくというのはなかなかないものだ。
実際に目の当たりにしてしまった時、人は意外と動けなかったりする。
事実那由多も声を上げるだけで助けることも、目の前の戦闘に集中することもできなかった。
その隙をつかれなかったのは巡り合わせというほかあるまい。

落ちたとしても能力者である。
早々死ぬようなこともないし、こういった戦闘イベントが日常茶飯事な六波羅学園には優秀な救護班と治療チームがそろっている。
だから、気にかける事もないのだ。
そう自分に言い聞かせて目の前の戦闘に集中せんと振り返ると、遊繰はようやく戦闘を決意したようでフィルムケースを取り出していた。

「そうです。それこそこの六波羅学園の生徒の本懐なのですから!」
ようやくやる気を出した遊繰に呼応するように奇声を発した那由多だったが、その顔が引きつるのは数瞬後の事である。
>「それじゃあ……このたっぷり汚染されたアレを僕がどう扱えるかも知ってるよね!」
「なるほどなるほど、資料に目は通していましたが、こういう使い方をするとは……!
実際に相対しないとわからないと言うものですね!」
フィルムケースからカサカサと出てきた【それ】は生理的な嫌悪感を呼び寄せる。

だがしかし、那由多はいたって冷静であった。
窓際から急いで教室の後ろのスペースに移動する。
「大凡女子の発想とは思えぬ利用法ですが、いや、女子だからその発想ができたのでしょうかね。
相手が女の子ならばゴキブリを見て悲鳴を上げて逃げていくかもしれません。
ですが、私は男の子で生理的に嫌悪感は感じますが逃げ出すほどではありませんよ。
しかもこれはただの死骸であなたが操っているとわかっている以上、ただのゴキブリの玩具を念動で動かしているのと変わりません」

ゴキブリという想定外ではあるが怯むことはないと言い放つのであるが、状況は極めて不利なのは否めない。
ゴキブリ自体小さいのだが、移動速度は早く視界から消えるのに長けている。
そんなものが五匹も机が並べられている教室に放たれれば捉えられるものではない。
だからこそ、少しで机のない教室の後ろのスペースに移動し、開けた場所で迎撃しようとするのだ。

開けた場所である程度距離さえできればその姿を捉え、迎撃することはできなくもない。
這い寄ってきたゴキブリの内二匹はボールペンで床に縫い付けられている。
それを掻い潜った一匹は踏みつぶされた。
「なかなかに厄介ですが、所詮は小さな昆虫。
あなたがどれだけの数をこの精度で操られるかわかりませんが、五匹程度なら……ぶっ!!」
教室の隅で残る二匹に注意しながら声をかける。
どれだけの数を操れるのか探ろうとしたのだが、その言葉は思わぬ奇襲によって中断させられた。

這い寄るゴキブリに注意していたが、その移動手段はそれだけではなかったのだ。
ゴキブリは、飛べるのだ。
飛行して那由多の顔に突っ込んできたゴキブリの直撃を受け、台詞も途切れざる得なかった。
出なければ口に入り込まれていたであろうから。

慌ててはたき落したのだが、その隙を見逃してもらえるほど相手は優しくない。
最後の一匹が慌てる那由多のズボンのすそに入り込んだのだから。

「う、うおぉおお!?くっそ!這い上がって……!」
ズボン内部の足をゴキブリが這い上がる悍ましい感覚に身もだえし転がる那由多。
だが内部のゴキブリは潰そうにも既に死骸であるし、巧みに動き回り這い上がろうとするのだ。

三回転した時、那由多はズボンを脱ぎ、それを遊繰に投げつけていた。
ゴキブリがはい回るズボンを目晦ましに、それを追うようにして駆け抜ける。
遊繰の手にもつ旗をすれ違いざまに引っさらい、そのまま教室から出るつもりなのだ。

>>105名前表記。そーですねー。西尾系キャラの名前は名前らしからぬ形式がデフォですし、わかりやすいようにスペース空ける方に一票です】
>>123人が一杯で吃驚。とはいってもそれぞれの舞台が各所に散っているから各地点ごとで適当に回していけばいいかも】

127 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/14(金) 03:35:48.50 0
【破壊された屋上,ゴール地点】
接近者を迎撃して数秒もたたずに九条は屋上へ駆け上った。逃げ足だけは嫌という程訓練させられてきた。こんな所で役に立つとは思いもしなかったが。
状態確認するため下を覗く。
直後、先程まで居た所が透明な何かによって切り裂かれた。恐らくはこれが彼女の能力であろう。
(今のは…空気?なら彼女は気圧操作かそれに類するもの。どちらにせよ高位能力者かぁ。後で手合わせ願いたいねぇ)
なんてこと考えながらゴール地点である屋上へと視線を移す。
ラクしたい盛りのぐーたら能力者がいるものだと思っていたが、破壊し尽くされたこの様子だと戦闘があり、撤退したか何かであろう。人の気配は感じられない。
「んじゃまあ、ささっとゴールしちゃいますかねー」
教職員の能力であろうか、旗を納めるアレは2,3メートル程浮いている。磁力で瓦礫を積み上げ簡易な階段を作り、旗を差し込む。
差し込むと同時にピーンポーンパーンポーン、なんて軽快な音が流れたかと思うと至る所にスクリーンが現れた。そこには紛れもない自分の顔が映し出されていた。
『あ、あー。マイクてすマイクてす』
お次は声だ。転校初日の大遅刻をした十数分前に話していた彼女の声よ、久しぶり。
『こほん。えーっと、全校生徒の皆さん、開始十分とちょっとですが、早くもフラッグバックを達成した生徒がでました‼』
どうやらこれは全校生徒に聞こえ、見えているようだ。カメラの位置を予測して手なんか振ってみる。笑顔も忘れずに。
『いちおー感想でも聞いておきましょうかね。どうですか?今のお気持ちは。最初の達成者、九条拓人君?』
『えっ、ってこれ声聞こえてるんですか⁉』
いきなりの振りに声が上ずる。…愛想を良くしておけば問題ない、と信じたい。
『えー、早くゴールできて良かったです。皆さんもフラッグバック達成目指して頑張ってくださいねー』
よし完璧‼と心の中でガッツポーズを決める。しかしそれは次の瞬間全く無意味なものと化した。

『まだまだ余裕そうですねー。初バックボーナス3Pを加点して4FBP(フラッグバックポイント)差し上げまーす』
(あれ?これ旗差し込んだら終わりじゃないの?ポイント?ナニソレオイシイノ?)
『それではっ‼今からフラッグバッカーの醍醐味の一つとも言えるこれ‼
《倒したやつのFBPゲットだぜ‼》
ルールを発動しまーす‼これで点の取り方が二つになりましたねー。』
(( ゚д゚))
『残り時間はまだまだたっぷりありますよー。皆さん頑張ってくださいねー』
それを最後に音声とスクリーンは消えた。
(さっきの俺の言葉…挑発に聞こえなくもないなぁ。あ、蛍光灯だ。とりあえず充電…)

フラッグバッカーはまだまだ始まったばかりのようだ。

【勝手な設定追加すみません(>人<;)】
【名前の件は間に空白に一票です】
【あと始めか終わりに現在地書きませんか?どこに誰が居るのか分かりやすいですし】

128 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/14(金) 11:12:07.52 0
>>114-115
「………?」

獄門は一瞬戸惑った
あの一年坊主に何故、急に攻撃したくなったのか、と
その者が放った空力の影響を受け、ほぼ無意識に思って取った行動である
直情思考が目立つ獄門は、それが一気に攻撃行動にまで昇華したのだ
しかし、とりあえずこの思考は今は無意味だと考え、薄羽の相手に集中する

>「確かに、少し周りが(ry
「すまねえな、センパイ
あんたが目の前に居ることに気がつかなっただけだ
まあ、ゴチャゴチャ面倒くさい御託はそこまでにしておきな」

そう言いつつ、先ほど垣間見た薄羽の能力を思い返す
何かしらの力場を展開したのだろうか、飛んでいく木の軌道をほとんど手も触れずに逸らした
どちらにせよ、戦ってみないことには話にならない

>「僕と戦うのが僥幸だって?(ry
「来いッ!」

ついに行動を起こした目前の相手に身構える獄門
薄羽は7つの斥力弾を自身の周囲に展開し、その内の一つを撃ってきた

「奴さんも先ずは小手調べ、ということか
全身強化、アーマードフルボディ!」

獄門の戦い方は、まず相手の攻撃を敢えて受けることから始まる
肉体強化系のスキルは、他の系統のスキルに比べて華がない
単純なパワーやタフネスの強化のみ、というパターンが多いからだ
戦闘への応用も基本的に肉弾戦に限られ、距離を取られると手数が減るのは宿命的弱点とも言える
獄門の「鉄鋼爆体」もその例に漏れないスキルである
しかし、他の肉体強化系スキルには無い突出した長所が存在した
それは、物理的な攻撃に対しては無敵と言っても過言ではないほどの圧倒的な「防御力」である

斥力弾の直撃をガードすらせずに正面から受ける
獄門の全身が飲み込まれ、土煙がこれでもかと言うほどに舞い上がった
土煙が晴れ、クレーターの穿たれた地面に立つ獄門は特に動じている様子はなかった
全身が鋼色に染まり、体格が一回りほど巨大化していた

「一つ、言っておくことがある
あれが全力ならてめえは俺を絶対倒せねえぜ、センパイ」

そう言って、懐から取り出したおにぎりを頬張って言う
そして同時に、受けた攻撃に対して思案していた
今まで受けたことの無い、異質な作用をした力の流れ
耐えるだけなら、もっと低い強化度合いでも余裕で耐えることができた
しかし、相手はレベル4であり、当然向こうも本気などではないだろう
薄羽の攻撃の力の「流し方」を早く覚えなければならなかった
力の発揮には、カロリーを多く必要とし、長期戦は不利だからだ
だからこそ、「耐える」だけではなく、「流す」ことでより確実に凌ぐのだ

129 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/14(金) 11:26:24.98 0
>>128続き
「よし、やらせてもらうぜ!」

そう言って、クレーターとなってくり貫かれた地面のを渾身の力で蹴り抜く
響き渡る轟音と共に薄羽の正面にまで走る地面の亀裂、そして亀裂に沿って舞い上がる大量の土煙
薄羽の視界から、ほぼ完全に隠れた獄門の姿
そして、土煙の中を脱兎の如く駆け出し、真っ直ぐ薄羽のいる場所へ走りかかっていく
巨体を生かして駆け抜ける様は、まるで突撃する重戦車そのものである
地面を割るほどの衝撃となった一歩一歩が轟音となり、薄羽にせまっていく

「粉砕剛肩(デストラクションチャージ!)」

そう言って、土煙を掻き分けて現れたのは、ショルダータックルを構えた獄門の巨体である

【グラウンドにて薄羽と対峙中】

130 :静寂 契 ◆ne7RBVYwug :2013/06/14(金) 15:09:50.04 0
>>123
校舎内を彷徨いていた静寂に、突拍子もない声が掛けられる。
振り返ってみればそこには、またも眼鏡を掛けた一人の少年が立っていて
――戦闘になるか。そう予見した静寂は素早くパイプを握りしめ、最適な「策」を巡らせる――

が、次に少年――小鳥遊の口から発された言葉は、予想外のものだった。

「……私がフラッグを持っているように見える?
 まぁ、持ってても貴方にはあげないけど」

その言葉は、「フラッグを持っているのならば俺に譲れ」という――なんとも唐突な言葉で
静寂は内心呆れ返りながらも、警戒心は保ったままそう言い返す。
…フラッグを探し求めているということは、この少年もやはり、戦いに参加しているのか?
などと僅かな疑問を抱きつつ、鉄パイプを握りしめていた静寂…だが

「―――え?」

戦うのではなく、「共に探してくれ」という、その言葉を耳にして
少女は思わず、驚きに満ちた声を漏らし――小鳥遊の提案に、心底呆れかえる。
もしこの私が凶悪な能力者で、共に探している最中に襲われたらどうするつもりなのだろう
もしかするとそれも計算のうちで、そんなのでも返り討ちにできるほどの強者なのか――?
はたまた、多人数で行動するほうが得策だと取ったのか。静寂は暫し、思考を巡らせれば

静寂が見出した結論は、「敵に遭遇した際の囮が増えるならOK」という、なんとも下衆な結論であった。
もし敵に遭遇してしまっても、彼を置いて逃げ去ればいい。そんな策を思い浮かべつつ、静寂は

「ええ、構わないわ。一人で探し歩くのは非効率的すぎるもの
 ……私の名前は静寂契、よろしくね」

フードの影から小鳥遊の姿を眺めつつ、大きめの袖口から手を差し出す。
とりあえずの握手といったところか。無論、鉄パイプを持っていない方の腕を差し出している。

131 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/14(金) 21:34:18.07 0
木の葉のように舞う命。
騎朽の放った局所集中衝撃波……一点集束(ピンポイント)はまるでアニメの様に顔をのぞかせた上級生を吹き飛ばした。
ざわめき立つ腰ぎんちゃくや他のグループの生徒達。耳を凝らせば「なんだあいつは」「一年にあんな奴がいたのか」と困惑が滲みでている。

だが、そんな大衆思想な者たちの中にも復帰が早い者もいる。

「相手は一人なんだ!!オラァ!!」

三年の発火能力者をリーダーにした一団が騎朽の居る方向に向けて文字道理の絨毯爆撃を行う。
もしこれが、騎朽真琴(一方通行の出来そこない)でなければこれで跡形もなく焼け死んでいただろう。


が。


「クカキケコカカキクケキキコクケキコキカカカーーー!!おィ!?まさかそんなもンで俺を殺せると思ってンじゃあねェだろうなァ!!」

炎、というより最早溶岩に近くなった物まである火の海が真っ二つに割れ、無傷であることをアピールする騎朽。

「サイコォーの演出御苦労!!華々しく散らせてやるぜェ!あァ!?三下どもがァ!!」

直後に飛び込んでくる各種能力による攻撃。どうやら、彼らは誰を倒すべきか瞬時に把握したらしい。
贔屓目に見ても即死必須の雷撃、各種単管、鉄パイプ、超高圧の水流カッター、不可視の力場、真空の刃etc.etc...
それらが騎朽に向け、また他の強力な能力者に向け飛び交う(>>110>>115

(ここはオリジナルなら「反射ァ!!」とか言うんだろうなァ……)

騎朽真琴は一方通行ではない。一方通行の下位互換だ。反射は出来ない。
だが、補って余りある才能(能力)がここにはある。

「表層融解(フラックスコート)ォ!!」

この能力は本来アスファルトを融解、粘度を自由に変える能力だ。が、これを解析、理論を応用する事によって……
アスファルトの原子結合、結晶構造を組み替え粘度硬度等を意のままに操る能力。しかし、それをアスファルトを自由に操る能力と仮定するのはおろか者の所業である。
言いかえればこの能力の本質は原子、結晶構造の組み換え。それを理解した騎朽であるから出来る応用技がこれだ。

そびえ立つ土石の壁。それは全て足もとの、ただの地面を操作しただけのものだ。本来ならこう言った事は普通の生徒には出来ない。
だが、理解し、本質としての利用を行えばこれは造作もない事なのだ。だが、学園都市に居る生徒達にはこういった事を行えるものは少ない。
壁に突き刺さる無数の破壊の意思。崩れ去った壁はまた別な壁になり飛来する能力から騎朽を守る。その様はまるでLV5だ。
それを見て観客席、いや、学者達の居る能力開発の状況を見る者達の席では歓声が上がる。

「はン。もう俺のターンかよ……てめェら、ちっとばっかし早過ぎちゃしませンかねェ?」

観客の見る中騎朽の番が始まる。足を踏み出せば身体強化、全身に疾風を纏い(疾風跳躍)、そして空力使い(エアロハンド)を右手に携えてその手をつきだす。

「窒素爆打(エアロボンバー)!!」

顔も名前も生い立ちも知らない生徒が舞った。顔を奇妙にゆがませ吹き出る高圧窒素の噴射に身を任せ距離にして100Mほどは宙を舞う。

「蹂躙開始ィ」

132 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/14(金) 21:37:12.47 0
そうして一方的な殺戮が始まる。騎朽の一挙によって生徒達は文字どうり空を舞い再起不能となる。
彼が足場を踏み抜けば地下の水道管が破裂し吹き出した水流が生徒を切り裂き、手をかざして薙げば発生した微弱な風がカマイタチとなって校庭に傷跡を残す。
その様はかつての実験の時の物と同じかそれ以上とさえいえた。(>>117)血で血を洗い昨日同じ釜の飯を食った隣人を再起不能になるまで攻撃する。
確かに彼がいる場所は地獄だ。今も昔も。生き残るために殺す。処分されてくないから殺す。そこにいかほどの差があるのか。
そう心の片隅で思い騎朽はさらに虐殺を続ける。答えはまだない。


そして、そんなグラウンドを安全な場所で見ていた学者の一人が口を開いた。

「彼の名は?」

長身のさわやかな雰囲気を醸した学者だ。まだ年は30前だろう。手にはタブレット端末を持っている。

「騎朽真琴。能力は能力視認とありますね。一年ではありますがこれは叩けば伸びる逸材だと……」

「能力視認……いや彼はこれ以上は伸びないよ。たしか暗闇の五月計画で開発された個体に同じ能力者がいた筈だ」

「ほう?統括理事長が選抜したメンバーに紛れこんでいたと?」

「さぁね、あの人の考える事はわからない。もしかしたら発破役として入れたって可能性もある」

そこで長身の研究者はさてとと区切りをつけるように咳払いをし立ち上がる。
そしてグラウンドで乱闘の場に居合わせた薄葉を見た。

「それじゃあ、僕は失礼しますよ。新型の駆動鎧の件も有りますし、こっちは僕の専門分野じゃない。
 いくら数多さんが死んだとは言え他にも能力開発に携わる科学者は多いんだ。僕がいる理由はありませんからね」

アデュー。と彼はさわやかな笑みと共に能力実験の現場から姿を消した。しかしその瞳が恐ろしいまでに薄葉を見ていた事に気が付いたものはいただろうか……

「やれやれだ。あれだけ表で能力を使うなと言ったのに彼もまだまだ子供ってことかな」

帰りの車ヘと向かう途中、男は携帯を取り出す。慣れた手つきでタップしCallした。

「あぁ、遊操くんかい?例のアレ受け取ったから。一応改良型は明日にはラインでばらまけると思う。それなんで君には薬を薄葉君の所に届けて欲しい。
 は?いま取り込み中だって?ふむ、じゃあ、君のいる辺りを部下に爆破させるから紛れて逃げるといい。なにこの喧騒だ人一人爆発で爆死しても誰も気にしないさ」

そう告げ男は自分の車であるレクサスISFに乗り込むと別な所に指示を出した。

「僕だ。遊繰くんの居る場所わかるよね?あそこに四連装のロケットランチャーを打ち込んであげてくれ。
 そう。一番威力がある奴。四発全部ね。死んで跡形も残らない奴だよ。え?焼夷弾がある?んじゃあそれそれ♪」

【更に燃料投下。幻想御手もどき、更に暗部に関係ありそうな方を繋げるオトナを用意しました。焼夷弾はタイミングを見て使ってください】
【人増えましたねー。色々回収するの大変w】

133 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/06/15(土) 00:33:54.45 0
「みー。俺っちは死にそうなのですよ。みー。」

何がみー。なのか分からないが、たしかに矢見川は死にかけである
しかし、数々積んだ死にかけの経験から言えば、これから回復に向かう死にかけである
誰が呼んだか、気の利く養護教諭に、手はミトンになるまで包帯で拘束され、全身の関節にテーピングや絆創膏のない所はない
人体は本当に良くできている、このまま安静に数週間すれば何事も無かったかのように綺麗に治るのだろう

「あー、皆さん恙無くお元気のようで何よりです」

ド派手にドンパチやってる校庭を横目に、流れ弾でも飛んできやしないかとヒヤヒヤしながら避難する
今回のフラグバッカーは撤退だ、裏をかけねば引いた方が良い
誰が見ても重傷者の矢見川は、フラフラヨロヨロ校舎の外、とにかく坂を登って逃げ出した
周りが見渡せた方が危険の察知も早い、いざという時すぐ逃げられる
とはいえ、地理的な利点というのは誰にとっても共通するもののようだ
誰もいるまいと思って逃げたそこに、先約がいた

「おー、M202A1。懐古趣味」

矢見川は、ウラの陰謀だの抗争だのにはちっとも縁のない男である
校舎に向けて、コンテナに近いようなランチャーを向ける男を見ても、彼が何の目的を持っているかなど考えもしない
代わりに頭に浮かぶのは、彼の持っている武器があれば、自分の復讐が果たせるのではないか
別にロケットでなくても構わない、自動車の一つでもあれば
それは矢見川にとって非常な威力を持つ近接武器となるのだ

【ロケット周辺で待機しております】

134 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/06/15(土) 00:50:30.25 0
>>130

〜友達がいない〜

これほど悲しい現実はなかなか無いと思う。
この特異な性格のおかげで小鳥遊にも全く友達がいなかった。
しかし今目の前には…

>「ええ、構わないわ。(以下略)」

初の友達が出来た。しかも女子だ。
こんなに嬉しい事は無い。

>「私の名前は静寂契…よろしくね。」
  (エターナルウインド)
「ククク…賢明な判断だ…我が名は永遠の疾風…」

ここでその場を一回転。改造制服のマントを翻す。

「……ケンジ・タカナシだ!」

ぴたっ、と静寂の方を向いて停止。右手を伸ばすのも忘れない。
正直シュールである。
(……キマったな…)
本人は満足なようだ。ドヤ顔まで披露している。
そしてその右手をおろして握手。

こうして厨二病と鉄パイプ少女の奇妙なパーティが出来上がった。

【静寂 が パーティに 加わった ▼】

>>127

「さて…これからどうするか…(スクリーン登場)ん?」

一連の放送を聞き終わると小鳥遊は屋上を見上げていた。

「……もうこのルールが発動か…ククク…激しくなるぞ…!」

そう、このFBP強奪ルールが発動するとフラッグバッグ成功者の周りは嫌でも戦闘が激化する。
小鳥遊は経験済みであり、前々回でボコボコにされた人である。

「……しかし見ない顔だな…転入生か?…まぁいい、それより…」

静寂の方を向きなおる。

「……どうする?激しく戦闘するのと他のフラッグを探すの、どっちにする?」

いつになく真剣な表情で問う。乱闘の危険性を知ってるからこその表情だ。

「……君が戦闘に行き、確実にポイントを取りに行くと言うのなら俺は共に行く。でも、他のフラッグを探す方を勧める。」

【厨二病キャラ動かしにく(ry】
【まさかここまで人が増えるとは…これは大きなドラマが作れますね!ww】

135 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/15(土) 00:50:55.46 0
>>129追記
>>131>>132
「な、に!?」

激変するグラウンドの状況
吹き飛ばされていく生徒たち、四方八方に飛ぶ様々な能力の弾丸、飛翔物
地獄絵図と形容するに相応しい状況がそこにはあった
思わず、薄羽へのショルダータックルを中止する獄門
あの一年生に対して無意識に行った攻撃は、ある意味偶然では無かった

「うおおぉぉぉぉっ!」

駆け出す、それこそ本気で駆け抜けていく
騎朽の放った飛び道具が殺到する
獄門の鋼の肉体がそれらを片っ端から弾き、防ぐ
物理的な衝撃はどれも平気で耐えられる程度の威力だった
しかし…

「ぐっう…」

電撃、これだけはそうもいかなかった
高圧電流が獄門の巨体を走り、感電させる
これも完全に通っているわけではないが、防御ではなく単純な電気抵抗力の効果である
それでも、並みの体格ならば能力者でも気絶するほどの代物である
だがしかし、それでも獄門の疾走は止まらない

「電撃が…結構体にキやがったか…だが!」

倒れ伏す生徒たちの中を走り抜け、騎朽の築いた土壁前の前で立ち止まる
そして、跳躍して壁の上に降り立ち、上空に居る騎朽を見上げる

「てめえだ…てめえが俺の答えだ…待っていた…
ジジイの研究…いや、俺自身のため、味あわせてもらうぜ、その力!
強化具合調整…MAX!アーマードフルボディ!」

そう言って、持てる力の全てで全身最大強化の「鉄鋼爆体」を展開する
黒光りするほどの鋼色、身長3m以上にまで巨大化した巨体
衣服は褌を除いてほぼ全て破けてしまい、ほぼ全裸状態となる

「俺の全てをぶつけてやる!
核級肉弾(アトミッククラッシャー)ァァッ!」

全身に渾身の力を込め、その全てのパワーが脚集中するように屈む
この技の仕組みは単純明快、全身から生み出せるパワーを総動員・集約しての力技である
跳ね上がる巨体、獄門の巨体そのものが撃ち放たれた砲弾さながらに飛翔する
いや、その速度は砲弾と同等以上とも言えるだろう
足場にしていた部分の土壁が反動で部分的に崩れ去った
これを避ける、というのは5m先から放たれた弾丸を見てから回避するくらいの無茶だ
しかも無敵の防御力を誇るボディーの硬度をぶつけてしまう
その威力破滅的とも言える

【グラウンド:薄羽・騎朽と対峙中】

136 :名無しになりきれ:2013/06/15(土) 09:26:30.72 0
とある○○系は設定が複雑でややこしい作品だ
把握してからじゃないとまともなロールなんて出来んぞ
この中の何人がそれを理解してるんだろうな

137 :名無しになりきれ:2013/06/15(土) 16:02:20.80 0
主や参加者がどうしたいかが問題
設定やストーリーに拘るなら当然参加者には原作の徹底把握が必要不可欠
その場合、元ネタが元ネタだけにどうしても玄人向けになってしまう
単なるバトルするだけのスレならかじった程度でも特に問題はないが…

