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機動戦士クロスボーンガンダム連載中 2機目

1 :マロン名無しさん:2014/01/26(日) 21:13:50.75 ID:???
月刊少年エース1994年(平成6)年12月号にて『機動戦士クロスボーン・ガンダム』という漫画が掲載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、高機動力で機動する事により、2日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々、バイオコンピュータ強制冷却により変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●あらすじは長いので、基本的に1話を前後編に分けておりますのでご注意下さい。
●機体や武器の名称は「初登場の回の後に解説が本誌であったもの」と仮定しています。
 (例:単行本で言えば1話掲載→巻末のメカニック解説)
●あらすじ投下数は1/4とか1/5とか表示していますが、
 漫画サロン板は連続投下は5レスまでとなっています。
 5/7とかであらすじ投下が止まってしまったら、下記の避難所に投下しておきますので
 どなたか代理で続き投下をお願いします。
●掲載順はVガン外伝→クロボン→スカル→Zハーフ→鋼鉄の7人→特別にダンクーガBURNとなります。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!


前スレ 機動戦士クロスボーンガンダム連載中 1機目
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1383310355/

連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/

連載中スレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/comic/5124/

2 :粗筋川裕一 1/5:2014/01/26(日) 21:15:28.13 ID:it+zPRrD
  <第2話 アムロとKiss!・後編>


「ほら… これは食えるぞ」
小休止して双眼鏡で辺りを監視するエドガーに、木の実を差し出す彼女。
そこでエドガーはかつて、自分に命を譲ってくれた先輩がいた事をぽつぽつと話し出した。
「パイロットでしたが、ティターンズの中にあって戦争を止めようと努力していた」
「ティターンズ?」
「ははは 言ってませんでしたっけ? ぼくは最近までティターンズにいたんですよ
 生きていればもっと多くの人の為に働くはずの人だった… なのに…
 戦場で…どちらか一方しか生き残れない、そんなギリギリの状況で…
 彼は… 自分の身を犠牲にして、ぼくを……生き残らせてくれた
 きっと… ぼくは譲られた命に恥じない生き方をしなくちゃいけない
 どこかでそう思っているんでしょう――…
 へへ そうなったらティターンズにはいられなくなって――
 幸いこんなご時世ですから、すぐカラバには入れましたけど
 だから―― どうしても…許せなかったんです」

カラバに所属したエドガーは上官の命令に反論していた。
本物なら助けて偽者なら見捨てるのか、と。
『それだって… あなた方が… 必要だから作った偽者じゃないですか!!』


…そして現在。エドガーは親によって彼女と強引に別れさせられたそうだ。
「ティターンズ(エリート)じゃない俺はいらんのだそうです…
 なに、この戦争が終われば、また…ね」
上機嫌になったエドガーは遠慮する影武者に彼女の写真を見せる。
「それじゃ、まぁ 折角だから…」

3 :粗筋川裕一 2/5:2014/01/26(日) 21:16:01.24 ID:it+zPRrD
――写真を見るなり突然吹き出す影武者。一体なにが??!!
「え? あの? これ?」
「いやぁ、産後の肥立ちで少しふっくらしてますけどね?」
「いや…ふっくら…とか… それはいいんだけど…
 うん 人の趣味はそれぞれだからね ぼくが口を挟む事ではないな」
なぜそんな反応が来るのか分からないエドガーであった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68360.jpg


そして一晩走り続け、夜が明けた。
夜明けの太陽を見て、改めて自然の美しさを感じ取るエドガー。
「素人の考えだね、エドガー君 地球環境学をやっているとね、しみじみ思うのはね
 地球は―― なんて汚いとこだろうって事さ
 君の言う自然の中には、ゲジゲジもいればスピロヘータだっている
 そいつらのしちらかしたウンコだってある ぶっちゃけ地球の半分はウンコみたいなもんさ」
「ウ ウンコですか?」
「世の中もそんなものだよ、エドガー 人間が自然から生まれた、自然の一部である以上は
 ティターンズが本当に地球主義者なら、酸素を生む南米ジャブローで核は使うまい
 ジオンの目的が本当に宇宙移民の独立なら、自分達の大地たるコロニーを落としたりはすまい
 どれもウソッパチだ、だからやるんだ …だが、それが現実なんだ
 本当に君が譲られた命に恥じない生き方をしたいと思うなら…
 例えば世の中の為になりたいと思うなら――
 その救う世界の半分位はどうしようもないゴミみたいなもんさ…
 ウンコだって助ける気がないとな」
当然エドガーはそんなの嫌だと否定し、影武者はそりゃそうだと笑い出す。

「悪い事ばかりでもないだろう、期限付きだって輸送機出してくれた仲間もいるんだし
 ぼくはそんなもんなんだって呑んでかかったよ
 裏切られても、見捨てられても…それでいいって それが世界なんだって
 あきらめるんじゃなくて、呑んで―― だから影武者になったんだ」
「強いですね…あなたは」

4 :粗筋川裕一 3/4:2014/01/26(日) 21:16:38.04 ID:it+zPRrD
「君の場合は肩に力が入りすぎなんだよ!
 もっと自然に構えてごらんよ、どんなに汚くて、汚れてて、
 それでひん曲がったって決して折れやしない
 自然が美しく見えるなら、それはきっとそういう強さを持っているからなんだと思うよ」
影武者に肩パンチされたエドガーは、ハッチを開けて大自然の空気を深呼吸する。
「へへ まあでも、何言っても私も―― 助けが来てくれて嬉しかったけど
 ねえ、君の先輩ってどんな人だったんだ?美形?」
「いや… ヒゲのおじさんで、あまり… 正直かっこよくはなかったです…ね」


やがて広い湿原を見渡せる崖の上に出る。
眼科にはハイザックが4機…もはや回り込もうにも時間が無く、一か八か突破する事にした。
「ああ… でも、その前に」
影武者をコクピットに引っ張り上げようとすると、唐突にキスされた。
「まだ…助かった訳じゃありませんよ」
「ああ、あれはヤメだ 助かったらもっとイイコトしてやる!」
「ははは 遠慮しておきますよ、ぼく彼女いますし」
「……面白くない男だね〜…」
――こうして、1/2Zは敵陣突破する事になった!


ダメージを受けながらもハイザックを2機撃墜する1/2Z。
だが、3機目に斬りかかった時に脚を撃たれ、3機目を倒すと同時に立ち上がれなくなってしまう。
動けない1/2Zにゆっくりと歩み寄るハイザック。よりにもよって残ったのはあの将校だった。
「くっくっく よくも…てこずらせてくれたものよ! だが…これで!」
ハイザックはマシンガンを捨て、ヒートホークに持ち替える。
「エドガー!さっき話した卑怯な手を使え!」
「し、しかし あれは…!」
『ばかっ!ためらうな!奴はまだぼくを本物のアムロ・レイだと思っている!そこに…賭けるんだっ!!』
やむを得ず1/2Zは盾を掴み、盾の推力を利用してハイザックに向かってゆく!
『ばかめっ!死ね――――っ!!』

5 :粗筋川裕一 4/4:2014/01/26(日) 21:17:12.70 ID:it+zPRrD
その時、突如1/2Zのハッチが開き…… 上半身"裸"の女性を目にして固まってしまう。
(・・・・・なんで?・・・・)
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68361.jpg
その一瞬を突き、1/2Zは盾先端部分をハイザックの胴体に突き刺した!!


ようやくハイザック隊を全滅させ、ハッチを開き泥を排出させるエドガー。
なんとかお互い生き残った事と……
いつの間にかカエルが影武者の頭に乗っているのに、エドガーはたまらず笑い出した。
「なんだよ〜 きったねーの!」


 ―数日後、カラバ基地―
肩にアムロのパーソナルマークを付け、修理された1/2Z。
「ぼくはこの後、あのマークを付けたこいつで各地を転戦する事になりました」
「そうか… それじゃ…ここでお別れ…だな」
「はい あなたに教えて頂いた事は…まだ全部はわかりませんけど…
 分かる男になれるよう、努力するつもりです!  それと、あの…」
ふと、エドガーは咳払いするとひっそりと影武者に耳打ちする。
「あなたはアムロ・レイではなかったけれど… 確かに…"本物"でした!!』
「もう行け! また…キスしたくなるからな!」
そう言ってニヤリと微笑む影武者、その言葉を耳にして驚く衛兵。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68362.jpg
エドガーは敬礼をし、去ってゆくアムロ・レイの影武者の背中を見送った。         <続く>

6 :マロン名無しさん:2014/01/26(日) 22:39:21.42 ID:???
948 :マロン名無しさん:2014/01/25(土) 22:54:01.06 ID:???
しかしこれが有効なんだったらハマーンのホログラムみたくおっぱいを映し出す戦法は使えるかも?

952 :マロン名無しさん:2014/01/26(日) 01:23:30.76 ID:???
>>948
つまりVガンダムの裸のお姉さんたち作戦は正しかったというわけか


前スレより。
仮にこの有用性があったとしたら、既存のシリーズで使いそうな主人公と有効そうな敵って誰だ?

7 :マロン名無しさん:2014/01/26(日) 23:10:13.61 ID:???
主人公ちゃうけど
使いそうなの 尻磨先輩
有効な相手  エヴィン少年

8 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 01:22:17.47 ID:???
前スレ
>956:マロン名無しさん :2014/01/26(日) 11:42:14.71 ID:??? [sage]
>嫁の写真が気になるw
>「ふっくら」って言うからぽっちゃりさんだと思うんだが…
>影武者(そう言えば名前判明しなかったな)が吹き出す位だからものすごいデブとか?w

>ただその場合、長谷川先生が嫁の絵描くとは思えないんだよな。
>長谷川先生の描く女性でデブもブスも見た事ないから


>958:マロン名無しさん :2014/01/26(日) 13:29:01.35 ID:??? [sage]
>>>956
>バオンさんがアップをはじめました


>959:マロン名無しさん :2014/01/26(日) 15:11:21.49 ID:??? [sage]
>ブルンブルも豊満な身体を持つ女性でした


>960:マロン名無しさん :2014/01/26(日) 18:55:17.54 ID:??? [sage]
>それを言うならブロン


>961:マロン名無しさん :2014/01/26(日) 21:06:50.50 ID:??? [sage]
>>>958-960
>ごめん、誰?

9 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 01:26:43.91 ID:???
連投、失礼します

前スレ>>961
どちらも長谷川裕一の作品に登場するキャラクターで、デ(略)もとい豊満な身体を持つ女性です
バオンの登場する『マップス』は2002年に、ブロンブルの登場する『豪世剣ダイ・ソード』は2003年に、文庫版が発売されています
クロスボーンガンダムの知名度が上がったのが追い風になったのだと思います

「豊満な嫁」と言うと、『クロノアイズ』の侵略大帝の嫁も(シルエットだけだけど)印象深いです

『マップス』『豪世剣ダイ・ソード』『クロノアイズ』は長谷川裕一の長編作品で五指の内に入る傑作なので、スカルハートやZ1/2を楽しめる人はこれらも読んで下さい

10 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 02:13:58.05 ID:???
>>9
長編作品で五指ってあとはクロスボーンとイサミだけじゃないかw
他は3冊以内で終わってるし。
まあ5巻以上出た作品を5つ持ってる漫画家ってのもそんなに見ない気はするが。

11 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 10:11:17.90 ID:???
>>7
Vガンは前スレでも言われてたので、それ以外で
有効な相手には初期ジュドーもありえそうだが、使いそうなのは…初期マシュマーかな?

12 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 12:58:43.44 ID:???
>>9-10
長編の基準がすれ違っている気が?
長谷川先生の場合、1巻完結が多いから2巻以上が長編でも良いだろ

13 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 13:03:02.69 ID:???
>>11
キャラがコーフンして胸元開けたのが放送事故みたく投影されてしまうとか

14 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 16:03:59.30 ID:???
>>10
小山田いくとかは?

15 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 16:22:58.90 ID:???
私の愛するヤッタラン副長こと新谷かおる先生とかも。
確かになんとなく代表作みたいなのがかなり長くてあとは長いのは1〜2作て人が多いようには思えるけどまあ探せばそんなことはないやろ

16 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 19:04:32.48 ID:???
けぺる前川さんが企画したオフ会にスペシャルゲストとして長谷川先生が来た
そこでクロスボーンガンダムの完結編を描くと言う事が語られた
遂にトビアの冒険の物語が終わるかと思うと悲しさよりも感慨深い

17 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 19:49:01.02 ID:???
>>15
結構ファン層かぶってんじゃないかな?
オレも好き

18 :粗筋川裕一 1/5:2014/01/27(月) 21:53:14.57 ID:qvP0n3XO
  <第3話 エドガー・エドモンド・スミスの日記・前編>


冒頭、日記をしたためるエドガー。

     愛しのシシリア、地球の―― きみの居る所の季節は何だったろう?
     僕は今宇宙に居る
     エゥーゴの陽動部隊としてティターンズの戦力を分散させる作戦に参加している

     きみと連絡が取れなくなって随分と月日が経つ
     だからこれは日記であると同時にきみに宛てた手紙だ
     いつかこれがきみの手に届く事を願って

     無論その時は生きてぼく自身もきみの目の前にいるつもりだ
     だがここは明日をも知れぬ戦場だから
     ぼくの生きた証として、全てその時々の正直な気持ちを
     書き留めておこうと思う


出撃準備で周囲が慌ただしくなる中、エドガーに声をかけるうら若い女性整備兵がいた。
「エースのエドガー・エドモンドさんですね!」
彼女はエドガーに憧れ、思わず声をかけてしまったのだそうだ。
そして彼女はどうしていつもあんなにも勇敢に戦えるのか、何か特別な理由があるのかと聞く。

     シシリア… そう聞かれて、ぼくは“故郷で待っている恋人が居るからだ”と
     喉まで出た言葉をどうしても口に出来なかった
     何故って… きみの側に居る為だけなら、初めから戦いに背を向けて
     逃げ出す事も出来たはずだから
     きっとそれはぼくが戦場(ここ)に居る理由ではないはずだから

19 :粗筋川裕一 2/5:2014/01/27(月) 21:53:50.03 ID:qvP0n3XO
「ぼくにはね… 先輩がいたんです
 優秀な…パイロットで、何度戦ってもぼくは負けていて、結局最後まで一度も勝てなかった…
 だから――… ぼくは今でも―― 彼と戦い続けているんです その人と、きっと…」

     ――予感がする シシリア…
     終わりが近い―― この戦争はじきに終結する――
     できればきみと―― いつの日か、この日記を笑い話として
     共に読める日が来る事を信じながら


その後無事ミッション終了し、無事帰還するエドガー達エゥーゴ兵。
仲間はもしかしたらエドガーがニュータイプなのではとからかう。
「で、こっからはおれの想像なんだが…
 奴ら、死んだ者の“心”とも話が出来たんじゃないかと思う訳ね…
 もし、失われたはずの人間の意識がそのまま別の人間に受け継がれたなら、
 個人の技量はとてつもなくはねあがるはずだ!
 まあ実際どうなってるのかわからねえが… そうでも考えなきゃ辻褄が合わねえだろうがよ」
――その話を聞いたエドガーは、100%自分の腕でやっていると答える。
「それに… おれにもしそんな力があるんなら…ね」
ため息をつくエドガーに、誰か話してみたい女でもいるのかとからかう仲間。
そしてエドガーは目の前の男に、ウーの姿を重ね見るのだった。
(声のひとつぐらい聞こえたってよさそうなもんさ
 そういや… メシをうまそうに食う人だったな…)


その後ブリーフィングルームで次の作戦の説明をうけるエドガー達。
次の作戦は1時間後、月のティターンズの輸送部隊を叩くというものだった。
「危険な任務である事は承知している
 だがおそらくはこれが我ら遊撃隊にとっては最後の作戦になるだろう!
 総員気を引き締めなおして作戦に当たってもらいたい!」

20 :粗筋川裕一 3/5:2014/01/27(月) 21:54:22.63 ID:qvP0n3XO
 ―格納庫―
1/2Zに乗りこみ準備していると、冒頭の女整備兵が声をかける。
「こいつも随分くたびれちゃいましたね、エドガーさん
 性能的にもこのハンパもののニセZじゃきついでしょ?
 もう最後でニセモノを演じる必要もないし、今度位ネモに乗り換えますか?
 あっちの方が断然いいですよ」
「いや…ありがとう でもおれがこいつに乗っているのには、それなりの理由があるし」
「ふぅん?そうなんですか?」

     ぼくがパイロットとして一人前の男として、先輩に――
     カン・ウー大尉にまるで及ばないのを思い知った時
     きみの前の姿を現すのも恥ずかしくなってしまって、
     かれを乗り越えられるまでは会いにもゆけないと思ってしまって
     多分、女性であるきみがそんな事はまるで気に留めないであろう事も
     充分わかってはいても……

エドガーは彼女の写真入りロケットを眺めていると、仲間がロケットを指差し声をかける。
「もしかして件の先輩かー?」
「違いますよ、故郷に残してきた恋人ですよ」
仲間はロケットを見せてもらうと―――― 突如大笑いし、エドガーに腹パンチを一発!
『うそつけ!この野郎っ!これがてめえの恋人のわけねえだろっ!
 あったらてめえは犯罪者だーっ!!』
ヘッドロックをかける仲間を止める女整備兵。
「発進ですよ、発進!  …あの…エドガーさんの恋人さん…どんな方でした?」
仲間はその問いに笑うと、ただ一言「あんたは知らねえ方がいい」と真顔で答えた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68438.jpg


ともかく、発進した直後1/2ZはMA形態に変形、僚機のネモもフライングアーマーに乗り先行する。
《敵輸送艦発見!艦影3!攻撃を開始します!》

21 :粗筋川裕一 4/5:2014/01/27(月) 21:54:55.72 ID:qvP0n3XO
エゥーゴの奇襲に戸惑うティターンズ。迎撃のMS隊を出そうにも、これでは間に合わない!
《ウォルナック!何をしている!お前だけでも出ろっ!》
「わかって…いますよ、艦長―― 必ず敵が来るとご忠告申し上げたはずです――
 もっとも… あなたが私の話に耳を傾けずに…こうなる事も既にわかっていたのですがね…
 ――心配いりません… また…じきに会えますよ、私の…中で…ね クククク」
ウォルナックと呼ばれた不気味なパイロットがそう言った直後、輸送機は爆発を起こした。

一方、輸送機撃沈を確認したエゥーゴはMSの相手をせず離脱しようとする。
――すると、輸送機から巨大な火の玉が飛び出した!
「そうはいかないのですよ… ク…ククク」
現れたのは―――― バウンド・ドッグが2つ合わさったようなMAだった!
ウォルナックは高らかに笑うと、大口径ビームを発射する!
ビームはネモ隊ではなく、彼らの母艦を一撃で撃墜してしまった!
撃沈する母艦に残っていた、自分を慕ってくれていた整備兵の姿が脳裏に浮かぶエドガー。
「そ・ん・な…」
「これでお前らの帰る場所はなくなった… ククク」
怒りに燃える仲間は制止も聞かずに接近戦を仕掛けようとする。
だが、バウンド・ドッグは上下共にMS形態に変形し接近してきたネモを薙ぎ払う!