一旦改めて参加者同士の意志疎通図った方がいいと思う
場合によっては避難所作ることも視野に入れるとかさ

138 :名無しになりきれ:2013/06/15(土) 21:32:21.48 0
おまえらみたいなのがしゃしゃり出てくるから返ってgdgdになるって分からんか

139 :名無しになりきれ:2013/06/15(土) 22:25:09.55 0
続いて欲しいから提案の一つとして投下しただけだ
所帯も増えてきたし整理時だろうと思ってな
後は参加者たちが決めること
しゃしゃり出てどうこうする気なんかねえよ
おまえのレスこそ混乱の原因になるし、駄レスはここまでだ

140 :なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI :2013/06/15(土) 22:35:00.25 0
うるさいぞ、なりきり馬鹿ども。
丁度良いから今日からここは俺のスレだ。

141 :なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI :2013/06/15(土) 22:45:17.06 0
なりきり馬鹿どもは何故なりきりなどという哀れな自慰行為に耽るのか。
人は常に現実と向かい合って、辛いことも楽しいことも全てそこから得ている。
「自分とはあくまで自分」であって、それ以外の「何か」になることなど決して有り得ない。
なりきりとは即ち、現実から逃避するための哀れで愚かな自慰行為なのだ。
それがアニメや漫画その他由来の空想上のモノが対象なのだから、目も当てられない。
いい加減、自分の行為の想像を絶するキモさに気付けよ、バカども。

142 :なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI :2013/06/15(土) 22:56:33.58 0
まあ、所詮なりきりなどという行為は愚かで気持ち悪いものだ。
その証拠に、板発足当初はあれだけ盛り上がっていたのが今ではこの過疎だ。
スレもほとんど低クオリティの自己満足スレばかりで、カキコする名無しもセク質厨が多い。
糞コテにすら見捨てられる始末の体たらくだ。
正直飯ウマwwwwwwwwwwwwwwwwwwww。
まあ、俺が想像した通りの結末だ。
そういえば、馬鹿どもがよく「おまえ何か潰してみろよw」とかほざいていたな。
見てるか雑魚wwwwwwwwwwwwなんか勝手に衰退してるぞ馬鹿の巣窟板wwwwwwwwwwww

143 :なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI :2013/06/15(土) 22:59:30.47 0
いや実にいい気分だwwwwwwwwwwww
賑わってた頃の面影が欠片も残らぬ過疎っぷりですなあwwwwwwwwww

144 :名無しになりきれ:2013/06/15(土) 23:20:39.50 0
どうしたなりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI
生理か?wwwwwwwwww

145 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/15(土) 23:47:26.74 0
>>126
>「大凡女子の発想とは思えぬ利用法ですが、いや、女子だからその発想ができたのでしょうかね。
>相手が女の子ならばゴキブリを見て悲鳴を上げて逃げていくかもしれません。
>ですが、私は男の子で生理的に嫌悪感は感じますが逃げ出すほどではありませんよ。
>しかもこれはただの死骸であなたが操っているとわかっている以上、ただのゴキブリの玩具を念動で動かしているのと変わりません」

「うんうん、確かに理論上はそうだね!全く少年の言う通りだ!
 だけど残念!君はちょっとだけ勘違いをしているよ!」

風紀委員の少年は、危なげもなく遊繰が繰り出した害虫への対処を開始する
死角を減らす為の広い空間の確保、さらにはボールペンを用いた遠距離攻撃
全く持って、的確な対処だった
遊繰が並の念動力使いであったのなら、彼女が操る昆虫は風紀委員の少年によって瞬く間に制圧された事だろう
だが――――遊繰の能力は『普通』ではなく、少々異質であった

>「う、うおぉおお!?くっそ!這い上がって……!」

遊繰が操る昆虫は、飛翔し這いずり回り、少年へとたどり着いた。そう、辿り着いたのだ

「実は、僕の操る『それ』!玩具にしては生々しいのが自慢なんだよね!」

……仮にこれが通常の念動力による操作や、或いは生物そのままの動きであったのなら
少年には近づけなかっただろう。だが、今回少年を襲ったのは
『限りなく生命体に近い動きをする超能力で操られた死体』という、あまりに未知数なものであった

生きている様で死んでおり、自然の様で人工である不確定要素の塊のようなそれは――――
言うなれば、前提条件が間違っている計算式の様なものだ
初見であれば、現象を数値化する少年の能力に対しての相性は、良い
最も、遊繰は少年の能力を知らない為この結果は偶然性も高いのだが

「それじゃあ、暫くそうして遊んでいってね!――――おや!?」

昆虫を操り、少年のズボンや口周りに接近させている遊繰であったが……そんな彼女の懐から、突如として着信音が鳴り響いた。
笑みを浮かべたまま、遊繰が無機質で飾り気のない音を立てる携帯電話機を取り出せば
……そこには登録されていない番号が表示されている

一瞬、遊繰は固まり……チラリと昆虫と格闘する少年へ視線を向けてから、通話のボタンを押した

「やあ、プロフェッサー!経過報告にはまだ早いと思ったけど、ひょっとして僕に何か用事かな!?」

146 :遊繰 紙帯 ◆839/d2D2gA :2013/06/15(土) 23:48:13.78 0
>>132
そして告げられたのは、あまりに無茶苦茶な内容だった
たかが『おつかい』で人を一人消すという、あまりにふざけた指令
――――だが、遊繰はいとも容易く同意をして見せた

「……うーん、成程ね!内容はよく判ったよ!まあ、それなら場所的には僕が適任だろうね!
 だけど、この場には学生さんもいるからもう少し落ち着いた方法がほしかったなぁ!!
 まあ、いいんだけどね!――――それじゃあ、プレゼントは僕の傍に置いておいてね!」
 
まるで命に価値を見出していないようなやり取り……と、そんな最中

「ん? わぷっ!?」

昆虫の急襲から抜け出した少年が放り投げたズボンが、遊繰の顔を覆った
とっさの事に混乱し、動きを止める遊繰……そんな遊繰の横を少年が駆け抜けていく
その手に、遊繰が先程まで握っていた旗を持って

「ははは!やるなぁ!……けど、いいタイミングだね!これで――――」

機転の利く少年の行動に遊繰が感心し……『扉を閉め』何かを呟いた直後
遊繰の後方が、紅蓮に染まった

熱風と炎が校舎の一室を襲い、飛び散った瓦礫が散弾の様に飛び交う

それらは、一瞬にして……本当に一瞬の間に、教室全体に行きわたり
数秒の後に、室内に存在していた物を全て焼き尽くした。そう、『全て』をだ

兵器の傍に居た少年は、教室に存在した人影が消えるのを視認出来ただろう
とある者は、学内においてAIM拡散力場が奇妙な動きをした事を感じ取れるかもしれない
風紀委員の少年は、先程までの敵対者の焼失を知る事だろう

遊繰紙帯はこの日、教室から焼失した



……追記して言うのならば、遊繰の焼失からしばらくすると、とあるスキルアウトの少年の元に
消化器官の中にたっぷりと袋詰めの『クスリ』が詰め込まれた蛇の死骸が辿りつく事だろう

その腹には『やあ!僕は運び屋お姉さんだよ!これはサービス分らしいから、大切に活用してね!』

と書かれた手紙も同封されている・・・

147 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/06/16(日) 02:31:32.17 0
>>134
【ルビが驚くほどずれている…だと…!?】

訂正
(エターナルウインド)
永遠の疾風

>>145-146
【え?早くも退場!?】

148 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/16(日) 04:17:26.25 0
>>129
放たれた光弾。爆発と共に辺り一面に舞い上がる砂塵。それに飲み込まれた獄門。
直撃だ。衝撃にしておよそ1tにもなる破壊的圧力が彼の身を中心とした半径5mの範囲に襲い掛かったのだ。
普通ならばこれで勝負はついている。だが、薄羽は勝ち誇ることなくただ一点を凝視していた。
>「一つ、言っておくことがある
> あれが全力ならてめえは俺を絶対倒せねえぜ、センパイ」
晴れていく砂煙、その中心から当然のように『無傷』で現れる獄門。それも体を一回り大きくして。

──ふぅん……。

薄羽は目をふっ……と細めた。
肉体強化能力者というのは、要するにパワーやスピード、物理攻撃に対する防御能力を大幅にアップさせる連中のことだが、
それでも薄羽が繰り出す最大出力の斥力弾をノーダメージで耐え切るレベルの能力者は世にそうはいないはずである。
つまりこの結果は、獄門晒首という男が世にそうはいない稀な存在であるということの証明であり、
そしてそれは同時に『あれが全力ならてめえは俺を絶対倒せねえぜ』──という仮定までもが証明されたことを意味する。

──中々どうして……大したゴリラじゃないか。

相も変わらずの上から目線ながら薄羽は感嘆する。
>「よし、やらせてもらうぜ!」
その間にも状況は進み、今度は蹴り上げられたクレーターが再び土埃を巻き上げて視界を奪う。
能力で飛び道具の類を作り出すことができない獄門のこと。
この機に乗じて一気に間を詰め、お得意の肉弾戦に持ち込もうとする魂胆だろう。

ただ、薄羽を中心にくるくる周回するその七つの光弾は、いわば彼を守る自動防衛装置。
間合い犯すものに次々と襲い掛かるミサイルだ。
要するに、これは肉弾戦のケースを想定していたからこその事前策なのだが……それも今や大した意味を持たない。
獄門の防御力に対して一発ずつでは所詮、蚊の一刺しにもならない事が目に見えているからだ。

自らの力場が形成する斥力の膜も、当然期待はできない。
繰り出されるのはパンチかキックかタックルか……
そのいずれにしても、恐らく薄紙の如くぶち破って直接肉体にダメージを及ぼしてくることは疑い無い。

「流石はレベル4か。久々の手応えだよ」
薄羽は、斥力による防御策を無力化されたという現実を素直に受け止める。
だが、そこに悲観や絶望、動揺は一切無い。むしろ心なしか愉しんでいるような雰囲気さえあったろうか。
それもそのはず……彼はまだ実力の半分も出していなかったからだ。

彼が使う力は斥力だけではない。まだもう一つあるのだ。
ましてや、獄門には通用しない筈の斥力による攻撃策すらまだ隠し球を持っていたとなれば、切羽詰るはずもない。

──確かに、僕の最大出力の斥力弾は通用しなかったけど……

すっ……っと、薄羽は何も無い空間に手を翳す。
途端に、そこに集結し出す七つの光弾。それは瞬く間に融合して、一つの白球の形を成した。
こう書くと見た目では何も変わっていないように思えるが、実際はそうではない。
球は激しく発光し、周囲を稲妻状の白光がバチバチと電撃音のようなものを発して無数に取り巻いているのだ。
見るからに凶悪そうな威力を内包していそうなその白球の正体は、紛れも無く斥力を押し固めたもの。
だが、先程までのものとは違うのは、その『層』の数である。

通常の斥力弾は一層からなる。
つまり、炸裂した際に起きる爆発はその衝撃の強さにかかわらず一度限りということだが、この弾は違う。
層は複数で、それは何個の斥力弾を使って作り出したかで決まる。
薄羽が一度にこの世に生み出せる弾の数は最大で八つ。従って層の数は最大で八。
今回は七つの弾を使って作り出した為に、層は七つ。
炸裂させれば一瞬の内に七度の爆発が半径5m内に起き、
その範囲内にある全ての物質に七度の破壊的衝撃を連続して叩きつける代物である。

149 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/16(日) 04:24:58.15 0
──君には一つずつ当てても効果は無い。

眼前に迫る大地を抉り取るような轟音に向けて、薄羽は僅かに挑戦的な笑みを作る。

──なら、複数の衝撃を瞬間的に叩きつけたらどうかな?

そして、それをやがて地面で苦しそうにもがく虫ケラを嘲笑うかのようなどす黒いそれへと変えて──……
>>135
煙幕の中から現れた獄門に白球をおさめた手を差し出した。
だが──……
>>132
その時、予想外の事態はまたしても起きた。
突如として獄門が進撃を止めたかと思えば、次いで一瞬の間を置いて後方から来た謎の物理衝撃が、
ザン──と腕を微かに裂いていったのである。

「なにっ……?」

僅かだがダメージを負い、隙を見せた薄羽であったが、彼に一瞬でも焦りは無かった。
それは己の自信からくる余裕が要因ではなく、獄門が何故だか致命的な隙を作った彼には目もくれずに、
無防備な背中を晒してどこかへ走り去っていってしまったからである。

──飛び道具……衝撃波の類か…………。

じわっと白ランの腕部分に血の色を滲ませるダメージを分析しながら、薄羽は獄門が対峙する下級生らしき少年を見やる。
彼の周辺には今も尚、様々な異能の事象が起きており、何人もの生徒がそれに巻き込まれ悲鳴をあげている。
ざっと見て、戦いに横槍を入れた張本人が彼なのは間違いない。獄門もそう確信したからこそ向かっていったのだろうから。

一方、薄羽はその場から動かない。ただ、大暴れしている少年を遠目から観察するだけだ。
既に手におさめていた特製の白球も消しており、完全に戦意は失われていた。
別に少年の戦いぶりを見て怯んだわけではない。単に一対一の対決を邪魔されて、完全に白けて冷静になってしまったのだ。
ただ、その冷静さが、彼に自分への視線を気付かせることになる。

──…………。

ぷくぅとガムを膨らませながら、俄かに視線を左右に流す薄羽。
探ってみたところで視界に入ってくるのは少年の描く地獄絵図ばかりだが、
恐ろしいほどに研ぎ澄まされた感覚は確かに学園の人間とは全く別の第三者の存在を察知していた。
情報不足故、何者かは判然としない。とはいえ、実のところ心当たりがあったのは確かである。
そう、人の学園生活に口を出すお節介な連中の存在について……。

「あ〜あ、やめやめ、何もかも白けちゃって結果的には鼻血のストレスも吹っ飛んじゃったよ。
 全くもぉ……、水を差すのが憎たらしいほど上手いんだからさぁ……」
肩を竦めて溜息一つ。直後にぺっとガムを吐き捨てて、薄羽は校舎に向けて高くジャンプする。
そして、校舎の壁に足をつけて、そこからまた大ジャンプ。それを繰り返してグラウンドから遠ざかっていく。
向かう先は校舎裏の裏門だ。まだフラッグバッカーの時間は残っているが、彼にもうやる気は無い。
最も戦場から遠い地点でのんびりと昼寝でもして時間を潰そうというのである。

どこか校舎の一室で爆発が起きたようだが、そんなことはどうでもいい。
何が起ころうがどうでもよ過ぎて、裏門に近づくにつれて学校そのものをフケてしまい気持ちすら生まれていた。

「ま、優等生として通ってる僕にはそんな不良の(目立つ)ようなことはできないけど」

戒めるように独りごちる薄羽であったが……今の彼は知る由もなかった。
……不良(スキルアウト)の心を擽る悪魔の蛇が、目的地点に先回りしていたことを。

【戦線離脱。グラウンドから裏門へ。>>146の蛇と接触予定】
【避難所設置は賛成です。最近よく規制されるので…】

150 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/16(日) 22:20:35.05 0
「なンだァ?なンだよ。なンですかァ!?もォおしまいってかァ!!」

ゴツ!!ゴッ!!

何度も激しく殴打する打撃音。地獄と化したグラウンドであったがそれもほんの数分で幕を閉じた。
端的に言えば多才能力(マルチスキル)よりもなお性質の悪い騎朽の全力でもって六波羅学園のほぼ過半数の生徒は戦闘不能の状態に追い込まれたのだ。

「ば、化け物……こんなのにまともに相対出来る訳ないじゃないか……」

「ずるい?卑怯?上等だァ!!オマエらの能力だってなァ使いようじゃあこうなるンですよォ?」

追い打ち。というよりは完全な征服欲を満たすために騎朽はまだかろうじて息のある生徒の頭を踏みつける。

「オラ、立てよ。息のある内はゲームオーヴァーじゃあ、ねェンだぜェ?」

うつぶせに転がる生徒の腹をけり仰向けに、騎朽の右手には紫電を纏った球体。プラズマが小ぶりながら待機している。
その時、生徒の服から何かが転がり落ちた。

「あン?蒼い錠剤……」

「あっ!?」

青い錠剤。見た目にしては円形で保存用のPTPに納められた物でロゴは無い。それがピルケースに何か重要な物の様に仕舞われていた。

「オイオイ。クケケカケ!!オマエ○ンポだったンかよ!!ひゃあははは!!」

「そ、それに触るな!?」

その錠剤を拾い上げる騎朽。言葉ではまるでその錠剤がPfizerと書かれた成人男性向けの薬の様な事を言ってはいるがそれが違う事は百も承知だ。

「触るなァ?テメェ誰に向かって口きいてンだ……」

そして彼の反応、もしかしたらこれが正解かもしれない。そう思い錠剤をポケットにしまうと男の顔にプラズマを叩きつけ意識を奪う。
これが正解とは限らない。だが、少なくとも薬剤バンクに乗っていてあの年の青年が服用する薬に青い錠剤は当てはまらない。
ハズレだとしても白井黒子の表現では不良生徒たちの間に何かが出回っているのだ。この状態ではしばらく授業は無いだろう。その間に探せばいい……

「こンなもンかねェ……てか、これで戦闘特区とか舐めてンのかよ。ン?アイツは三年の……」

自身を守る為の築いた要塞の壁に降り立ち、敗走する生き残りを眺め落ちているフラッグを数える。
確か(>>127)フラッグバッカーは旗を多く確保すればするほど評価が高くなるらしい。この惨状を引き起こした本人とは言え流石に旗無しですは些か通らないだろう。
ひのふのみの……多い。どうやらここに来た生徒のうち幾人かは既に旗を持っていたらしい。ゴロゴロと人に紛れていくつか転がっている。
適当に二、三本持っていけばいい。数えるのが面倒になった騎朽はそう結論つけた。どうせ今回の件で六波羅側に素性はばれるのだ。だったら最低限で構わない。

だが、そんな折、未だ大地を踏みしめる一人の猛者をみつけた。

151 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/16(日) 22:22:31.80 0
>>135

六波羅学園中等部三年 獄門 晒首。

「てめえだ…てめえが俺の答えだ…待っていた…
ジジイの研究…いや、俺自身のため、味あわせてもらうぜ、その力!
強化具合調整…MAX!アーマードフルボディ!」

刹那、獄門の体が変化を始める、どす黒いタールの様な鋼の色、その巨躯は人を超えまるで駆動鎧の様に、そして何よりその圧倒的存在感。

「まるで鬼皇(オーガ)だな……おもしれェ。逃げるだけの豚には飽き飽きしてたところだ。オレを楽しませてみなァ!!」

それを騎朽はオーガと形容する。巨人が吼える!!

「俺の全てをぶつけてやる! 核級肉弾(アトミッククラッシャー)ァァッ!」

音速に近い速度で騎朽へと飛びかかる獄門。に対し騎朽もまた臨戦で答え受け止める。
跳躍した獄門、飛び降り落下する騎朽。音速を超えた質量兵器と幾重にも重ねた空気の壁を展開する多才能力者。
およそ鋼と空気がぶつかったとは思えない様な音を立て二人は正面からぶつかり合った。
競り合う拳と拳。だがこれは見かけだけだ。実際には重力に引かれるだけの獄門に対し騎朽は圧縮空気で作った幾重もの壁を撃ち抜かれ身体強化させた右腕一本でかろうじて耐えたというのが正しい。

「流石は学園都市でも三人しかいないってェ肉体変化系の能力者様だぜェ……」

体勢を崩しながらはじけ合い互いに距離を取りながら着地する両名。

「おっもしれェじゃねェか……」

舌舐めずりし、息つく間もなく今度は騎朽から獄門へと手を伸ばす。その背に竜巻の様に渦巻く風を背負い肉薄する。
同時に能力の逆算を開始する。接触まで約1.6秒。騎朽の演算性能なら普通の能力者なら解析までに4.4秒。逆算して2.8秒ほど時間を稼ぐ。
ついで、可能なら乗っ取る。操作を行う。だがそれよりもまずは相手の能力を把握するのが最優先だ。

「サンドバックになってもらうぜェ!!」

まず様子見の右フック。だがこれは最初からあてるつもりはない。獄門の眼前を空ぶる右拳。
瞬時に獄門もまた合わせるように拳を振り下ろす。問題は騎朽が空ぶるつもりだったのに対しこちらは確実に当たるリーチだという事。
だが、まだ時間は2.0秒稼がねばならない。ほとんど瞬間移動に近い速度で騎朽は身を屈め今度は獄門の右腕、ひじに当たる部分に拳を叩き込む。

「っらァ!!」

命中、と同時にオリジナルより幾分か大きさの小さい窒素を圧縮した「槍」を集中して打ち込む。効果無し。瞬時に身を翻し追撃をかわす。
更に追撃、こちらは「壁」で一瞬停止させた所へ先程の連打……窒素連打(ボンバーラッシュ)を叩き込み。真正面から拳と拳でぶつかり合う。
その時、奇妙な感覚を感じた……

(あン?同じAIM拡散力場が二つ?)

六波羅学園の内と外、同時に【二つの全く同じAIM拡散力場】を感じたのだった。

【獄門と戦闘。申し訳ありませんが4階空き教室爆破に関しては獄門さん側で処理してもらえると助かります】
【非難所、その他必要な事は>>1に一任します。ただ私はこのスレでとあるの世界間を間借りしたTRPGをしに来たという事は明言させてください】

152 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/16(日) 22:55:32.75 0
>>146
ゴキブリに翻弄されながら虚を突き旗を奪い返した那由多。
だが奪い返された当の本人は、多少驚いたもののむしろ感心したような口調で扉を閉めた。
追撃を想定したいたのだが、全く裏切られたかのような感覚。
「あなたは、やっぱり……!」
戦いを放棄したかのような遊繰に抗議の声をあげようとした瞬間、教室が紅蓮に染まった。

爆炎は遊繰を飲み込み教室を蹂躙しつくした。
それが何を意味するかは考えないでもわかる。
が、那由多は考える。
余りにもタイミングがよく、できすぎている、と。

扉を閉めた直後、遊繰は何かを呟いた。
そして爆発が起こったのだ。
爆発自体遊繰が意図して起こした、もしくは起こさせた、という推論が浮かび上がる。
自分もろとも消飛ばすほどの爆発を。
だが、彼女の能力は……
もしこの扉が閉められていなければ、爆炎は廊下まで舐めつくし、那由多も炎に包まれていたであろう。
「……結局、遊ばれただけという事ですか……!!」
遊ばれた怒りと己の無力さへの怒りを噛みしめるように呟いた。

いいように遊ばれ、結局ズボンを失った状態で旗と共に放り出された屈辱。
次に会いまみえる時はおそらくその姿も違うであろうが……再戦を近い、大きく息をつく。
気持ちを切り替え旗をもって屋上へと進むのだった。

>>127
屋上までの道は極めてスムーズであった。
大規模な戦闘の連続で油揚げを掻っ攫おうと狙っていたトンビどもも散り散りになっていたようで、無事到達。
そこには最初の到達者九条の姿があった。

「あなたが九条君ですか。
転向初日でいきなり到達できるとはすばらしいですね。
ああ、私は2年日辻 那由多、風紀委員をやっている者です。」
書庫をチェックし学園生徒の顔と名前と能力が一致している那由多であったが、今日転校してきたばかりの九条は流石にノーチェックである。
挨拶と共に注意深くその姿をチェックする。

「それにしても、こうも大規模な破損が出るとはね。
君も転向早々学舎替えで災難ですね」
チェックしながらも更に続ける。
新設の24区事戦闘解放区には六波羅学園1校しか存在しない。
だが、学園自体は数か所用意されているのだ。

能力者同士の戦闘を推奨しているのであるから、このように大規模な破壊も想定内。
となれば、一々改修するより、いくつも学園のスペアを作っておくことになっているのだ。
一周回るころには最初に破壊された校舎も新品同様になっているというわけだ。

そんな事を説明しながら瓦礫を効率よく飛び越え、旗を収める。

納めた後、眼下に広がるのは騎朽と獄門の超常バトル。
だが、那由多にはそれが、いや、騎朽は他の人間とは違うように見えていた。
同じ視認系能力者として感じるものがあったようだ。
「九条君、残念ですが今あなたと戦うつもりはありません。
私はあれと戦わなければならない。
それによって何かが得られる気がしますのでね」
キリっとしながら宣言するが、いかんせん学ランに下はトランクスという間抜けな格好なので決まらないのだが本人は気にしない。

九条にそう告げると騎朽と接触するべく階段を下りていく。
流石に何の助けもなく大ジャンプで降り立つなどできはしないのだった。

【屋上から校舎内へ】

153 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/18(火) 10:15:58.91 0
>>121
アタシは身を隠しながら行動していたが、先程の一件でイラついていた
だからこそ、先に他人に見つかるという失態を犯してしまった
我ながらこういう部分は難儀な性格だと思った

>「あー、アンタ。グラウンドに行くつもり(ry
「ええ、状況が分からなかったもので…」

そう言いながら、安心したような笑顔を作って振り向く

「大能力者同士の…そうなんですか…」

ならば、それはアタシにとって願ってもないチャンスである
この男にさえ見つかっていなければ、だが…
こいつはアタシの噂を知らないみたいだが、やはり警戒はしているようだ
平然としているようで、しっかりこちらとの間合いを取り、行動しやすいように構えている
分かりやすい実力者…またもや面倒くさい相手である

「でも、私、行かなくちゃダメなんです…友達が待ってるから!」

相手が実力者なら、この場合無理に黙らせようとするのは得策ではない
適当に言って、そのままグラウンドに向かおうと考えた
男に背を向けるようにして、そのままグラウンドへ駆け出していく
姿が見えない位置まで行ってから隠れることにしたのだ
だが…