「お前達の作戦は失敗だ! 何故ならば、MSの補給などついでの事
 補給部隊の真の目的はこの私 この私とその手足となる、この―― 最終兵器
 アモン・ドッグを運ぶ事にあったのだからなっ! 私が―― 残っていては!なっ!!』
真の姿を現したアモン・ドッグに対し、撤退命令を撤回し攻撃の命令を下す指揮官。
『て…撤退じゃねえのかよ、ラウレンティス!』
『駄目だ!ライナス!こいつの力を見ただろう!
 たった…一撃で戦艦を落とす!万が一にでもこんな奴を主戦場に行かせる訳には…!』
ネモはビームライフルを撃つが、アモン・ドッグは先程捕まえたネモを盾にする!
盾にされたネモは無残にも味方の攻撃で爆散してしまった。

22 :粗筋川裕一 5/5:2014/01/27(月) 21:55:27.63 ID:qvP0n3XO
《聞こえているかクズ共!聞こえているだろうな… 全ての回線を開けてあるからな
 教えてやろう、私が何故これほどの力を持ったかを 何が貴様らと違うのかをな》
――怒りに燃える1/2Zが攻撃を仕掛けるが、あれ程の巨体が驚異的な回避を見せた。
《私はたった一人の力でこれだけのマシンを動かす事が出来る…
 だが… 私は一人であって一人ではない
 何故なら… 私はこの機械を通じて―― 死者の魂と語る事ができるから!》
その時、ウォルナックの耳に死者からの警告が入る。
(左だ、ウォルナック)
アモン・ドックは左から迫ってきたネモをカウンター気味に撃墜した。
無数の死者の声はウォルナックに的確な指示を与える。

一方、エドガーは苦戦しつつもウォルナックの正体を考えていた。
死者とつながっているなんて、そんな事はありえない!
奴は強化人間なのか、それともただそう思い込んでいるだけの異常者なのか?
――分かっているのは、こいつは非常に強力な“敵”だという事だ!
そうこうしている内にも、味方は次々と撃墜されていった。          <続く>

23 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 22:18:14.54 ID:???
フゴッ?
ハーフZってネモよりもポテンシャル低いんかいな?
しっかしあの整備兵はいい素材だったのに勿体無いな

24 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 22:26:34.03 ID:???
うわああああ…
あの整備兵のおねーさん、いい子だったのに名無しのまま死んじまった…つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

>>23
ネモより性能低いって事は、ジム2と同等かそれ以上って事かな?

25 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 22:29:58.34 ID:???
長谷川作品っぽく最後あのアモンドッグ倒した後余力なく漂ってるハーフZを
なんとか撃沈を逃れた船が回収。と期待したいんだけど
なんか完全に爆沈したのをエドガーが感じてるみたいだしな…

26 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 22:31:10.08 ID:???
考えてみれば、不利な状況で多対一とはいえ、
腕のいいパイロットのはずのエドガーが
ハイザックに苦戦してたもんなぁ
たいした事なかったんだ、ハーフ

27 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 22:32:44.74 ID:???
>>24
GM2レベルはさすがに…
一応Zの開発過程での産物なんだし
だがメタスもたしかそういう位置づけだったよな
そもそもネモはどの程度のものなんだろ?ロザミア搭乗時は結構いけてたけどさ

28 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 23:32:30.43 ID:???
ちょ…嫁まだ引張るんかよw
このまま最後に顔だけ出るんかな
しかしティターンズのウーにヘルメットかぶれって言ってた2人といい今回の整備兵といいこのシリーズモブのレベル高いなw

29 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 23:39:29.40 ID:???
でも犯罪者呼ばわりって事はもう、どんな子か決まったようなものじゃないか

30 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 23:47:38.42 ID:???
ロリ顔で確定みたいだなw >嫁
あとはせめてどんな外見なのか分かればいいのだが

31 :マロン名無しさん:2014/01/27(月) 23:48:58.84 ID:???
アモン・ドッグか
相変わらず長谷川センセイのアレンジメカはとんがってるなあ
ゾックのコンセプトの流用か
二つつなげたような感じなんで阿吽からとった名前か
メガテンにアモンて悪魔出てたんでそこからか

32 :マロン名無しさん:2014/01/28(火) 00:07:23.75 ID:???
同じ悪魔ならデーモン族の勇者だろ…

ドックではなくドッグなあたり、阿吽の狛犬かもしれないな

33 :マロン名無しさん:2014/01/28(火) 00:14:15.57 ID:???
バウンドドックかあ
プレリュードZZでは「最も美しいMS」とかスゴイ紹介だったな
確かに類をみない変形ではあるんだけど
でかい割りに火力ないんだよね

34 :マロン名無しさん:2014/01/28(火) 00:47:48.44 ID:???
>>27
マラサイ>ネモ>ジムU、だと思ってた

ラウレンティス!
この黒人のおっさん、クロノアイズグランサーにも居なかったか?
長谷川スターシステムで、クロスボーンガンダムで言うロニム(金子)みたいな奴だな

35 :粗筋川裕一 1/3:2014/01/29(水) 21:50:41.20 ID:dPpomP86
  <第3話 エドガー・エドモンド・スミスの日記・後編>


高笑いを上げながら襲い掛かるアモン・ドッグ。
《私はね、この能力を使って…英雄になるんだよ!戦場でたくさん たくさん殺してね!
 悲しむ事なんてないさ!みんな私の一部になるだけなんだから
 そして私はもっともっと大きくなる… もっとたくさん殺せるようになるのさ!》
そう言うと、アモン・ドッグはクローに捉えたネモを握り潰してしまった!

一方、1/2Zはアモン・ドッグの猛攻に逃げ回るしかできなかった。
ウォルナックは1/2Zの存在に気づき。攻撃が命中しない事に不審がる。
「あの形はZ――…? いや、違いますね?」
亡霊が言うには、機体特性がアンバランスでまともな機体ではない、との事。
それ故に軌道が一切予測できず、常に注意しろと亡霊が警告する。
「許せませんね…狩ります! 私は…万能だっ!」
――こうして、アモン・ドッグは残った1/2Zに狙いを定め追撃した。

そしてエドガーは…逃げながらどうすればいいのか、必死で考えていた。
(どう戦う――… 先輩なら… カン・ウ―大尉ならどう戦った?)
「無駄だ!たった一人である貴様は絶対に私には勝てはしない!貴様らに死者の声は届くまい!!』

――ふと、エドガーに恋人の言葉が思い浮かぶ。
(思いは星のようだねって…
 どんなに小さくても、受け継がれて繋がって、やがて――… 川になるから)
それを思い出したエドガーに闘志がよみがえり、1/2ZはUターンしてアモン・ドッグに向かってくる。
「あやうく忘れるところだったぜ! やっと思い出した…
 俺がずっと戦い続けていたのは… お前なんかじゃないいっ!!』
そして2機のビームの高機動力の撃ち合いが始まる!
(性能を!機体の性能の限界を引き出すんだ!
 MAのままでは射角に限界がある!必ず奴は“フタ”を開ける!その時…!)

36 :粗筋川裕一 2/3:2014/01/29(水) 21:51:12.62 ID:dPpomP86
――やがてついにアモン・ドッグはフタを開けた!MS形態になったのだ!
すかさず1/2Zは翼を踏み台にし、機体全体を大きく動かして機体の性能を限界以上に引き出した!
アモン・ドッグが一瞬躊躇した隙をつき――…… 1/2Zは“翼”を蹴飛ばした!
予想外の攻撃に直撃を食らうアモン・ドッグ。
動きが止まったその隙に……1/2Zの追い打ちが炸裂した!

アモン・ドッグのコクピット内に火花が飛び散り、焦るウォルナック。
『ど どうした!? どうすればいい!? 答えろ! 声が…届いてないぞ!』
…だが、亡霊からの答えは無かった。
『聞こえなくなった!壊れた!? 壊れちまったの…か!? どうした!おれを…導いてっ!』
「かわいそうな…奴だな… お前はっ…」
1/2Zは迫るクローをビームサーベルで切り払い、アモンの胴体に手を突っ込む。
「俺は… こんな特別な力に頼らなくたって、先輩の心をっ!
 大尉の心を受け継いでいるんだ――――っ!!』
そう叫ぶと、1/2Zはアモン・ドッグの部品を引き抜いた!

爆発しようとするアモン・ドッグ。
エドガーは脱出しようとするが、アモン・ドッグのパイプに足を取られてしまう。
(た… 大尉って…誰だ――――っ!!??)  ――大爆発!!
白くなってゆく光景を見ながら、エドガーの意識はそこで途絶えた……。


……誰かの呼び声に目を開けると、目の前に優しい目をしたウーがいて手を差し伸べてきた。
「よくがんばったな、エドガー… ほらよ… もう…疲れただろう?
 終わりにするか? もう… エドガー?」
エドガーは懐かしい先輩の手を取ろうと手を差し延ばす  ……が。

「しょせん… てめえじゃこの程度が限界だろうしよ
 一生かけたって、おれに勝てやしねえんだしよ…
 さっさとあきらめてこっちへ来ちまいな!腰抜けの青二才がよっ!」
――いきなり豹変して子供の様にエドガーをおちょくるウー!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68479.jpg

37 :粗筋川裕一 3/3:2014/01/29(水) 21:51:45.05 ID:dPpomP86
『 ん だ と ぉ ! ☆ @ & △ じ ぃ !! 』
もはや聞き取れぬ叫びをあげ飛び起き、スクリーンに激突するエドガー!
…それが夢だったと分かり、エドガーは一人笑い出した。
「そうだ… 夢で…いい わかりましたよ、大尉…
 ぼくは…まだまだ… あなたの足元にも及ばないから
 あなたとの勝負は… 一生かけてでも…きっと…続けますから…」
――そして、エドガーは傷ついた1/2Zを立ち上がらせると恋人のロケットを見つめる。
(――帰るよ、シシリア 待っていてくれ… きっと、生きて…)
エンジンをふかし、MA形態へとなり宇宙へ飛び立つ1/2Zであった。

     宇宙世紀0088――… グリプス戦役終結の数日前の出来事である…


      <エドガー・エドモンド・スミスの日記>
     詩人で作家であるシシリア・マディン(UC0065〜0137)の書斎から
     UC0138に発見される。
     彼女の私生児の乳の残した記録であると言われる。
     (彼女が生涯を共にした愛人がこの人物であったかどうかは不明)

     だがそもそもこの記録自体が、作家である彼女の創作であり
     エドガー・エドモンド・スミスも実在しなかったのではないかという
     読者の意見もあり、研究家の間で説の分かれる所ではある。

     現在、その信憑性は1/2(ハーフ)といったところか。


                                      <機動戦士ゼータガンダム1/2・終>

38 :マロン名無しさん:2014/01/29(水) 22:39:11.99 ID:???
最終話くらいシリアスで終わらせましょうよ長谷川先生www

で、結局エドガーとシシリアは再会できたのか…? いや、エドガーは実在してたのか?

39 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 00:21:46.23 ID:???
エドガーはハリソン・マディンの父親ってことですか?

40 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 00:55:41.16 ID:???
>>38
Z本編が終盤になるにつれてシリアスで暗くなってしまうので、逆に思いっきりふざけて生きている事の素晴らしさを表現したんだよ

カン・ウーから受け継いだ心を思い出して、「俺がずっと戦い続けていたのは おまえなんかじゃないいっ」と言った所が物語全体の繋がりとなっていて良かった
バーニアで宙返りして翼シールドを蹴って物理的に加速させる所は、1話でカン・ウーが手足の振りとを連動させている所を想起する様な描き方だった
死者との邂逅を(ガンダムなのに)夢と言わせる所が長谷川先生らしかった

41 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 02:46:20.51 ID:???
やっぱ同じこと考えるよなあ
俺もあの最後の回避はカン・ウー直伝キターと思ったわ

やっぱ母艦沈んじまったのか…(´・ω・`)

42 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 08:31:25.74 ID:???
アモン・ドッグ…アーモンド?
ウォルナック…ウォールナッツ? まさか…な

43 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 22:31:04.93 ID:???
>>39
エドガーはUC0087当時に新人パイロットで、幼馴染みがUC0065生まれ(木星戦役当時は68歳)であるから、孫が妥当
遺伝って恐いね

44 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 23:16:41.13 ID:???
ていうかロリソンさん何年生まれなのよ
133年当時で大尉だし
まあ20代後半には達してるだろうしと考えればシシリア40歳前後の子供とか

45 :マロン名無しさん:2014/01/30(木) 23:42:02.42 ID:???
>>43
>>39ですありがとう
孫のほうが自然ですね

46 :マロン名無しさん:2014/01/31(金) 06:33:27.37 ID:???
あ、言われてマディン姓に気付いた!

47 :粗筋川裕一 1/7:2014/01/31(金) 22:04:40.40 ID:mOR+eBPV
  <番外編 宇宙位置の無責任ティターンズ〜ウモン・サモンの日記〜・前編>


     歴史は―― 常に表に出なかった断片を持つ
     だが、グリプス戦役のおり、辺境のこの小さな町で
     少女と―― この傭兵をやる事しか知らない男がであったのは、
     まあ―― とるに足らない小さな出来事である

『おらおら〜!おれたちゃエゥーゴだぜ〜!略奪するぜ〜っ!』
冒頭、まさにヒャッハーな感じで市街戦を行うエゥーゴのハイザック隊。
だが、それに対しジム(ティターンズカラー)はかなわじと見て撤退し始めた。

その際、少女が瓦礫に足を取られ転んでしまう。
『大丈夫か、しっかりしろ民間人!』
だが、その彼女に手を差し伸べてくれたのは――… 若かりし頃のウモンであった。
少女と目が合ったウモンは(かわいいかも)と頬を赤らめる。
…が、そこに砲弾が飛んできてウモンは少女を抱え、慌てて逃げ出した!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68562.jpg

ウモンは逃げながらデマを叫ぶ。
『毒ガスが漏れたぞぉ〜〜!
 宇宙へ運び出すつもりでティターンズが用意していた毒ガスのタンクに
 今の攻撃で穴が開いたぞ〜〜っ!! 早く逃げないと死んじまうぞ〜〜〜!!』
そのデマを聞いたハイザック隊は撤退し、ウモンの仲間が駆け寄ってきた。
少女はウモンの腕に中で、毒ガスに怯え泣き出すが…仲間達は爆笑して少女をなだめる。
「心配いらないよ、お嬢ちゃん 今のはこいつ得意のハッタリだから
 おれらガスなんて持ってないって
 “誤報のデパート”ウモン・サモンつーて、おれらの仲間じゃ有名な男なの
 「おれが一年戦争の時見た“本物のガンダム”は身長が40mあった」とか
 ホラばっかり吹いてて!」
「見ただろうがよ!40mのガンダムは!ホンコンでっ!あれが本物なんだってばよ!」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68563.jpg

48 :粗筋川裕一 2/7:2014/01/31(金) 22:05:12.23 ID:mOR+eBPV
すると少女はいきなりウモンにビンタをかました!
「こ…怖かったんだから…もう… 死んじゃうかと思って… ウソつき!
 大人は…やっぱり… みんな…ウソつきだ」
泣きじゃくる少女に仲間達は泣かしたとウモンを責める。

――突如少女の持っていたカゴから鳴き声が聞こえる。
少女がカゴを開けると、中には赤ん坊が入っていた。
「あ 赤ん…坊?なんで?」
『弟ですっ!!』
『わかってるって!誰も嬢ちゃんの産んだ子だなんて思わねえって!』

…ともあれ、ウモン達は避難してきた民間人を集め、落ち着かせようとしていた。
「この町から逃げ遅れた民間人はこれで全部ですね? 大丈夫です、心配いりません
 例え一人であろうと、地球に住む人々の命は必ずお守りすます!
 その為に我らエリート部隊“ティターンズ”が組織されたのです!
 安心して我々の指示に従って下さい」
…それを聞いた仲間達はよくもまぁ立て板に水のようにすらすら出るな、と小声で言う。
少女はそれを見て怪しむが、ウモンは作戦会議を始めなんとか誤魔化す。

正直、状況は思わしくない。町は6機のMSに包囲され、港まで抜けるのは困難だった。
「“エゥーゴ”が略奪をするなんて…」
「戦場が拡大すると、不純物も混じるのさ それが戦争でね」
その時、偵察していた後輩が声をかける。
「しかも… まずいですよ、ウモン先輩 相手側に“こうもり(バットマン)”がいます!」
「なんだって? あんの最低のこうもり野郎!」

バットマン――… それは陣営をコロコロ替える、兵士の間では有名な集団だった。
「“負ける方には絶対つかない伝説の傭兵”ってさ!」
…と、いう事は…この戦争はティターンズの負けだ!
不安になった仲間達はウモンに詰め寄るが、こちらの戦力はジムが1台きりだった。