>>131-132
「な、何よコレ…」

校舎の影、グラウンドへ見える位置で驚愕したアタシは思わず足を止めた
目に入ったのは地獄絵図、倒れ伏す数多の生徒たち、ズタズタに抉れ返った地面
そして、空に浮かぶ一人の生徒、様々な能力の飛び道具で凶悪な弾幕を展開している
その足元は、土の壁が城壁のようにそびえ立っていた
先ほどから響き渡っていた轟音は、この状況が作り出される音だったのだ

「何をどうやったらこんな絵面が出来上がるのよ…あの浮いてるのが一人でやったっての?」

毎回主戦場になるグラウンドが滅茶苦茶になるのはいつものことである
しかし、それは能力者複数が激しい戦闘を繰り広げた結果が伴ってのことである
これはそういうものではなく、一人の能力者が多数を蹂躙して出来たものにしか見えない
どっかの上位大能力者が調子に乗ってフルパワーで暴れたのだろうか

「退くしかないわね、面倒は御免だわ…」

何にせよ、これは狩りどころの騒ぎではない
下手をすれば、死人もいるかもしれないほどの惨状である
アタシは早々に身を翻して、その場を後にすることにしたすることにした

154 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/18(火) 10:44:30.79 0
>>153
「な、何ッ!?」

元来た道を戻ろうとした刹那、いきなり周りからは見えにくい位置にある校舎の影へ引っ張り込まれる

不良1「ようやく見つけたぜ、引津」
不良2「油断が過ぎたな!体育館からずっとつけられてたのに気付かないとはな!」

完全に油断してしまっていた
大柄な不良に完全に羽交い締めにされ、目の前にはチビの不良に口を押さえられている
この二人、よく見れば前にナンパしてきたのを逆に騙して半殺しにしてやった連中だった
まさか同じ学校の生徒だとは思わなかった

「………」
不良1「この間はよくもやってくれやがったな!」
不良2「ヒヒヒ!二度とお嫁に行けないようにしてやらあ!」

こんな雑魚、黙らせるのは簡単だ
だが、もしさっきの>>121の男がまだ近くに居るならこの状況は利用できるかもしれない
とりあえず口を塞いでいるチビ不良が邪魔なので、口の中に小さな空気弾を作り出し吹き出す

不良2「おわっ!?な、何だ!?」
「きゃああぁぁぁぁっ!誰か助けてえぇぇっ!」

アタシの吐き出した空気弾の衝撃で、チビ不良が口から手を離した
それと同時に、恐怖に満ちた悲鳴を上げる

【グラウンド前→校舎の影】

155 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/18(火) 22:37:21.97 P
>>153
相手の言葉に功左は軽く頭を掻いた。

「友達、ねえ……」

――いや、あの状況じゃあとっくに逃げてるか倒されてるかしてるんじゃねえ?
そう言ってやるべきかとも思ったが、此方の言葉を聞いてそれでも行く、と言い放ってのける人間だ。
頑固者なのか、あるいは腹に含んでいるものでもあるのか、功左には判断が付かなかったが、
取り敢えずは納得したこともあり、体を横へと避けて、軽く顎をしゃくった。

「んじゃ、行きな。無理だと思ったらとっとと逃げろよ」

邪魔をするつもりはない、と言う意思表示である。
駆け出していく少女の背を見送ると、功左は一つ溜息を吐いた。
――友人の為に、ね。
六波羅で、フラッグバッカーの最中に友達を心配するとはまた何とも物好きなことだ。
そう思いながら懐へ手を遣り、一枚の十円玉を取り出して指で弾くと同時、能力を発動させる。
座標交換。予め触れた二つの物体を交換する能力。
中空を舞っていた十円玉が瞬間、スポーツドリンクのボトルに姿を変え、見事に功左の手の内へと収まった。
壁に背を預けつつ、封を切ってそれを口にする。温くなってはいたものの、さっぱりとした甘味が心地良い。
そう間もおかずボトルの中身は空になり、再び上へと放られたボトルが先程の十円玉に入れ替わった頃になってから、
功左は口を開いた。

「……あー。落ち着いたは良いが、どうすっかなぁ」

ぼやきながら空を見上げ、思考を巡らせる。
第一案、自分もグラウンドに戻って旗を拾ってくる。死ぬ。却下。
第二案、旗を探す。恐らくほぼ全てが見つけ出されているだろうから、却下。
第三案、他人の旗を奪う。……奇襲が成るなら一考の余地あり。
第四案、収められた旗を自身の能力で引っこ抜き、他の穴に再セット。――通らない可能性大。

「やっぱやり合うしかないのかねぇ。俺みたいな能力の奴はクレバーな立ち回りが持ち味だってのに、…脳筋どもめ」

実質的に第三案以外の選択肢がないことを学校のせいにして毒付きながら、掌を壁に触れさせる。
そして能力を発動させ、壁向こうに転移しようとした――女の悲鳴が耳を打ったのは、その瞬間のことだった。

156 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/18(火) 22:38:48.47 P
>>154
その声に、功左は思わず眉根を寄せた。
グラウンドから響く轟音よりも遥かに大きく聞こえた事を考えると、恐らく現場はこの周辺である。

「…グラウンドに行く前に変なのに見付かりでもしたかぁ?」

校舎裏は人通りが少ない。
そこを使って見付からないように行動しよう、と言う人間を襲撃しようとする連中がいても、不思議ではないだろう。
ましてや、その相手が女であるのならば尚更に。
そこで不愉快な場面でも思い浮かべてしまったのだろう。
小さく舌打ちを漏らした次の瞬間に、功左は勢い良く走り出した。
校舎裏の土地勘はないため、声が聞こえた方向から当たりを付けて走り回る他に手はない。
そう考えての行動である。そして少し後に前方に見えた三叉路を曲がると、
暫くして、男女がもめているような声が聞こえてきた。

――おっし、ビンゴ。

近くて助かった。そう考えながら、功左は懐から十円玉を取り出し、壁に背を付けた。
その十円と対となっているのは、登校口の下駄箱である。
硬貨などとは比べ物にならない大質量だ。そのままぶつけてやっても十分すぎる威力になるだろうが――、
功左にはその程度で済ませてやるつもりなど全くなかった。

ふう、と一度息を吐き出してから半身を壁から出し、十円玉を大柄な不良の頭上へと弾き飛ばす。
狙いが狂うと少女にも危険が及ぶ位置だったが、指弾の術理を嗜んでいたこともあり、硬貨は理想的な軌道を描いて飛んでいった。
それを確認した後、功左は能力を発動した。

――座標交換。パラメータ保護設定、位置エネルギー。

硬貨の輪郭がぶれ、金属製の下駄箱が入れ替わるように虚空に出現する。
その下駄箱は、本来ならば硬貨が描いていたはずの軌道をなぞって飛んでいく筈だったのだが、
出現直後凄まじい勢いで落下を始めた。
パラメータの保護設定により、転移前に有していた位置エネルギーの情報を保ったままで空中に、
つまり保有する位置エネルギーがより高い値になる場所へと出現したことで生じた矛盾を解消するべく、
下駄箱を下――位置エネルギーが低くなる方向――へと引き下ろす力が生じたのである。
逆に、低い場所へと転移させられた十円玉の方は、転移先で上方へと跳ね上がっていることだろう。
この現象、結果として新たに運動エネルギーが発生するために生じた矛盾を解消することは絶対に出来ないのだが、
まあ、そこはそれ、パーソナルリアリティが生み出す不思議と言う奴である。
功左自身何故対象がこういった挙動を取るのか、良く分かっていない。

閑話休題。
下駄箱の着弾点に存在するのは、少女を羽交い絞めにしている大柄な不良だ。
日が当たっていればその存在に気付く可能性も高かっただろうが、元々薄暗い校舎裏、
頭上に物が現れたとて、そう大した変化もない。無防備な男を頭上から押し潰さんと、下駄箱が落下していく。
そのまま行けば恐らく、大柄な不良一人を押し潰すのみで済むだろう。
ただ、背中すれすれに大質量が落下する事になる少女の精神衛生に関しては、一切の保障はないのだが。

【校舎裏】

157 :名無しになりきれ:2013/06/18(火) 23:25:17.75 0
羽交い絞め=密着状態で不良のみつぶすのはさすがに無理じゃね

158 :名無しになりきれ:2013/06/18(火) 23:56:44.08 0
熱湯で熱膨張したり、無風の日とはいえ雷使いまくって酸欠にしようとしたり、レールガンを気合で威力アップさせる世界観にそんな常識は通用しねえ

159 :矢見川 俊司 ◆RMeZ3rKTjtW2 :2013/06/19(水) 00:27:14.52 0
>>150-151 >>135

M202A1の照準機を通して、彼も目にしているだろう、六波羅学園の惨状を
矢見川も随分遠くからそれを眺めていた

(くわばらくわばら、俺っち死んでたね、残ってたら。逃げの天才矢見川、マジ生存能力世界一)

いつもなら感嘆の口笛を吹く所なのだが、ちょっと今は事情が違う
しばらく無かった、緊張感の中にいた
抜き足差し足忍び足、テーピングだらけの足をゆっくり動かして、武装した男の後ろに寄る
ジャリと小石を踏んだのと、ロケットの彼が振り向いたのと、矢見川が手刀を振り上げたのとが同時
しかし、最初に結果を出したのは矢見川だった
連続転移で残像を残す手刀は、的確に首筋を捉える
延髄をずらして気絶させる、なんてチャチなものじゃない、3cmずつ手刀をめり込ませ、文字通りその首を叩き切ったのだ

頚動脈から血を吹き出して倒れた兵隊さんをよそに、矢見川はさっそくお目当てのランチャーを抱え上げる
なにせ四発もあるのだ、中身は爆薬か榴弾か焼夷弾か核か知らないが、必殺技四回ボーナスに等しい
ではその必殺技をどう使うか
一発は屋上に叩き込み、旗を持ってる誰やらを爆破だ
一発は薄羽を吹き飛ばし、鬱憤を晴らすのに使う
一発は万が一に取っておこう
あと一発、誰に撃つのが適当か
決まっている、現段階でのトップだ

(一位を抜いたら俺が一位だよね)

照準はまっすぐ騎朽、獄門
勝てば官軍負ければ賊軍、死んだってきっと隠蔽処理だ
まさか他の生徒もいる校舎にむけてロケット持ち出しましたなんて言えるまい
そうやって自分にはっぱをかけて、まず一発目のトリガーを引いた

160 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/19(水) 12:07:12.78 0
【過去、とある学園都市外の屋敷にて】

???「入るぞ」

???「シヒヒ、これはよくお越しくださいました」

そう言って、簡素な客間に入ってきたのは着物を来た老人
老人の背後には、屈強な二人のボディーガードが付き従っている
一方で出迎えたのは、白髪で口が大きく裂けた初老の研究員
老人は名を闇鍋鰐斎(はみなべがくさい)と言い、名家出身の元代議士
本人に大した実力は無かったが、家柄と賄賂で未だに影響力を持つ闇将軍とでも言うべき人物だ
一方で、初老の研究者は名を時長片瀬(ときながかたせ)と言い、獄門の担当研究員兼保護者
過去、狂った研究で超能力学会を追放されたが、闇鍋のコネで学園都市に所属していた

時長「いやあ、闇鍋先生のお陰で頓挫していた研究が再開出来ました
本当に感謝してもしきれません」

闇鍋「フフフ、わしの力を以てすれば造作も無いことよ」

時長が進める研究、それは単なる能力開発の枠をこえたものだった
否、研究というには余りにも大それた「企み」である

時長「まあ、上の連中は獄門の能力を単なる肉体強化のスキルと思っています
実際には肉体変化、という代物ですがね」

闇鍋「この学園都市内に指で数えるほどしか居ないレアモノのカテゴリーだったか?
よく誤魔化して認定されたものだな」

時長「まあ、発揮される力そのものは至ってシンプルですからな
他の超常的な効果の能力研究に躍起になってる連中には、その程度の認識でしかないので意外にザルです
それ以上に闇鍋先生の根回しも功を奏しておりますからな
…しかし懸念はあります」

闇鍋「暗部の動き、だな
一応関係者に金を掴ませて動きを抑えさせてはいるが、正直奴らの全容はわしでも分からん
くれぐれも用心しておけよ」

時長「はい、ありがとうございます
まあ、今度獄門の通う学校で開催されるフラッグバッカーという戦闘イベント…
先生から頂いた情報で例の計画の関係する能力者が動くことが分かっていますからね
それの能力データさえ獄門の体が『覚えれば』、学園都市に用は無くなります」

闇鍋「おまえが学会を追放される切っ掛けになった例の装置か
そういえば、あの少年の体に埋め込んでいたんだったな」

時長「ええ、該当する能力のAIM拡散力場を測定し、その効果を解析してデータ化する代物です
更に、埋め込んだ人間の脳ににそのデータ化した能力を覚えさせ、体に馴染ませます
元々は相手の能力をコピーする効果を期待したのですが、そこまでには至りませんでした
まあ、『馴染ませる』ことで能力の衝撃等を『流す』ことが出来るようにはなりましたがね」

攻撃の威力は強化された肉体で防げても、体内に伝わる衝撃は防ぎきれない
『流す』とは即ち、体内に伝わってくる衝撃の流れを肉体でコントロールし大幅に減退させる効果である
それら千差万別な能力の衝撃の『流し』方を体に覚えさせる装置が時長の開発したものだった
しかし、埋め込み手術は成功率が低く失敗すれば死は免れない危険なものだった
更に、能力を解析してデータ化する効果も漏洩の危険性などが危惧され装置は廃案となったのだった
時長は独断で装置の埋め込み手術を強行した上で当時担当していた能力者を死に至らしめてしまう
そして、学会を追放されてしまったのだった

161 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/19(水) 12:38:05.01 0
>>160続き
時長「お陰で、獄門の防御力は向上しましたよ
電撃などが心配ですが、その辺も一応対策はしています」

闇鍋「だが、おまえの目的はそんな効果ではあるまい
あの計画の能力のデータなど、一体どうする気だ?」

時長「出来損ないの可能性が高いとはいえ、かの『一方通行(アクセラレータ)』の力です
現段階で最強とも言うべき力、そのデータの詳細な内容を知りたい者は世界中に居ますよ
それほどではないにしろ、今まで集めた能力のデータも十分手土産になりますしね
獄門自身の力も貴重なものですから、亡命先には事欠かないでしょう」

闇鍋「そしてわしは、おまえの起こした一連の騒動に乗じ、表立って介入出来るのだからな
金の話の宝庫である学園都市での影響力を確固たるものに出来る」

時長「如何様にして介入するか方法は問いませんよ
先生は恐ろしいお方ですからね」

闇鍋「そういうことだ
派手に放火してくれたまえよ」

時長「シヒヒヒヒ…
獄門はその為の尊い犠牲を担う生け贄なのですよ
時が来たら、装置のデータのみをこちらに送信させ、自爆させます
獄門は私の企みで死んだことにして騒ぎを大きくすれば、暗部も動きにくくなりますからね
当然、他にも発火材となるべきものは準備しています
まあ、盛大なお祭り騒ぎを期待していてください」

獄門の影に渦巻くゲスな陰謀
その実行の時は近付いていた

【一応、曖昧になっていた設定の補完と新しい獄門の背景設定を投下してみました】
【事情知っているキャラの方がどなたか拾ってくれれば幸いですが、無視して下さっても構いません】
【その場合は、こちらで失敗したものとして処理いたします】

162 :なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI :2013/06/19(水) 19:41:30.09 0
↑酷い文盲だなおいwwwwwwwwwwww

163 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/19(水) 21:20:27.16 0
騎朽と戦えば自分は新たなる境地に立てる。
半ば確信にも似たそれが那由多を駆り立てていた。
それこそ、自分を狙うものがいようとも見向きもせずに振り切った。
例え今の格好が学ランにトランクスという滑稽極まりない恰好である事もそれに比べれば些細な事だ。

今の那由多を止められる者はいない、はずだった。
だが、中学二年生の多感な少年を足止めすることなど意外と簡単だったりする。
その中の最たるものが「女」である。
しかも自分が好意を寄せている女であれば尚更であった。

屋上から階を下り2階まで来た那由多の耳に飛び込んできたのは引津の悲鳴。
そう、那由多は引津に好意を寄せていた。
取り立てて親しい仲というわけではない。
お互い顔見知りではあっても特によく話すわけでもなく、同級生という域から出はしない。

だが、引津のプロポーションと相反する清楚系地味美少女という二面背律に虜になってしまった多くの男の一人なのだ。
本性も知らず一方的に密かに好意を寄せていたのだ。

悲鳴に気づき窓から見下ろせば、その引津が大柄な不良に羽交い絞めにされている。
その前には小柄な不良がおり、これがどういう場面なのかは、そしてこれから何が起こるかなどは考えなくてもわかる。

「くっ!騎朽と……だが、引津さんが危ない……!
仕方がない!座標確認!反射角計算完了!」
本来であれば六波羅学園の目的に従い、引津が今遇う危機もまた奨励されるべき事だ。
闘争の名のもと行われている以上、那由多が首を突っ込むべき事ではない。
むしろ引津に戦えと激励するところだ。
そして那由多は自分の目的である騎朽と戦うためにグラウンドへ急がねばならぬ。

ならぬ、のに……そこは男の悲しい性であった。
内ポケットから取り出したのは強力なパチンコとベアリング玉。
那由多は窓からパチンコを構えると……


引津と不良たちの周りで幾つもの金属音が鳴り響くだろう。
幾度かの金属音の後、バチンと音色が変わった激突音が響く。
それと共に引津が羽交い絞めにしていた大柄な不良は頭を弾き飛ばされた。
その衝撃で解放された引津の足元には一つのパチンコ玉が転がっている。
それを拾い上げようとした時にはもう一度激突音が鳴り、小柄な不良が弾き飛ばされて気絶していた。

「……ふむ、大柄な方はタフネスが際立っていますね。とどめに死角からの攻撃をしましょう……か?」
窓から下をそっと覗きながら更にパチンコを構える那由多。
そう、那由多はその場の空間の全てを計算しきり、跳弾狙撃を行ったのだ。
とどめを刺そうとするのだが、突如として文字通り降ってわいた下駄箱が大柄な不良を押し潰してしまった。

それが何を意味するか。
那由多の記憶では引津の能力は圧力変化。
このように下駄箱を降らせるようなことはできるはずがない。
とすれば、考えられるのはただ一つ。
自分と同じ人間が、すなわち、引津を助けようとしている人間がいるというわけだ。


戦いを奨励すべき立場にも関わらず引津を助けてしまった事は許されざる事だ、那由多的に。
であるからして、不良たちを倒したらそっとこの場を離れ、騎朽との戦いに赴こうとしていた。
だがしかし!もしそうしてしまえば、不良たちを倒したのは下駄箱男一人の手柄になってしまう。
引津も下駄箱男が助けたと思ってしまうだろう。
それを良しとできるほど那由多は大人ではない。
「引津さん、大丈夫でしたか!?」
二階の窓から上半身を乗り出しパチンコを持った手を振るのであった。

【2階窓から引津にアピール】

164 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/19(水) 23:21:09.30 0
この学校は、今までのどの学校より面白い。
転校して来て一日にも満たないがそう思えるだけのことが現在進行形で起こり続けている。
空をみればミサイル、グラウンドはバカみたいに能力合戦、さらにはパン一の風紀委員までいた。
上からは初日は暴れるな、と釘を刺されまくっているがザコ相手では収まりがつかない。
もう限界だった。
(さーって、誰を潰してやろうか)
戦うなら強い奴がいい。やはりグラウンドが妥当か、と屋上から覗き込む。
…これは酷い。砂埃で何が何だかさっぱりである。
(っかたないなぁ。気づく奴は気づくし、あんまり使いたくないんだけどなぁ)
えいっ、と金属探知のソナーを飛ばす。磁力を少し応用したものだが、人数確認や武器の有無を確かめる際に重宝している。
(えーっと、うわ、意外と倒れてんな。戦えんのかこれ?)
大方いると思われる五月計画被験者が猛威を奮っているのだろう。離れた所からは大量の金属反応。この学校の出資者共だろう。
(見られるの好きじゃないし、ここはパスかな。…ん?)
1人、おかしな所から反応が返ってくる。
(高さ的にこれが銀歯だろ。じゃないと身長がおかしなことになる。じゃあこれって…脳内⁉)
とても気になる。危ない匂いがする。行って確かめたい。が、
(こんな状況じゃ、無理だろうなぁ)
戦闘はますますヒートアップしていく。こんな所にのこのこ出て行って確かめていたら即御陀仏だろう。またあとで、落ち着いてからにしよう。そう決めて考える。
なら、誰がいいだろうか。
足元に倒れている生徒Aの話によると、
さっきの変態風紀委員と声をかけて来た(生徒A曰く)清楚ぶりビッチは強いらしい。能力の概要を聞く限り相当だ。
ズボンを脱いで壁からぶら下がらせておいた生徒Bによると、運び屋の空間転移能力者や重力斥力を操る能力者など、高位能力者がまだまだいるらしい。パンツも、と呟くと特徴まで事細かに教えてくれた。転校生には優しいものなんだな、としみじみ感じさせられる。
(どいつかいないかなー。校舎の目立たないとことか)
てくてく屋上を歩いて下を覗いてみる。
(よっしゃビンゴ。あれは…運び屋の人か。名前なんだったかな)
彼が何かを弾いたかと思うと、ズン…という音と共に汚い男の悲鳴が聞こえてくる。さらには、
「引津さん、大丈夫でしたか⁉」
と変態風紀委員の声まで。声色からするに、少なからず好意を寄せているのだろう。これは使えるかもしれない。
意図せず口元が緩んでくる。
(ついてるついてる〜。引津、ってことは清楚ぶりビッチもいるのか)
1vs3。上手く立ち回れば勝てるかもしれない。負けそうになったら逃げよう。決意して屋上を飛び降り三人から見える位置へ。
衝撃を磁力と体で逃がしつつ一言。なるべく悪役っぽくしよう。五月計画の時の被験者の真似でいいかな。
「これはこれはみなさァん、揃いも揃ってバカ丸出しでェ」
…全く似てない。が、続ける。
「突然でわりぃンだが、」
なるべくキミ悪くニタァっと笑う。
「…死ンでくれねェか」
言い終わるか終わらないかのタイミングで地面から砂鉄を球にして飛ばす。数は3つ。三人を同時射撃する。狙いは完璧。鍛えてなきゃ反応すらできないだろう。
(良くて骨折、最悪瀕死ってトコか。さァて、どうなるかな。)
これで終わらないことを祈りながら、次に備える。

【屋上→校舎の影】
【九条との位置は、近い順に
引津→日辻→鳥食
の順です】

165 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/20(木) 11:45:04.00 0
>>151-152
「ちっ…、さすがに一筋縄じゃいかねえか…
全力全開の一撃だったんだが、まさか正面から防がれるとはな」

仕留めるつもりで放った必殺の一撃
しかし、複数種類の能力を自在に扱う騎朽の守りは極めて固かった
獄門は少々焦りを覚えたが、同時に内心それを楽しんでいた
あれを防いだということはいよいよを以て手加減無用の相手だと判断したからだ

>「さすがは学園都市内でも三人しか(ry
「(何だと!?
確かじじいの話じゃ単なる肉体強化のスキルで通してるってはずだったが…
じじいの動きが読まれてるってことか?
だが、あのじじいが何を企んでいようが、こいつらが何者なのかなど、もうどうでもいい)」

地上に降り立ち、直ぐ様構える
ほぼ同時に歓喜に満ちたセリフを言いながら、仕掛けてくる騎朽
そして同時に響く轟音…、それは校舎からだった
遊繰の工作によって四階の空き教室が爆破されたために響いたものだった
思わずそちらに気をとられ、反応が遅れてしまう

「………!」

騎朽の攻撃は獄門の体に傷ひとつ付けられない
だが、恐ろしく動きが速い
反応は出来るものの、体がそれに追い付いていなかった
何とか後手で騎朽の動きに合わせることで、ようやく互角に打ち合う態勢が整った

「いろいろと芸達者な野郎だぜ!
そんだけスキル持ってて、距離を取らずに正面から俺と打ち合おうって根性は褒めてやる!」

攻撃を受けたり、拳を打ち合わす度に感じる重いながらも不自然な衝撃
そしてスキルを応用した様々な攻撃
しかし、構図そのものは正面からの殴り合いである
その手段は単純にパワーとタフネスに勝る獄門相手に不利は否めない
何れパワーで押し切られるのは必然である

だが、敢えてその様に挑んでくるにはそれなりの理由や企みというものがある
獄門が彼故に愚かだったのは、その理由を「酔狂」と捉えたことであった
騎朽の本来の能力に対して、気にも留めていなかった
もしそれが行使されれば、獄門の能力は意味を為さないものとなるであろう
それ以前に、本人の最期の瞬間を招く現実が待っているのである

166 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/20(木) 12:07:57.80 0
>>151-152>>159
「………!」

打ち合っている最中、騎朽の気が別に逸れた
校舎内での変化を鋭敏に感じ取っての一瞬のことだったが、その気の逸れは獄門相手には十分隙である
子供であっても、不良の喧嘩は当然ルール無用、そして凄惨かつ苛烈である
殴り合いの喧嘩ともなれば、一瞬の隙でも的確に無慈悲に突かなければ生き残れない世界だ
だからこそ、無意識にでも隙を見逃さない研ぎ澄まされた感覚を獄門は持っていた
反撃は素早く一瞬で、無慈悲に振り下ろされる…はずだった

「何っ!?」

突如、校舎の方角か飛来するミサイル
一瞬で反応した獄門の攻撃は、騎朽を突き飛ばすというものに変化した
そして、ミサイルの爆風は獄門のみを飲み込む
しかし、獄門は全くの無傷

「無粋な真似をしやがる…
さっきの衝撃、怪我はないか?」

そう言って、騎朽に向き直りいい放った

167 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/20(木) 19:27:47.42 0
>>166続き
【学園都市内某所】
時長「ようやく交戦を開始したか…」