49 :粗筋川裕一 3/7:2014/01/31(金) 22:05:44.49 ID:mOR+eBPV
その後、少女は一人でノートPCを見ながらミルクの温度を確かめていた。
そこへ軍の備品の粉ミルクを持ってウモンがやってきた。
「あ ありがとう …さっきはごめんなさい…おじさん」
おじさんと呼ばれショックを受けるウモン、気づかずそのまま話を続ける少女。
「とっさに… 私達を助けるためについた嘘だってわかってました
 でも、あ あんまり こ 怖かった…から」
「いいって!苦労してんだろうしよ …はぐれた両親をさがしているのか」
少女はうなずき、次第に涙ぐんでくる。
「父さん…が お前は… お前達は、おれが絶対守るからって! …そう言ってたのに…
 戦争が始まったら… 私達を置いて、どこかへ行っちゃって!」
「まあ、父ちゃんには父ちゃんのやむにやまれぬ事情もあったかもしれねえしよ」

ふと、ウモンはノートPCを見て何か書いていたのかと覗き込もうとする。
すると少女は素早くノートPCをひったくり、真っ赤になって説明した。
「ど 童話を書くんです 作家になるのが夢なんです
 でもまだ誰かに見せられるようなものじゃ… でも、いつかはやります!きっと…
 お話は…いいですよね 貧困も…戦争も無い世界だって書けて
 だから…いつかきっと 世界中を私の書いたお話でいっぱいにしたら、
 世界がお話みたいになって みんな…幸せに暮らせるかもしれないって… そう思える…から」
――その言葉にウモンはときめき、心配すんなと勇気づける。
「例えこの戦争はティターンズの負けでも、この戦いは勝つ!
 父ちゃんの代わりにおれが守ってやる、約束だ!」
「うん ありがとう、おじさん」
「おじさんはやめて!」


その後、仲間の元へ戻ったウモンは、仲間達にあの娘と結婚すると言いだした。
「何考えてんだオマエ あの娘、上に見たって14くらいだぞ?そーゆーシュミだっけ?」
「ばかやろう!そんなんじゃねえ だけど…なんか健気じゃねえか!
 ほっとけねえじゃねえか!」
仲間はウモンの目を開くと、まさに文字通り…いや、絵通り恋は盲目になっていた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68564.jpg

50 :粗筋川裕一 4/7:2014/01/31(金) 22:06:16.51 ID:mOR+eBPV
「男22歳、もてない歴が長いとこれだ! あーやだやだ!」
『人は成長すんだよ!5年もあればボインボインなんだよ!ざまーみろ!
 オレはこの恋必ず成就させる!」

――そんな事よりも、だ。(Σ(;゚д゚) そんなこと…! ←ウモン)
無線を傍受した仲間が状況を告げだした。
どうやら敵はウモンのデマである毒ガスの存在を信じているようだ。
「“手に入れればいい商品になる、必ず奪い取れ”だそうです」
『ばかやろ〜!結局お前のせいで話がややこしくなっちまったじゃねえか!
 逃げづらくなっちまったじゃねえか!!』
ウモンをタコ殴りにする仲間達  ……だったが、その時ウモンに名案が閃いのだった!チロリロリン


翌朝、おどろおどろしいBGMをバックに、“毒ガス”とデカデカと書いたタンクを抱えて歩くジム。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68565.jpg
それを見たバットマンのリーダーは、敵が予想外の手で来たので躊躇していた。
「う 撃ちますか?」
「待て! 商品に傷がつく! い、いや それに…ガスが漏れたら…うう」

一方、少女は不安になり、無線でジムを操縦しているウモンに呼びかける。
「ウ ウモンさん!ウモンさん!大丈夫でしょうか? 本当にこれで脱出できるんですか?」
《安心しな!嬢ちゃん 人間ってのは怖がりで、ビビりな生き物なのさ
 本物かもしれねえ毒ガスに弾ぶちこめる奴なんぞいやしねえ!
 100%こいつがニセモノだってばれねえ限りは安全だっ!
 大丈夫!おれはハッタリ(これ)でしくじった事は一度もねえ!》

…ジムに守られた民間人は、港まで目と鼻の先までやってきた。
それを見たハイザック隊は何もできない事に歯噛みする。
「ふう… これでなんとか」

51 :粗筋川裕一 5/7:2014/01/31(金) 22:06:48.82 ID:mOR+eBPV
――だが、あと一歩の所で作戦は失敗に終わる!クレーンのフックがタンクに引っかかったのだ!
『し しまったぁ!みんな!死んだふりをしろっ! いや…走れ〜〜っ!!』
ウモンが叫ぶと同時に、一杯喰わされた怒りに燃えるハイザック隊の一斉射撃が始まる!
『よくもふざけたまねをしてくれたなーっ!!』
『ウモンさん!』
《逃げろ!約束しただろう!おれは…負けやしねー!!》
ジムはタンクを投げつけるが、マシンガンの前には無意味だった。
タンクはあっさり破壊され、集中砲火を受けるジム!
火花が散るコクピット内で覚悟を決めるウモン。
(だめか! もう…だめなのか!?)

――と、その時何者かの攻撃により、何体かのハイザックが破壊されていく?!
見上げると、そこには…戦闘機? 両者の間に割って入ったのは…Zガンダム!?(実は1/2Z)
「エゥーゴの噂のZガンダム…か?」
《ま 待て!どういう事だ、間違ってるぞ!おれ達もエゥーゴなんだ!攻撃するなら向こう…》
《エゥーゴは略奪を禁止している!
 もし君達がエゥーゴの名をかたるだけの盗賊なら排除する!
 また、エゥーゴならば軍法会議にかけるが… どうする?》
1/2Zから聞こえてきた声に聞き覚えがあるようなそぶりを見せる少女。
『やっちまえええぇぇ!!』
逆ギレしたバットマン達は攻撃を仕掛けるが、1/2Zの敵ではなかった。

ハイザック隊はとっとと逃げ出し、1/2Zの強さに驚愕するウモン。
「おおおお! つ、強い!奴だ!乗ってるのは奴にちげえねえ」
「パイロットを知ってるんですか!?ウモンさん!」
「肩に輝くαのマーク! そうとも!彼こそは一年戦争のエースパイロット!
 アムロ・レイ大尉に違いないっ!! NT仲間で親友のこのおれを助けに来たのだ!」
「アムロ…レイ… じゃあ…違う…」ウモンの答えに落胆する少女。
「アムロ・レイ!ありがとー!ありがとー!」
アムロだと思って1/2Zに手を振るウモン、釣られて1/2Zも訳わからず手を振りかえす。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68566.jpg

52 :粗筋川裕一 6/7:2014/01/31(金) 22:07:22.36 ID:OY/FKZx6
「しかし本当にいいタイミングだったな」
「タネを明かせば、昨日のうちにエゥーゴの方に情報を流しておいたんですよ
 カタリがいるって 連中、はなから怪しかったですから…」
事件は解決し、飛び立つ1/2Zを見上げる少女だった。


民間人はウモン達に礼を言い、船へと乗りこんでゆく。
「結局…たいして役には立てなかったな へへ、これじゃただのホラ吹きおじさんだ
 でもよ、おれは… ただホラ吹いてる訳じゃないぜ
 おれは“現実”の上に“お話”を書いてるのさ
 いつか… 世界があんたの言うみたいに… 物語になればいいって思ってよ」
…だが、ウモンを見守っていた少女はウモンの側から離れなかった。
「? どうした、行くんじゃないのか?」
「うん、でも… その前にどうしても伝えたい事があって…」
――これは…まさか、 告 白 ? そうウモンが思ったが――――…

「ご… ごめんなさい! 今までウソをついていましたっ!」
 私… 今年で、にっにっ 2 2 歳 です」
・・・・・・・なんとタメ年だった!
さらに追い打ちをかけるかのように、あの赤ん坊は当然、 息 子 だったのだ!!
衝撃の事実に激しいショックを受けるウモン!
「そ それじゃあ? 行方不明の両親を…探してるってのも?」
「はい! 探してるのはこの子の父親…
 両親の認めてくれない…戦争に行ってしまった彼を…
 追いかける為家を飛び出してきたのですが…
 み みんな あんまり私を子供と間違えるし… その方が都合がいい事も多かったので…
 利用してました… すみません!」
「は・は・は そりゃ…賢明なご処置で いいって…
 童話を書きたいってのは… 世界を物語でいっぱいにしたいってのは本気なんだろう?
 そこさえ本当ならいいじゃねえかっ…」
少女… いや、女性ははいと答えにっこりとほほ笑んだ。

53 :粗筋川裕一 7/7:2014/01/31(金) 22:07:54.37 ID:OY/FKZx6
やがて出港の汽笛が鳴る。いよいよ別れの時だ。
「そーいや名前聞いてなかったなー 嬢ちゃーん!」
「シシリアよ… シシリア・マディン! 未来の大作家なんだから!覚えておいてっ!」

ウモンの仲間達はこれからどうするか相談していた。
結局エリート部隊もうまみはなかったし…これからどうしようか?
「あ、そういえばウモン
 おれ達、連邦の制服を勝手に黒く染めてただけなの あの娘にちゃんと明かしたか?
「へっへっ どうだったかな? まあいいだろう どうって… ことのねえ話さ」

     そう、おそらくは歴史の隅にはさまった、あまり意味のない物語である

                                                <番外編・終>

54 :マロン名無しさん:2014/01/31(金) 22:18:00.61 ID:???
ちょwww
前回の最後のほうのカットでなんとなく想像ついてたけど
やっぱこのオチかよエドガー嫁
けど見かけがロリなだけで年齢はエドガーと同じだしな大丈夫やろ
それよりもこの子がロリソンさんの祖父だとすると
ロリソンさんUC107年前後の生まれとしてこの子も20歳くらいでパパか
宇宙世紀は結婚も子供できるのも早いなあ

55 :マロン名無しさん:2014/01/31(金) 22:36:02.97 ID:???
・・・・・・・(;゚д゚)   見た目ロリすぎだろwww
「犯罪だ」って言われるくらいだわwww

そして若い頃のウモンまたキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
ティターンズカラーのジムってなんかよさそうだ。
今度プラモ作って塗ってみるか

56 :マロン名無しさん:2014/01/31(金) 22:41:55.50 ID:???
そりゃあ明日をも知れぬ戦乱の世ですけ

57 :マロン名無しさん:2014/01/31(金) 23:51:17.93 ID:???
ウモンがティターンズってちょっとガッカリしかけたけどそういうことかw

58 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 01:16:15.31 ID:???
>>54
シシリアの実家であるマディン家は名家らしいので、遺伝(笑)が影響しなければ、アラン・マディンの相手は困らないだろうよ

ウモンはいつもこんな感じで、勘違いしたまま惚れると女性からカミングアウトされてフラれる人生だったのかな?

59 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 01:47:02.96 ID:???
ウモン本当にいいキャラしてるなーw

60 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 01:49:26.02 ID:sSl/UvG/
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。
天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。天然パーマ男死ね。バケモン。気色悪すぎ。

61 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 03:00:46.75 ID:???
ウモンは果たしてクロスボーンの時代までずっと童貞だったのか

62 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 03:19:46.85 ID:???
そういや本当にいたな40mのガンダムw
相変わらずこういうネタ拾ってくるのがうまいw

63 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 09:21:50.32 ID:???
>>56
マフディー動乱〜バビロニア紛争の間は概ね落ち着いてるやろ
とか言ってたら今後スキマストーリーが作られるかもしれんなw
>>58-59
昔さ、ニュータイプって、モビルスーツに関してはスペシャリストがいたよな。
そういうのって大概個人的には不幸だったんだよな。

64 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 09:39:27.48 ID:???
長谷川先生は設定うまく生かしたり、つじつま合わせるのホント上手いよねw

65 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 09:40:23.32 ID:???
…と、書いてて思ったが、エドガーにしろバットマンにしろ、
自分の所属軍をホイホイ寝返るのって普通信用されないんじゃね?

66 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 09:47:53.75 ID:???
傭兵はともかくエドガーはエマと立場一緒だし

67 :マロン名無しさん:2014/02/01(土) 10:12:32.95 ID:???
ティターンズに愛想が尽きて、だっけ?
それは分かるんだが、実際だったら信用されないんじゃないかな、と。

ところで結局エドガーとシシリアは再会できたのかできなかったのか不明だな。
ウモンがハーフZに手ふった所でハーフZはこっちを見てるが、
その後ろのシシリアはウモンの仲間のせいで見えなかったみたいだし。

68 :粗筋川裕一 1/7:2014/02/03(月) 22:01:12.76 ID:yjAmR4s9
  <鋼鉄の7人 第1話:そして今宵 エウロペはゼウスのもとより降る>


     木星(ジュピター)―― この神(ゼウス)の名を持つ世界の住人が――
     地球に攻撃を仕掛けてきたのはもう3年も前のことだ…

     だけど―― それですべてが終わりじゃなかった
     奴らは今も虎視眈々と地球を狙い続けていたんだ

     ………そして―― 宇宙世紀0136…


冒頭、味方であるはずの木星軍の襲撃を受け、大破寸前の宇宙船。
《エウロペ様!早く!あなた様だけでも…脱…出――》
エウロペと呼ばれた女性兵士がディオナで脱出した直後、宇宙船は大爆発を起こす!
「ジークドゥガチ!ジークジュピター!」
木星軍はそう叫びながらディオナを捕らえ、コクピットを握り潰そうとする!
「木星に仇なす者に裁きの雷をっ…!」
(死ねない!こんな所で死ぬ訳には… この事を…誰かに伝えなければ…!)
MSが動けないのでやむなくエウロペは脱出するが無謀な事だった。
(誰でもいい!誰か…助けて! 誰か!)

ふと、エウロペは目の前にドクロマークがあるのに気付いた。
――よく見ると、いつの間にかスカルハートが接近していたのだ!
「クロスボーン… ガンダム!」

突如現れたクロスボーンガンダムにパニックになる木星軍。なぜこんな所に現れる!?
『なぜ木星の邪魔をする!?スカルハート!』
次々と僚機を戦闘不能に追い込むスカルハートに飛びかかる指揮官機。
「…知らねえよ!お前らの心がけが悪いんだろ! それに濡れ衣だからな!
 今回はお前らの方が…… おれ達の仕事場(テリトリー)に割り込んできたんだからな」
指揮官機の頭部を蹴り飛ばし、エウロペを追ってきた木星軍は撤退した。

69 :粗筋川裕一 2/7:2014/02/03(月) 22:01:45.80 ID:yjAmR4s9
しばし様子を見、考えるトビア。
「さてと… 残党の小競り合いって感じでもなかったが…」
その後、トビアはハッチを開けエウロペを救助する。
「どこのどなたかは知りませんけど、ケガはありませんでしたか?」
「子供?」
「子供はひどいなぁ あ、これでも今年で18 トビア・アロナクスです」
トビアは母船から通信を受け、戦闘が終わった事を伝えた。
「“ブラックロー運送”っていう小さな輸送会社をやってるんですよ
 もっとも、最近の仕事はもっぱら宇宙のゴミ(デブリ)拾いばっかりですけどね」


その後、船内に戻ったトビアはヘルメットを脱いだエウロペの美貌さに一瞬見とれる。
『こりゃ!トビア!お前またマントを無駄にして!もう補給パーツがないんだとあれ程…!』
ウモンのお説教を後回しにし、トビアはエウロペを向こうへと押しやった。

ふと、遠心力ブロックに足を踏み入れた途端エウロペは倒れこんでしまう。
木星人はほぼ無重力で暮らしているから、重力に慣れていないのだ。
トビアはエウロペに肩を貸し、なぜ追われていたのか事情を聴こうとする。
「何か事情があるなら、えーと…力になれるかも」
「ああ…そうだな、だが… そういう…貴様らは何者だ?」
エウロペは隠し持った銃を抜くと、トビアの背中に突きつけた!
トビアは相変わらず表向きの運送業の事を言うが、当然相手にされない。
「木星の者がドクロのガンダムを見間違えると思うか!?
 貴様ら…クロスボーン・バンガードなのか?木星の敵!
 その生き残りか?まだ活動していたのか?」
「…まぁごまかしきれるとも思ってなかったけど… だとしても、あなたはどうなんです?
 木星軍に追われていたあんたは奴らの敵じゃないんですか?」
「“木星(むこう)”は裏切り者と…思っているだろう?
 だけど…貴様らが我らの“テテニス姫を殺した”クロスボーン・バンガードなら!」

70 :粗筋川裕一 3/7:2014/02/03(月) 22:02:17.95 ID:yjAmR4s9
――ちょ、どういう事だ?!向こうではそういう事になっているのか!?
「私にとっては貴様らも仇だ!」
エウロペが引き金を引こうとした瞬間、現場に何も知らないベルナデットが顔を出す。
「お帰りなさーい 夕ご飯できてるわ・・・・・よ?」
そこで互いの顔を見たエウロペとベルナデットは固まってしまう。
「テ…テニス? テテニス?姫様?」
「エ…エウロペ?なんでここに?」
「生きて…生きておられた?の?」
ベルナデットは再会を喜びエウロペの手を握る。
「こっちはいい所よ!また一緒に…」
「なんで… なんで生きておられたのなら木星へお戻りになられなかったのです!姫!
 あなた様さえいれば!こんな事にはならなかった! させなかったものを、私は…!』

その隙を突いてトビアはエウロペを蹴り上げ、銃を叩き落とす。
その反動でエウロペは吹き飛ばされ、通路の壁に激突し気絶してしまった。
『エウロペ!エウロペ!しっかりして! しっかりして、 母 様 っ!!』
・・・・・・・・え?( ゚д゚) 母様ぁ!!??


その後、トビアは手当を受けながらトゥインクの集めた情報を聞く。
エウロペはドゥガチの後妻で、彼女はベルナデットの「義母」だというのだ。
(なお、さっきの蹴りはヨナに習った拳法だった)
……ちなみにヨナやウモンが下世話な事を言っているがそこはスルーで。
「うひひひ おヨメに行ったのいくつかにゃ〜〜〜 それにしても若いのォ〜〜 22?23?」
「それで今彼女は?」


一方、件のエウロペはと言うと全裸になりベルナデットのボディチェックを受けていた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68705.jpg
ベルナデットはエウロペの裸を見て少し恥ずかしそうに検査を続ける。
「一緒にお風呂に入った事もあるだろう?気にする程の事もあるまい」

71 :粗筋川裕一 4/7:2014/02/03(月) 22:02:50.57 ID:yjAmR4s9
ぽつりぽつりとベルナデットは話す。今なら彼女が好きで父に嫁いだ訳じゃないのも分かる気がした。
「いいさ… だがそう思ってくれるなら、どうしてお前がここにいるのかは
 母にはちゃんと説明してほしいな」
――ベルナデットは過去のいきさつを話し始めた。


「木星では―― お前はMAで襲撃したおりに撃墜されたと教えられていた」
「それも違います…トビアが助けてくれたもの」
それを聞いたエウロペは察する。きっと娘はトビアと言う少年に惚れたからだろう、と。

そしてラウンジでは、ヨナおねーさんがトビア君にベルナデットとの進展度を訪ねていた。
「いやー、あんたお母さんの存在すら聞かされてなかったみたいだし…
 お姉さん、心配かなーって…」
「ベルナデットって、なんかこう“手ぇ出しちゃダメ”ってオーラ出てるもんねぇ…
 苦労するよ、きっと男であの子…」
すぐそばにいたオンモ艦長までそんな事言う始末。
「失礼な事言わんで下さい、これだってぼくらはもう3年もつきあってるんですよ!
 この前だって、ちゃんとキッ……キッ…
 キスしちゃいそ――なシチュエーションに… いや、しません、してませんけどね!」
耳年増なトゥインクまで現れ、奥手な事がバレたトビア君であった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68706.jpg


そして再び場面はベルナデットとエウロペへと戻り、エウロペは自らの目的を話す。
「テテニス…私は…な 放たれれば再び木星に災いをもたらす…
 そんな情報を地球圏に伝えに来たのだ
 相手は誰でもよいと思っていたが―― 海賊軍なら…ふさわしいか――
 だが… どうして木星圏へ戻らなかった?テテニス?」
ベルナデットがその言葉を聞いた直後、所属不明機接近の艦内に警報が鳴り響いた。
「…厄介な人を拾っちゃったみたいだ…な 出撃…します」
トビアはため息をつくと、仲間と共に出撃した。
「木星は… あれから何も変わっていないぞ、テテニス」

72 :粗筋川裕一 5/6:2014/02/03(月) 22:03:32.77 ID:MZoq7x/a
そして正体不明機を目視で確認するトビア達。あれは…さっきと同じ連中?!
それも修理すらされていない!一体何のつもりなのか!?
「ジークドゥガチ!ジークジュピター! 我が命は木星の為に!」

「…上への絶対的な服従、貧困、そして相も変らぬ命の軽視…
 地球から最短の時でさえ6億km… 人類の最も遠い生活圏
 地球ではほぼ意味をなさぬ“距離”という隔たりは―― まだあそこで生きている
 連邦の査察など入っても意味など成さぬ!あそこは…別の世界なのだ」
――エウロペの言葉を裏付けるかのように、木星軍MSは爆弾を抱えて特攻してくる!

「どうせ我らは失敗した、生きては帰れぬ!生かしておいてはもらえぬ!
 ならば死ね!自ら死を選べ!死して光明を挙げよぉぉっ!!』
命を粗末にする連中にトビアは怒り、MSの四肢を次々と切り落としてゆく。
――直後、切られたアラナは自爆した!

「せめて…お前がいれば、テテニス…
 ――お前はドゥガチの子として生まれただけで。ただの娘だ
 だがその肩書きだけでもあれば奴らを…止められた―― 止められたかもしれぬと思うと…
 ――すまん…未練なのだ… 覚悟は決めてきたつもりなのにな」

一方、至近距離で自爆に巻き込まれたスカルハートはなんとか無事だった。
だが、全身をアラナに抱き着かれ身動きが取れなかった。
(そうだ!押さえつけておけ!一撃でいい!母艦とガンダムは俺が落とす!)
『俺と共に死ねえぇっ!スカルハート!!』
指揮官機はスカルハートもろとも母艦と自爆しようと迫る!
「この先どれ程の木星人の命が失われようと。その号は全て私が背負うと…」

「てめえらっ!ふざ…けるなよ…  ふ ざ け るな ぁ ぁっ !! 』
スカルハートはアラナを振りほどき、ザンバスターで向かってくる指揮官機に狙いを定める。
オンモは間に合わないから撃てと命じるが… スカルハートはビームザンバーに持ちかえた。
「好きじゃないんだ!そういうの!」
スカルハートは指揮官機に突進、すれ違いざまに爆弾だけを切り落とした!

73 :粗筋川裕一 6/6:2014/02/03(月) 22:04:10.30 ID:MZoq7x/a
…ようやくひと段落つき、帰還するとへなへなと腰を下ろすトビア。
「ふい〜…おっかなかったぁ…」
トビアの無茶ぶりに飽きれるヨナ、スカルハートの悲惨な姿に嘆くウモン。
そんなトビアの前にエウロペがやってきた。
「…木星の兵士を…助けたのか?」
「…できる時だけだ、いつもじゃない」
「そうか… ――力になってもらうぞ、海賊――
 クラックス・ドゥガチの計画は―― まだ生きているから」
聞き捨てならない言葉にトビアの顔色が変わる。
「彼は―― 自分の寿命が残り少ないのを知っていた…焦っていた
 自らが用意した地球侵攻作戦の最終兵器の完成を待たずに行動を開始した――
 だが…その計画は―― 彼の死後も勝手に動き続けている…」
「それは…一体?」

「“神(ゼウス)の雷”計画
 木星からのコロニー・レーザーによる超・長距離射撃… 地球への―― 直接攻撃だ!」
――その計画を聞いたトビアの顔色が変わった。               <続く>

74 :マロン名無しさん:2014/02/03(月) 23:18:26.70 ID:???
おお!クロスボーンガンダムの続編きた!
これがどっかで見た「クロスボーンガンダムの完結編」か?

75 :マロン名無しさん:2014/02/03(月) 23:43:29.66 ID:???
Zガンダムエースでの連載が終わってから3ヶ月経つけど、あのエドガーの物語は鋼鉄の7人の連載に併せて単行本にならんのだろうか?

エウロペ……
木星の衛星・エウロパの名前の由来であるギリシャ神話の姫の名前だな
大人の女のぬうどは、久し振りに見た様な

アラナの左肩のパーツがビームサーベルだったのに驚き
ビームシールドだと思っていたが、あれを張るだけのエネルギーの余裕は無いのかな?

76 :マロン名無しさん:2014/02/03(月) 23:49:55.92 ID:???
木星から直接攻撃とはまたぶっ飛んだことを。

77 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:5) :2014/02/04(火) 00:36:41.17 ID:???
「ぼくの名はエイジ、地球は狙われている」

78 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 08:47:43.16 ID:???
ん?なんでウモン整備兵みたいなこといってんの?
トゥインク昔はトビアよりもピュアぽかったのに3年ほどでずいぶんスレたなあ

79 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 09:11:33.73 ID:???
続編かぁ。かつて『少年と少女の記録は残されていない――』で〆られた時は彼らは
もう二度と表には現れないと思っていたものだが。
ちょっとした外伝じゃなくて本格的な続きっぽいからトビアたちが死ななきゃいいけど。

80 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 10:37:08.48 ID:???
あ、そうか。
続編は嬉しいが最悪トビアが死ぬ事もあり得るのか・・・

81 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 20:40:45.23 ID:???
    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \“神(ゼウス)の雷”計画
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   >
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠木星からのコロニー・レーザーによる超・長距離射撃
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠地球への――直接攻撃だ!
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))←エウロペ
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /

 ナ ナンダッテー!!
 Ω ΩΩ
 ↑左からヨナ、トビア、ジェラド

82 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 22:19:20.32 ID:???
ドゥガチが倒れてもまだ帝国はそれなりの形を保ってるんか
よっぽど統帥力のあるやつがいるんやな

ドゥガチは木星戦役であれほどの醜態、というかある種の裏切り行為を見せたのにまだ信奉してるやついるみたいだし

83 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 22:31:58.81 ID:???
>>78
・人手不足
・老齢の為パイロット引退して整備兵に回った
・・・・どっちでも別に違和感ないな

84 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 22:38:26.69 ID:???
>>78
アマクサ戦の傷が深かったんじゃないかな

85 :マロン名無しさん:2014/02/04(火) 22:42:40.80 ID:???
>>82
いつの間にか「地球を獲る」ではなく「地球を潰す」になってしまってるよな帝国の目的が。
元々地球を獲って住むことに魅かれて従ってた者が多くて
だからドゥガチが最後に本音を出したことでむしろ離反するのが出てくるように思えるけど…
情報統制かなんかで隠してて
「ドゥガチ閣下は志半ばにして連邦にしいされた、もはや鉄槌を下すのみ」みたくアジテートされてるんだろうか?

86 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 02:21:07.74 ID:???
今回のエウロペさんはどんな立ち位置の人なんだろうな。
なんか主流派から逃げてきたっぽい感じだったが。
レジスタンスとかもいたはずだし総統倒れたせいで内乱状態だったり?

87 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 06:37:30.59 ID:???
内乱状態なんだろうね、あれが芝居じゃなければそれが一番妥当かと。
で、上でも言われてるようにレイズナーのエイジのように、必死に地球に伝えようとした、と。

>>84
あ、傷が深かったってのもあったか

88 :粗筋川裕一 1/6:2014/02/05(水) 20:59:29.52 ID:sbGsejNq
  <第2話:月に鳥が舞った>


「木星から―― コロニー・レーザーで地球を直接攻撃?する??だって?」
――その話を聞いたウモンは突如笑いだし…そして怒る。
「ふひ… ふひゃひゃひゃ!バカを言うな!木星と地球がどれ位離れていると思ってるんじゃ!
 そんな宇宙のかなたからレーザーが届く訳ねえだろ…!』
…一見届きそうもないが…実は 届 く のだ!

「宇宙は―― 宇宙には“何もないんだ”、真空!
 威力はどれ程距離があろうと落ちはしない!防ぎようが…ないぞ!
 人間が小惑星帯と読んでいる空間だって、実際にはほとんど小さな石が
 月と地球より遠い感覚で浮いているにすぎない!隙間だらけなんだ!
 この広さの中じゃ、コロニー・レーザーと言っても針と同じだ!」

「そう―― そして宇宙から見れば、その針の先程もないレーザーは
 難なく6億kmを横切り、直径6kmの荒ぶる光の柱となって地球を直に襲う!
 まずは連邦の首都を―― そしてその後は2時間おきに地球の自転に伴って次々と違う場所へ
 計画通りなら、砲身が完全に溶けるまでに12回…
 さすがにそれで人類の全てが滅んだりはすまい?
 だが… 都市機能のマヒと高熱ビームによる環境破壊から起こる二次被害の規模は想像もつかん!」
その話を聞いたトビアは青ざめ、至急オンモに報告しようとするが… ウモンは無駄だと止めた。
「話がわしらのスケールを越えちょる!
 わしらとて貴族主義者達をバックにしていた頃ほど力はないんじゃぞ!
 戦うなんて無謀すぎる!連邦にでも任せておけばいいんじゃ!」
「地球が滅茶苦茶にされるかもしれないっていうのに、無視はできません!
 できる…だけの事はやらなけりゃ」
…ふと、トビアはこの計画実行がいつなのか問うと……

「作戦発動時刻までは…あと350時間と24分―― 地球の暦にして… およそ2週間と半日後だ」

89 :粗筋川裕一 2/6:2014/02/05(水) 21:00:03.80 ID:sbGsejNq
――さらに驚愕の事実を突きつけられ、愕然となるトビア達。
「2週?間後?だって? そ…そんな…馬鹿な!それじゃ―― それじゃ間に合わない!!
 地球から木星へ行くには… 一番早い時だって3か月以上はかかるんだぞ!
 どんな事をしても地球から―― 2週間で木星へ行く事なんでできない!できないんだぞ!!』
「――そうなるか…な… やはり…」
それを聞いていたジェラドいきり立ち、はなぜ今頃とエウロペへと掴みかかる!
「――では、知らぬままの方がよかったというのか?
 なんと言われようと、このタイミングでしか… 木星帝国の目を逃れて脱出する事ができなかったのだ!
 多くの同志の犠牲を払っても…なお、な
 だから―― 考えろ…いや!考えてくれ!何か方法が無いか!
 例え万に一つでもと可能性を信じて、私は―― ここまでたどり着いたのだから!」


…その後、トビアは自室で時間に追われながら必死に考えていた。
海賊軍の問題は2つ。圧倒的な戦力不足と、2週間以内に木星圏へ辿りつく方法が無い事。
一番早く行けるかつての母艦、マザー・バンガードなら…
あの船に装備されていた「ミノフスキー・ドライブ・ユニット」なら…。でももう大破して存在しない。
(先進技術だった“光の帆”は、マザー・バンガードの他の同型艦にすら装備されてなかった…
 世界にたった一つしかない…船だった…
 もしあれが完全な機能で残っていれば、なんとかなったかも…)
…しかし無い物ねだりしても仕方ない。せめてあの“光の帆”があれば…!

――いや… あ る !船ではないが、ある!
思い立ったトビアはブリッジへと急ぐと、すでにオンモ達がストークと通信をつないでいた。
さすがのストークも、これにはパニック状態の様だった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68759.jpg
そこでトビアはオンモに意見する。月のサナリィへ向かおう、と。
「思い出したんですよ!あそこの工場で“光の帆”は今も研究中だったじゃないですか!
 あれが使えれば!」
その言葉にオンモも一瞬同意するが思いとどまる。あれは確か船じゃなかったはず。

90 :粗筋川裕一 3/6:2014/02/05(水) 21:00:38.06 ID:sbGsejNq
「でも“光の帆”を使う事でしか木星へ辿りつく方法がないなら…
 あれが… “F99”が最後の希望かもしれない!
 時間が惜しい!今考えてる事が可能かどうか、計算してみます」
ちなみにこの時オンモはすでに艦の針路をサナリィへ向けていた。どのみち補給も必要だし。
「結局、あたしらがあてにして泣きつく先はあそこっきゃないって訳さ
 また向こうにゃ“疫病神”って煙たがれるだろうがね」


そして総員着陸準備が進む中、ベルナデットが心配そうに部屋から出てきた。
「今日は工場へ行くだけ、何ってこたないさ …どうした?元気ないな、ベルナデット」
「うん、大丈夫! ……トビア、あの…」
ベルナデットは一瞬何かを考えたが… 結局、なんでもない、と言うのをやめてしまった。
とりあえず、トビアはエウロペを証人として一緒にサナリィへ来てもらう事にした。

通路を進む中、エウロペは自分の行動は「木星圏を思っての事」だと宣言する。
この「神の雷」計画は、木星圏の存続を願うならやってはいけない事だ、と。


 ―サナリィ 第2月面開発実験所―
「――“あれ”か!」
「そうです、あれです…!あれがF99…“光の帆”
 ――いや!“光の翼”を持つ“船ではなく…モビルスーツ”!新型の実験機!
 そしておそらくは、今唯一―― 木星まで行ける―― 翼です」
トビア達の目の前を飛ぶのは、3機の試験機F99…通称「レコードブレイカー」だった!


そして入港早々、責任者であるオーティスに疫病神と罵られるトビア達。
「貴様らに売るようなパーツは…ネジ1個だってありはせんのじゃ――っ!」
激高してスパナを投げつけるオーティスを秘書がなだめる。やれやれだ。
トビアはエウロペに海賊軍とサナリィの関係を離すと、オーティスはうなだれ語りだす。
「聞いて下さいよ、お嬢さん… 我らMSを作る者にとって、実践データは何より重要な訳じゃ
 そら、戦場が遠い木星と聞けば、多少非合法でも手ぇ貸しますわな…」

91 :粗筋川裕一 4/6:2014/02/05(水) 21:01:10.29 ID:sbGsejNq
…木星の人と知らずンな事言って、エウロペさんご立腹。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68760.jpg
「――だけど、戦火が地球圏に飛び火したおかげでF97(クロスボーンガンダム)を
 連邦に売る訳にはいかなくなっちまったっスヨォ! 海賊に…手ぇ貸したのがバレるから…!
 あんだけ投資したのに…全然赤字… じゃが…わしらは不死鳥のようによみがえった
 F99 RBは戦艦に積んであったミノフスキー・ドライブのダウンサイジングに成功!
 MS単体のスピードを限界まで突き詰めた! 自分で言うのもなんじゃが、とてつもない傑作機!!
 ……それを……黒字の希望を… いきなり寄こせってか――っ!! このドロボウ猫っ!!』
オーティスはトビアの肩を掴みがっくんがっくん揺さぶる!
…とりあえずトビアはすごい性能だとゴマをすり… ん、そういえばガンダム顔じゃないぞ?
「ま、連邦に見せる時は…ツノつけて、なんとかガンダムつーて売るけどな!」
こっそりとトビアに耳打ちするオーティス。いい性格してやがるw
――ともかく、オンモは貸すのか貸さないのか問いただすと、オーティスは大きくため息をつく。
大体の状況を前もって知らせておいたのと、サナリィの元アイドルの頼みを聞いてやりたいが…
まずは現場の意見を聞いてみる事にした。

そして向こうから老人とパイロット3人がやってきた。
「パイロットスーツで失礼しますよ、私達がF99のテストパイロットチーム…」
そう言って挨拶してくる巨漢のドレック、褐色のユリシーズ、バンダナのヨン。
「そして私が教官のミノル・スズキです、よろしく」


その後トビア達、オーティス達とミノルは席につく。
「君達が一番F99の性能について詳しいはずだ、まずはこの計画が実現可能かどうか見てくれ」
オーティスから渡された計画書に目を通すと、F99に食料・水・エネルギーパックを持たせて
単独で木星まで移動するという内容だった。
ヨン達から見れば、MSは戦艦よりも軽量な為、物資を絞り込めば行けるだろうと考える。
秘書も再計算し、約150時間(一週間)あれば可能だと見積もる。
…ただ問題は、その一週間を狭いコクピットの中でたった一人で過ごす事だ。
「それだけのストレスに耐えて戦闘が可能かね?」

92 :粗筋川裕一 5/6:2014/02/05(水) 21:01:46.72 ID:ECHGnbJj
「その位は覚悟の上です!」
「そして―― 現存する3機のF99で木星のコロニーレーザーを発射不可能にすると?」
だが、トビアの覚悟もミノルは計画書を放り投げ、一言だめだと言いきってしまう。
『なぜです!他に方法が無いんです!いざとなったら命を懸けたってやり遂げて見せます!
 ぼくらにF99をください!!』
「命がけは前提だ!軽々しく口にしないでくれたまえ、トビア君!」

それに――…ドレック達は他人にF99を預ける気はない、と言い切る。
F99に関してはベテランの自分達が代わりに作戦をやる、とまで言い出す始末。
「しかし、木星帝国との戦いなら、ぼくらの方が慣れて…」
そこでミノルが計画に反対する理由を話し出す。その理由は簡単、“これでは勝てないから”だ。

「辿りついただけでは意味はないのだろう?待ち構えているであろう木星軍とどう戦う?
 それに同一の性能のRBではフォーメーションが組みづらい――
 勝つ気なら… 遠方からの支援1、近接援護1、攻撃1のチームが少なくとも2つ!
 それと別に全体の情報を統括する司令塔が1、最低でも 7 機 !優秀な7人のパイロット!
 …だが、それが仮に揃ったとしても… 少なくともきみと木星のお嬢さんは気付いているだろうね?
 この作戦は――… 生存確率は限りなく0に近い! 勝っても…生きては誰も… 帰れぬぞ!」


一方、母艦で留守番していたヨナ達は…… 宇宙空間に“鳥”を見た。
「そんなはずないわよね? ここ…月だもの でも…今のは確かに?鳥?」
――よく見ると、いつの間にか数機の機影が近寄っているではないか!