当初の予定より時間が遅れていたことで、少々焦っていた時長
闇鍋の息のかかった企業が運営するオフィスビルの地下に拠点を構えて、事の成り行きを見ていた
装置の効果により、獄門の視覚情報を映像化したもの見ていた

時長「まさかマルチスキルまで拝めるとはな
あの女狐の起こした騒動の産物、いい手土産がまた増えたのは素直に喜ばしい
だが、あの『力』を現出してくれないことには意味がない…
まあ、この様子では、使うタイミングを見極めているようだから時間の問題か」

予定では、データの取得が完了次第、装置の自爆装置を起動してここから出ていく
そうしてから、記者たちにこの騒ぎの内容を自らが「犯人」として暴露するのだ
今まで学園都市側が隠蔽してきた事実も含めて暴露すれば、全国規模で空前絶後の騒動に発展する
そのような状況に陥った場合、さしもの暗部も時長を追うどころでは無くなるだろう
そのための一連の準備や根回し、行動計画は完璧に行ったはずである
だが、状況は一発の撃ち込まれたミサイルによって壊されてしまう

時長「くそっ、一体どこのバカだ!?」

驚きと怒りを露にする時長
折角出来上がっていた最高のタイミングが今の一撃で台無しである

時長「解析には、最も反応の強くなる本格的な能力の行使ぜなければならないというのに…!
獄門め、奴は奴で喧嘩を喧嘩として純粋に楽しんでいるのか!?
どいつもこいつも悠長なことだ!
ええい、貴様さっさと『力』を使わんか!」

画面に映る騎朽にイラつくながら言い放つ
とうぜん、聞こえるわけは無いのだが、予定よりも大分時間が遅れていたのだ
焦りは隠せない

時長「くそっ、さすがに時間を掛けすぎるのはまずい…
こんな大胆な動きをして、暗部の連中が感付いていないはずがないからな…
まだここを知られてはいないだろうが…
最悪は本命なしで行動を起こさねばならんか!?
いやだが、それではこの計画自体の意味が…いざとなったら仕方あるまい…」

そう覚悟を決めて、再び画面を見て事の成り行きを伺う時長だった

168 : ◆KqochqlrMs :2013/06/20(木) 20:50:22.37 P
>>157
ですよねー。……すみません、考えたら無理がありました。
次の自分のレスの時にこっちからも状況に合うようにしておきます。
今入れようとすると順番崩れるっぽいので、とりあえずは置いておいてください。
幸いと言うべきか、フォローも頂きましたし。

>>163
なんか、もう…すみませんでした、色々と。
それと、フォローしてくださってありがとうございます。

169 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/21(金) 01:28:39.21 0
タン。グラウンドとはうって変わって静かな裏門前に降り立った薄羽は、
辺りを何度か見渡して、誰もいない──と睨んだ通りの結果であることを認識して、ひとまず安堵した。
門の周辺に生えている芝生は、天然のベッドと同じだ。寝転がれば何ともいえない心地よさがある。
途中で邪魔さえ入らなければカリキュラムの終了までぐっすりと寝入ることができるだろう。

「邪魔さえなければ……ねぇ」

ふぅ〜と溜息をついて、芝生に向かってしゃがみ込む薄羽の前に、ひょこっと現れる小さな頭。
逃げるわけでも威嚇するわけでもなく、ただチロチロと舌を出して睨めっこを仕掛けてくるそれは、
見た目は何の変哲も無い一匹のアオダイショウ。
そう、あくまで見た目は、である。
薄羽は既に気がついていた。何の変哲もないそいつが、実は十分に変わった蛇であることを。

「やっぱり前触れだったんだね。気になるイベントがあるとはいえわざわざ監視にくるなんておかしいと思ったんだ」

独り言を呟きつつ、腕を伸ばしてむんず、と蛇の首根っこを掴んで持ち上げる薄羽。
じろっとした視線が曝け出された蛇の腹を上からなぞり、彼にあてられたメッセージを読み込む。

『やあ!僕は運び屋お姉さんだよ!これはサービス分らしいから、大切に活用してね!』

それに併せて苦しむように口を開けた蛇がげろりと吐き出したのは、ビニールに詰め込まれた無数の錠剤。
それを無言で手にとった薄羽は、素知らぬ顔で制服のポケットに詰め込んで立ち上がる。
用済みの蛇は空中に投げ捨てて、その際に斥力弾による破壊(証拠隠滅)も忘れない。
これで少なくとも蛇からアシがつくことはない。ところが薄羽は自分の心に靄がかかったような、晴れない気分を味わっていた。

──あの蛇は『犬』の遣いに違いない。けど、学校内で接触を図るなんて初めてのパターンだな。

彼、薄羽 影郎は単なる無法者ではない。
彼が裏で通じている仲間ですら知りえぬことだが、彼には学園都市の『暗部』に通じているという第三の顔がある。
故に、学園に潜伏する暗部と、元より顔馴染みであったというケースは実は少なくない。
その代表例こそ彼が首輪にちなんで『犬』というあだ名を(勝手に)つけた『遊繰 紙帯』である。

とはいえ、特に互いが深い仲にあるわけではない。
表向きは初対面同士であり、学内で顔を合わせることはあっても互いに知らん振りをするわけだが、
裏でも積極的に接触しているわけでもない。
それは互いの身の安全の為、リスクは最小限にという暗黙の了解があるからでもある。

だからこそ、今回のようなケースは気になるわけだ。
蛇を運び屋に使うなど偽装はしているが、一歩間違えれば不特定多数の人間に知られる可能性のあるリスクの高い行為。
彼女をそうさせたのは間違いなく上からの『指令』なのだろうが…………ならば尚更気になるのだ。
そもそもクスリの売買を一旦打ち止めると決めたのは他ならぬ上の連中。
それを舌の根も乾かぬうちに撤回するなど、薄羽でなくてもついつい想像を巡らせるところであろう。

──まぁ、何か不都合が発生したので撤回した、というのなら別にいい……んだけど。

薄羽は今更ながらある事実に着目する。
それはこれまでばら撒いたクスリ、それが一体何を目的に作られたものなのか、一切知らされていないということ。
「理由は聞くな。君はこれを多くの人間に行き渡るように行動してくれればいい。手段や方法は君の自由だ」
との条件だったので、敢えて踏み込んだことを聞くことはなかったのだが…………

「うーん……」

しばし呻った後、薄羽は一つの結論を出して眼鏡に内蔵された通信機能を開く。
コール先はクスリの運び屋たる遊繰である。
直接『上』に訊ねてもいいわけだが、そうすると何やら角が立つかもしれない。
ならば、無難ところから当たってみようというわけだ。勿論、駄目もとで。

【クスリを受け取って遊繰にコールする。出なくても構いません】

170 :名無しになりきれ:2013/06/21(金) 03:32:27.50 0
>>147で小鳥遊も言ってるが、遊佐は生きてるのか?
そこを教えて欲しい。読解力がなくてすまない。

171 :名無しになりきれ:2013/06/22(土) 01:22:26.03 0
遊繰紙帯「は」死んだ
言い換えれば遊繰紙帯のガワ自体は最初から死体で操っている遊繰が別に居る。俺はそう考えてる
実際のところは本人が言わなきゃわからんが

しかし、このスレなかなか面白いがPLに暗部関係者大杉だなwてか、やっぱ避難所あった方が良いと思うぞ

172 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/22(土) 11:28:15.36 0
>>163>>156
不良2「このアマァッ!黙りやがれ!」
「ぐっ!?」

チビの不良に頬ッ面を拳で殴られてしまう
が、この程度は予測済みだったので、殴られる寸前に空気の壁で衝撃を反らし、さも痛がるように俯く

不良1「何してる!叫ばれちまったぞ!」
不良2「へっ、こんな状況助けようなんて物好き居るわけが…」
不良1「ぶげっ!?」
不良2「あ?」

しかし、そんな物好きは居たようだ
何かが壁を跳ね返る音がした刹那、アタシを羽交い締めにしていたデカブツが悲鳴を上げ大きくよろめく
デカブツはアタシから手を離して、頭を押さえながらフラフラと後退する
更に追い討ちを掛けるように、デカブツの頭上に下駄箱が出現した

不良1「マジ…でっ…!?」

驚愕の表情を浮かべながら、押し殺したように呟きながら潰されるデカブツ
下駄箱は落下の衝撃でバラバラになり、哀れデカブツは泡を吹いて完全にのびてしまった

>「引津さん、大丈夫でしたか!?」
「え、ええ…、ありがとう…」

二階の窓から調子良さそうに声を掛けてきたのは、風紀委員の日辻であった
手に持っているのはパチンコ、そして足元に転がり落ちているパチンコ玉
最初にデカブツの頭を弾いたのは、このハゲ風紀委員だったようだ
ということは、止めを刺したのは別の…先ほど声を掛けてきたあの男だろうか
偶然にしては完璧過ぎるほどのタイミング、あの二人は組んでいるとでも?
そんなことを考えながら、怯えと安心が入り交じったような雰囲気を出す演技で日辻に応答する

「た、助かりました、日辻くん…怖かった…」

こいつは確か、学園内の能力者の顔と名前、能力を全て記憶している厄介な相手だ
だが、性格までは把握しかねているらしく、その証拠にアタシに好意を寄せている
それは好都合なのだが、奥手なのか積極的なのかよく分からないアプローチを仕掛けてくる、要はウザイ
結果的に厄介なのは変わらず、余り関わり合いになりたくないのだが
藪をつついて蛇を出てしまったような結果で、今回アタシのくじ運は良くないようだ
だが敵に回すわけにはいかないので、とりあえず安心して涙を流しながら笑顔(演技)で応えてみる
変な風に受け取られなければいいのだが…

不良2「畜生、てめえら覚えてやがれ!」

そんな月並みな捨て台詞を吐きながらその場から逃走しようと走り出すチビ

173 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/22(土) 12:09:40.99 0
>>164
>「これこれは皆さァん、揃いも揃ってバカ丸出しでェ」
「………」

突然なんか校舎の影から見覚えのあるモヒカンが現れた
逃げ出そうとしていたチビ不良が鉢合わせ、驚いて一瞬立ち止まる

不良2「お、俺が一体何したってんだあぁぁ…おげすっ!?」

邪魔なゴミでも払うかのように男に天高く飛ばされ、その後方へ落下
哀れチビもまたのびてしまう

「あなたはさっきの…!?」
>「突然でわりぃンだが、
>…死んでくれねェか?」

モヒカンは先ほど、アタシに閃光弾を見舞ってくれた憎き相手である
だがまだ本性を出すわけには行かないので、表の性格で答えようとしたが構わず言葉を続けてくる
そして言い終わらない内に突如、地面から出現した黒い粉を球にして飛ばしてきた

「…ッ!?うぐっはぁっ!!」

黒い球の直撃が腹へ命中し、球ごと思い切り吹き飛ばされる
アタシの体は校舎の壁に背中から激突し、その部分の壁がクレーターのようにひび割れて窪む
口から血を流し、球を抱え込みながら地面に座り込むように気絶した…振りをした
無論、空気の壁で防御していたためそれほどダメージにはなっていない

「………」

大分意外な顔触れが揃ってしまったが、一応思い描いていた構図にはなった
この場を大能力者同士の戦場にして、まだ潜んでいる連中を炙り出す作戦だった
それでどさくさに紛れてその場を退避し、狩りがしやすい状況を作り出そうと思ったのだが…
こんな風に目立つ場所に気絶してしまっては、退避するタイミングを測るのに困ってしまう
まあ、日辻が何とかしてくれるだろうとか思いつつ、狸寝入りならぬ狸気絶を決め込んだ

174 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/22(土) 17:01:58.39 P
「……あっ、やべ」

格好を付けて放った十円玉を下駄箱に交換した、その瞬間のことである。
物陰から不良をノックアウトしようとしていた功左の口から、思わずといった言葉が漏れた。
少女――空兎と不良はほぼ密着状態である。故に、不良のみに攻撃を当てようとするのならば後頭部か、
或いは肩にでも下駄箱を引っ掛けるようにして局地的にダメージを与えなければならなかったのだが――
癖か、それともただのうっかりなのか、功左は不良を押し潰せる位置で能力を発動していたのである。
こういった場合、牽制で怯ませて引き剥がしてから本命を叩き込むのが常套手段なのだろうが、
人質救出の経験なぞない功左はそこまで考えが及ばなかった。

今からでも下駄箱を十円玉に交換し直せば被害はなくなるが、その場合、あの不良どもに此方の存在を感付かれる可能性がある。
無論、自身の能力を以ってすれば逃げ切れる公算は非常に高い。しかし功左は、先程少し話しただけに過ぎない少女のために、
余計な手間を掛けてしまう事を惜しんだ。面倒くさい、と考えてしまったのである。
現在はフラッグバッカーの真っ最中でもある事だし、序でにノックアウト出来ればそれに越した事もない。
完全に直撃コースの不良に比べれば、被る被害も軽いだろうし、まあ――概ね、問題はない。
落下を開始した下駄箱と揉み合う二人の間で視線を行き来させつつ、そう考えを纏めると功左は軽く瞳を伏せる。
そう、まるで黙祷を捧げるように。

――ま、運が悪かったと思ってさ。女の子にとって一番嫌な展開が回避出来ただけでも、よしとしといてくださいよ、と。

内心でそう呟き、功左は拝むようにして暫定被害者に仲間入りするはずだった引津空兎に向けて手を合わせた、のだが――。

>>163
不意に銀が煌めき、破裂音が響いた。
その音に驚いた功左が目を開くと、不良がよろめき、人質を解放しているではないか。
予想外の事態に目を丸くする間もなく、下駄箱が地響きを立てて不良を叩き潰す。
範囲から除かれた少女は無傷。期せずして、初めに功左が思い描いていた結果がそこに現出していた。

「……おやま」

どうやらお節介な人間は自分以外にも居たらしい。
さて、それでは誰が手を出したのか、と功左が周囲を伺うと、丁度上から声が降ってきた。
目を向けてみると、白ラン・スキンヘッド・眼鏡の三点セットが眩しい少年の姿が目に入った。
その目立つ姿は、これまでに功左も幾度か目にしたことがある。
風紀委員の二年生、日辻那由多だ。
パチンコを振り回していると言うことは、つまりそれで不良を狙撃した、と言うことなのだろう。
神経質な几帳面馬鹿だと記憶していた功左は、二階の窓から身を乗り出すようにして自身の功績をアピールしているその姿に、
驚きの色を目に浮かべた。なんだ、あいつあんな奴だったっけ、と。

が、直ぐに気を取り直した功左は、その場を立ち去ろうとした。
せっかく几帳面な風紀委員様が活躍を女の子に――ここ、重要である――アピールしているのだから、水を差す必要もないと判断しての事だ。
出来る限り密やかに、壁沿いに移動を始めようとして、しかし、それを成す事は結局出来なかった。

空中からやってきた闖入者が、わざわざ功左の存在を知らしめてくれたために。

175 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/22(土) 17:03:31.13 P
>>164>>173
「いや、わざわざ空から飛び降りて登場するおめーには負けるよ、おめーには」

何故に飛び降りたと突っ込みながらパーカーのポケットをまさぐり、功左は一円玉を取り出した。
あからさまなまでの敵意を向けられているのだから、次に何が起こるかなど判断するに容易い。
そう考え、何時でも動けるように備えていたが故に、功左は相手の初動に遅れることなく対処をしてのけた。
一円玉を指で軽く押し出し、能力を発動する。

アルミ製の硬貨が瞬時にして金属の掃除用具入れにその姿を変え、飛来する弾丸を受け止める。
金属の悲鳴と中に収められていた掃除道具がへし折れる音が響き、即席の盾が勢い良く揺れる。
そして拉げた金属板を目にして、功左の口から舌打ちが漏れた。
板が一枚抜かれた上でこの有様となれば、まともに食らっていれば大怪我は免れなかっただろう。

こんなやわい盾では、第二撃を受け止めることはできない。

そう判断すると同時、功左は盾にしている掃除用具入れの影から飛び出した。
間髪入れずにトランプを数枚、此方に攻撃をしてくれた能力者へと向けて投げ放つ。
それだけを見れば、何をやっているんだ、と思われるかも知れないが――無論、このトランプにもマーカーは仕込んであった。
換気扇の羽根に嵌め込み式の一枚ガラス、どれも当たれば痛いでは済まない代物に何時でも交換できる。
今日のフラッグバッカーの為に、移動教室や休み時間の時、校舎中にたっぷりと仕込んでおいた甲斐があったと言うものだ。
備えあれば憂いなし、と功左は密やかに笑みを漏らしたのだが――…笑ってばかりもいられなかった。
何故かと言えば、掃除用具入れを出す寸前で近場から嫌な声が聞こえて来たためだ。

ちらり、と功左がそちらへ視線を向けると、そこには吹き飛ばされ、くず折れた少女――引津空兎の姿があった。

――いやちょっと待て。

とんでもない事になってしまったのを察して、功左の顔が引きつる。

明確な敵が出てきたんだからここは飽和攻撃をかけてあいつを圧殺する場面だろ。なんでいきなり頭数が減ってるの。しかもなんで
よりにもよってそいつなの。さっきの様子からしてあの禿、その女にホの字だろ。それが流れ弾が飛んできてもおかしくないような場所で
ダウンとか、八割方そっちに気を取られるだろ。で、その場合、あいつが気絶した奴に追い討ち掛ける素振りを見せたらもう禿は戦力として
数えられないし、え、なに?何なんですかこの状況?タイマンしろっての?あの単純に戦闘向きっぽい能力の奴と?て言うか吹っ飛び方
おかしくねえ?自分で衝撃殺したの?あんな飛び方するようなものだったら今頃俺防御しきれなくて死んでると思うんだけど。

刹那の間にそこまで考えた後、功左は決断を下した。
三十六計では苦戦間違いなし。三十七計目を決め込むべしと。
現在のリソースでは正面決戦を挑むには分が悪い。仕掛けるにしても一旦離脱し、徹底的にハラスメント攻撃を仕掛けて
消耗させた後か、他と戦ってるところを不意討ちするか、相手が疲労したところでハイエナの様に襲うに限る。

となれば、この場を速やかに離脱することが肝要である。
横へ跳んだ勢いを殺さないまま、功左は背後へとステップすることで一旦は離れかけた壁との距離を詰めにかかった。
指一本でも触れれば壁向こうに転移できるのだから、そうすれば後はどうとでもなるものだ。
併せて、能力を発動。回転しながら飛んでいたトランプを、殺傷力たっぷりの凶器に変えることでそれまでの間を稼ごうと試みる。

助かってたら、頑張れ禿。善戦してたら援護してやるから。

自分に都合の良いそんな展開を夢見ながら、功左は背後へと手を伸ばし――

【校舎裏:壁と自分自身に触れての能力発動を試みる。壁向こうへの一時避難が目的】

176 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/23(日) 01:55:04.34 0
>>146>>159>>166

「やれやれだぜ……」

とっさに身を屈め爆発から身を守る。
爆発は五回。内、四回は校舎内で、そして一回は……

「あっぶねェなァ。オレの能力じゃ今のは察知できなかったぜ」

騎朽を狙った一撃だった。正直、直撃していれば騎朽の命は無かっただろう。
超能力に対して圧倒的なまでの力を見せる騎朽だがそれはそう言う能力だからである。
LV4能力追跡(AIMストーカー)の滝壺理后もその能力を応用して能力者の接近を感知を行うし、
その特性を生かし、傍にいる能力者の能力使用時に補佐を行ったり、他人のAIM拡散力場に干渉して攻撃を逸らす等もおこなっている。
騎朽のやっている事もその延長線上。射程が短い分、演算にソースを多く割く事が出来る故の芸当である。

だが、その半面……騎朽真琴は近代武器にめっぽう弱い。無能力者(LV0)とのタイマンならちょっとした刃物、いや鈍器の類さえあれば簡単に彼は殺せる。
具体的に言うなら自身の能力では何一つ出来ない能力者なのだ。事実、研究所に居た時は銃器を持っただけの研究者に従うほかなかった経験がある。

「つゥかよ。なンでセンパイもオレの事守ってんだか。オレは敵だっつゥの」

ぼやく騎朽。彼にとってこういったケースは「わからないでもない」に入る部類だ。
一度スイッチが入ると暴君の様に振る舞う彼でも騎士道精神だとかブシドーだとかになるのであろうこういった精神は一応持ち合わせてはいるのだ。
だが、実際されると興がそがれる。というかこういう場面でやられると「非常にもにょる」……どうしていいか分らなくなる。

「くっだらねェ……」

だが問題はそこでは無い。
問題は六波羅学園内で騎朽を殺すに十分な火力を持った「近代兵器」で騎朽を攻撃した者がいるという点だ。

(考えろ……「何故」オレが攻撃された)

ここは六波羅学園。ロケットランチャー相当の攻撃力を持つ者はそのあたりにゴロゴロと(転がって)居る。
それなのになぜロケットランチャーなのか?いや、この段階で答えはすでに出ているに近い。

(一つ。この学園内には科学的に作られた爆発物なンて持ち込むことは不可能だ。)

まず当たり前だが普通の学生に重火器は入手する事は出来ない。そもそも普通の神経をした人間ならばロケットランチャーは選ばないだろう。

(あァそうだ。普通こういう場面で誰かを銃器で殺すなら用いる武器は普通の拳銃で十分だ)

ではなぜ狙撃者はロケットランチャーなどと言うものを使ったのか?

177 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/06/23(日) 01:56:35.94 0
(簡単だ。オレを含む複数人を狙ったと考えれば良い。更に言うならねらった相手……
 つまりこの場合オレとセンパイだが……を確実に殺す必要があったという事)

そこで問題が発生する。獄門晒首は学園都市の「暗部」というよりも騎朽の能力を熟知している者たちから見て殺す理由があるのかという事。
そこばっかりは彼のバックを洗ってみない事にはわからない。だが……

(とにかく現状、オレの弱点を知ってる奴がオレを殺そうとしているのは間違いない)

そう結論付ける騎朽。この推理はある意味正解ではあるのだが彼は致命的勘違いをしていた。
それは狙った相手が偶然ロケットランチャーを手に入れた偶然交戦能力の低い強能力者「矢見川俊司」だっただけという事だ。
実際には俄然、彼にマークは付いていないし、付いていたとしてもそれは抹殺を行うように指示されたものではない。

「ここは引いとくか……お目当ては一応手に入ってンだ。だったらわざわざ無駄にリスクを冒す必要はねェ」

この呟きは獄門に聞こえたかは分らない。次いで騎朽は獄門に聞こえる様に声をかけた。

「あーあ!!白けちまったなァセンパイよォ。マジで下らねェよ。オマエバッカだろ?
 あンときオレを盾にしてたらオマエは旗もオレの首も両方無傷で手に入ったンだぜ?」

限りなく悪意をはらんだ一言。事実ではあるのだがその「言葉」に助けられたと言う感謝の念は無い。

「こンな気分じゃあ本気なんて出せねェわ。幸いテメェとは近い内にもう一回やり合えそうだし、そンときに決着と行こうぜ」

「なァセンパイ?」と肩に当たる部位を拳で軽く小突き、騎朽は自身のフラッグバッカーを終わらせるために旗を持ち校舎側へと去っていく。
その背中には完全に殺意や戦闘意欲などは無く「紛物の最強(フェイクデュアルスキル)」ではなく、「いつも道理のゲコラー(騎朽真琴)」のオーラしか漂っていない。

「あーこの分だと校舎内はぐちゃぐちゃだろうなあ……野外の非常階段を使うかあ」

ぼやく騎朽。校舎の四階はすでに火の手は収まり始めたがその結果として校舎内は酷いありさまだった。
それを見て彼は校舎内からではなく校舎外から屋上を目指そうとする。
非常階段は校舎の端、つまり影の方にありあの辺は能力者が何人か待ち伏せして居たりする可能性が高い。
軽く能力のレーダーを効かせると騎朽はその方角へと歩いて行った。

【矢見川の攻撃を勘違いして戦線離脱。屋上に向かう為引津、日辻、鳥食、九条達の居る校舎裏へ。ただし戦闘意欲は無いので目的を達成できればそのまま屋上へ行きます】
【なお旗は大量に放置してあるので未だ旗を入手してない方は拾って下さってもかまいません。】

178 :名無しになりきれ:2013/06/23(日) 03:17:53.96 0
とある科学のTRPG 避難所
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1371924852/

179 :日辻 那由多 ◆CxDxhgsfT4hR :2013/06/23(日) 22:23:23.54 0
>「た、助かりました、日辻くん…怖かった…」
不良たちの手から守った対価は思春期の男子には有り余るものだった。
もちろんそれは取り繕われた演技でしかないのだが、恋は盲目。
演算能力にかけてはそれなりに自信の那由多であっても全く解析することなどできはしなかった。
それどころか、「今まで話す機会はなかったけどこれを機に一気にお近づきになろう」などという皮算用しかしていないのだから。

きっと階下からでも耳どころか頭全体が赤くなった那由多の間抜けた顔が見えるだろう。
が、その赤色は一気に引くことになる。

屋上から飛び降りてきた九条拓人。
気味悪く笑ったと思えばいきなりの宣戦布告。
いや、フラグバッカーにおいて、それ以前に六波羅学園において宣戦布告するだけ騎士道精神と言えるのかもしれない。
言葉が終わるかどうかのタイミングで地面から砂鉄を球にして飛ばしたのだ。
そのタイミングは恐るべきものであったが、那由多には見えていた。

あらゆる視覚情報を数値化して解析・分析する能力は九条の能力発動をはっきりと見ていた。
地面に集積し集められる砂鉄。
球体を構成し飛来する全てを!
「引津さん!危ない!」
だからこそ咄嗟に叫んだのだが、その注意は引津一人に向けられるものであり、鳥食や自分には及んでいなかった。

引津が直撃を受けた直後、ようやく自分にも砂球が迫っている事に気が付いた。
その猶予があったのは2階窓から身を乗り出していたという地理的条件であったが、それでも引津に気を取られすぎた。
回避、不可能!
防御……無理!
那由多の演算能力は冷酷なまでの現実を叩きつける。
だからこそ、現実を受け止め覚悟を決めることができるのだ。

砂鉄球は那由多に命中し、那由多の姿は2階窓から消えた。
校舎内廊下では吹き飛ばされた那由多がゆっくりと起き上がっていた。
「……九条君の能力は電撃というところですか」
散らばる砂鉄を見ながら自身の被害を確かめる。

砂鉄球直撃の寸前、那由多はパチンコを持った手を盾にしたのだ。
だが、数値化能力者でしかないのであるから防御しきれるものではない。
強化プラスチックでできたパチンコは粉々に砕け、左手は握ろうとすると鋭い痛みが走る。
ひびが入ったか折れたか、どちらにしてもしばらくすれば腫れ上がってくるし、左手を使う事はできないだろう。
が、おかげで頭部への直撃を避けられたのは幸運だった。
「電撃使いという事はベアリング弾も無意味でしょうね。上着もどう利用されるかわからないし」
金属製品はどうコントロールされるかもわからぬために学ランを脱ぎ捨て、戦場へと舞い戻るのだ。

2階窓から飛び降りた那由多はまずは気絶している引津をみる。
その間鳥食が九条に牽制を行っているのだが、お構いなしである。
「九条君、フラグバッカーにおいて君の行動は全く正しく間違いなどありません」
ゆっくりと押し殺すように九条を肯定し、更に言葉を続ける。
「ですが、個人的にあなたを許せない!
こういった動機で戦うのは好きではありませんが、あなたを倒します!」

直接的な攻撃力で言えば那由多が九条に勝てる確率は殆どない。
ましてや左手は既に腫れ上がり、使えない事は一目瞭然である。
僅かに有利な点と言えば、あの大きさの砂鉄球を三つも作ればこのあたりの砂鉄は殆ど枯渇状態ではないか、という希望的観測だけ。
いつもならば無謀ともいえる戦いに身を投じてしまうのはやはり恋は盲目だからなのだろう。
客観的にみれば引津の思惑通りに踊らされているYシャツパンツのピエロでしかなくとも!