サナリィにも所属不明機接近の警報が鳴り響く。
襲撃してきたのはおそらく木星軍、白と黒のツートンのMSが数機のアマクサを従えていた!

フリントで出撃準備を急ぐジェラド。
以前のバイオ脳工場は潰したから、おそらくあのアマクサは普通のパイロットだろうと高をくくる。
そしていざフリントに乗りこもうとすると―― 白と黒のツートンの鳥が向かってきた。
鳥型MAはマシンガンを発砲、ヨナ達はパニックになる!

93 :粗筋川裕一 6/6:2014/02/05(水) 21:02:27.50 ID:ECHGnbJj
そしてサナリィでも非常事態に対し、3機のF99が発進した。
《いいか!非常事態だから出撃を許可したが、お前達は実戦経験が無いのだ!
 追い払うだけでいい!深追いするな!訓練通り落ち着いてゆけ!》
ミノルは通信でドレック達に指示を出すが、彼らは大丈夫だと自信たっぷりだった。

F99がアマクサ達と戦闘になる寸前、スカルハートが追い越してゆく。
『だめだ!あなた方の機体は最後の希望なんだ!万が一にでも傷をつける訳には…!
 下がって!ここはぼくが!ぼくがなんとしても!』
「へえ?そうかい?」
――するとF99はすさまじい機動力でアマクサをかくらん、次々と確固撃破してゆく!
その光景を見て思わず呆然と見守るトビア。
「あ あ あ…すごい…!木星のあのMSが次々と…」
その戦闘力を目の当たりにしたトビアは勝てるかもしれないと判断する。

『どうだ、おやじ!自分の教え子達の実力はぁ!ちったぁ見直したか!!』
《油断するな!ヨン!別の奴がいるぞ!!》
ヨン機の後方に迫ってきたのは、先程ジェラド達を襲撃した鳥形MAだった。
――と、その時!この鳥形MAを見たエウロペは青ざめ思わず叫ぶ!
『よせ!やめろっ!手を出すな!そいつには勝てない、そいつは…!!』

『笑わせるな――っ!!』
ヨン機がライフルを向けると同時にMAは変形しながら攻撃をかわす。
ヨンが気付いた時には―――― 巨大な爪でF99はパイロットごとバラバラに切り裂かれた!!

スカルハート、F99の3機の集中攻撃でもかすり傷を負わせられないMA。
MAは変形を終え、月面に着陸する…。
「エウロペさん… こいつを知っている…のか?」
「私の―――― 弟だ! そして“神の雷”計画を指揮する、新総統の“半身”――…
 奴が――… “影のカリスト”だ…!」
「新?総統?」
コクピット内で髪をかきあげ不気味に笑うカリスト、一瞬状況が呑み込めないトビアだった。
                                                 <続く>

94 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 21:20:19.32 ID:???
すでにゲームオーバーっぽい雰囲気
マザーバンガードの後継艦でも開発されてなきゃ無理だな
と思ったらF99…これは光の翼搭載機のプロトタイプみたいなもんかな

95 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 21:43:12.52 ID:???
猶予がたった2週間・・・・だと・・・?時間がなさすぎるだろ!
初代クロスボーンガンダムは全6巻だったけど、
今回は全2〜3巻程度の話になりそうだな

96 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:33:04.97 ID:???
F99キター
Vファンやクロボンアンチに叩かれそうな機体だけど大丈夫か?

97 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:36:07.00 ID:???
なるほどそれで鋼鉄の7人ね。
しかしトビアは確定として残りの面子はどのようになるやら。
3人一組のチームといえばデスゲイルズが3人とも健在のはずだが
バーンズはともかくあと2人が地球に手を貸す理由が無いしなあ。
いやかつての敵と共闘とか燃えるシチュなんだけどね。
とか言ってるうちに貴重なF99が1機失われてしもうた。

98 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:45:41.24 ID:???
ヨナとジェラドかと思ってたけどあの様子じゃあぼーんかそうでなくてもケガやな
ロリソンさんは確実に来るやろ
シーブックは…個人的にはもう平穏に暮らしててほしいけどどうやろな
デスゲイルズはギリとかまた帝国舞い戻ってるんじゃねーの?

99 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:46:55.98 ID:???
出た…長谷川さんの「隙間だらけ」発言!

カリスト……こいつも木星の衛星の名前だ
スカルハートで木星帝国軍残党が出ていたが、沢山のアマクサを見るに、こいつが残党の主魁なんだろう

このF99がスカルハートの機体解説に書いてあった実験機で、大外伝3に書いてあったX4がこれの元ネタなのかな?
スカルハートでフリントも使っていた改良版ザンバスターは、ビームザンバーとしてもちゃんと使えるんだな
銃身が鞘って所なんだろう

100 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:51:21.59 ID:???
オーティスさんというとやはりあの…
サナリィにいたはずだしな
横の人が気になるけどモニカさん?ちょっと若すぎるか…

101 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:55:27.68 ID:???
「影」で「半身」だから「光のカリスト」もいるってことか?

102 :マロン名無しさん:2014/02/05(水) 23:56:51.28 ID:???
F99の3人はいかにもすぐやられそうな雰囲気やな
と思たら早速1人
あの教官が指揮官として加わるだけになりそう

103 :マロン名無しさん:2014/02/06(木) 00:48:54.33 ID:???
F99はこのままカマセで終わるのか1機ぐらいは生き残ってガンダム顔になるのか。
あるいは3機分の残骸からミノフスキードライブユニット1つ作ってX1に装着とか。

104 :マロン名無しさん:2014/02/06(木) 01:21:16.50 ID:???
なるほど、だから「鋼鉄の7人」なのか。
でも同じ7人なら、無印クロボンでイオ攻略戦の時も7人だったが…

それはともかく、メンバーはトビアは主人公だし確定だろう。
エウロペさんも案内役として必要。(戦闘はしないかもしれないが)
あとはバーンズ、シーブックも可能性高いな。シーブックは文字通り「鋼鉄のパイロット」だしw
2・3人は新キャラだろうな。F99パイロットの残り2人だろうか?

105 :マロン名無しさん:2014/02/06(木) 22:10:47.78 ID:???
>>95
秘密基地ブログに全二巻くらいってあったはず

106 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 06:39:56.79 ID:???
そういえばブログできてたんだっけ。全然見てなかったよ

107 :粗筋川裕一 1/5:2014/02/07(金) 22:00:10.14 ID:I9O3vO83
  <第3話:絶望を歌う半“神”>


睨みあうスカルハートと鳥型MS。
「新・総・統…だって? そいつが?…自ら?」
「そうだ!あれが新総統―― 私の―― 弟… その“半身”にして半“神”、影のカリスト
 気を付けろ、トビア!弟が自ら出てくるのは絶対に失敗しないという自信があるからだ
 そして注意しろ!ここに現れた以上―― 奴はF99の事を知っている!
 奴の目的は万に一つでも、“神の雷”計画に仇なす可能性のある物を根こそぎ滅ぼす事だから…」

しばし睨みあう両軍。――ふと、鳥型MSは上…地球を見上げる。
《汚ねぇ星だな…》
そう言うと、鳥型MSは後ろ向きのままあらぬ姿勢で発砲してくる!
「じっとしてろよ!お前らどうせもう―― 終わりだ!」
トビア達は反撃するが、全て攻撃はかわされてしまう。
奴が速いというのもあるが…それだけではなかった。
奇妙な変形システムを駆使し、高速で手足を入れ替えてこちらの攻撃をかわしているのだ!

《どうした?私のコルニグスには傷一つついていないよ》
あざ笑うカリストの挑発に乗ってしまったのか、2機のF99が前に出てしまう!
『いけない!ユリシーズさん、ドレックさん!奴の狙いはあなた方の機体なんだ!誘いに乗っては!』
「残念だが、もう―― それは聞けない」

一方、ミノルも通信で戻れと叫ぶがユリシーズ達は戻らなかった。
ヨンがやられた事により弱気になるドレック、冷静に動けば勝てると叫ぶユリシーズ。
『誇りにかけてでも我らの手でやる!ヨンの仇を取る!
 貴様がどれほどの性能かは知らないが!史上最高速を誇るF99の挟撃、かわせるか――っ!?』
2機のF99はコルニグスを挟撃し、ものすごいスピードで動き回る。
だが、相変わらずコルニグスからはあざ笑う声が終始聞こえていた。

108 :粗筋川裕一 2/5:2014/02/07(金) 22:00:44.08 ID:I9O3vO83
攻撃するドレック機だが、相変わらず弾一発すら当たらずどんどん弱気になる。
一方、ユリシーズはあまりのありえなさに困惑していた。
反応速度、運動限界…F99の攻撃を回避し続ける事は普通できないはず!
(それとも… 奴にはあらかじめ…砲撃の来る方向が?わかっている?…のか?)

その時、コルニグスは翼で崖を削り、岩塊の雨をユリシーズ機に降らす。
F99の頭部に岩塊が直撃、怯んだ隙に――コルニグスは背後からユリシーズもろとも真っ向両断した!
「つまらん仕事だ」
残ったドレック機目がけて砲撃するコルニグス。
だが―― その間にスカルハートがビームシールドを展開させ割って入った!
それでも間に合わず、F99のスラスターが大破したが…コクピットは無事なのか!?
…幸いコクピットは無事なようだが、もうF99は駄目なようだった。

笑いながらスカルハートに向かってくるコルニグス。
(こいつが新総統なんだ!こいつを…倒せば! 倒しさえすれば!!)
スカルハートはスクリューウェッブを抜くが、あっという間に懐に飛び込まれてしまう!
――コルニグスの斬撃がスカルハートを襲う!

その光景を見ていたオンモは悲鳴をあげ、ミノルは舌打ちするとどこかへと走り去ってしまう。
…そして同時に、オンモもいつの間にかエウロペがいない事に気付いた。

…一方、スカルハートは両腕とコクピットカバーを切り裂かれ機体はバランスを崩し倒れてしまう。
動けないスカルハートを足蹴にするコルニグス。
「一体? お お前は…?その力は…? お前は?ニュータイプ…なのか?」
その問いに応えるべく、エウロペはコクピットハッチを開け直接顔を見せる。

「ククク ニュータイプ?だと? 違うな…我々は―― “ サ イ キ ッ カ ー”だ!
 どんな奴かと思えば、お前…ははは お前!トビア・アロナクスじゃないか?」
「! …俺を?知っているのか?」

109 :粗筋川裕一 3/5:2014/02/07(金) 22:01:18.90 ID:I9O3vO83
「ははは!ばかめ!お前は木星圏では有名人だ!
 木星圏で何をしてきたと思っている?軍関係者でお前の事を知らぬ奴などいない
 万が一、あの戦役を生き延びていたならと随分を暗殺者も放っておいたのだがな?
 ははは、誰にも見つからずによくもまぁ…
 お前、お前…今―― 私の攻撃を寸での所でかわしたな?
 他の奴等とは違っていた ――面白いのでね、どんな奴かと思ったが…
 くくく そうか! あの高能力者収集官カラス教授が執着していた奴か、なるほど
 ははは だが―― 顔も見たしな… もう―― 死ね!」
コルニグスの銃がコクピットに狙いをつける。

『およしなさい!カリスト!』
停止の声に振り向くと、そこには小型艇に載ってこちらへ向かってくるエウロペの姿があった。
「姉さん? まだ生きておいででしたか?
 まあ―― 今となっては、もうどちらでもいいのですがね」
『もうおよしなさい!カリスト!人の命を殺めるのは!
 こんな事も!“神の雷”計画も!こんな!意味のないくだらない事で!』
「姉様!あなたには感謝していますよ
 あなたが総統に嫁いでくれたおかげで難なくこうして権力の中枢に近づく事ができたのだから
 だからと言って…新総統に意見はよくありませんね」
その後しばらくエウロペとカリストの話が続くが、カリストの口から衝撃的な言葉が飛び出す。

「私達は初めから地球を制圧する気も、支配する気もまるでありませんよ
 ええ…前総統が考えていたような、資源惑星としてすら、ね
 ただ―― 消えてほしいのです 完全には無理でもね!ええ
 私達の概算では、この混乱で向こう30年は木星の事など思い出す元気もなくなるでしょう?
 分かりますか?支配者ヅラして口だけ出す連中が30年いなくなるのです
 その間に木星帝国がいかに発展する事か!想像しただけですばらしいではありませんか
 よく見なさい、姉様!あの汚らしい渦模様の青い星を!
 我らが天に頂く木星の赤い光に比べて、なんと冷たく禍々しい事か!
 あんな自然に固まった水たまりに住む、湿った原生動物どもが
 例え本当に我らの先祖だったとしても―― 自らが作り出した大地(コロニー)で、
 自らを育む我ら木星人がなんでそんな物に遠慮する必要があるというのです?」

110 :粗筋川裕一 4/5:2014/02/07(金) 22:01:51.51 ID:I9O3vO83
――その言葉に、トビアはかつてのカラスが言っていた言葉を思い出す。
(「我々木星人は違う惑星の生き物なのだよ、すでに SF映画に出てくる異星人のようにね」)
(本当に… もう地球人じゃない者に―― なり始めてるって言うのか?)
「何億失われようが、しょせんそれは地球人の命だ
 私は自らの全てを木星の繁栄に捧げています 私達は大変似ていますよ、姉様
 考え方はほんの少ししか違いはない!そんな小僧をかばい立てする理由はどこにもないでしょう?」
…しかし、それでもエウロペはトビアの前に立ちはだかったまま動かなかった。

「それとも… ああ クックックッ
 総統に嫁がれる前に付き合っていた男がそんなタイプでしたかね?
 心惹かれてしまいましたか? ――いっしょに死にますか?」
カリストはあざ笑うと、銃をエウロペへと向けた。
するとエウロペは何を思ったか、突如カリストへ背中を向けると、トビアへと抱き着いた。
…そこでトビアは見た。エウロペが涙を流しているのを。

《カリスト様―― そろそろお時間です!
 “雷”計画発動までの私達のスケジュールは秒刻みです、すぐに移動しませんと…》
《わかっている なに、2秒とかからんよ》
アマクサからの通信でコルニグスは手早くトビアを始末しようと銃を向ける。
――直後、雄たけびを上げながらミノルの乗るフリントが向かってきた!
カリストは舌打ちし、岩盤を蹴り上げるとフリントはそれを撃ち返しアマクサを破壊する!
『大丈夫か!?無事か!?トビア君!』
『腕の立つMS!? 想定外だ!面白い! ――だが!』
カリストが高笑いを上げた瞬間、サナリィ研究所のあちこちから爆発が起きた!

111 :粗筋川裕一 5/5:2014/02/07(金) 22:02:23.88 ID:I9O3vO83
そして研究所内では… 木星軍の別働班により、F99のデータとパーツ工場が爆破されていた!
《もう本当に終わりだ さようなら!》
コルニグスは銃を乱射しながら撤退していく。
かろうじてフリントのビームシールドで防御するが、フリントの右足も破壊されてしまう。


…爆煙が晴れ、ベルナデットからの通信が入る。
《トビア!トビア、無事なの!?どうしたの、トビア!返事をして!
 ジェラドさんとヨナさんが大変なの!トビア!》
「ああ… 大…丈夫… 生きて…るぜ… なんとか…な」
ビームシールドを張ったまましばらく警戒するミノル。
「見逃した…のか?いや…違うな… 結局こちらの攻撃は一発も当たらなかった…
 F99とそのデータの破壊… 奴らは自分の目的を達成したのだ、だから引き上げた…
 ただそれだけの事だ… 歯牙にもかけられていないと…いう事か!」
――そしてすぐそばには中波したドレック機が倒れていた。幸いドレックはまだ生きているようだ。
「…ヨン、ユリシーズ… また若い者を―― 死なせてしまった」

そしてトビアはと言うと、木星へ行く手段を失った事とカリストの強さに打ちひしがれていた。
「あの…モビルスーツは…クロスボーンガンダムより…強い…! どうすれば?」
――そう自分に問いかけ、トビアは疲労とショックで気を失ってしまった。          <続く>

112 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 22:26:56.62 ID:???
うお、まだ3話だってのにますます絶望的な…!
テストパイロット2人は無残に殺され、F99は3機とも大破&研究所は爆発。
新総統とコルニグスはスカルハートよりも強い。
ヨナとジェラドもかなりまずい状況。

・・・・・・時間もないのにどうしろってんだ!