「対象の視野角度、間接可動域、身長、リーチ算出完了!」
一気に九条に駆け寄った後ステップを踏み視界と可動範囲の死角からのパンチを繰り出すのだ。

【校舎裏にて九条と戦闘開始】

180 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/24(月) 00:35:48.74 0
「お掛けになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため……」

眼鏡のマイクからその声が発された瞬間、薄羽はプチ──と眼鏡の通信機能を閉じた。
五分前に一度掛けて繋がらなかった。それから五分後にもう一度掛けても、結果は同じだった。
恐らく、これからしつこくコールしても遊繰紙帯が電話に出ることはないだろう。

薄羽の元に蛇を寄越したことから、遊繰がフラッグバッカーの最中に上からの指令を受けたことは間違いない。
それも、常識から考えれば端末を用いての会話かあるいはメールでだ。
指令は常に一つ、一度きりとは限らない。後々になって追加の指令が来る場合もある。
それを承知しているはずの遊繰が自らの意思で電源を落としたとは考えにくい。

従って考えられるのは、電磁波に干渉する類の能力者との戦闘で電波が届いていないケースと、
戦闘中に端末が破壊されて通話が物理的に不可能なケースの二つ。
ただ、どちらにせよ共通して言えることは、遊繰自身の安否は不明ということだ。

──六波羅学園は校則でコロシを禁じている。ルール無用のフラッグバッカーでも、恐らくそれは原則として守られるだろう。
──……ただし。

薄羽の脳裏に先程のグラウンドの光景が蘇る。
多くの能力者がたった一人の圧倒的力の前に蹂躙された、あの地獄絵図だ。

──暗部は別だ。

一言で暗部と言ってもその組織は一つではない。
いずれも公にはできない汚れ仕事を担うという点では一致しているが、
中には暗部組織の暴走行為を監視する暗部組織というものも存在する。
薄羽が知っているだけでもこの学園には現在進行形で暗部に所属している生徒と、
過去に所属歴のある生徒が何人かいるが、そのいずれもそれに属していたという話は耳にしていない。
だが、耳に入っていないだけで、実は密かに学園に紛れ込んでいるという可能性を誰が否定できよう。

薄羽に怪しげなクスリをばら撒くよう依頼したのは遊繰のグループを纏める連中(オトナ達)だ。
仮にだが、もしそれが連中の独断で、それを暴走と見なして嗅ぎ回っている奴らがいるとすれば……

──このフラッグバッカーを機会に消してくるかもしれない。もしかしたら犬も……。

そこまで考えたところで、薄羽は頭を掻く。そして自嘲気味に笑みを作って空を仰いだ。

「ま、何の証拠もないけどね。僕の悪い癖だ、考えすぎかな、やっぱり」

言いながら、次に仰いだのは矢見川との戦闘で他ならぬ彼自身が削り取った校舎の屋上。
フラッグバッカーなどもはやどうでもいいが、物騒なクスリを受け取った以上、悠長に昼寝をすることもできなくなった。
早いところ「蟻地獄」のメンバーに渡し、身軽にならなくてはならない。
その為にはまずゲームを終わらせる。適当に落ちているフラッグを持ち帰り、勝利条件を満たさなければ。

そこで思い出すのがグラウンドの一件。ゴロゴロ転がる人の群れの中に、何本か混じっていたはずである。

「まーた引き返すのかぁ、やんなっちゃうなぁー」

溜息一つ、これならあの場に留まっていた方がよっぽど利口だったと、またしても頭を掻く薄羽。
それでも次の瞬間には悩んでいてもしょうがないと頭を切り替え、グラウンドに向かって再びジャンプしていた。

181 :薄羽 影郎 ◆pyXHM8okgg :2013/06/24(月) 00:42:10.00 0
「おー、あるある」
グラウンドを一望できる校舎の『壁』に仁王立ちして、薄羽は額に手を翳してかつての戦場を眺める。
既に獄門と一年の見知らぬ少年との戦いは終わっていたようで、
そこには先程までの阿鼻叫喚とは打って変わっての不気味な程の静けさが漂っていた。

……傍から見れば、今の薄羽の姿もぎょっとするほど不気味である。
何せ全身の側面を地上に向けて壁に立っているのだから。

ただ、実のところこれは、厳密に言えば立っているわけではない。
足の裏から発生させた『引力』を利用して壁に張り付いているのだ。
原理は違うが、磁力を発生させて建物に吸い付く電撃使いの技とまぁ似たようなものと言えば分かり易いだろう。

「……あれ? あのゴリラ、まだ無事だったのか。噂以上にタフじゃないか……」

グラウンドの真ん中で一人、依然仁王立ちする獄門を見つけて、薄羽は呆れたように独りごちる。
まぁ、別に彼の存在を確認する為に遠く離れた校舎の壁に張り付いているわけではないので、
直ぐに視線はそこら中に散らばっている目的のフラッグに定められる。
数はそう、一つ二つ…………六本はあろうか。予想通り、誰も回収しなかったらしい。

「ちょっと多いけど、折角だから全部貰っておくことにしようか」

いちいち取りに行くのも面倒。ましてやグラウンドには戦意があるか定かではないが、あの獄門がいるのだ。
戦闘が発生しかねないリスクは避けなければならない。
なればこそ、薄羽はこの位置から届くはずも無いグラウンドに向けて手を伸ばす。

その直後、ボン──と掌から現れたのは黒い光球。
途端にそれに吸い寄せられるように空間を飛んだのは砂利であり砂であり、そしてフラッグ。
それらは瞬く間に薄羽の掌に集まると、やがて六本のフラッグだけを残して黒球と共に消失した。

これも引力を用いた持ち技の一つ。
発現させた引力球を手元に固定することで、射程内にある物質を手元に吸い寄せることができる。
その力の強弱は自在で、今回はフラッグ以下の重量のものだけが対象になるよう調節していた。
故にグラウンドに倒れ伏す生徒達や獄門が吸い寄せられることはなかったのだ。

「……そんな顔するなよ、僕の目的が君ではなかったことをむしろ感謝して欲しいね」

六本のフラッグを文字通り一手に握りながら、薄羽は自分を見やる獄門に言う。
勿論、距離が距離なので聞こえはしないだろうが。

──さ、こんなところにもう用はない。邪魔が入らない内にゴールに行こうか。

そして獄門から視線を外し、くるっと踵を返して跳び立つ。
当然ながら向かう先はもう一つの古戦場たる屋上である。

>>134
しかし、二度あることは三度ある。予想外ともいうべき展開は三度訪れた。
ゴールを屋上に据えた校舎の下に華麗に降り立った時、
なんとあろうことかその場でフラッグバッカーの参加者と鉢合わせしてしまったのである。
一人は下級生らしき少年、もう一人は……

──確か、静寂 契……。元・暗部の一人……。

──もっとも、向こうは僕のことを知らないだろうが──そんなことを思いながら、
やれやれ、やることが悉く裏目に出るなと、三度、頭を掻く薄羽であった。

【放置されたフラッグを丸ごとかっさらいゴールのある校舎の下へ。小鳥遊組と遭遇】

182 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/24(月) 12:30:31.65 0
>>176-177
>「つゥかよ。なんでセンパイも(ry」
「てめえと俺は喧嘩の最中で、てめえは俺の獲物だ
俺以外の奴に討たせる気はねえよ」

そう言いながら、その場に仁王立ちで佇む獄門
騎朽は何か思案するように押し黙ったままである
喧嘩の再開の準備でも整えているのかと思った獄門は、その姿勢のま特に何もせず待っていた
思い返せば、酷く腹が減って意識も朦朧としていた
最大強化状態での推奨継続時間は18秒で、その間に変身を解くか食物を摂取しなけれ最悪命に関わる
しかし、既に倍以上の時間が経過しており、最早気力だけで意識と変身を保っている状態だった
しかし、このまま気を失うのは彼のプライドが許さなかった
どうせ負けるのなら、それはそれなりの形で締めたかったのだ

>「あーあ。白けちまった(ry」
「ああ、確かにバカだな
不良の肩書きが形無しだが、そこは俺の酔狂みてえなもんだ
この喧嘩だけはそういうやり方で片付けたくなかったんでな」

押し黙っていた騎朽が何か呟き、獄門に語りかけてきた
呟いた内容はよく聞こえなかったが、やはり何かの思惑に従って動いているらしいのは理解した
しかし、獄門の興味は騎朽との喧嘩の行く末以外に興味は無かった

>「こんな気分じゃあ本気なんて(ry」
「ああ、そうだな
次こそはてめえとの決着、必ず着けるぜ、一年坊主!」

>「なぁセンパイ?
「ああ、またな」

肩を叩いてきた騎朽への応答として、背中を向けたまま腕を上げ、手を振る
そして、騎朽は校舎の影へ去っていった

「限界が来る前にお開きとはな…
果たして、運が良いのか悪いのか…」

そう呟きながら、朦朧とする意識の中呟く
一切表には出しいないが、既に変身を解きもとの姿に戻っていた
最早視界すら霞んでしまっている

183 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/24(月) 12:46:33.37 0
>>181
「ちっ、どいつもこいつも気に食わねえな」

壁に立っている薄羽を見据え、フラッグ回収している様を見て呟く
あんな離れた場所から引き寄せているのは、俺を警戒していのるだろう
最も、今の獄門に戦闘力など残っているはずもない

「飯入れてたバッグを探す力さえねえか…
目覚めて生きてたら会おうぜ、ぼう…ず…」

ついに体力が限界に達した獄門は、そのまま前のめりに倒れる
そこで獄門の意識は途絶え気を失った

【グラウンドにて能力使用過多により気絶中】

184 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/24(月) 13:09:14.84 0
【ところ変わって、時長が潜伏しているオフィスビル地下】

時長「がああああああああああっ!
なんと言うことだああっ!」

獄門の意識が途絶えたことにより、装置の遠隔操作すら出来なくなっていた
その想定を超えた最悪の状況に怒りと絶望を交えた感情を剥き出しにして叫ぶ時長

時長「クソッ!
獄門の意識と連動して作動する機構が仇になったか…
これでは自爆はおろか、他の能力情報の入手すら出来ないじゃないか!
亡命先を決めるための材料が無くなってしまった…どうすれば!?」

打開策を必死に考えるが、焦るばかりで考えがまとまらない
しかし、どらにせよ後戻りは出来ず、失敗も許されない
闇鍋はどういう言い逃れでも出来るだろうが、自分など待つのは身の破滅のみ
時長は、最も危険な手段を取る決意をした

時長「あの情報が無ければ、私に明日はないのだ
ならば、直接六波羅学園に赴いて直接装置を操作するしかない!」

そう言うと、時長はそそくさと準備を整えて足早に駐車場へと向かった
愛車に火を入れ、ビルを後にすると六波羅学園へと車を進める

時長「戦闘特区への検問を抜けるのは簡単だ
だが、装置を直接操作するには、最低でも獄門50m以内には居なければ…
あちらの状況が気になるな…」

その表情には焦りが見て取れた

185 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/06/25(火) 19:41:01.95 0
>>184続き
時長「だから私は参加生徒の獄門晒首くんの関係者だと言っているだろう!
彼の担当者研究員で、保護者の資格も持っている!
身分証明に問題はないはずだ!」

警備員「そうは言いましても、今回は特例でして…
生徒の関係者でも許可した者以外は誰も通すなと言われているんです」

時長「そんな話は聞いていないし、貴様じゃ話にならん!
責任者を読んでくれ!」

警備員「出来るものなら直ぐに連絡しています」

時長の思惑は外れ、検問でその足を止めるはめになった
普段の封鎖ならば、関係者は身分証明を見せれば通れるのだ
まして時長は参加生徒の担当研究員にして、その保護者である
通れないはずはないのだが、何を言っても許可は降りなかった

時長「くそっ、一体何だと言うんだっ!?
一体何が起こっているんだっ!?
私はどうしてもここを通らなければいけないんだっ!
ふざけるな、責任者を出せっ!」

内心焦っていた時長は、警備員の胸ぐらを掴んでゆすくった
その凄まじい形相には、狂気すら滲み出ていた

警備員「お、落ち着いて下さい!
本当にダメなものはダメ…がはっ!?」

突如響く銃声とその場に腹を抱えて崩れ落ちる警備員
他の警備員が呆気にとられている中、時長の車が急発進する

時長「こうなったらもう手段は選ばんぞ!
どうせ私が首謀者となって騒ぎを起こす算段だったんだ!
直接暴れてやっても結果は変わるまい!」

そう言いながら、検問所を強行突破する
凄まじい速度で走り抜け、六波羅学園方面へと向かっていく
その表情は狂気に囚われていた

時長「獄門はグラウンドで気を失っているはず…
直接グラウンドに面する道路に回り込めば距離は問題ないな…
後はデータを受信させて終わったら即自爆させてやる!
小型で範囲は狭いが、かの『超電磁砲』のフルパワーに匹敵する破壊力を持つ優れものだ!
さすが先生はイイモノを仕入れて下さるよ!
獄門の強靭な肉体でも、跡形もなく消し飛ばしてくれるだろう!
誰かが巻き添え食えば尚好都合!
シヒヒヒヒヒッ、明日が私を待っているー!」

狂気の表情を浮かべながら、六波羅学園へと車を走らせる
目指すはグラウンド側の道路であった

186 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/06/26(水) 21:29:14.26 0
九条の能力の真髄は、干渉可能範囲の広さと操作の緻密性にある。
いや、そうなるように育てられてきた。
その代償として放電能力、つまりは戦闘能力が低下してしまったのは痛手であるが、彼を全ての電子機器を操る人間兵器としようとするオトナから見たらそんなことはささいな問題であった。

目の前に血を吐いて倒れている女の子がいたら、あなたはどうするだろうか。
駆け寄る?こんな風にした相手をさがす?救急車?おびえてその場から逃げてしまうかもしれない。
が、九条はこれらのどの行動もせずに一瞥しただけで次の目標に狙いを定める。正直気にはなるが今は戦闘中。相手のことを気にしている余裕はない。彼女の能力なら、おそらく大丈夫だろう。
鳥食のほうに目をやると、転移能力を使って砂鉄球を防いだらしく、ご丁寧に反撃までしてくれちゃっている。
突然現れたところをみるにこれも能力を使って出したのだろう。飛んでくるは換気扇の羽根にガラス。どちらも磁力じゃどうしようもない。
「チッ…」
舌打ちと共に近くで壊れていた下駄箱の扉部分を数枚もってきて防御にあたらせる。
ガガガガッ、と激しい音を立て、両物体は地に落ちる。
その間に奴さんは追撃を諦めたのか、はたまた態勢を立て直すためか校舎内へ転移を試みようとしている。
(一人倒れたし、状況的にはそれはいい選択だと思う)
彼は素直に思う。
(ま、そう簡単にはいかないんだけどね)
近くには先ほど防がれた砂鉄が山になっている。近くとはいっても距離はあるため、これは操れないとでも踏んだのだろうか。
しかし、彼の能力による干渉可能範囲はそんなに短くはない。先を可能な限り鋭く形作った砂鉄の槍を、背中から強襲させる。
鳥食の能力の特性からして、転移後でもこいつは有効打なはずだ。自分の推論が正しかったか見届けようとしていた最中、

187 :代理だにゃーん:2013/06/26(水) 22:02:34.44 0
後ろから声がかかる。声からして校舎の中にいたパンツの風紀委員だろう。素直に振り向くと、そこにはグレードアップした変態が立っていた。思わず吹きかける。
(ちょwwwまさか上もとかwww風紀委員に通報したほうがいいやつやwwwってかこいつが風紀委員かwww風紀委員オワタwww)
などと笑いをこらえている間にも状況は変化しているわけで、
(ww…ってしまっ…?)
変態があとコンマ数秒で死角からのパンチを繰り出せる位置に立っていた。
彼は反射的に足の裏に磁力を集中させ、校舎を優に越えるほどの大ジャンプをする。
(あっぶねー。こんなこと変態が相手じゃなきゃ狙い撃ちで終わってたな。)
考えること一瞬。上から攻撃すると見せかけて引津に撃った砂鉄球を操り奇襲。これでいこう。
まさか攻撃は来ないだろうが、一応周囲をみつつ、電気をバチバチやってみる。これでなんか来る…!と思ってくれればいいが。
行動に移す直前、九条は気になるものを二つ見つけてしまう。
ひとつ、旗を持ちここに歩いて来る人影。おそらく非常階段目当てだろう。よくみればグラウンドで無双してた奴だ。戦ってみたいと素直に思う。
ふたつ、遠くに見える爆走する一台の車。それもこちらに近づいてきているようだ。フラッグバッカー開始前には(主に車側が)危険だからフラッグバッカー中の車の使用、さらには途中から敷地に入ること自体が禁止されていたはずだ。
普段なら気にも留めない。だが、だんだん楽しくなってきたこの状況、さらにはフラッグバッカー自体に横槍を入れられるのはとても面白くない。
すぐに行って潰しておきたい。だが、これが本当に異常なのか彼には判断しかねた。よって取るべき行動は一つ。
バチバチさせるのをやめ、校舎の壁に張り付く。そして、少し声を張って、
「こんなときにすまない、(ププッ)変態と引津、それに鳥食。一つ、聞きたいことがあるんだが…」
先ほど見た状況について説明しだした。
変態を見たときに笑ってしまうのは、失敗だったが。

188 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/27(木) 21:10:10.04 0
>>174-175>>179>>186-187
一時的に撤退しようとしている様子の下駄箱の男
計算通り、アタシのダウンに激昂しモヒカンに仕掛ける日辻
しかし、下駄箱の男の情けないことか
女の子がピンチだって言うのに、一緒に助けようとは思わないのか
アタシは若干苛立ちを覚えた

「………」

苛立ち、と言えば今回アタシの思惑の尽くが裏目に出ている
そういう類いの権謀術数なんてアタシの専門外だってのは認める
プロの連中みたいに早々上手くいくことなんて無いのは百も承知だ
だけど、今回はどうにも胡散臭いというか、なんか雰囲気が違う
こう言っちゃなんだが、アタシはそんじょそこらの「覚醒させられた」能力者とはワケが違う
生まれながらにして能力者、所以ここでは「原石」というらしいが、正にそれなのだ

何だか知らないけど、苛立ちが止まらない
いや、そもそもずっと苛立ちっぱなしだった
あのモヒカンに閃光弾を食らってからずっと、苛立ちが止まらない
しかも、今回に限って、まだ誰一人として狩りも成功していない
何もかもふざけてるんじゃないか?

ふと、ある記憶の情景が頭を過った
そこは、アタシがかつて住んでいた盆地のなかに佇む隔絶された田舎町
超能力などとは縁も所縁も無さそうな場所であった
そこに住み、小学校に通っていたアタシ…他の人間にはない、奇怪な特殊能力…
気味悪がられ、酷いいじめを受けていたのを覚えている
アタシは十数人のクラスメートに取り囲まれ、みんなから殴る蹴るの暴力に精神攻撃
日頃のいじめが絶頂に達していたが、その時にアタシの中でも何かが絶頂に達した
そして場面が変わり、そこにあったのは瓦礫の山と人々の呻き声
なるほど、能力で一掃したんだな、いじめっ子どもを校舎ごと

………

189 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/06/27(木) 21:35:02.99 0
>>188続き
モヒカンが何かを見たらしく、急に攻撃の手を止めてその内容を説明してきた
そのことについて、こちらの意見を伺おうとでも言うのだろう

「………」

アタシはそれに呼応するようにフラフラと俯いたまま立ち上がった
モヒカンの言っていたことが多少気になったが、今はそんなこと知ったことではない
むしろ、何もかもどうでもよかった

「調子良いわね…アンタから仕掛けておいてさ…」

口調も雰囲気も完全に変わってしまった、自分でも分かるほどに
これこそアタシの裏の性格、いや本性である
あれほど正体がバレるのが嫌だったのに、今は清々しいほどどうでもいい
何れはバレることだし、丁度いいデビューだとでも思えばいい

「アタシの…返答はさ…」

そうボソッと呟いた
おそらく、日辻にのみやっと聞こえる程度の大きさである
同時に、不自然な感じにならないよう少し身を屈めた
刹那、空気が爆ぜるような音と共にアタシは空中へと飛び上がる
一瞬にして上空の校舎壁に張り付いていたモヒカンに肉縛し、互いの顔が至近距離で向かい合う
そしてにこりと微笑むとこう言い放った

「死ね☆」

刹那、抱えていたものを解放するかのように両の腕を左右に広げた
飛び上がる際に圧縮しておいた空気の塊を一気に解放したのだ
ほぼ同時に響き渡る爆音と衝撃波
校舎の壁が吹き飛んで大きく崩れ、大量の砂埃が舞い上がった
分厚い鋼鉄の壁すら凹ませ、普通の人間なら衝撃で全身がズタズタになって確実に即死する破壊力
そして、おそらくは日辻や下駄箱の男にも衝撃の余波がいっただろうけど、気にしなかった
何れにしても、 直撃ならば能力者でもただでは済まないはずである

「あの時のお返しよ!有り難く受け取ってくれたかしら?キャハハハハハハハハ!」

アタシはそう言いながら、空に浮いたまま感情を昂らせていた

190 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/28(金) 19:18:21.89 P
>>186
投じた凶器は、功左自身が転移させた下駄箱の破片によって防がれた。
必殺を期したと言う訳ではないが、あまり面白い防がれ方ではない。相手の口元が微かに歪んだのを見て取り、
舌打ちをしたいのはこっちだ、と功左は忌々しげに眉を寄せた。

――さて、それはそれとして、だ。

先程出して放置してある用具入れの方向からカタカタと言う異音が聞こえる辺り、
内側で形を失った砂鉄に干渉でもしているのだろうが――…残念ながら砂鉄はその中にある訳で。
磁力での干渉なぞしよう物なら、入れ物の方にも影響が出ること必至だ。
故に、予期するのは容易い、……のだが。
功左は溜息を吐く。

中身の砂鉄にマーカーが仕込まれていない以上、掃除用具入れごと転移させて無力化する、と言う事は不可能。
故に、防ぐのであれば手札を切るか、或いは気合避けかのどちらかになるのだが――…
破砕音で攻撃のタイミングが計れるのだから、後者で問題はあるまい。そもそも、斜め前方に飛び出して、
そのまま斜め後ろにステップ踏んでるのだから距離は離れているのだし。

等と功左がつらつらと考えている内に、金属の板が破れる音が響いた。
遅れる事無く、トランプを一枚そちらの方向に放って、功左は能力を発動した。
薄いプラスチックのカードが一瞬にして冷蔵庫に変じ、砂鉄の槍をしっかりと受け止める。
それを後目に、目的の場所へと辿り着き――そこで声が掛けられたことで、功左は胡乱気に上方を見上げた。
何時でも逃げられると言う余裕故に、見上げる前についついシャツにパンツの馬鹿の方へと視線をやったりもしてしまったが
それは完全なる余談である。

壁に張り付いた九条の言葉に、功左は眉根を寄せた。
そっちから戦端を開いておいて、自分が話す間は停戦して欲しいと言うのか、こいつ。
勝手にしてろと言う苛立ちと反発心、そして逃げ出すに困らないこの状況が、功左の口を軽くした。
グラウンドに居たあいつが来る?知るかよ。俺なら逃げられる。
車が向かって来てる?勝手にすりゃあ良いだろ。俺らが手を出さなくても教師が何とかする。

「あー悪い、俺ってモヒカンの喋る言葉は分からないんだわー。そこから落ちて頭ぶつけて死んでくれたら分かるようになる、かも?」

死角で倒れていた引津が起き上がった、その事にも気付かずに短絡的な挑発を口にした――

191 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/06/28(金) 19:19:05.96 P
>>189
その直後、何かが破裂するような音を聞き、功左は反射的に能力を発動した。
自身と校舎を対象に、位置関係を逆転。そして壁向こうに転移を終えた瞬間、突き抜けるような衝撃に足を取られ、功左は地面に転がった。
響く轟音、揺れる地面に割れる窓。ガラスの破片で手や膝を傷つけるような事がなかったのは不幸中の幸いと言えよう。

何事か、と這い蹲ったままで窓へと視線を遣った功左の目に写り込んだのは、完全に“キレた”引津空兎の姿だった。

「……なんじゃありゃ。二重人格か?吹っ飛んで気絶して、第二人格登場?」

あまりにも突拍子もなさ過ぎる変貌に混乱したのか、愚にも付かない戯言を口にしつつもどうにか立ち上がると、
功左はとりあえず、と言った様子で廊下を走り始めた。
ついさっき、自分は躊躇いなくあいつを見捨てに掛かった。なれば、友好的な対応などとても望めまい。
単純に高出力・広範囲に破壊を及ぼせる能力者相手はあまりにも分が悪すぎる。自身の能力が得手とするのは正面からの殴り合いではなく、
宣戦布告も挨拶もお辞儀も必要ない、不意打ち闇討ち上等の遊撃戦だ。故に一時撤退。

しかし、今日は厄日だ。遭遇戦ばかり起こりやがる。

自身の引きの悪さに内心で嘆きつつ、突き当たりの壁に手を触れ、功左は能力を発動した。

>>176-177
――その結果、見事に騎朽の眼前、約5m程の所へと転移することになった。

見覚えのある姿に、功左の顔が引き攣る。
ああ、そう言えばさっきモヒカンが言っていた。こいつが向かって来てるぞ、とか何とか。

……グラウンドでの暴れっぷりを見るに、正面戦闘において勝ち目なし。
旗を持っているようだが、触れるより先に叩き潰される。結論、降参。

何かを言われる前に敵意がないことを示すべく、功左は両手を上げた。

「あー、……とりあえず、攻撃も邪魔もしないんで。あの暴れっぷりを見せられたらあんたに仕掛けようとは思わないよ。OK?」

この時、相手の能力を詳しく知っていたならばその場で戦闘を仕掛けたかも知れない。
“座標交換”を一番上手く使えるのは己であり、物を交換すると言うだけの能力を大能力にまで磨き上げてきたのも
この自分だ、と言う自負があるが故に。
だがしかし、功左の知り得る騎朽の姿は、先のグラウンドにおいて披露された物のみであり――故に、積極的な敵対の姿勢など
取れるものではなかった。

【引津の姿にドン引き(破壊力的な意味で)して撤退。校舎裏にて壁抜けし、騎朽の目前に出現】

192 :名無しになりきれ:2013/06/30(日) 20:45:34.55 0
おーい、誰かいい加減薄羽のレス代理投稿してやれよ
規制で書き込めないみたいだぞ

193 :薄羽 影郎 ◇pyXHM8okg:2013/06/30(日) 21:11:25.64 0
二人組の男女にとって、今の薄羽は正に葱を背負った鴨がのこのこと現れたようなものだ。
となれば、戦闘が発生するのはもはや必然と言っていい。
薄羽自身もそう思ったからこそ僅かながらも肩を緊張させて視線を二人の一挙一動に集中させていたわけだが、
彼を待っていたのが何とも肩透かしな状況であったのは不幸中の幸いだろうか。

「獲物がわざわざ飛び込んできやがった。こいつぁついてるぜ」──
などと抜かしながらすかさず先手を取ってくるものとばかり思っていたのだが、
当の二人組といえばじっとこちらを慎重に伺うばかりで何もして来ないのだ。

「フッ」

だから薄羽は笑う。
相手がこちらのレベルを事前に知っていて尻込みしているのか、それとも単に根っからの慎重派なのか、
いずれにしても無用な戦闘を避けたい彼にとっては闇雲に戦いを仕掛けるタイプでない相手は有り難いことこの上ない。

「賢明な判断だよ。僕も無駄な戦いはしたくない」

そしてその言葉を残して大ジャンプ。
次の瞬間には、彼は文字通り二人を置き去りにして誰もいない屋上へとその身を運んでいた。

──さて。

他に誰もいない一人きりの屋上でまず大きく深呼吸。
ふと視線を左右に流せば、真っ先に目に飛び込んでくるのは斥力弾によって綺麗な破壊痕が刻まれた無機質な光景。
グラウンドに向けて経った時と何ら変わっていない──ように見える。
だが、そうではないということを薄羽も既に気付いていた。

「さっきは気付かなかったけど……あれが旗を差し込む為の土台ってわけだね」

見上げれば、そこにはふわふわと浮遊する小さな物体がいくつか。
その一つには既に旗がささっていることからしても、旗の納め場所という見方は正しいのだろう。
薄羽はすかさず手に引力球を現し、それらを纏めて手元に吸い寄せて、一本一本丁寧に旗を差し込んでいく。

『はーい! たった今、フラッグバッカー達成第二号が出ましたー!』
最後の一本を差し込んだと同時、辺りに鳴り響いたのはやたらと軽そうな女性の声だった。
『それもなぁ〜〜んと! 一気に六本のフラッグ獲得です! これは凄い! 今のお気持ちを聞かせて下さい!』
近くに現れたスクリーンの一つがすすすっと歩み寄り、モニターに薄羽の顔を映し出す。

194 :薄羽 影郎 ◇pyXHM8okg:2013/06/30(日) 21:11:56.34 0
「今の気持ち……」

──全く下らないな。

そんな心の中の冷たい本音をおくびにも出さず、薄羽は二カッとはにかむ。

「いやぁ、まぐれですよ。たまたまです、本当ですよ? 僕は何もしていない」
『おぉ〜っと謙遜ですかぁ? 激しい戦いを勝ち抜きながらも何もしていないと言い切れる程の余裕があるんでしょうかぁ?』
「あはははは、だったらいいんですけどねぇ♪」

──ったく、何なんだよ、この無意味なインタビューは。こっちの気持ちなんか聞く必要あるのかよ。

天使のような笑顔の裏でぶすぶすとドライに毒づいているなど、果たして誰が見抜けるだろうか。

『過去、一度に七本持ち帰ったという記録があり、これが学園のフラッグバッカーの記録第一位ですが、
 薄羽君の記録はそれに次ぐ六本! 惜しくもタイとまでは行きませんでしたが、三本以上一度に持ち帰ったということで、
 薄羽君は特例によって強奪ルールが適用されずにゴールインとなりまーす! おめでとうございまーす!』
「えぇ? そんなルールがあったんですかぁ? ははは、ラッキーだなぁ」
『と、どこまでも笑顔の薄羽君でしたー。お疲れさまでしたー』
「いやいや、どうもー」
『それではインタビューを終わりにしまーす。他の生徒さんは引き続き最後の一本まで頑張って下さいねー』

プツ。切れる音声、途切れる映像。
モニターの電源が完全に切れるのを見計らって、薄羽は律儀にも第一ボタンまで締めていた制服の胸元をこじあけた。

「あーあ、かったるい。……ま、終わりよければ何とやらか」

呟きながら堂々と階段を降りていく薄羽。
その顔にはもはや先程までの笑顔は無かった。

【フラッグバッカーをクリア。屋上から階下へ向かう】

195 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN 0
「思った通りこの辺は何人か張ってやがンなあ……」

能力の「眼鏡」で見た校舎裏には大小様々な能力者の居た形跡が見て取れた。
次いで正確な位置を確認する為、演算方法を変更。近づけば自動で感知できるように変更する。
あまり得意ではない演算方法なため進んで使いたくはないが、これも安全を確保する為だと自身に言い聞かせる。

「こういう時ばかりは能力追跡の奴がうらやましいぜ……」

ぼやく騎朽。というのも彼は元々目で見る事に特化した演算方法を無意識に使っていた能力者だからである。
対して能力追跡は通常時から自分を中心として追跡する能力。言ってしまえばレーダーなのだ。
幸いな事にその演算方法を逆算した騎朽自身も使えるが、だとしてもそれは本来の能力を使った上で再度別な演算を行いその結果を求めているため非常に効率と精度が悪い。
はっきりいってしまえば「面倒な割にやってる事は変わってない」のだ。先の職員室で使った時もそうだが本来なら安全な場所で使うのが定石だったのだが……
これも仕方ないと諦め騎朽はゆっくりと慎重に歩きだす。

>>191

そんな時だった11次元からのベクトル。次いでそれを3次元に再変換するAIM拡散力場の流れ……

間違いない。

「それは〜奴さー。……空間移動(テレポート)だな」

身構える騎朽。理由は簡単だ。これは相手が奇襲をしかけてきた訳ではないという事だからだ。
空間移動系能力者であるという事はこちらを察知していれば問答無用で奇襲してくる事が出来る。だがそうではなく反応は目前……5m以内。
つまりこの場合、相手はこちらを認識していないという事になる。そしてそれは圧倒的なアドバンテージでもある……

騎朽は瞬時に射程内にいる能力者をピックアップした。相手の転移完了まで約0.52秒といったところ……
特に選別はしない一番演算が楽でかつ固定化が出来るもの……騎朽は発火能力(パイロキネシス)を棒状にして固定化させた。

そして転移が終わった瞬間、男が一人その場に現れる。その男は騎朽を見た瞬間まるでこの世の終わりと言いたげな顔を見せ口を開いた。

「あー、……とりあえず、攻撃も邪魔もしないんで。あの暴れっぷりを見せられたらあんたに仕掛けようとは思わないよ。OK?」

「はい。そうですかって済ませると本気で思ってンのかよ……今から言う事に正直に答えな。なンでここに出てきた?」

砂鉄剣ならぬ火炎剣を突き付け、男、「鳥食 功左」に質問する騎朽。恐らく彼も騎朽の新・六波羅無双を見た者の一人なのだろう。両手を上げての完全降伏っぷりだ。

……………………
………………
……………

「つまり、オマエは半裸の変態とモヒカンとヒス女の戦闘に巻き込まれて逃げてきたってことかァ?」

事情を聴いた騎朽はかい摘み、その内容を確認として聞き返す。答えはイエスだった。
だが、そこで鳥食は予期せぬ言葉を発した。と同時に騎朽の顔つきが変わる。

「オイ。オマエ今なンて言った?学園の方向に車が向かってるだと」

鳥食が言うには六波羅学園付近に見慣れぬ車がいるとの事だった。これはおかしい……
今現在の六波羅学園周辺は能力使用の余波に巻き込まれない様に封鎖されている筈だ。

「今日のフラッグバッカーは能力テストも兼ねてンだ。当然、付近に一般人は有りえねェ……オイ。場所教えろ」

鳥食の言葉を聞いて瞬時に浮かんだのは先程騎朽自身を襲った「兵器」の存在だった。
点と点を線で結び答えを導く騎朽。彼が導き出した答えはそのが怪しいという事だ。
相手が何であるか分らない以上、迂闊な手出しは出来ない。
だが、それが「敵」で有った場合排除する事に成功すれば当面の自身についているマークを取り除くことが出来るのだ。
ならば、多少強引でも排除しておく事に迷いなんてなかった。

【日辻達の居る場所へ向かおうとする。時長を暗部のマークと勘違い】

196 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN P
>>195

尋問を受けている最中、功左はありったけの罵倒を天におわすとされる神へと向けて吐き付けていた。
万引きその他の軽犯罪にとっても便利な能力を授かったにも拘らず、品行方正に――六波羅的に、ではあるが――
暮らしていた俺への仕打ちがこれか、と言う八つ当たり、もとい、憤りを発散するためにである。
が、その内心を顔に出してしまうような愚は冒さなかった。
如何にも、と言った具合で短気そうな上に、あれだけの大立ち回りをやらかしてくれた相手を前に私は不服でございますと言わんばかりの
面を見せて、そのまま無事に解放して貰えるかどうか、と言う賭けをしたくなるほど、功左の心臓は強くはなかったからだ。

「――…っつー訳で、分が悪いんで逃げてきた。あれと正面決戦とかご冗談でしょう、ってな具合だったんでね」

と、言う訳で、だ。
何を隠そうとする事もなく――空間移動能力者が正面からの殴り合いとか、馬鹿なの死ぬの?と言うのが功左の信条である為、逃げたという
事実を見ず知らずの相手にぶちまけたところで、ところで情けないとは全く思わないのである――、起こった出来事を一通り話し終えた功左が
はあやれやれ、とばかりに肩を落とそうとした瞬間の事であった。
相手の――騎朽真琴の纏う雰囲気が、不意に鋭さを増したのは。

「だぁっ、熱ッ、熱!? 顔焼けるから!! ……ああもう、そうだよ、グラウンド側に車が来てるんだとさ。
 俺が見た訳じゃあないから詳しい場所までは知らん。校舎の壁に張り付いただけの奴が見えたんだ。
 屋上から見るか、実際に行ってみれば分かるんじゃあねーの?」

が、それを気にする余裕は功左にはなかった。合わせて揺らめいた炎の剣に顔周りを炙られ掛けたために。
慌てて顔を逸らし、もう少し落ち着いてからと身振りで示して――数秒の後。
息を整え終えると、大まかな方向だけを告げて、もう良いだろう? と、目で問い掛けようとしたのだが、
――不意に、ある考えが功左の脳裏に閃いた。
そう言えば、こいつらが暴れていたグラウンドには旗が何本かあったはずだ。
グラウンドまで着いていって、そう、目的に協力でもしてやれば旗拾いをするくらいは見逃してくれるのではなかろうか、と。
密やかに、相手の顔へと視線をやる。
どう見ても“危ないですから退去してくださいよ”などと声を掛けるなんて線はないだろうし、
身に纏う雰囲気からして、まず間違いなく物騒な目的、恐らくはその車の排除を望んでいる、と功左は読み、
そして――口を開いた。

「……あー、俺を中心にした球状に半径700m。その範囲内で十円玉……いや、小石でも何でも良いや。
 俺が触れた物をその車にぶつけられるんなら、まず間違いなく一撃で始末できるが」

どうするよ、とまでは言い切らず、返答を相手に委ねると、功左は口を閉ざした。
あとは野となれ、山となれだ、などと考えながら。


>>193-194
尚、転がっていた旗は既に誰かの手によって残らず回収されてしまっているのだが――、
放送時、爆音渦巻く校舎裏からほうほうの体で逃げ出してきていた功左がそれを知る由は全くなかったのだった。どっとはらい。


【質問に対応。騎朽に時長の乗る車が接近してくる大まかな方向を教えた上で、協力を申し出る】

197 :日辻 那由多 ◆tsORfhh65y4c :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN 0
死角からのパンチで一撃昏倒、といきたかったのだが、相手も案山子ではない。
あと僅かなところで九条は校舎を越えるほどの大ジャンプをもって回避した。
その様子を見て那由多は九条がレベル4の能力者であり、唯一の勝機を失った事を自覚した。

砂鉄球を防いだ左手が腫れ上がり、ジンジンと痛みは激しくなってきている。
もはやその痛みは無視できないほどとなっており、あらゆるアクションに大きな制約をつけるだろう。
挙句にこの磁力を利用したであろう機動力。
不意を突いた死角パンチが届く距離には降りてこないであろうし、今のコンディションで九条との距離を縮められるとは思えない。

バヂバヂと手から電撃を散らしているが、数値的に本気の攻撃というわけでもなさそう、という事は察知できる。
だがそれだけだ。
こちらからの攻撃手段がなくジリジリと痛みに蝕まれていく中、九条の雰囲気が変わった。

>「こんなときにすまない、(ププッ)変態と引津、それに鳥食。一つ、聞きたいことがあるんだが…」
この言葉と笑いに那由多の頭に青筋が浮かぶ。
「変態とはなんですか!あなたが電撃能力者であることは察しがついています。
服に着いた金属部分を操られぬようにした必然的結果であり変態呼ばわりされる謂れはないっ!!!」
大声で言い返しつつも、九条の言葉には注意をひかれていた。

フラグバッカー中の侵入者。
遊繰との対決の際の爆発……あれは能力ではなく外部からの爆発である事は疑いようのない。
同じくして先ほどグラウンドから響いた爆発音も能力の爆発でない。
とすれば、何らかの力が働いていると考えざる得ないのだ。
風紀委員に渡されている緊急用のインカムで確認を取ろうとして、インカムは上着と共に二階に脱ぎ捨てていた事に気づいた。

だが、そう考えたのは那由多一人だけであったようだ。
鳥食は眉を寄せ歯牙にもかけず挑発の言葉を口にする。
もっともな反応である。
一方的に仕掛けておいていきなり様子がおかしいと停戦を提案されてもおさまりがつくわけがない。

それを見て那由多も自嘲気味に笑みを浮かべる。
風紀委員としての責務はともかく、それ以前に六波羅学園の生徒であり、そして男である。
好意を寄せた女を倒した男を前に考える事など不要!
と考えをまとめた瞬間、その倒された女、すなわち引津がフラフラと立ち上がった。
>「アタシの…返答はさ…」
「ひ、引津……さん?」
立ち上がったことは喜ばしいのだが、どうにも様子がおかしい。
雰囲気というか口調いうか、違和感を感じるのだ。

>「死ね☆」
直後、一瞬にして上空の校舎壁に張り付いた九条に肉薄するジャンプを見せる引津。
そして何が起こるのかは数値として把握できていた。
それがどういった結果をもたらし自分にどのような影響を与えるのかも。
だが那由多のとったのは回避行動ではなく
「引津さーん!?」
先ほどと同じ言葉だが、イントネーションの違いから那由多の動揺がうかがい知れるだろう。
那由多の知る引津とは全く別の、むしろ二重人格や別人であってくれた方が納得しやすいほどの変化に。
全ての数式の買いを得ていても那由多はただただ叫ぶだけだった。

九条がテレポートで回避した瞬間、衝撃波が那由多を襲い、その視界が白く染まる。
要するに衝撃で眼鏡は細かくひび割れ、那由多自身も吹き飛ばされてしまったのだ。

>「あの時のお返しよ!有り難く受け取ってくれたかしら?キャハハハハハハハハ!」

薄れゆく意識の中で引津の笑い声だけがかすかに聞こえるが、いまだにそれがどういう事か理解できないでいた。
女に気持ちよく騙された男の末期であった。
いや、死んでないけど。

【校舎裏で吹き飛ばされて気絶】

198 :名無しになりきれ:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN 0
は?どんだけだよあの避難所の引津のレスはよ
ろくに顔出しもしないままフリーダムぶっこいて、挙げ句の果てに尻込みとかバカか
獄門に至っては挨拶すらしてない不始末
何のための避難所だと思ってんだ
いい加減にしろよ
参加者も流されてないで何とか言ってやったらどうなんだ
案外居なくなった連中もこいつらと絡むのがイヤになったのかもな

199 :名無しになりきれ:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN 0
久々に見に来てみたがこりゃ確かにひどいな
状況を引っ掻き回しただけの急展開が多すぎるわコレ
特に文盲二人の暴れっぷりが笑えるほど悲惨
よくもまあこんなんに付き合ってやってるもんだな
期待してただけに残念

200 :名無しになりきれ:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN 0
そういう文句は避難所でほざけよ
荒らし扱いされるのが怖くて踏み込めないんだろうがな
半端な真似するくらいならromに徹してろカス

201 :騎朽 真琴 ◆eUZJNAhQSFLO :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN 0
>>196

【さて、トドメは何がいいだろうか? 斬死? 轢死? 圧死? 爆死? 頓死?
なんでもいいのかもしれない……どうせ八つ裂きにするんだから】
まるで能面の様に表情を無くし、それでいてどこまでもサディズムにとんだ顔のまま騎朽は目標を殺す方法を考える。
やはり一番正確なのは自身の手で拷問し、その上で灰も残さず処理するのが良いだろう。
どうせ相手は学園都市の暗部。つまるところ騎朽真琴がこの世で一番ぶっ殺してやりたい物の一つなのだ。
だったら、ちょっとやそっとの事では手を出せない位に行く方が良いだろう。
だが、どれくらいまで行けばその「手を出せない範疇(無敵の定義)」になるのだろう?
例えば相手のアジトをひとつ潰す。軽すぎる。
例えば実行犯の組織そのものを潰す。まだ温い。
例えば……実行犯に指示を出したクソ野郎を八つ裂きにしてその親族もろもろ根絶やしにする。

やり過ぎだ。

騎朽真琴は狡猾であり下衆だ。
自分が生き残る為な(>>117)らAIM拡散力場を操り年端もいかない少女の頭の中を文字道理ぐちゃぐちゃにして廃人に追いやろうとする程度など平然とやる。
そう言えばあの時無理やり能力体結晶を投与された所に同じく対象を投与された状態の騎朽の攻撃を受けた少女はどうしてるだろうかとも思う。
聞いた話じゃ、色々手を尽くして廃人は免れたとか聞いたが、どの道あの実験に参加していたのだ。
運が良ければ人としての機能をいくつか失って外に出れただろうし、悪けりゃ、「プロデュース」にでも回されてるだろう。
どの道、騎朽は後悔してないし、生きるためなら何でもする。そう言う男なのだ。
だからこそ、明らかにやり過ぎな部分まで思いつく……

「……あー、俺を中心にした球状に半径700m。その範囲内で十円玉……いや、小石でも何でも良いや。
 俺が触れた物をその車にぶつけられるんなら、まず間違いなく一撃で始末できるが」

そんな思考に没頭しつつ、騎朽がどう処分するか思考していた時、鳥食がおずおずといった体で声を出す。

共闘。

彼の言葉はその意味を持っていた。
さてここで問題に上がってくるのが彼の言葉だ。

「アァン?700mだァ?射程か?」

鼻で笑う騎朽。
これはなかなかの当たりだ。

「オイオイ学園都市の中でも58人しかいねェ空間転移能力者の中でも最強と言われる座標移動(ムーブポイント)が800だぜ?
 そう考えるとオマエひょっとしたら暫定二位って可能性もあるかもなァ」

鳥食の人と生りは先程の尋問(拷問とも言う)で大体把握していた。最悪脅せば間違いなく言う事は聞くだろう。
迷う理由などどこにもない。高位能力者の空間転移能力者が味方に付くという事は騎朽にとってプラスにしかならない。
単純に騎朽自身の労力の問題。レベル4認定される空間転移能力のエキスパート。そして何より戦略の幅が広がるのだ。現状拒む理由は無かった。

「ま、そンだけ自身があンなら、ちっとばっかし手ェ貸してもらうぜ。とりあえずその車ってンはグラウンド側に居るんだったな……
 だったら屋上からの方が良いな。直線上で物をぶつけるとなるとやはり多少のリスクが出る。何より一撃で仕留めねぇと面倒になるかもしれねェ」
 
ついでに屋上なら旗を差しに行く手間も省けるからなァと騎朽は言いながら歩き出す。
目的地は屋上。旗を指してあがった後、車の中にいる奴を潰す。その後は……薬の件……

「あァ、センパイ旗持ってるっスか?ねェならオレ二本あるンで一本あげますよ。
 つゥかオレだけ上がっても気分悪りィしな……」

やる事は山積みだ。だからこそ今潰せる事は潰して身を軽くしたい。二人は屋上へと向かった。

【鳥食と共に屋上へ】

202 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN 0
時長「よし、辿り着いたぞ」

自らの接近が既に悟られているとは露知らず、グラウンド側の道路に車を停める

時長「居たぞ居たぞ、あそこで倒れているのは獄門だな
距離もギリギリ50m以内に居るな
これならば、学校の敷地内に入らずとも目的を果たせそうだ」

フェンス越しに気絶している獄門の姿を視認すると、車から降りた
そして、フェンスの前まで近付くとテレビのリモコンのような機械を構えた
獄門の体内にある装置を直接制御するためのコントローラーである
そして、いくつかのボタンを押しながら慣れた手付きで機械を操作する

「データの受信は…、よし、行ける!
教師やアンチスキルの連中が見張っていると思ったが、全くを以て手薄じゃないか
それに、ここまで現場が滅茶苦茶になっているのは見たことがない
何が起こっているのかは知らんが…
まあ、今となってはどうでもいいことか」

検問を突破して、ここまでは追撃などもなく事が順調に運んでいた
その為か、半ば自暴自棄になりかけていた時長は幾分か冷静さを取り戻していた
そして、データの受信が終わるのを待ち続ける

「くそっ!
データ量が思ったよりも多くて、時間が掛かりそうだ!
誰かに感づかれる前にここを離れなければならんと言うのに!」

コントローラーに受信完了までの時間が表示され、それを見て再び焦りが見え始める
しかし、小細工を弄するような準備は全くしてきていなかった
今はただ、待つしかなかった

203 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN 0
>>202追記
【獄門…グラウンドにて能力使用過多により気絶中】
【時長…グラウンド側に面する道路にて、リモコンを操作中】

204 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN 0
【一方その頃、学園都市内某所の闇鍋の息がかかった企業のオフィスビル内】

黒服の側近「先生、時長博士から何も応答がありませんでしたので確認してきました
どうやら、博士は慌てるように外出したそうです」

闇鍋「何かしらのトラブルがあったのか
どちらにせよ、使えん男だ」

VIPルームに居たのは闇鍋顎斎、時長を裏から支援している元代議士の老人
国内きっての名士の家の出で、現役以前から賄賂によって成り上がってきた悪徳者である
彼によって傀儡にされた人間は学園都市内にも少なくはなく、僅かながら暗部にも影響力を持っている
彼の目的は、資金源拡大のために学園都市への影響力を強めることであった
今回、時長に騒ぎを起こさせ、学園都市関係者として介入・鎮静化する先頭に立つ算段である

闇鍋「大方自分の手でケリをつけに行ったのじゃろう
まあ、もともとさして期待などはしておらんかったがな…
時長の役目をわしの息がかかった研究員に引き継がせる準備をしておけ
あの獄門という少年、利用価値がありそうなのでな」