113 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 22:47:06.72 ID:???
3機フォーメーションでも敵わなかったにに2機でやれるわけないよなー
これが実戦経験の有無の違いか

絶望の淵に沈むトビアたち、地球はこのまま滅ぼされてしまうのか?
だがそんな彼らの前に現れたのは意外な人物だった 〜人類滅亡まで残り330時間〜
次回、機動戦士クロスボーンガンダム鋼鉄の7人「ロナの遺産」 見てください!

114 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 22:53:51.60 ID:???
そうだ、でっかい鏡をつくってはね返したらどうだろう

115 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 22:57:09.00 ID:???
鈴木さん意外にやるなあ。7人のメンバー入り確定か?
指揮官役で参加かとも思ってたが戦闘要員でもいけるかも。
ドレックも生き残ったってことはこいつもメンバー入りかね。なんかもう心折られてるっぽいが。

116 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 22:57:17.28 ID:???
それスパロボのイージス計画のパクリじゃねーか

・・・・まあ何でもいい、地球の危機さえ救えれば!

117 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 23:07:56.48 ID:???
やっぱ謎だよなー
そもそも木星は単体でそこまでの国力を維持できるほどのものなのか
資源だけでいえば地球より上かもしれんけどさ

118 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 23:28:50.17 ID:???
ところでカリスト襲撃しに来るのいやに早すぎないか?
いくらサイキッカーって言っても、木星と地球の距離を
テレパシーで読み取るとか無理だろうし

119 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 23:42:27.58 ID:???
エウロペを追ってきた部隊の第二陣とかではなかろうか?
しかしザビーネのクローンかと思ってしまったわ

120 :マロン名無しさん:2014/02/07(金) 23:58:14.26 ID:???
あの新総統機体と同じで右半身と左半身で肌の色違う?あしゅら男爵かw
あと前回見直して気づいたが肩アーマーについてる◎ってスラスターだったのか。
アレなんだろうとずっと疑問だったがなるほど肩がマントの外に出るようになってるわけだ。
今回の話見るにフリントにも付いてるみたいだし。

121 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 00:46:18.91 ID:???
>>105-106
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/436

122 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 01:29:41.22 ID:???
>>114
直径6kmのごん太レーザーだからなぁ
受ける方もコロニーじゃないと無理、とマジレス

>>118-119
カリストと同じジュピトリス級にエウロペが密航してたとか?
んで、カリスト的にはスパイからサナリィの工場に新型MSの報告があったので、後々で攻め込まれない様に、スケジュール通り潰しに行ったら鉢合わせたみたいな

>>120
エウロペが褐色の肌だから、左だけ白塗りしているだろうか

>我々は――“サイキッカー”だ!
光の翼と言い、そこはかとなくVガンダムを意識した感じがこの後の展開を更に不安にさせる
それにしてもカリストは長谷川作品の中でもイケメンの部類の筈なんだが、MSの動かし方や発言を見てると不気味だな

123 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 01:41:23.34 ID:???
はねかえそうとか考えずに
屈折率の高いフィールドを作ってそこを通過させた後軌道を逸らせば…
まあ直径6km以上の電磁波フィールドつくるんも大変か

124 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 01:51:28.88 ID:???
ひょっとして木星て北○鮮みたいな状態?

125 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 09:19:02.67 ID:???
>>123
ガンダムに限った話じゃないが、逸らしたビームや隕石とかが
見知らぬ異星人の住む惑星に落ちた・・・・って話考えてしまった

126 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 09:45:09.04 ID:???
ジャンプでサイコプラスって漫画有ったの思い出したけど、サイコフレーム搭載したガンダムで地球の公転軌道ずらして回避...無いな

半身で影のカリストってことは光か陽のカリストが、体もMSも逆転した感じかね
2対1じゃ尚更勝てないだろうけど
影の方も2週間じゃ木星戻れないだろうし
全く展開が読めないわw

127 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 10:04:31.22 ID:???
そういう移動手段を備えた上で攻めにきているとか?
すなわち敵の艦艇を奪って木星へ乗り込む
うーん海賊らしい

けどまあわざわざF99を潰しに来てるってことは
邪魔される可能性は全て潰すつもりなんだろうし
だったら母艦には自爆装置つけたり、地球ついた時点でミノフスキードライブ装備してても壊したりしてそう

128 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 10:45:09.74 ID:???
予想

メンバー:トビア(確定)、エウロペ(ほぼ確定)、キンケドゥ(80%)、バーンズ(90%)、
     ハリソン(40%)、生き残りのテストパイロット、新キャラ2〜3人(エウロペが案内のみに徹した場合)
移動手段:大破したF99の光の翼をかけあわせて1つにする

こんなもんか?

ところでレーザーってもし発射されたら、木星から地球までどれ位の時間で到達するんだ?

129 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 11:17:39.09 ID:???
こういう後がない状況でこそウモンの才能とバイタリティが生きる
後遺症?でパイロットしばらくやってないみたいだけどこの危機に最後のご奉公期待

けどその場合死亡可能性高いよなあ…

130 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 11:24:06.25 ID:???
地球木星間の距離およそ5.91億〜9.66億kmになるとか
レーザーは光速とみなしてよさそうなので2000秒弱〜3200秒強
まあ作戦は一番誤差が少なくなりうる最小距離のときに行うと考えてよいかと思われる
ので32,3分で到達かな

131 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 11:29:29.95 ID:???
ユリシーズのヤラレ画像エグかったな
まあイメージ映像だろうけど

132 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 18:58:13.69 ID:???
>>130
ありがと、約33分か。
万が一発射されてもその間に何かあればいいんだが…

>>131
長谷川先生の絵でもかなりエグかったよな…
あとエグかったのといえば、少し前にやってたダンクーガBURN位しか思いつかない

133 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 19:22:38.30 ID:???
スズキミノルって元ネタあるん?

134 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 21:28:04.74 ID:???
鈴木みのるっていうプロレスラーが実在する

135 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 21:52:25.78 ID:???
鈴木としおの一族かもしれん

136 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 22:01:53.26 ID:???
漫画家つながりなら、鈴木みそさんの本名がそれだな。
長谷川先生と鈴木みその関係は知らないが。

137 :マロン名無しさん:2014/02/08(土) 22:50:17.58 ID:???
>>132
同時期にやってた忍闘炎伝もえぐいシーンはあったな。
あとドウラ。方向性は違うがw

138 :粗筋川裕一 1/7:2014/02/09(日) 22:01:46.62 ID:dkLeG/VA
  <第4話:たった6日のクエスト>


     木星帝国の攻撃を受けた月のサナリィの基地は、その機能の大半をマヒさせていた
     もはや、誰の目にも状況は絶望的に思えた…

――そしてトビアは幸いにもケガは無かったが、疲労の為昏々と眠り続けていた。
しかし、「どうしたらいい?どうしたら勝てる?」と苦しそうにうわごとの様にうなされていた。

「まさかこんな徹底的にやられちまうとは思いもよらなかったよ
 まあ、あいつの事だ このままへこんじまいやしないとは思うが…」
するとベルナデットはオンモにどうしたらいいのか尋ねる。
「私どうしたらいいでしょうか?何ができるんでしょうか?エウロペ母さんに言われたんです
 総統の娘であるお前がいれば、この計画を止められたかもしれないって…
 …だったら、この戦いはみんな私のせいなんじゃないかって
 結局みんなを…トビアを苦しめているのは私なんじゃないかって思えて…
 だから、今からでも何かしなけりゃって…」
オンモはやれやれと頭を掻くと、涙目のベルナデットに一発デコピンをかます!
「ま、私ゃあんた一人がいたって何が変わったとも思わんけどね
 だけど…昔ベラにこう言われた事は無いかい?
 人は結局―― 自分の信じたとおりに生きるしかないんだって…
 何をしなけりゃならないかは自分で決めなきゃならない
 信じる事ができたらそれに従ってやってみな!
 もっとも… それも万が一、この激ヤバの状況から抜け出せて、先がありゃあ…って事だがな」
――その頃、格納庫ではウモンが叱咤し、X1の修理作業を急ピッチで進めていた。

…それからどれ位たったのか、トビアは大あくびを一発かまし目覚めた。
その後、ベルナデットが見舞いに来たが、ベッドの上にトビアの姿は無かった。

139 :粗筋川裕一 2/7:2014/02/09(日) 22:02:18.80 ID:dkLeG/VA
――トビアはジェラドとヨナのいる集中治療室にいた。
「へっへっ すまねぇな、トビア このザマだぜ!」
ジェラドは右手を骨折し、まだ酸素マスクが外れていなかった。
その隣にはまだ横たわったままの痛々しいヨナの姿も…。
…幸い2人は命に別状はなかったが、戦線復帰できずリタイアする事になった。
それと言うのも、月の重力が地球の1/4だったからだ。
もし地球と同じ重力だったら…瓦礫に潰されて死んでいただろう。

――とはいえ、生き延びた所でこの先どうするというのか?
あと13日後にはコロニーレーザーが地球へ撃ちこまれる。
それを阻止する為の翼を失ってしまい、状況は非常に最悪だ。もう指をくわえてみているしかないのか?
そ、そこへオンモとベルナデットもやってきた。

「いえ…大丈夫です! 希望はまだある!あるはずです! 奴らの会話を思い出したんですよ
 だけどもし、F99が本当に最後の希望だったら、奴らが慌ててあの場を移動する必要はなかったはず!
 奴らがまだ動き回っているのは、どうしても破壊しなければならない“何か”がまだ残っているから!
 “神の雷”計画は確かに恐ろしい計画です
 ――ですが反面、超・長距離射撃を成功させねばならないため、もろい一面もあります!
 発射前にもし何かの攻撃を受けて、0.1度でも角度が狂えば
 6億kmの距離の間に狙いは大きく逸れてしまうのだから…
 奴らは誰かが木星圏に来るのを非常に恐れています
 そして奴らが恐れている以上―― ぼくらにはまだ勝てる目が残っている!」
――以外にも凹んでいないトビアに思わずあっけにとられるオンモ。
早速オーティスに相談に行こうとすると、オンモは爆笑しトビアの背中を叩く。
そしてヘッドロックをかけ、その巨乳にトビアの顔をうずめさせる。
「大人がおたおたしてるってのに!お前は肝っ玉が座っているよ!まったく…さ!」


そしてトビア達がオーティスに詰め寄ると……やはりまだ方法はあった!
「あと一つ…となると、あとはもう……本当に“イカロス”しか思いつかんが…しかし、あれは…」
――ちなみにイカロスと言うのは神話で墜落した人物の名前だ。なんと不吉な!
「あ――…いいんだよ それはアナハイムのMSに俺らが勝手につけたコードネームなんだからよ」

140 :粗筋川裕一 3/7:2014/02/09(日) 22:02:50.49 ID:dkLeG/VA
「アナハイム・エレクトロニクス社の!? ミノフスキードライブ搭載のMSがあるって事ですか!?」
「いや…正確には“あった”(過去形)、あったんじゃないかなーって(推定)」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68965.jpg

とにかく、アナハイムとサナリィはライバル会社なので詳細は不明だが…
アナハイムでも、去年“光の翼”らしきものを実験していたというのだ。
オーティスがリモコンを取り出し再生すると、確かに流星の様な“何か”が映っていた。
『これは…今どこに!?』
「知らん… 沈んだしぃ〜〜」
…するとオーティスは背を向け…大爆笑しだした!? アナハイムの失敗が面白いらしい。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=68966.jpg

映像を見ると落下先は地球… という事は、大気圏で燃え尽きてしまったかもしれない。
オンモ達がそう思い諦めかけた矢先――…
「いや!違う!違うぞ!見て下さい、ここを!この…映像!
 墜落の時に…こいつは…光の翼をシールドにして大気圏の突入している!』
これはかつてキンケドゥがやったのと同じで、高技術のパイロットにしかできないはずだ!
一体どんな人物かはわからないが、これではっきりした。木星軍が恐れているのは「これ」だ!
「行きます!地球へ! “イカロス”は…まだ生きているっ!必ず!」


その後、トビア達は準備を進めるが、オーティス達の調べではどこに墜落したか分からないという。
ただ、不幸中の幸いで木星軍も同じく墜落場所を掴めていないそうだ。
どうせアナハイムに話しても耳を貸さないだろうし…結局、非合法だが勝手に入って取っていくしかない。
「ははは いいですよ!ぼくら海賊ですし」
オーティスは微笑むと、第3デッキに上がるようにと言う。
「地球へ向かうためのMSとサポートマシンを用意してある、きっと驚くぞ!」

トビアが言われた通りに向かうと、物陰からベルナデットが出てきた。
「お願い、私も連れてって!」
「えええ? だめだよ!参加メンバーはさっきみんなで話し合って決めたじゃないか!」

141 :粗筋川裕一 4/7:2014/02/09(日) 22:03:23.10 ID:dkLeG/VA
「分かってるわ!でもどうしても行きたいの!
 トビア、私自分が“信じる物”を見つけなきゃいけない…
 あなた方が私をクラックス・ドゥガチの娘ではなく、
 ベルナデットという一人の女の事認めてくれたからこそ確かめなければいけない!
 私が“何者”なのかを!自分で! その為にはどうしてももう一度この目で地球を見ておきたいの!」
それでもトビアは危険すぎると首を縦に振らず、俺は負けないからと約束して行ってしまった。
「でも…私、もう…決めたのよ」


トビアが向かった先には、修理を追えたスカルハートがあった。だが、よく見るとあちこちが青い…?
そこへ上機嫌なウモンが小躍りしながら現れた。
「見ったか!トビア!おどれえたか!
 奥に埋まってたX3の補給パーツをひっぱり出してきて繋いだのよ!
 何しろ敵さん、F99にしか興味がなかったからな!胸のバルカンも腕のIフィールドも使えるぜ!
 結果的には戦力アップだ!これなら…あのヘンなMSと戦えるかもだぜ!」
ウモンの言葉に、かつての愛機だったX3の勇姿を思い出すトビア。
「まだパッチワークみてえだが、何 今ちょいちょいと色を塗って…」
「そんな時間無いよ、じいさん」(オンモ)
「なにーっ!カッコつかねえじゃねーか!」
ともかく、オンモ達はトビアが帰ってくるのを信じ、次の準備を進める事にした。
「必ず帰ってこい!」

ふと、その横をエウロペが通り過ぎる。彼女は自ら作戦に参加を希望したのだ。
「木星軍の事については、私が一番詳しいのだから…な
 それとトビア! 私の―― かつての恋人だ 別にお前になど似ていない!」
そう言って恋人の写真入りペンダントを見せるエウロペ。
「だがさっきはカリストの言葉に惑わされた、すまない…」
――なお、恋人は5年前に海賊軍との戦いで戦死したと言う。
「生きて帰っても、銃殺刑だ… 知っていて弟が出撃させたのだ 気にするな…」

142 :粗筋川裕一 5/7:2014/02/09(日) 22:03:57.53 ID:dkLeG/VA
一方、オンモはエウロペをうさんくさい女だと監視ししていた。もしかしたらスパイかもしれない!
何しろ木星軍が月に現れたタイミングが良すぎる。
「もし全てが狂言で、情報をリークする事で
 私らに木星帝国に対抗する戦力のある場所に案内させているのだとしたら?」
「なんで同行を認めたんじゃ?」
「確かめている時間が惜しい それに―― 手は打っておいたさ」
そう言ってオンモはドレックを見た。


「ようこそ、サポート・ベース“ノッセル”へ
 私、ミノル・スズキとドレック・ナーがサナリィからのメンバーです」
ノッセルのコクピットにはすでにミノルとドレックが座っていた。
お互い挨拶をするが、ドレックはエウロペに声をかけられても無愛想だった。

トビアは先程助けられた礼を言うと、ミノルはなんとあれが「初陣」だと言う!
「私がシャアの隕石落としを見たのが12の時…
 以来、連邦軍人を志しましたが、その後さして大きな動乱も無かったため
 実際の戦場に立つ事なく、後進を指導する立場になってしまいましてな…
 今は色々あって民間にお世話になっているという訳です」
「教官はすごいんすよ!“連邦の青い閃光”と言われてたっすよ!」  …どっかで聞いたような?