黒服の側近「博士のことはよろしいので?」

闇鍋「今回の件、どうにもこうにもきな臭いモノを感じる
あんな学者風情がどうこう出来はせんし、失敗が目に見えておる
あやつもそろそろ潮時じゃ」

黒服の側近「かしこまりました」

そう言うと、黒服の男はそのまま闇鍋に会釈をして部屋を出ていった
闇鍋はお気に入りの高級葉巻を燻らせながら、満足げに微笑んでいた

205 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN 0
(あーこれ駄目なパターンのやつだ)
校舎の壁に張り付き先ほど見た状況を説明しながら九条は悟った。攻撃されるなーと。
考えてみればもっともである。自分だって同じ状況になれば銃の一発や二発かましているだろう。
(逃げ道、確保しとかなきゃいかんかなぁ)
なにかいいものはないか、と辺りを探る。喋りながらなので難しい。
校舎の中に先ほど那由他に放った砂鉄があるのを思い出し、引き寄せる。これを使って壁を切り取り、すぐさま磁力で中の鉄筋をくっつける。ついでに砂鉄は壁を掴んでいない方の手に。
これで前からきても後ろに逃げれるし、砂鉄で盾も作れる。完璧だ。

「〜ってな訳なんだが、俺にはこんな時どうすればいいかわかんねぇ。一旦休戦してそこんとこききてぇ…あ」
んだが、と繋げたかったがふらふら〜、と引津が立ち上がった引津によって阻まれる。なにかを言っているようだが、聞き取ることができない。疑問を抱いた次の瞬間、
「…ッ‼」
死ね、という言葉と共に不気味なほど綺麗な笑顔が目の前にあった。(>>189)

206 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN 0
反射的に盾を生成し身を小さくして隠れ、足元の壁にかけた磁力を解く。どうやらその選択は正解だったようで、爆発音にも似た音と共に、凄まじい圧が盾にかかる。
なす術もなく後方に吹き飛ばされてしまう。幸か不幸か背中で貫いたのは窓ガラスだったらしく、血は出ているも深刻なダメージ、と言うには程遠い。
既に校舎からは遠く離れており、一度グラウンドに降りた方が早そうだと考える。
(さーて、どうすっかな。やられっぱなしは趣味じゃないし、ぶっ飛ばしに行きたいがこちらのことも気になるな)
(そもそも何故侵入なんてしてきたんだよ。わっかんねぇなぁ)

207 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN 0
考えることを放棄した所でしばらくぶりの地面に足をつける。どうやら先ほど激しい戦闘があった所らしいが、担架で運ばれたのか避難したのか、倒れている生徒はごく少数になっていた。
「さすがにないと思うけど、倒れてる生徒が〜、とか…ないよな。…い、一応探っとくか」
マガジンを取り出して自身の充電をしつつ、周りの生徒をチェックしながらチュッパチャプスを取り出して口に含む。常時三本装備しており、お仕事モード的なものに切り替える時は最適らしい。
チェックしていくうちに、あるおかしな生徒にあたる。特に外傷はなく、制服にも汚れがほとんどない。バッテリーが切れました、みたいな倒れ方をしている。しかも見つけてから数秒後にどこかに電波を飛ばし始めた。
(め、めちゃくちゃ怪しい…。でも敵意はないみたいだしな。…声、かけて見るか)
「あのー、大丈夫ですかー?生きてますー?」
体を揺すりながら呼びかける。殴りかかられないといいのだが。

【ぶっ飛ばされてグラウンドの獄門と接触】
【起きたら、どこに電波を飛ばしているか聞き出すつもりです】

208 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN 0
>>190-191
>>197
>>205-207
「キャハハハハハ!どいつもこいつも情けないわねえ!」

いつの間にか姿が見えなくなってしまった下駄箱の男
悲痛そうな感じでアタシの名を叫びながら無様に気を失った日辻
そして、モヒカンは派手にグラウンド方面へと吹っ飛んでいった
手加減なしのフルパワーで放った一撃である
無事でなど居てくれては、こちらの立つ瀬がない

「さてと…」

そう言うと、気絶している日辻の元へと降り立った

「フフ…、いたぶるのにはうってつけの瞬間ねえ
でも、アンタは今回見逃してあげるわ」

そう言いながら、日辻を担ぎ上げて離れた位置にあるベンチの上に寝かせた

「お芝居ではあったけど、飛び入りで助けてくれたことには一応感謝してるのよ?
ま、アタシはこういう女だからさ、次からは中身を見る目も養うことね」

実にアタシらしくない行為だ、と自分自身でも思った
騙したのも、衝撃波に巻き添えを喰わせたのもアタシである以上ただの自己満足に過ぎない行為
だが心なしか、放っておくことは出来なかった
無論、本人は目覚めたら大ショックを受けて二度とアタシに好意を向けるなどしないだろう
日辻が好きだったのは、あくまで清楚系美地味少女を演じていた表の「私」なのだから

「さてと、これで今までのアタシはオシマイ
こうなった以上、正々堂々と狩りを楽しんでやろうじゃない!
キャハハハハハハ!」

そう言いながら、地面を蹴って空気の塊を爆発させた衝撃で校舎よりも高く跳躍した
アタシが目線を向けた先、それは体育館方面であった
戦いを避けたい臆病者どもがわらわらと集まっているはずである

「グラウンドで暴れてた奴の真似しちゃおうかしらねえ
散られても面倒だし、このまま突撃よ!」

そう言いながら、再び空気の塊の爆発を利用した移動で一気に体育館方面へと突貫する

209 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN 0
>>208続き
生徒A「お、おい、なんか凄い音したよな?」
生徒B「冗談じゃないわ…もう勘弁してよ…」
生徒C「大分落ち着いてきたところじゃないのか?」

まず、目に入ったのは怯えた様子で体育館影に踞る三人組だった
アタシは指を構え、男子二人に指パッチンからの真空刃を飛ばす

生徒A「お、おまえはぐっ!」
生徒C「がっ!?」

真空刃はそれぞれの右脹ら脛を掠め、アキレス腱を切られた二人は綺麗に揃って前のめりに崩れた
真ん中に居た女子が怯えて立ち上がる
アタシは逃げ道を塞ぐように正面に立ちはだかる

生徒B「い、いやああぁぁぁぁっ!」
「あーもー、うるさいわねえ」
生徒B「ぎゃうっ」

泣き叫ぶ女子生徒の頬を手の甲で叩くと、軽く吹き飛んで体育館の壁にぶつかった
アタシは近付いて、その襟首を掴んで持ち上げた

生徒B「や、やめてよぅ…私たちが何をしたって言うのよぉ…」
「別に恨みはないわ
ただ、これってフラッグバッカーでしょ?
…だからさ、覚悟して、ね?」
生徒B「ひっ!?」

アタシはそう言って、空いていた手で空気の塊を作り出す
そして、爆発させた
モヒカンにやった時は手加減なしフルパワーだったが、これは威力をかなり抑えている
しかし、女生徒は悲鳴すら上げることなくボロボロになった姿で崩れ落ちた

「さあ、狩りの始まりよ」

アタシは妖艶な笑みを浮かべながら、そう言った

【校舎周辺→体育館裏…避難していた臆病な集団への攻撃を開始】

210 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN P
>>201
逆に向けられた問い、言葉。不要と断ずる響きはない、と功左は読んだ。
まずは第一関門をクリア、と言ったところか。次いで自身の能力の概要を晒す事で、心理的な優越感を与えれば――押し切って
共闘状態に移行できるはず。そう考え、功左は立て板に水とばかりに捲くし立てることにした。

「そ、射程だよ。……本体からの距離が半径にして1000m以内かつ、物品間の距離が700m以内。俺が能力を行使できるのはその範囲だ。
 ああ言っとくが、座標移動はありゃ規格外だぞ。俺の能力は予め触れてマーカー仕込んだ物同士を入れ替える能力だから、距離が離れてようと
 マーカーで三次元座標が特定できる分だけそこらの空間移動能力者に比べて演算は容易だし、重いモンだって転移できるってだけだしな。
 ――それでも最大転移重量は件の座標移動の三分の一程度だが、でもま、俺には奥の手あるしー」

“座標移動”。霧ヶ丘女学院の空間能力者。学園都市に存在する空間移動能力者において、恐らくは頂点に立っているであろう存在。
その能力の強度――と言うよりは、出力と言うべきか――を知った時、功左の口からは笑い以外が出なかった存在だ。
能力射程800m、最大転移重量は4520kg。その上、視認していない場所へと物質を飛ばし、また引き寄せることが出来る空間移動能力者を
規格外と言わずに何と言うのか。
マーカーと言う補助を使う事で射程、出力を高く保っている己を身一つで上回る存在の名を聞いても、功左の瞳は妬みに揺らぐ事はなかった。

――俺の能力には、あいつにはない応用性がある。

正面戦闘では間違っても勝てないだろうが、発揮できる破壊力だけならば己の方が上であるはずだ。そういった自負が、功左にはあったからだ。
とは言え、それも話を伝え聞いた限りでは、と言う話なのだが。
それはそれとして――どうやら、提案は受け入れられたらしい。気が抜けたのか、ふうやれやれとばかりに肩を落とした功左の耳にもう一つ、
嬉しい誤算が届けられた。

「え、マジで?ないない、ないよ。ってーか、ここで協力して見逃してもらった後にグラウンドに拾いに行こうと思ってたわ。いやー、何か
 急にツキが回ってきたな、こりゃ」

旗を譲ると言う言葉に対し、途端にほくほく顔になると、功左は騎朽の背を追った。

211 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN P
>>202>>205

そして、屋上。功左の発した階段登ってくの面倒だし、早いから天井抜けてかねえ?と言う提案により、棚やら教台やらを踏み台にしての
能力行使を行ったことで、二人はあっさりと屋上へと到達した。お陰でその性質の幾らかを実際に晒す事になったが、この辺りの情報は
元より隠匿しているわけでもないため、然したる問題もない。

屋上への直接転移は禁止事項とされているため、最上階から屋上へは階段を使用しての移動となった。
が、待ち伏せも何もないままで、目的地へと到着することが出来た。

屋上に到着し、問題なく旗を納め――その後。
グラウンド側へと視線をやると、車が一台、学校の敷地間際で停車しているのが見えた。
水平方向での直線距離は、約200m前後といったところだろうか。
そして、その近くにはあからさまに怪しげな振る舞いの男がいる。
距離が開いているために、具体的に何を行っているかは分からないが――少なくとも、功左には堅気の人間ではないように思えた。

そしてその手前側――つまり学校側、と言うことだ――50m程の距離に、二人の生徒の姿がある。
その内の一人が先程こちらに仕掛けてきたソフトモヒカンであることを見て取った功左の口元から、小さな溜息が漏れた。

――…微妙に邪魔臭い位置に居やがる。

飛来物が磁力の影響を受ける物であった場合、あの生徒に軌道を乱される可能性が出てきた。
暫し考えて――功左は、能力を発動した。手にしていた硬貨を床へと落とした後、砲丸へと交換する。
砲丸の重さは16ポンド、つまり約7.3kgだ。砲丸投げなどにも使用される、極一般的な物である。

それに改めて触れることでマーカーを仕込み直すと、功左は砲丸と対になった一品を、騎朽に向けて放り投げた。

――7.62mmNATO弾。紛う事なき、銃弾だった。
自身の能力なら使えない訳でもないし、と情報屋家業の裏で弾丸だけを仕入れはしたものの、使う機会もなく死蔵していた代物だ。
銃弾と言うのは、基本的には鉛と銅で出来ているため、磁力の影響を受けないと言う。
聞きかじった知識を元にしての事ではあるが、これならば大丈夫だろう、と判断してのチョイスだった。

「それをあの車の周囲に着弾するように飛ばしてくれ。1m、2m程度のズレは誤差レベルなんで、精度はぶっちゃけどうでもいい。
 が、こっちで能力を発動するタイミングを取れるようにしてくれよ?」

音速、亜音速とまでは言わんけど、と付け加えると、お手並み拝見とばかりの視線を騎朽へと向け、功左は時を待った。

【現在地・屋上 : 騎朽へ銃弾を譲渡。狙撃、もとい、射出を要請】

212 :薄羽 影郎 ◇pyXHM8okgg @代理:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN P
「──……僕だよ。今、時間取れるかい?」

などと、まるで透明な誰かに話しかけるかのように呟きながら、薄羽は裏門を後にする。

「うん? 当たり前だよ、こっちは大丈夫。ちょっとしたイベントがあったんだけど、早抜けさせてもらってね」

もしそこに通りがかった者がいれば、間違いなく彼をアブナイ人と見たに違いない。
が、それは薄羽の眼鏡に通信機が仕込まれていることを知らないという無知の証明である。
そう、彼は今、はっきりと会話していたのだ。通信先の男──「蟻地獄」のリーダー“代行”と。

「だから早速本題に入るよ。君、朝の件はもうメンバーに伝えたのかい?」
『なんだそのことかよ。安心しな、あんたの忠告も俺の命令として処理しといたぜ』
「実はその僕の忠告の件に訂正があってね」
『訂正?』
「実はもうしばらく続けようかと思うんだ」
『なっ……一区切りがついたと言ったのはあんたじゃねぇか? それをよぉ……らしくねぇじゃねぇか』
「こっちにも事情があるんだよ。だから悪いんだけど、メンバーには命令を撤回しておいて欲しいんだ」
『……』
「おや? どうしたんだい、返事が聞こえないよ?」
『……大丈夫なのか?』
「君の心配はもっともだ。でも、まだ大丈夫だよ。こっちがよっぽど派手に動き回らなければ──」
『そうじゃねぇ。俺が言ってんのはよぉ、“あんたのバックに居る奴らを信用していいのかどうか”だ』
「……、なんだ、気がついてたのか」
『薄々な。あんたが俺らと違うってのは前から解り切ってたことでもあったしよ。
 グループ結成前から付き合いのある俺にさえ多くを話そうとしねぇ秘密主義者のあんたのこと、
 聞いても無駄だと思ってたからこれまで何も訊ねなかったが……今回ばかりは訊かせてもらうぜ。
 本当に、“そいつら”は信用できるのか?』
「…………」
『俺らがやべぇモンに手をつけちまったことはわかってる。だが、俺は別にそれ自体を怖がってるわけじぇねぇんだ。
 俺が一番危惧してんのはよ、いざという時に俺らが蜥蜴の尻尾にされるんじゃねぇかってことだ、そいつらにな。
 何せあんたと違って俺らは裏の事情を知らねぇんだからなぁ……やばくなったらポイってのは御免だぜ?』
「ねぇ……それって僕がいざという時に君らを見捨てるんじゃないかと疑ってるように聞こえるんだけど?」
『い、いや……』
「冗談だよ。ま、君が不安になるのも無理はないけどさ、このまま僕の言う通りにしていれば安心なのは間違いないよ。
 僕だって折角作った組織をつまらないことで潰されたくないんだから」
『……わかったよ、言うとおりにするぜ。つまんねぇこと聞いたな、忘れてくれや……』
「いいんだよ、別に。それじゃ追加分を君に渡したいと思うからこれからいつものところに来て欲しい。僕は既に向かってるから」

『了解──』その言葉が眼鏡の小型スピーカー部分から流れたのを聞いて、薄羽は通信の遮断ボタンを押す。
そして、やれやれ──と言うように立ち止まり、はるか彼方の青空をぼうっとした視線で見据えながら荒く鼻息を漏らすのだった。

──つまんない知恵をつけちゃって。黙って利用されてればいいのにさ。

冷たく、酷くじとっとした陰湿な目。
刹那、視線に含まれたその強烈な負の感情を感じ取ってか周囲にいた小鳥達が一斉に飛び立つ。
その羽音を聞いてハッと我に返った薄羽は、すぐさま目頭をつまみながら醸しだした感情を打ち消した。

──いけないいけない、僕としたことが。たまに生の感情が出てしまうのが僕の悪い癖だ、気をつけよう。

などと戒めながら再び歩き出す薄羽。
その動作は颯爽と、その表情ははつらつと──……一見すると爽やかな美少年のそれそのもの。
しかし、その瞳には、僅かながらも淀んだ色が滲み出ていた。

【学校を出て町へ】

213 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN 0
>>207
「ぐ…誰…だ?」

九条の呼び掛けと体を揺らされたショックで、意識が戻る
一瞬警戒したが、やる気ならわざわざ起こすまでもなく攻撃を仕掛けてくるだろう
とりあえず、敵意はない相手だと判断した

「バ、バッグ…でけえバッグ…見てねえか?」

そして、獄門が次の瞬間思い立ったことは食糧である
おもむろに利き手の右手を地面に這わすと、覚えのある手触りを感じた
いつも食糧を大量に詰め込んで持ち歩いている、愛用の大型バッグである
直ぐ様手を伸ばし、その大きな手でいくつかのパンやおにぎりを掴み取った
そのまま、袋も開けずにまとめて口に放り込むと、何度か咀嚼した後呑み込んだ
そして、空き袋だけをぺっと吐き出したのだ
米粒一つ、パンくず一つ残さず綺麗に平らげられていた
その間、わずか十秒にも満たない

「おまえにはとりあえず礼を言っておくぜ、ありがとさん」

気付けば、おかしな点がいくつかあった
最大強化の際に肉体の膨張に耐えきれず、褌を残して破れ散ったはずの改造制服を着ていた
また、薄羽の対決の際に他所に置いてきたはずのバッグが手元にあった
実際はグラウンドで倒れていた戦闘不能者の搬送に際し、獄門の舎弟たちが気を利かせて行ったことだった
獄門をそのまま放置したのは、「助けすぎ」は返って彼の面子を潰しかねないからである
不良の親分という立場上、またフラッグバッカーのルール上、仲間の不用意な介入は許されなかった
他の連中に「一人で勝負すべき状況でも仲間に頼る腰抜け野郎」のレッテルを貼られてしまう
面子と度胸で生きている獄門としては、これは命取りになるのだ

「しかし、とんだ物好きも居たもんだぜ
この状況で、気絶してる不良を起こそうなんてな
まあ、安心しな…俺は敵意のねえ奴に無意味な暴力は振るわねえよ
俺は獄門晒首、一応とある不良集団を締めてる身だ」

そう言いながら、先程とは打って変わって一つずつパンやおにぎりを頬張りながら食べている
気絶するまで能力を使用したため、いつものような一度に体力回復を狙った摂取は出来ないのだ
そして同時に、思ったことがあった

(「こいつ、敬語なんて使う柄にゃ見えねえが…」)

見覚えのない顔だが、とりあえずモヒカンヘアーが目を引く
どちらかというと、素行不良なイメージを抱かれるスタイルであった
そう思っていた矢先、九条が「どこに電波を飛ばしているのか」と尋ねてきたのだ

「は?意味が分からんが…
そんな能力なんぞ持ってねえぞ」

九条の質問の意図が分からず、とりあえずスキルのことを言っているのかと思い否定する
無論、電波を出しているのは獄門ではなくその体内の装置である
獄門は装置が体内にあることは知っていたが、機能の全てを知っているわけではない
この反応は当然であった
獄門は、体内の装置が出しているのではないかとも考えた
が、このことは他者には秘密にする様に言われていたので黙っておくことにした

214 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN 0
>>213続き
時長「クソッ!誰か来てしまった!」

データの受信が完了するのを待っていた時長であったが、ついに恐れていたことが起きた
何者かが突如飛んできて、寄りによって獄門に接触を行ってきたのだ

時長「う、撃ち殺してやる!」

そう言いながら、フェンスの影から拳銃で九条に狙いを定める
しかし、次の瞬間には獄門が意識を取り戻し起き上がったのだ
慌てて拳銃を下ろし、コントローラーのナビゲーションに目をやる
獄門が意識を回復したことによって、装置が本来の機能を取り戻し受信速度が上がったのだ

時長「いいぞ…
これなら、あと数分ほどでデータの受信が終わる!
終わったら、あいつと纏めて獄門を吹き飛ばせば全て解決する!」

そう言いながら、歓喜にうち震える時長
全て上手くいっている、そう思っていた

【獄門…グラウンドにて九条に起こされ、食事しながら会話中】
【時長…グラウンド側道路の影に隠れながら、データの受信が終わるのを待っている】

215 :名無しになりきれ:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN 0
言わんこっちゃない
きちんと話し合って進めないからこうなる
残念な限りだ

216 :名無しになりきれ:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN 0
まだドロップアウトしたと考えるのは時期尚早だろ
とは言ってもこの空気じゃ全否定できないのが辛い
こうならないために避難所作ったのにな
空気読めてない文盲二人(しかも避難所に顔出さない)を放置したのがダメだったな

217 :名無しになりきれ:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN 0
>>216
そいつらだけじゃないだろ
リーダー気取りで話し合いもなく強引な展開運びを行った騎朽もKY
文盲どもの暴走を煽る切っ掛けにもなったんじゃないかと思う
ドロップアウトした連中も急展開の中で置いてけぼり食らった奴ばかりだしな
まあ、そいつらにも参加した以上黙って消えるくらいなら文句の一つも言って話し合えと言いたい
消えたくなる気持ちも分からんではないけどなあ

218 :代理だにゃん:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN 0
フラグバッカーが始まりどれだけの時間が過ぎたであろうか?
いたるところで死屍累々と倒れ蠢く生徒たち。
しかし学園側はこの結果を【敗北】とはしない。

フラグバッカーにおける戦闘はあくまでイベントの一環であり、その勝敗は実のところ大した問題ではないのだから。
重要なのは戦闘によって刺激された能力がどれだけ成長するか。
戦う、倒す、倒される、回復す。
どのような場面であっても、そう、たとえ倒されたとしてもその結果能力が成長するのであれば【成功】なのだから。
であるからして、この学園における【敗北】とは成長の停止。
即ち【死】だけなのだ。
故に拘束にも殺す事が禁じられ、死なせないための治療班は特に優秀なのである。

戦闘不能と判断されたものの元には、手早く、尚且つほかの戦闘に影響を与えぬように治療チームが生徒を回収、治療を始めるのだ。
校舎裏のベンチに寝かされている日辻の元にも治療班はやってきた。

が、気絶した日辻を治療班の一人は険しい目つきで見ていた。
「こいつは……駄目かもしれんな」
日辻は左手が骨折し、衝撃波に打ちのめされ気絶はしているが命にかかわるようなダメージではない。
それでも治療班をもってして「駄目かも」すなわち【死】を連想させる言葉を吐かせたのは……

日辻の眼鏡は衝撃波で粉々に砕け、目を傷つけていたのだ。
視認によって能力が発動するタイプの者にとって、視力を失うという事は能力者として死も同然、という事なのだ。

搬送されていく日辻は夢の世界で何を思うだろうか?
次に起き上がった時、能力は保持で来ているのだろうか?
そして最後に見た引津の姿を現実のものとして受け入れることができるのか?
それはまだわからない。

日辻 那由多
フラグバッカーリタイア→治療中

219 :名無しになりきれ:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN 0
避難所に顔を出さない奴は出せない理由がある奴らだろ。例えばアク禁されてるとかIP同じの肥満とかな

んで、原作有りきの話で引っ張れるのは原作を理解してる奴らだからある意味仕方ない
が、キャラクター的に強引な事をやるキャラとはいえやり過ぎではあったな
ただ、TPRGなんてのは毎回こんなもんだ。後、ここで駄弁ってる名無し共は文句有るなら参加して引っ張れよ

220 :小鳥遊 健二 ◆FARRNB3Pas :2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN 0
>181>193-194
……衝撃の事態だ。
現在二人がいる場所にフラッグを大量に持った先輩が現れた。

(これはチャンスか…!?いや、こんだけ持ってるって事は強いのか…?)

静寂の前に庇うように立ちつつ判断に困っていると、

>「賢明な判断だよ。僕も無駄な戦いはしたくない。」
「フッ…貴様が我らに臆しているだけだr…え…ちょっ…」

……言うだけ言って行ってしまった。

正直戦闘を避けれたのは嬉しい、しかし、この六波羅では戦わないと退学になる。そろそろ一戦交えなければ…

「……すまぬ、我が友よ。我は先に行く。」

そう一言伝え、返事を聞かずに走りだす。

>203>209
「……様子がおかしいな」

学園脇の道路に駐車している車。
やけに騒がしい体育館裏。

車の方がかなり怪しいが、こちらは先生方が対処するであろう。
となると残るは…

「……体育館裏、だな。」

先程から悲鳴のようなものが聞こえる。
いや、ある意味ここでは当たり前だが、少しおかしい感じがする。
この感じは…

「……一方的な攻撃、かな…」

直感がそう告げる、これは危険な感じがする。

(急ぐか…!)

走る速度を速める。

【体育館裏に移動中】

221 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN 0
「そっか。悪かったな、変な事聞いて。」
起き上がるや否やバックを掴んで食べ物を取り出し、超中学級(?)の早食いを目の前で繰り広げ、
挙げ句の果てに自分は不良の頭だと言った目の前のガタイのいい男は自分の想像した通りの答えを返してきた。
「おっと、自己紹介がまだだっけ。俺は九条。九条拓斗。
数字の九に条約の条、魚拓の拓に一斗缶の斗で九条拓斗、って書く。今日から転校してきたんだ。よろしく。」
と、とりあえずは自己紹介をしつつ左手を差し伸べる。
(ま、不良ってのは義理人情に熱いやつもいるってどっかで聞いたし、いざという時助けてくれるかもな。)
とか考えてるのは秘密だ。

(知らないって言ってるし、勝手に調べてもいいよね?うん、いいだろ)
と勝手に結論づけて干渉を始める。
通常、電気系統の能力者が通信波に干渉をする際には何かしらのデバイスを用いるのだが、九条はそれを必要としない。
もちろんあって悪い事はない。しかし、このような芸当が出来るように能力の方向を調整されてきた九条にとっては、デバイスを使わずに干渉するなどお茶の子さいさいであった。
(傍受開始…完了。続いて解析、閲覧可能に…っと。さてさてなになに……。)

222 :九条 拓人 ◆y/r0s0qd52 :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN 0
>>221続き

データを閲覧して行くうちに、自然と口元が緩んでしまう。
(ふふっ、なるほどねぇ。こんな事良くやろうと思うよ。はてさて、この電波の受信相手はすぐそこに居るわけだけど)
先ほど見た侵入者も同一人物であろう。それならばちょっとしたお仕置きが必要である。
(そうだな…。ま、これでいっか。相当悔しがるだろうな)
獄門の体内の機械と侵入者のデバイスがやり取りしている電波の間に自分を中継地点として割り込ませ、その間でやりとりされる全ての電波に干渉できる様にする。
通信速度は誤差の範囲レベルでしか変わっていないので、気付きはしないだろう。
そして自分の容量重視の小型デバイスを密かに立ち上げ、送信されていくデータを保存していくと共に、
数値や計算式を少しだけいじったもの、つまり全くを持って無意味なデータを侵入者のデバイスに送信していく。ぱっと見では気付くはずもないため、後々に泣きを見る事になるだろう。泣きっ面が見れないのが残念だな。

【データを傍受し、パクっていきます。】
【その間、獄門には
「ここで何があったんだ?かなり荒れてるけど」
「能力って何?不良の頭って言うところからして相当強そうだけど」
という二点の質問をしてる、という事にしといて下さい】
【あと今の所投げられたものには気付いてません。投げられてるかどうかすら微妙ですが】

223 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN P
かつてのことだ。
能力開発を受け、発現した能力が“直に触れた二つの物体の交換”と言う、如何にも役立たなさそうな、
地味な代物だったことに落胆した功左は一人川辺に座り込んでいた。空間移動能力者は巨大な学園都市にも
百人と居ない、相当に希少な存在であるとは聞き及んでいたものの――自由な転移など夢のまた夢である
この能力を有効に使える場面は、功左が考えた限りでは真っ当な場合ではありえなかった。

落とした小石を爆弾と交換する――確かに、有用な能力だろう。テロリストにとっては。
店で手に取った物を、外に出てからゴミと交換。窃盗犯としては心底便利な能力なのだろう。
だが、その何れになる事も功左は望んでいなかった。

――こんな事ならもっとポピュラーな能力の方が良かった。

念動力や発電能力だったならば、能力を磨く気にもなれただろう。だがこれでは、モチベーションなど上がるはずもない。
その様な事を考えながら、功左は先程からと同じ様に川面に向けて石を投げた。何とはなしに能力を発動し、石を一回り大きな物に変える。
投じられた石は速度をそのままに川へと落下し、さっきから投げていた石よりも大きな水飛沫を生んだ。
当然と言えば、当然の光景。しかし、それを目にした功左は何か引っかかる物を感じた。

同じくらいの大きさの石を二つ見繕って、上方向へ、大きな弧を描くようにして放り投げる。
今度は片方にのみ能力を使用し、大きな石へと入れ替えると――また同じ様に、入れ替えた方の石の方がより大きな水飛沫を生んだ。
落下した位置も、タイミングも、目で見る限りは差はなかったように見えた。

それによって、功左は気付く。入れ替えた後で、飛んでいる石が保有しているエネルギーの総量が増えていることに。
力学的なエネルギーとは、質量×速度の二乗を二で割った運動エネルギーと、重力のみが仕事をしている場合は
質量×重力加速度×高さを掛けて表される、ポテンシャルエネルギーの総和である。飛んでいる石をより質量の大きい石に
交換した以上、新たにエネルギーを加えない限り、力学的エネルギーの総和は一定であると言う法則に従い、
交換後の大きな石の速度は低下しなければおかしい。であるなら、着水のタイミングが遅れるか、落下位置が手前になるか、
或いはその両方が起こるはずなのだ。

いや、待て。飛ばした物体ならば速度を落として――超高高度では焼け石に水だろうが――エネルギーの差を補填できる。
しかし、静止した物体を高い場所に存在する、より軽量な物と交換した場合はどうだ? 運動エネルギーは静止している以上は
如何足掻いても0にしかならない。重力加速度、高度は一定の値で変化することはない。変わるのは質量だけだ。
であるならば当然、転移後のエネルギー総量は増加する。その差分は如何補填されるのだ?

思い付くが早いか功左は土手を駆け上がり、拾い上げた小石を道へと置いた。
そして能力を発動し、予め触れておいた大きな石とその小石を交換する。
ぐらりと揺れることもなく、地面にめり込むこともなく、大きな石は当然のようにそこに現れた。
転移後に物理的な力が働いた様子は、一切なかった。

呆然とその石を見詰めていた功左の喉から、小さな笑い声が漏れ始めた。
その笑い声は時が経つほどに大きく、高く、何時しか哄笑となって空を突き抜けた。

その日、功左は知った。
この“座標交換”と言う能力の本質は空間移動ではなく、ペテンだ。物体を交換すると言う建前で以って、
案外に単純で馬鹿な世界と言う存在を騙し、差分と言う形でエネルギーをふんだくって、踏み倒す。
そういったペテンをするための能力なのだ、と。

つい先程まで諦観の滲んでいた功左の瞳に、ギラ付いた光が宿った。
この能力を、俺に与えられたこの力を、何としてでも磨き上げてやる。
誰もが笑えなくなるほどの能力にしてやろう。そう、誓った。

224 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN P
>>213-214 >>221

「……ん、寝てた方が起きたな。ターゲットの方も何やら焦ってるっぽいし――、悪い、それ返してくれ。ちと威力が落ちそうだが、
 ちゃっちゃっと片付けるわ」

銃弾の射出までの時間、高所からグラウンドの様子を伺っていた功左であったが、動きがあった事に気付くと一度は受け渡した銃弾を
再び自らの手元へと受け取った。極端な話、速度に関しては然程でなくとも問題ない。また、ある程度の向きさえ合っていれば多少の
誤差など問題にならない。
しかし、対象に射程外に抜けられてしまうのは困る。

高所から様子を伺っていたが故に見て取れたが、どうやら――あの男、つい先程までグラウンドに倒れていた生徒に向けて何かを
しているようなのだ。その対象が起きたとなれば、目的を終えて何時離れるかも分からない。故に、功左は多少の威力の減衰には
目を瞑り、速攻に出ることにした。

右手を伸ばし、その手首を左手で支え、即席の発射台を形作る。後は指弾の術理を用いて飛ばすのみだ。
指で銃弾の尻を叩いたとしても激発には足りないだろうが、飛んでくれれば十分である。
何よりも激発されたら功左自身の五指が大変な事になるので、むしろそれで良い。

大きく息を吸って、吐き出す。そして、男の少し上側を狙って銃弾を指で打ち出した。

225 :鳥食 功左 ◆KqochqlrMs :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN P
無論、それでは威力も速度も全く足りていない。200mの距離を踏破することすら夢のまた夢だろう。
所詮は指弾の真似事だ。速度にして、秒速20mも出てはいまい。
しかし、その道理を誤魔化すのが己の能力。発射から半秒を待ってから、功左は能力を行使した。

――座標交換・発動。

銃弾が、速度をそのままに砲弾に変わる。それによって飛来物の有していた運動エネルギーが爆発的に増大し、

――保護設定に運動エネルギーを指定。座標交換・発動。

それを“保護”した上で銃弾に入れ替える。増加したエネルギー総量を保持したままで、砲弾が銃弾へ、再びの変化。
運動エネルギーの差分が銃弾の速度を跳ね上げる。
7.62mmNATO弾の重量は9.5g、砲丸の重量は7260g程になり、その重量には約七百六十倍の開きがある。
砲弾から銃弾への変化により、その重量比の平方根倍の速度が銃弾に与えられ――その値は単純計算において、約二十七.六倍。
時速にして60kmも出ていなかった銃弾が、一瞬にして音速を超える。だが、それだけでは足りない。

――保護設定を解除、座標交換・発動。再び運動エネルギーを保護、座標交換・発動。

再びの変化。平方根を二度掛ければ、数値は元に戻る。無論、能力を発動し終えるまでに幾らかのロスは出るだろうが、
しかし、それでも元の速度の七百数十倍程度の速度にはなるだろう。
一瞬砲弾に変じた後に、銃弾が更に加速。音速の三十倍を超え――最後の仕上げが行われたのは、その直後のことだ。

――保護設定を解除。座標交換・発動。演算終了。

演算自体は単純だが、その速度が速度である。己の演算能力の全てを傾けなければ間に合わない。
脳のシナプスの一つ一つが煙を上げているかの如き負荷に耐えながら、功左が能力を発動する。
空を駆ける銃弾が再び砲弾に変じ、入れ替わりに砲丸が元あった場所へと銃弾が現れて、
……その一瞬の摩擦熱で内の火薬が発火したのか、パン、と音を立てて爆ぜ飛んだ。
が、それに目を向ける事も無く、功左は騎朽の腕を引っ掴むと床に向かって能力を発動し、逃げるように校舎内へと姿を消した。

残されたのは、音速を遥かに超えた速度で飛来する鋳鉄の砲丸だ。
進路にある空気を強引に押し退けながら突き進もうとするそれは、しかし大気の壁が生み出す圧力と自分自身が作り出す衝撃波によって
ほんの一秒も形を留めていられずにあっさりと砕け散る。
それでも速度を失わない欠片は虚空へとぶち撒けられ、クレイモア地雷の炸裂を遥かに超える密度の金属の豪雨となって時長と
その周囲へ向けて降り注ぎ――次いで、砲弾が空気を引き裂いた事で生まれた強大な音圧と衝撃波がその後を追い、前方扇型、
150度程の範囲を容赦なく薙ぎ払った。

砲丸の質量そのものは戦闘機とは比べるべくもない。しかし、その速度の差もまた、比較にならないレベルだ。
結果として、超音速で飛行する飛行機が至近距離で駆け抜けていったかの如き惨状が其処に生まれ出る事となった訳である。
衝撃、音圧、鉄の雨。三位一体の破壊の嵐の中では、学園都市に7人しかいないレベル5の能力者ですら、
生きていられる者の方が少ないだろう。

六波羅学園に、本日最大の轟音が響き渡った。

【現在地:屋上→校舎内。砲撃後、衝撃波と爆音を避けるために屋内に避難】

【攻撃による被害は大体こんな感じ】
【時長周辺:生身の人間ならミンチよりも酷い状態になること間違いなし。車はスクラップ確実。フェンスぐしゃぐしゃ。
 近い位置の家屋はご愁傷様でした】
【グラウンド:砲弾の逆側だが、衝撃波の余波あり。レベル3能力者の気合入れた衝撃波程度。更に、凄まじい轟音】
【グラウンドに面した側の窓:全損。近いところなら逆側の窓も割れているだろう】

226 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN 0
>>221-222>>224-225
>「おっと、自己紹介がまだだっけ。(ry」
「そうか、よろしく頼むぜ、拓斗」

そう言いながら、九条に求められた握手を返しながら笑みを浮かべる
強面なため余り似合っておらず、どことなく不気味さを感じさせる

「(なるほど、転校生だったのか
突っ張った感じの割りにゃあ見ねえ顔だと思ったぜ)」

そう思いながら、食事を進めつつ九条との会話を続ける獄門

>「ここで何があったんだ?かなり荒れてるけど」
「ああ、どえらい能力者の一年坊主がフルパワーで大暴れした結果だ
いろんなモンを飛ばしたりしてたが、あんなのは見たことねえな
音だって凄まじいモンだった
おまえさんも聞いてるはずだぜ」

ある程度は獄門や薄羽も絡むが、ほぼ騎久の仕業だと言ってもいいだろう
戦闘不能者が残っていたならば、地獄絵図状態と言っても過言ではない風景だった

<「能力って何?不良の頭って言うところからして相当強そうだけど」

この質問には、一瞬眉を潜めた
警戒する必要は今のところ無い相手だが、そうおいそれと自身の力を話す気にはなれない

「能力自体はただのしがない肉体強化だ
もっとも、そんじょそこらの奴には負けねえ自信はあるがな」

と、差し障りのない範囲で説明する
それと同時に、気になることがあったので逆に九条に問おうとした

「その聞き方からして、おまえその風体で俺らと…」

その時だった
突如一瞬の空気を裂くような音が響き、続いて凄まじい爆音がこだましたのは
意識は反応していなかった
しかし、本能ないし無意識の反射とも言うべき獄門の感覚が瞬時に能力の発動を促す
その音と衝撃は能力の耐久実験で受けた砲弾の炸裂そのものであった

「………
ったく、なんだってんだ
フラッグバッカーってのは兵器もアリなのか?」

土煙が引いたあと、そこには九条を庇うように立つ黒光りする肌の巨人
爆発と衝撃の本命が薙ぎ払ったのは離れた場所だったが、獄門らの位置にも少なくない余波が来ていた
生身であったなら、獄門でも無傷では済まなかったであろう
そしてまた、改造制服が弾け獄門の姿は褌一丁である
最大強化では毎回制服が弾けるの、一応予備を多数舎弟に持たせてはいるのだが…

「…っと、大丈夫か、拓斗」

そう言いながら、九条に安否を尋ねた

227 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN 0
>>224-225
時長「シヒヒ…シヒ…
いいぞいいぞ、もうすぐデータの転送が完了す…」

歓喜しながら、データの転送率が99.9%とモニターに表示されたのを見た瞬間だった
時長の意識が知覚する前に「飛んだ」
何やら一瞬光や音があったようだが、「飛んだ」のはほぼ同時なため考えることすらできなかった

九条の放った砲丸の炸裂
それらの飛来する破片、衝撃、爆発が産み出した状況は凄惨だった
フェンスはぐしゃぐしゃにひしゃげ、あるいは砕け、とにかく原型を留めていない
時長の真っ白な愛車は爆発し、黒焦げの金属片が残るのみとなっていた
周囲の家屋はほとんどが原型を留めない瓦礫の山とかしている

そして、時長の姿はどこにも見当たらなかった
時長の居た位置には焦げた血痕が残るのみで、本人はどこにもいない
飛来する破片によって、瞬時に肉片となったあとに車の爆発で蒸発してしまったのだ
ゲスな企みで利を得ようした哀れな科学者、時長片瀬はここに死んだ
誰にも正体を気づかれることなく、である

228 :獄門 晒首 ◆NdDit8rjB. :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN 0
【獄門…グラウンドにて再び最大強化、九条を衝撃から庇う】
【時長…鳥食の攻撃で消滅、死亡】

229 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN 0
>>220
「どいつもこいつも情けないわねえ
これだけ雁首が揃ってたら、流石に一方的は飽きるわよ?」

体育館裏、アタシは既にほとんどの連中を蹂躙し尽くしていた
はっきり言って弱すぎる
まあ弱い連中が集まるからこそここを選んだわけだが、想像以上の弱さだ
能力の強弱云々よりも、精神的に脆い連中が多すぎる
アタシが襲ってきた当初から、ほとんどの者が戦意を喪失し逃げ惑うだけだったのだ

「全く…強いのを相手にするのは面倒だけど、弱すぎるのも考えものねえ…」

そう言いながら、地面に突っ伏している男子生徒の頭を踏みにじる
痛そうに呻きながら、「許してくれ、見逃してくれ」だなどとほざいていた

「うっさい!負け犬がしゃべるな!」

イラついたアタシは、男子生徒の脇腹を蹴飛ばす
言葉もなく、呻きながら地面を転げ回っていた
実に愉快な光景である

「キャハハハハハ!ま、しらみ潰しにいじめ抜いてあげるわよ、アンタたち全員ね!」

意識のある連中の絶望に満ちた感情の吐露がこだましていた
アタシはこの空気が大好きだ
この感覚を味わうために、フラッグバッカーを楽しみにしていたのだ

女子生徒「い、いやあぁぁっ助けてえぇぇっ!」

すると、一人の女子生徒が悲鳴を上げながら立ち上がり逃げ始めた

「あら意外…まだ立って動けるのが居たのね」

アタシは笑みを浮かべながら徒歩でそいつの後を追った
角を曲がり、建物の影に隠れるがアタシは尚も歩いて追った
あの覚束ない足取りでは、移動できる距離などたかが知れている
わざわざ走ってやるまでもない

230 :引津 空兎 ◆sL8zggZyLw :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN 0
>>229続き
女子生徒「た、助けて!お願い!殺されちゃう!」

あのバカ女、どうやら移動中の奴に助けを求めてすがっているらしい
アタシは少し駆け足でその場へと向かっていく

「ようこそ、地獄の一丁目へ!」

アタシは女子生徒とそいつが居る場所へそう言って姿を現した
ちなみにアタシはメガネを既に外し、髪の毛も三つ編を解いて普通のロングヘアーになっている

「そいつはアタシの獲物よ…大人しく立ち去らないならアンタもそこに倒れてる連中と同じようになるわ」

見るからにヘタレそうな奴だったので、とりあえずそのように脅してやった
今の尋常じゃないアタシの雰囲気に煽られれば、こんじゃ奴は直ぐ逃げ出すだろうと、そう判断した

【女子生徒、移動中の小鳥遊に助けを求める、その場面に対峙中】

231 :名無しになりきれ:2013/07/28(日) NY:AN:NY.AN 0
代理投稿願いを避難所にて確認
本来なら俺がやるべきなんだがpcじゃなくてコピペ機能のないゲーム機から見てるので無理だ
誰かしてやってくれ

232 :九条 拓斗 ◆y/r0s0qd52 :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN 0
>>226

>「その聞き方からして、おまえその風体で俺らと…」
「ん、なんだい?」
あらかた質問し終え、ダウンロードも終わろうかという頃逆に獄門から質問される。
答えられることなら答えようかな、なんて思いながら100%ダウンロードが完了したのを確認した直後
爆発音と共に爆風と言っても過言ではない程の風が九条の体を襲った。
が、不思議と衝撃は来ず、代わりに

>「………ったく、なんだってんだ
>フラッグバッカーってのは兵器もアリなのか?」

>「…っと、大丈夫か、拓斗」

と獄門の声が聞こえた。
「ああ、ありがと。助かった」
(へぇ、獄門って名前に肉体強化。やっぱり三人のうちの1人か)
獄門に軽く礼をいい、簡単に制服の砂埃をはらう。
撃たれた方角を見ると、まだ狙撃手はその場に留まっているようだ。2人立っているので、どちらかが撃ったのだろう。
着弾点を見ると、まるで元の景色をとどめておらず、微かに血の匂い。それに先程まで獄門から発せられていた電波はなくなっている。
(侵入者がやられた、と見て良さそうだな。ここ六波羅は殺しは厳禁な筈。それは重々わかってるはずだが、それを無視できるほどの威力の攻撃を撃てる、ってことは…)
「俺らも危険かもな」
ボソッと呟いた後に
「助けられたついでにもひとつ頼みたい事があるんだ。
恐らくなんだが着弾地点には人がいたみたいなんだ。その人の安否を確認してきて欲しい。
見当たらなかったらIDとかナンバーとかでもいい。個人を特定できるからね。
恐らくだけど…君の属している団体の上層部、それもトップに近しい存在だと思う」

233 :九条 拓斗 ◆y/r0s0qd52 :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN 0
「聞きたい事があるのはわかってるけど、後にしてくれ。俺もさっきの質問の続きは後で聞くよ。あちらさんがあれをもう一発撃って来ないとも限らないしね。
俺は向こうの迎撃をする。なるだけ早く戻ってきて加勢してくれよ。遠距離攻撃が無いにしても、盾くらいにはなってくれそうだしね」
ししし、と笑った後にじゃあよろしく頼んだよと後ろ手で手をふる。いい報告はなさそうだけど、と心の中で悪づきながら。

「ひっさしぶりだしうまくいくかねぇ」
取り出したのは鉄製の弾丸。左手を銃の形にして敵方へ構える。
自分には超電磁砲のような超威力の長距離砲は撃てない。だが、持ち前の磁力コントロールの精度を活かせば似たようなものができるのでは、と模索した結果に生み出したのがこれである。
(監視カメラのジャック。座標特定。電磁波射出。距離設定完了。砲台準備、弾道予測演算共に完了。命中率67%。調整開始、終了。命中率98%。射撃準備完了)
演算を行いながら砲台を準備する。砲台と言っても砂鉄一粒を直径5mの真円になるように並べたものを1m間隔に30並べただけだ。直線距離で半分もないため気づかれる事はまずない。
「超磁力砲ッ‼なんてね」
磁力を使って弾丸を射出。それと同時に砲台の磁力をコントロールしリニアモーターカー式に弾を加速していく。音速近いスピードは出るはずだ。
続けざまにもう一発。音や姿は見えないが
光の反射だけを残していく。さながら光を撃っているようであった。

【獄門に着弾点の確認に行ってもらうことを頼み、鳥食へ弾丸を撃ちます】
【命中率は98%、弾丸もサイズ的に目視できないため、ほぼ当たるんじゃないでしようか】

234 :代行です ◆y/r0s0qd52 :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN 0
>>229-230
>「た、助けて!お願い!殺されちゃう!」

突如走ってきた女子生徒に驚き、発せられた言葉に再度驚く。

「……殺される?そんなレベルの攻撃をしているのか…?」

その時、問題の生徒と思われる女子が駆けてきた。

「そいつはアタシの獲物よ…(略」
「……獲物…?あぁ、君がやってたのか。」

右手をかぎづめのようにし、顔の前に動かし、左足を半歩引いて足を広げ構える。いわゆる半身の状態だ。

「ククク…正義の味方は性に合わんが…まぁいい、おい、女子」

先程逃げてきた女子に声をかける。
「動ける生徒がいるなら逃がし、動けない生徒は救護班に頼め、いいな?」

ここで視線を引津に戻す。

「……フッ…丁度良い…その曲がった性根を叩き直してやろう…!」

>>225
その時、とんでもない爆音と衝撃波が襲いかかる。

「……ッ!?何事だ!?」

即座に能力を発動し衝撃を相殺する。

(くそ…使っちまった…。能力を止めれたらいいのに…)

試しに少し集中してみると、小鳥遊の周囲の突風が止んだ、能力を停止させる事に成功したのだ。
今までは効果が切れるまで発動し続けたが、止める事が出来るようになったのだ。

「……ほう?これなら…」

かなり燃費が良くなる。かなり戦闘がしやすくなる。
問題は能力の発動時間がどうなのか、である。
発動時間も上昇したのか、はたまた減少したのか、そのままか。全くの未知数である。
この状態で戦闘を行うのはいささか危険だが、この際しょうがない。
減少してないことだけを祈りつつもう一度構える。

「……さぁ、しきり直しといこうか…。我が真名は永遠の疾風…闇さえ切り裂く風の刃、フェンリル!」

……永遠の疾風より後は今この場で考えた即興である。

235 :代行です ◆y/r0s0qd52 :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN 0
24学区内にあるとある廃墟。その中に二人の男がいた。

「遅いよ、ここに来るまで何時間かける気だったんだい?」
一人は、崩れた天井の瓦礫に腰掛け、扉が無く長方形の穴だけとなった出入り口へ向けて語りかける薄羽 影郎。
「すまねぇな、学校をフケるのにちっとばかし手間取っちまってよ、へへ」
そしてもう一人は、その出入り口から苦笑いを浮かべて現れた真っ赤なツンツン頭が目立つスキルアウト風の少年。
名は「塚井 走(つかい はしり)」、15歳。薄羽の命によって「蟻地獄」の表向きのリーダーを務める男である。

「君の事情なんかいいんだよ。僕が来いと言ったら僕より10分は前に来て貰わないとね。
 僕を待たせられるような立場じゃないだろう?」
「あ……、ああ……」
「まぁいいさ。そんなことより追加分の件だ。ほら、受け取って」

ゴソゴソとズボンのポケットから取り出され、次いでひょいっと投げ渡されたのは錠剤を満載したビニール袋。
塚井はサングラス越しからそれをじっと見つめる。その目は、心なしかどこか複雑そうであった。

「……これで全部だな?」
「今のところはね。手筈どおり頼むよ。ただ……くどいようだけど」
「安心しろよ、こいつを欲しがってる奴は山ほど居る。買う側には供給源である俺達のことをチクる奴はいねぇさ。
 それにこっちも取り引きで下手打つほど馬鹿じゃねぇ。身分もちゃんと偽っている。アシはつかねぇさ」
「その言葉、今は信じておくことにしよう。さて、それじゃ」

腰を上げてその場から立ち去ろうとする薄羽に、塚井はサングラスのブリッジを中指で押し上げながら訊いた。
「どこへ?」と。
それに対し、薄羽は足こそ止めなかったものの、両者が背中合わせの格好となった時に、
まるで独り言を紡ぐかのようにこう答えた。

「学校だよ。そろそろ祭りが終わり、ホームルームが始まる。そこで僕は表彰される予定なんだ。
 欠席したら翌日大目玉さ。学生っていうのは行動に縛りがあるから案外楽じゃないんだよ」

それだけ言い残して去っていく薄羽。
その姿を横目にしながら部屋に一人残された塚井は、最後にこれまた小さく呟いた。

「楽じゃねぇ、か。……ったくよぉ、悪いがそれはこっちのセリフだっつーの」

236 :代行です ◆y/r0s0qd52 :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN 0
>>235続き

【部下にクスリを渡して再び学校へ。】
【勝手ながらそろそろフラッグバッカーを〆る流れにしましたがどうでしょう】

はみでましたすみません…

237 :名無しになりきれ:2013/10/06(日) 18:20:49.18 0
参加したいんだけどもう誰もおらんの?

238 :名無しになりきれ:2013/10/06(日) 23:33:19.36 0
おう。いねーよ
帰れ

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>>123人が一杯で吃驚。とはいってもそれぞれの舞台が各所に散っているから各地点ごとで適当に回していけばいいかも】 、まるで逃げるようにそそくさと去っていった。

「……フン、いちいち僕が指示を出さなきゃならないなんて。所詮、蛙の子は蛙。無能者は無能者か」
パチン。ガムの風船が静かに割れた。

【宜しくお願いします。それと、ちょっとプロフ変更しました】












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