《X1“パッチワーク”オートコントロール “ノッセル”に搭載、発進準備よし》
水上ジェットのようなサポートベースにまたがり、単身地球へと出発するX1Pw!(以下こう記す)


その様子をサナリィから見守るオーティスと秘書。
「行った…か あの連中に地球圏の運命がかかっているとは信じられんのう」
「“光の翼”残念でしたわね」
「…わしはもうなんか枯れちまったよ…(←大きくため息をつき落ち込む)
 データは完全になくなっちまったし、一からやりなおしたらあと何十年かかるやら…?」
「でも私は諦めません、いつかきっと!“光の翼”を完成させてみせます!」
「危機感薄いよ…ミューラくん(-ω-;)」

143 :粗筋川裕一 6/7:2014/02/09(日) 22:05:45.67 ID:gjh7Peor
道中、作戦内容の確認をするミノル。
今回の作戦は2つ。そして残り時間は木星までの行程を考えると5日間!
ひとつはアナハイムの実験機、コードネーム“イカロス”の回収。
もうひとつは… “5人の優秀なMSパイロットを探す事”だ。
「7人じゃないんですか?」
「きみは止めたって行くのだろう?トビア君? もう一人は私が行く!だから―― あと5人だ!」

トビアはエウロペに、カリストの言っていた「サイキッカー」とは何か尋ねる…が。
「わからない… ――本当に分からないんだ
 ただ、常識では判断できない超常的な能力を持つ者を分類上そう名付けただけなのだ
 私が奴を“半身”と言ったのは、新総統カリストは“ 二 人 ”いるからだ
 ――奴らは私の双子の弟だ! そしてあの二人はどこにいようと、どれほど離れていようと
 瞬時に心を通わせられる“力”を持っている
 カリストの双子の兄、“光のカリスト”は今も木星にいて、
 弟の目を通じてこの地球での出来事を“見て”いるはずなのだ!
 いわば、自分の外側に常にもう一つの視点を持つ二人の人間だとも、
 二つの体を持つ一人の人間だとも言えるのだ
 そんな奴が… そんな“ヒト”が同じ…母から生まれたと言うだけで、私の弟と言っていいのか?
 人間と同じ心を―― 同じ考えを持つのかどうかすら、もう…私には… わからないのだ」

144 :粗筋川裕一 7/7:2014/02/09(日) 22:06:20.49 ID:gjh7Peor
X1Pwの眼下に3年ぶりの地球が迫る。
「いつ見てもほれぼれするけど… 今回もゆっくり眺めてはいられなさそうだ」
「このルートではどの道連邦の監視衛星に捕まる だが我らには時間が無い!強行突破する!
 トビア君はX1のコクピットへ!」

トビアがX1Pwに向かい、コクピットハッチを開くと―― そこにはベルナデットがちょこんと座っていた!
「お…おっす!」
それと同時にパニックになったオンモから通信が入る。
《大変だ!ベルナデットがいなくなった〜〜っ!
 しまったぁっ!忘れてたぁっ!密航はあの嬢ちゃんの得意技だったんだぁっ!
 体が小さいうえにどこも出っ張ってないから、どんな隙間にも潜りこんじゃうんだぁっ!!
 多分そっちだぁっ!早く探してくれっ!》
「(聞こえるっ!聞こえてますっ!艦長!)――来ちゃったの?」
「うん、来ちゃった…」
「そうか! じゃあ…」

――と、その時監視衛星が攻撃してきた!
「一緒に… 行くとしますか!」 トビアは意気揚々とX1Pwに乗りこむのだった。   <続く>

145 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 22:16:07.29 ID:???
え゙。スズキじいさんも行くの?これは完全に予想外!
ジェラドとヨナはリタイアか。特にヨナはMS操縦技術低いから死亡率高かったから喜ぶべきか?

146 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 22:20:47.51 ID:???
ドダイだのゲターだのセッターだの色々あったけど
ノッセルってまたそのまんまの名前だなw

147 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 22:38:56.06 ID:???
青い閃光?
ロリソンさんの前にそう呼ばれていたってことかな?

148 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 22:46:42.72 ID:???
>体が小さいうえにどこも出っ張ってないから、どんな隙間にも潜りこんじゃうんだぁっ!!

ワラタw
昔密航で逃げられたことあったから根に持ってるな

149 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 22:54:00.96 ID:???
なるほど
MS搭載サイズのミノフスキードライブの技術はここで一度大きく停滞せざるをえなくなって一応の完成は17年後を待つことになるというわけか
整合性はなんとかなったな

しかしミューラくんてやっぱあのお方を想定してるんやろか
オーティスさんもどう見てもそうやしまあそうやろな

150 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 23:05:34.57 ID:???
要するに光のカリストとやらが木星にいるからこっちのカリストは作戦終了後えっちらおっちら帰っていっても問題ないってことやな
てことは木星の船を奪うセンは無しか…
てっきりグレイストークが実験艦みたいなのを提供してくれる(小さいので7人しか送り込めない)みたいなのかと思ってたけどどうも以下ロスとやらを使うようだな

151 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 23:17:50.91 ID:???
そういやグレイストークが加わるかもな>>128
とは言えもし加わったら生き残り確定やからなあ

152 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 23:45:32.74 ID:???
>>146
長谷川先生が勢いで名付けた感じです
個人的には「セッシュ」なんてSFS向きだと思う

X1パッチワークはガンプラ的発想だなぁ
IフィールドバリアハンドはX3固有の機能だろうにちゃんと使えるのか心配

スズキミノルさんはコスモ・バビロニア建国戦争当時42歳か
パイロットとしては前線から離れていたのだろうな

153 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 23:49:56.66 ID:???
なーに、ザクの頭だってZガンダムで使えたんだ

154 :マロン名無しさん:2014/02/09(日) 23:59:14.20 ID:???
ギャプランはゲルググのナギナタを

155 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 00:40:58.19 ID:???
>>152
今度プラモ化されるみたいだしな。
それとも最近でたフィギュアの製作中に思いついたのかね。
下半身は1つでX3とX1改・改の上半身が入ってて組み替えればパッチワークも再現できる。
フルクロスってのもそのうち本編に登場するんだろうか。

156 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 00:49:25.85 ID:???
あの女の人モニカさんかエステルさんだと思いきやなんとミューラミゲルさんかー

157 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 00:51:37.73 ID:???
イカロスが不吉な名前って、すごかがのジェットマン解説思い出した

158 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 00:56:22.05 ID:???
むーかーしーギリシャーのーイカロースーはー

どうせ故事からつけるんならダイダロスにしたほうがいいわなそりゃ
オーティスさん性格悪〜

159 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 15:35:02.00 ID:???
わりとナチュラルに一週間で木星まで行ける前提で動いてるけどさ
マザーバンガードも数ヶ月かかっとったやん
F99は移動だけならそれだけのスペックあったのかもしれんけど
これから探すイカロスにその性能は期待できるん?
まあ何もしないわけにはいかないから
イカロスがそれだけの性能持ってることを信じて動くしかないんかもしれんが

160 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 17:20:39.98 ID:???
>>151
それ以前に合流に間に合わないと思う

161 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 21:15:21.19 ID:???
>>159
時速400万km超(秒速1100km超)で1週間くらいで6億km可能w
と言ってもいきなりこんなスピード出したら中の人間がもたないわな

162 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 21:19:05.43 ID:???
ちゃうわw
24×7=144とかと勘違いしとった
時速360万km弱くらいやな

163 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 21:29:22.57 ID:???
エウロペスパイってのはオンモも考えすぎじゃね?
そもそも彼女が来なければ神の雷計画自体知る由も無かったんだし。
ただ逃げ切られたとわかった時点で当然そこを監視はするだろうな、

164 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 21:29:37.25 ID:???
>>150-151
2話でオンモ船長がストーク卿の船は木星から地球への航路のド真ん中って説明があった
メタ的な言い方だがVガン外伝にミノフスキードライブ(光の翼)が出てこなかったし、ストーク卿の協力は無いんじゃないか

>>159
探してみてからじゃないと分からんよ
マザーバンガードが数ヶ月掛かったのは光の帆を折ったからだし、当初は10日後に出て地球へ先回りの予定だったし

165 :マロン名無しさん:2014/02/10(月) 21:50:28.78 ID:???
>>161
乗員(や艦内備品)のことだけなら問題なのは加速度のほう
ジワ加速でも時間さえあればもの凄い速度に到達はできる
等速運動なら内部の人間にとっては止まってるようなもんだし

166 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 10:18:06.77 ID:???
>>163
でもいくらなんでもカリスト襲撃のタイミングが悪すぎるし、
今までのエウロペの行動見てるとスパイとは思えない。
ここは好意的にエウロペに発信機とかがついている、とか考えてみよう
(ボディチェックでも分からない程小さいとかそんなんで)

167 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 10:18:53.31 ID:???
訂正。「カリスト襲撃のタイミングが良すぎるし」ねorz

168 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 10:35:08.30 ID:???
エウロペもサイキッカーとか?

169 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 16:24:50.46 ID:???
第2予想 (確定しているトビアとミノルを除く)

メンバー:エウロペ(ほぼ確定)、キンケドゥ(80%)、バーンズ(90%)、
     ハリソン(40%)、生き残りのテストパイロット、
     新キャラ1〜2人(エウロペが案内のみに徹した場合)

移動手段はイカロスで決まりだろうな。時間が無いだろうし。

170 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 16:34:11.22 ID:???
そもそもあの時代での設定で木星まで一週間は可能なん?
光の翼は一応亜光速に到達できるみたいだけど
パイロットの負担考えると急加速なんかできないよね?
止まるのだって急に止まったらえらいことだし
その辺を解消するミノフスキー重力制御みたいなんは(たぶん)無いし

171 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 21:15:01.14 ID:???
>>170
例えば加速1G減速ー1G(マイナスGは結構負担があるらしいけど)とすると
発進から72時間(259200秒)後には2541.884km/秒の速度(光速度の0.8479%)に到達し、この時点で3億2942万8125kmほど進んでいる
ここから減速すれば72時間後には同じだけ進んでいるので144時間で6億6000万km近く行ける
ミノフスキードライブのおかげで推進剤切れの心配がないので充分可能
ただし上述のように減速はゆっくりのほうがよいようなので加速のほうを少し急にして距離を稼ぎゆっくり減速するかと

いずれにせよこの超高速では小石程度のものでも当たるとえらいことになりかねないのでビームシールドが重要になるだろう
万一かなり大型の障害が進路上に現れたら…?ヤベーゼアニキ

172 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 21:42:51.45 ID:???
エウロペじゃないけど、トビアがスカルハートの時より子供っぽくてかわいい

173 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 21:48:59.13 ID:???
なるほど、ジュピトリスとかが未だに数ヶ月かかるのはあれだけデカいと障害物回避も難しいんでそれなりの速度におさえてるからなんやろな

174 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 21:55:06.98 ID:???
>>171
そういやマザーバンガードにいたハロどうなったんかな?

つまりちょうど中間地点にいるグレイストークも機体さえあれば3日くらいでトビアたちんところに来れるんやな

175 :粗筋川裕一 1/6:2014/02/11(火) 21:59:25.22 ID:2nuOTxi1
  <第5話:青き星に侍を捜す>


警告を繰り返しながら攻撃してくる連邦無人攻撃衛星。
だが、今はこいつを破壊して進むしかない!
ミノルは1・2発は覚悟しろと叫ぶが、その心配はない。
『“X3”の腕を持つこいつに…… ビームは効かない!!』
X1PwはIフィールドハンドを展開、ビームを逸らし衛星を破壊した!
「どうしても成さねばならない事がある! ――通してもらうっ!」


夜。降りしきる雨の中、トビアはとある町を訪れ、通りがかりの婦人に道を聞く。
「すみません、パン屋さんを探しているんですけど…」

――そう、トビアは作戦遂行に必要な7人のパイロットを探していたのだ。
…とは言っても、優秀なパイロットに心当たりが無い。
という事で、まず目星をつけたのはかつての先輩であり戦友である、キンケドゥだった。
今はベラと結婚し、家庭を設けこの町で静かに暮らしているはず。
しかし木星の陰謀がまだ続いている事を知れば、きっと力を貸してくれるはず!

(……だけど……乗り気じゃねぇんだよなぁ
 どんな思いであの二人があの激しい戦争を戦い抜いたかは、俺が一番よく知ってるもんなぁ〜…
 巻き込みたくねぇ〜〜〜
 ――とは言え、黙って行ったのが後で知れたら殴られるかもしれんしな… カタイ方の手で…)
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69030.jpg
――そんな事を考えため息をつくと、婦人は道を教えてくれた。
「ああ、あの若いご夫婦がやっている店ならこの通りの先よ」
トビアは礼を言い急ごうとすると、婦人は嬉しそうに話を続ける。
「ねえちょっと、あのパン屋さん、二人目のお子さんができたんですってよ!」
――何ィ!? 子供がいたのは知っていたが、もう二人目!?

176 :粗筋川裕一 1/6:2014/02/11(火) 21:59:58.64 ID:2nuOTxi1
「あなたどういうお知り合い?
 ふふふ まさかパンを買いに遠くから来た訳じゃないでしょうけど…
 でも本当にあそこは評判がいいのよ ふふふ あの味はねぇ、作ってる人が幸せなのよ、きっと
 これもそこで買ってきたのよ、一ついかが? …あら、これから行くんでしたっけね」
トビアは店の外から幸せそうに笑うキンケドゥ達を見守り、婦人に頂いたパンを食べる。
――そしてトビアは店に向かって一礼し、元来た道を引き返していった。

(すみません!キンケドゥさん!ベラ艦長!何も告げずに帰ります
 キンケドゥさんが作戦に参加してくれれば、勝てる可能性は確かに上がるでしょう
 でも… この作戦には… 帰ってこられないリスクも大きいから…
 あなた方を“人質”にさせて下さい
 あなた方が地球にいる事で、作戦を失敗させられないと思う事で… 俺、頑張ります!
 きっと頑張りますから!)


小屋に帰ったトビアはミノルにだめでしたと告げる。
「ええ?なんで?」
「よせ、ドレック」
「それにしたって、誰に会ってきたのかさえ、俺らにも秘密だなんて…!」
「そういう約束だ」
その理由は彼らXB残党メンバーは、連邦当局だけでなく木星軍にもマークされているからだった。
なお、小屋でイカロスについて調べていたミノルも結果を報告する。
MSが地球に降りれば何かの痕跡があるはずだが、連邦のデータベースには見当たらなかった。
「どーもUFOの目撃談にでもなってしまってるんじゃないかと思ってね
 オカルト系のネットでも呼びかけてみている
 案外、そうしたものの方から何か出てくるかもしれんよ
 ――それと連邦の通信で、我々の後に木星軍が地球へ降りてきた事は確認したよ」

敵が動いている事にドレックは焦る。本当にパイロットは見つかるのか?
…いっその事、パイロットを募集してはどうかと提案するトビア。某映画の見すぎだ!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69031.jpg

177 :粗筋川裕一 3/6:2014/02/11(火) 22:00:52.17 ID:2nuOTxi1
「もう一つ使用するMSだが、さすがにサナリィも連邦の目を盗んで動かせるMSには限りがあるようだ
 主に木星軍の鹵獲MS… それと別にF90が使えるかもしれんと言っておる」
 まぁ、サナリィ系MSのご先祖様だな ちょいと古いんだが、充分イケるとスタッフは言っとるよ」
――と、そんな事を言っているとオンモが通信に割り込んできた!
《ベルナデットが見つかったってぇ!? そ、それで今どこに!?》
「はい、ベルナデットです どこも出っ張ってないのでX1のコクピットに隠れていました」
なんかいつも以上に怖いぞベルナデット!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69034.jpg

…ちなみにエウロペは乳を大きくのぞかせながらバテバテ中。
1Gのかかりっぱなしの為、ミノルが気を利かせて温泉に浸からせたのだが…まだ慣れてないようだ。
「出入りしながら体を慣らすしかないですかね」
「しかし…いくらなんでも、そうずっと浸かっていては体が水を吸ってしまうし…」
すぐにへたばってしまい、エウロペはベルナデットにもうしばらく付き合ってくれと温泉へ戻る。
「お 女の子二人で…どんな話をするんですかね?」そんな事、トビアが知る訳ない。
――ふと、ドレックは真剣な顔つきになると、ゆっくりと歩きはじめ…トビアに羽交い絞めにされる。
『ドレックさん! 今…あなた覗きに行こうと思ったでしょう!』
ドレックは誤解だと騒ぎ、ミノルは呆れ顔でネットを続けていた。

温泉に浸かる巨乳と微乳。
「全身を水に委ねるなど、王侯貴族のやる事だと思っていたがな
 これが…地球では普通の事…か」
「不思議よね、勝手に水が火山で熱せられてお湯になって湧き出すなんて
 ――ここは私達が生まれたのとはまるで違う世界
 地面がまっすぐで、色んな匂いや音がして、違うけど…
 これが本当で、人間はここで生まれて… そして木星は…私の生まれ故郷は…あんな遠くにある」
――そんな色々な事を話していると、ふと、エウロペがじっと見つめている事に気付く。
「ど どうしたの?そんなにじっと見て…」
(もっと子供のうちに栄養のある物を食べさせるべきだったろうか?)
…エウロペはベルナデットの幼児体型を見て母親モードになっていたのだった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69033.jpg

178 :粗筋川裕一 4/6:2014/02/11(火) 22:01:25.49 ID:2nuOTxi1
そして翌日、トビアはミノルと共にエアカーにのって出発する。
今度は元木星軍パイロット…デス・ゲイルズの一人に話をしてみようというのだ。

やがて山小屋に着き、薪割り中のバーンズと再会する。
「よ…お トビア!」
「お久しぶりです!バーンズ大尉!」

その後トビアは事情を話すと、バーンズはあっさりと承諾してくれた。
「いいぜ!俺はどうせ一度は捨てたと思った命だ」
…その代り、バーンズからも一つだけ条件があるという。その条件は…トビアを参加させない事。
「危険すぎるんだよ、お前を死なせたくねえ!いいな!」
それを聞いたトビアは大きくため息をつく。
「…もう少し、ぼくの事分かってくれてるかと思ってましたけど…飲めませんよ!そんな条件!
 ――その代り、絶対死なないと…約束します!約束できます! それじゃ…だめですか?」
「――へ 分かってるよ!おめえのその強がりを聞きたかっただけでい!」
その言葉に、バーンズは嬉しそうにトビアをバンバン叩く。いいおっちゃんだ。
「だから大尉も一度捨てた命なんて言わずに…」
「ああ 俺は―― お前のおかげで充分生きたよ
 もう生きるの死ぬのなんざ、ついでのついでさ …だがまあいい
 ………デス・ゲイルズをもう一度集める必要がある!」


一方、小屋で留守番していたドレックはトビア達が戻ってきたのを窓から確認した。
「ギリの住んでる街まではちょいと距離がある、行くならMSごと運んでおいた方が……」
バーンズが小屋に入った直後、昨日のトビアの話を真に受けたドレックが殴り掛かってきた!
『ほんとにやるなよォ!』
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69035.jpg


その後、トビア達はノッセルに乗せたX1にシートをかけ、船に偽装して出発した。
…X1が土下座してるポーズになり、ちょっと情けないがそこは目をつぶろう。
目的地まであと2時間。ちなみにバーンズが言うには、そこには現在“コック”のギリがいるそうだ。

179 :粗筋川裕一 5/6:2014/02/11(火) 22:02:43.71 ID:/m+V/E12
そして目的地のレストランに着くと…誰この青年?(;゚д゚)
「ギ ギリ? お前…随分伸びたなぁ?」
「お前が変わらなすぎなんだ!海賊!」
――なんとギリはトビア以上に背が伸び、別人と化していた!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69036.jpg
「ま、どちらにしてもそんな話はお断りだね
 バーンズ!お前はそれでいいかもしれないが、俺は木星軍を裏切る気は無い!
 俺は帝国の誇り高きパイロットだ!今でも総統のお考えは正しかったと思ってる!
 …大体、成功率も生還率もほぼ0%の作戦にはいそうですかと参加する奴が
 常識的に考えていると思うか? 考えてみろ!バーカ!」
…性格は相変わらずだ。トビアは腕が落ちて自信が無いのだろうと返し、料理を口に運ぶ…。
――その途端、X1のフェイスオープン級の衝撃がトビアの全身を駆け巡る!これは……
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69037.jpg

「うまいっ ぞっ! こ これ?お前が?作ったのか?」
「もちろんだ!さあ!惜しみなく称賛しろ!俺はお前達とは違う!何だってできる!」
――あまりの美味さにミノルとバーンズががっついていたのは言うまでも無かった。
それはともかく、ギリ曰く操縦技術も落ちてはいないが、協力する気にはなれないと背を向ける。
「地球が滅ぶと言うなら、コロニーに上がって食い物の店でも開くさ!
 折角…面白くなってきた所だしな…」
「…ギリよ、それが私の他の身でも聞いてはくれぬか?」
『な…!?エウロペか!? い いや!エウロペ奥様…!?』
そう言って今までフードで顔を隠していたエウロペが素顔を現し、ギリは驚愕し跪く。
エウロペは説得する。あのバカな弟達を止めるのに力を貸してくれぬか、と。
――それを聞いたギリは豹変し、歯を食いしばり怒りのあまり叫ぶ。
「カリスト…そうか!あの…双子!? 新総統…なのか!そんな……ばかなぁ!!
 ――だったら!何故この女がここにいる!? 何故…こいつを連れてきた!海賊!!』
叫んだと思ったら唐突にトビア達に罵声を浴びせるギリ。一体どうしたというのだ?

『ばかな!何も知らなかったのか!?
 “こいつがあの二人を裏切れるはずはないんだっ!!”こいつは……!」
そう言いかけた途端、突如店の外からヘリのローター音が聞こえ始めた。

180 :粗筋川裕一 6/6:2014/02/11(火) 22:03:19.80 ID:/m+V/E12
……一方、留守番のベルナデットはあまりの退屈さに大あくび。
そしてそれを見たドレックは地球の命運がかかっているのに気楽だ、と苦笑する。
すると唐突にベルナデットはドレックにエウロペが好きなのかと尋ねてくる。
『ななななんすか!?突然!』
「ふふふ 女のカンよ …っていうか、明らかに気にしていた!
 なんなら…どーんと!告白しちゃえば? ぎ…ギリの娘としては別にいいですよ?
 ドレックさん、腕利きパイロットなんだし、度胸で当たれば…」
『だ だめっす!俺は…度胸がないんっす!教官やトビアさんとは違うんす…だめっす!
 それに…俺が…彼女を…見ていたのは、違うんす!』
いつになく真剣な表情のドレックは、おもむろにテーブルの上に銃を置いた。
「…彼女を見張れと命じられていたから… もし… 彼女が木星の内通者だったら…
 これで…殺せ……と」
驚愕の事実にベルナデットは激しいショックを受けた。


そしてトビア達が店の外に出ると… 木星軍のヘリがこちらへまっすぐ向かってきた!
(まるで俺達の後を追っているように…?)
「そこにいるのはギリ?…か? ――そうか、“イカロスじゃなかった”…のか……」
そう言って現れたのは、コート姿のカリストだった!            <続く>

181 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:19:12.81 ID:???
ん〜シーブックは不参加決定か?残念といえば残念だけど生還率低いみたいだしまあよかったのかな?
それともまだわからんか?どっちにしろもし参加しても機体が無いんだよな

182 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:28:31.99 ID:???
F90キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
バーンズのおっちゃんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
まさかのギリクル━━━(゚∀゚)━━━ !!!??
キンケドゥコナ━━━(´・ω・`)━━━イ !!!??

てか、またカリストが!
ギリの台詞からして、やっぱエウロペはスパイなのか?
もしくは二重人格で、スパイの性格が出るとか?

183 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:29:22.60 ID:???
>>181
シーブック不参加は確定ぽいが、もし参加するならF90に乗ると予想

184 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:33:44.87 ID:???
>温泉に浸かる巨乳と微乳。
久々のおっぱいktkrw

タイトルといい、クロサワといいやはり元ネタは「七人の侍」か

185 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:35:52.09 ID:???
「7人のサムライ」かよwww
まあタイトルはそこからの流用だと思ってたけどさ
ネタとしても使用とは思わんかった
レストランの名前もさりげに「ギコガコ堂」やしw
それにしてもギリはガチガチの思想だと思ってたけど意外と柔軟性あるな、地球にとどまって普通に働くとか。
さすが優秀な生徒や

186 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:37:06.02 ID:???
・・・・・・って、今気づいた。
七人の侍が元ネタなら、戦死者も原作同様四人じゃないのか!?
現時点で確定してるミノルとバーンズはかなり危ないんだが

187 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:49:35.70 ID:???
バーンズがマンモスうめーとかいうと妙に似合うな

188 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 22:55:20.90 ID:???
それにしてもスズキさんいい味出してるなあ
「いいなあ若いってすばらしいなあ」
「つく。この男は味方につくねっ(キラリーン)」とか

189 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 23:02:35.71 ID:???
あのバーンズの様子から見てローズマリーも加わりそうだな
てことはシーブックは不参加で
トビア スズキ ドレック デスゲイルズ ロリソン大尉で決まりか

190 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 23:11:06.29 ID:???
>>182
肉体の波動で近くにエウロペがいるってのがカリストにはわかるんじゃね?
その逆もまあ然りだろうけどさ

191 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 23:18:25.58 ID:???
ハンカチと投げ合った駒苫の田中は楽天か…
ハンカチは六大学みたいだけどさ
オレは断言する
ハンカチは今がピーク、もう伸びしろはほとんどない
田中は逆に今後どんどん伸びて記録を残す投手になるね

192 :マロン名無しさん:2014/02/11(火) 23:26:51.65 ID:???
>>190
スタンド使いは杜王町にでもお帰りください

193 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 00:00:55.45 ID:???
そのネタは3部だろ

194 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 00:23:08.38 ID:???
スタジオ秘密基地ブログにF99の設定画がアップされている
前にブログで赤と黄色だと書いてあったが、絵にしてみると派手さが引き立つ
「トゥーナ」は、合作同人誌に出たロボの名前で出たが、海を高速で泳ぐ鮪からのイメージっぽい

カリスト達に追いかけられているだと!?
なんかしらの手段でエウロペから情報が流れているのかな

ギリの身長が伸びてイケメン化した
長谷川先生の男性キャラでも珍しい顔立ちだから生き残って欲しい
誰かギリトビのBL本でも作らんかな?

195 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 01:06:00.64 ID:???
>>171
オウムのハロが最後に登場したのは、X1のコックピットをX2のビームサーベルが貫いた場面で、その後の木こりのおじさんの家には居なかったので、地球に降りたあと自然に帰ったのかも
UC0136時点でストーク卿がミノフスキードライブの技術を持ってたら、ストーク卿が「最新式」と言う(ザンスカール兵が分かる様な)熱核ロケットエンジンなんかダンディ・ライオンに付けないよ

>>184-186
「七人の侍」って事はメンバーには死亡フラグが…(涙
>レストランの名前もさりげに「ギコガコ堂」やしw
うを!マジだ
アシスタントをやってる若林さんの同人サークルの名前

196 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 06:44:52.80 ID:???
>>189
ギリは拒否ってるが、なんか参加しそうだよな。理由はまだわからないが。
そうなるとローズマリーも参加しそうだが…参加する理由がこっちもわからん

今回は全体的にギャグ率高めだな。
それだけに今後の悲惨な結果がますます目に見えてくるんですけど…(´;ω;`)

197 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 08:38:22.49 ID:???
殺意のオーラまとうベルナデットテラコワスwwww

>>189
仮にメンバーがデスゲイルズ、ロリソン、ドレックで決まった場合…
ロリソン以外全員死にそうな気がするんだよな。
(七人の侍と同じ戦死者数ならば)

198 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 08:42:58.51 ID:???
>>183
F90乗るならVタイプに乗ってほしいな!
F91と同じ感覚で戦えるだろうし

199 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 22:04:17.03 ID:???
パン買ったおばちゃん・・・
実は木星の工作員なのではと変な勘繰りしてしまう

直接見せずに今の幸せな姿を想起させるいいシーンなのだが・・・

200 :マロン名無しさん:2014/02/12(水) 22:33:57.07 ID:???
今回はシーブック不参加の気がしてきたな
製作的なことを言えば
どうしても矢立キャラであるシーブックセシリーは長谷川先生の完全に好きなようには扱えないし(まあよくも悪くも性格は長谷川ナイズされてたけど)
物語としても木星戦役はトビアへの主役継承の物語、今回が主役トビアの物語といった感

201 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 08:35:44.96 ID:???
講談社から出たガンダムマガジンに長谷川裕一のジョニーライデンの漫画が載ってた。
今角川でクロスボーン連載してるのに他所でガンダム漫画書いて大丈夫だったんだろうかw

202 :粗筋川裕一 1/5:2014/02/13(木) 21:55:53.02 ID:ALP9vBuj
  <第6話:裏切りの女神>


エウロペが内通者かもしれない…。それを聞いて動揺するも、必死に弁護するベルナデット。
何しろ彼女はエウロペがどういういきさつで、危険な目に遭いながらここまで来たか知っている。
「自… 自分の考えではありません…です ですが、思い出して…見て下さい
 何故―― エウロペさんはあなた方クロスボーン・バンガードの残党の前に現れたのか?
 何故…あなた方がサナリィの基地にやってきた直後に木星軍は現れたのか?
 偶然というにはできすぎていませんか?
 そしてもしそうなら、自分達は… “鈴”をつけた猫と…同じという事になるんす…よ!」
――直後、外がまばゆく輝いた。街で戦闘が始まったのだ!

木星軍ヘリから降下するアマクサ。
やむを得ず脱出しようとするトビアの後頭部を突如ギリが殴り飛ばし、銃口を突きつけた!
『お前ら動くな!抵抗をやめろ!
 ――言っただろう?俺は今でも木星の兵士なんだよ!貴様らに義理立てする理由などどこにもない!
 それにどう見たって… お前ら終わりなんだよ」
「なかなか――良い判断をするな、ギリ」
そう言ってギリの側に歩み寄るカリスト。
「これはこれは、新総統閣下――…!」
「よお、久しぶりだな…No.2
 あの木星戦役で恥くさい敗北をしていながらよく生きていたな!嬉しいぞ!
 今、部下にお前らの乗ってきた機体を探させている…
 どの道…ろくなパイロットも残ってはおるまいから、大した戦力にはなるまい
 終わりだよ、ククク…」
エウロペはギリを止めようとするが、ギリはその話をさえぎり話し出した。

「もう!お芝居を続ける必要はありませんよ!エウロペ様
 分かっていますよ、あなたが内通者だったのでしょう?エウロペ様?
 見事な計略ですよ、カリスト様!新総統たるあなた様のお姉上様自らを危険の伴う内通者にするとは!
 あまりの意外さにこやつら想像すらしなかった様子!」
それを聞きエウロペは激しくうろたえ、必死にスパイではないと否定する。

203 :粗筋川裕一 2/5:2014/02/13(木) 21:56:29.65 ID:ALP9vBuj
「…大丈夫、信じていますよエウロペさん」
トビアの言葉にバーンズはミノルにちらとも思っていなかったのかと問うが、ミノルは反論する。
「私ゃロマンチストでね、女性は疑わんよ」

エウロペが新総統を裏切れるはずがない…彼らはエウロペの全てを知っている。
そうギリが言うと、突如カリストは嘲笑しだした!?
『ハハハハ!せっかく内緒にしてたのに!だめだな、No,2!
 参ったな!ネタばらしには少し早いんだがな!』

つまりこういう事だ。カリスト達双子の間ではどれ程の距離があっても互いの心が通じあう…。
しかし、エウロペの心も彼らは“ 一 方 的 に ”読み取れるのだ!
結果的にはエウロペは自分も知らない内に内通者になっていたのだ。

その事を初めて知ったエウロペは動揺し、カリストはさらに下卑た事実を笑いながら話す。
「いやもう!大変でしたよ!この事に気付いたのが子供の頃でしたから!
 誰かに話したくて話したくて! 秘密にしておくのに必死でした
 でもね、二人で話し合って決めたんですよ! いずれ何かの役に立つからって
 だから全部見えちゃってたんです …ほら、何て言いましたっけ?
 あの“カーティス君”との逢瀬の事も… ははは…あれは面白かったな!
 今…木星にいる“光”の兄さんも大笑いしている所ですよ
 ははは だけど、隠しおおせていたと思ったのに…
 多少なりともNo.2に気付かれていたとは誤算でした」
プライバシーも何もかも全て見られていた事に辱めを受けるエウロペ。
「…正直、ここ2日ほどあなたの心は見えづらくなってきた…
 あの男の時も初めのうちだけだったし… たまにこういう事がある 女は困ったものだ」
「言うな!」
「やはり誰かに心惹かれましたか、姉上」
『言うなっ!!』
「おかげで何かを“見つけた”という信号しか受け取れなかった…勇み足でしたかね?」
カリストが合図すると、輸送ヘリが変形、MS形態となり地上に降りてきた!
「“イカロス”とやらを見つけるまで役に立ってもらうつもりでしたが、
 こうなっては仕方ありません あの者達は殺します!姉上には一緒に戻って頂きますよ」

204 :粗筋川裕一 3/5:2014/02/13(木) 21:57:05.44 ID:ALP9vBuj
ヘリMSからタラップが下りると、カリストは今度はギリに問う。
「お前は…どうする?No.2? 今一度木星に忠誠を誓うなら使ってやらぬでもないぞ?」
ギリはカリストの手を取る。
「もちろんです 私はどこまで行っても木星の兵士ですから……」
――直後、なんとギリは唾を吐きかけ、カリストは唾をかわす。
「ほう?」
ギリの蹴りを受け止め、至近距離で睨みあう二人!
「木星に忠誠は誓えても… 貴様の様な下衆総統に振る尻尾は持ってないんだよっ!!』
予想外の出来事に木星軍兵士が油断した所に、トビア達が肉弾戦で反撃に転じた!

そんな中、カリストはギリの攻撃をかわしながらあざ笑う。
「ははは 掌を返すか?No.2?面白い!」
「今のはエウロペの事を確かめたまでだ!」
「プロフェッサー・カラスのスクールで何故お前が常にNo.2だったか教えてやろう」
『俺を…… No.2と呼ぶなあぁっ!!』

その時、カリストは敵の母船を発見したと通信を聞く。
「撃墜したか?」
《そ それが!》
その返信と共にアマクサが1機爆発する。X1Pwがこちらに向かってきてくれたのだ!
それを見たバーンズは誰が操縦しているのか不思議がる。
…とはいえ、残っていたのはドレックとベルナデットの二人しかいない。
バーンズとミノルは木星軍から奪ったライフルを持ち、物陰に隠れながらその様子を見る。
「大丈夫だよ、ドレックは腕はいい私の弟子だ もっともあの感じは…
 嬢ちゃんがガンダムで、ノッセルの方がドレックだろうがな…」
――ズバリ大正解だった。


ここで話は少し前にさかのぼる。
市街戦が始まり、救援に向かおうとしたベルナデット達だったが…ドレックが怖気づいてしまった。
「だめです!ベルナデッドさん! お、俺 怖くて…と とても!
 MSの…操縦桿が…握れません!今は…どうしても…!」

205 :粗筋川裕一 4/5:2014/02/13(木) 21:57:38.04 ID:ALP9vBuj
「だったらサポートベースをお願い!X1は私が、私がなんとかする…!」
――そういういきさつがあったのだが、それでもまだドレックの腕の震えは止まらなかった。


 ―市街―
この事態をまあいい、と吐き捨てるカリスト。
「どうせ…今回は“はずれ”だ コルニグスも置いてきてしまったしな」
ヘリMSに乗りこみ撤退しようとするカリスト、兵士から奪った銃を持ち追うエウロペ。
「逃がしはしないっ!」
エウロペはヘリMS内に乗りこみ、トビアも追いかけるがタラップにしがみつくのでやっとだった。
『海賊っ!』
すかさずギリは自分の銃をトビアに投げ渡す。

飛ぶたびに暴れるヘリMSにしがみつき、幸運?にも内部へ落されるトビア。少々叩きつけられたが。
激痛にしばらく動けずにいると、銃声が響き渡りトビアはそちらへ向かう。
――その一方でX1Pwはトビアの乗りこんだヘリMSを追っていた。


そして銃声は……カリストがエウロペの腕を撃った音だった。
「いけませんね、姉上…総統に銃を向けるなどと…許される事ではありませんね」
『何故だ! 何故私を利用した、カリストっ! 何故姉である私を!!』
「だっていい方法じゃないですか?
 あなたは私達の計画を止めたがっていた 私達はあなたの心が読める
 だったら泳がせて… 敵の兵器のある場所に案内してもらう…
 不自然に見えないように脱出させて、クロスボーン残党に接触させるのは気を遣いましたけど…」
『私を追ってきた… 死んだ兵士達も知っていたのかっ!?』
「捨て駒に全容を知らせる必要はないでしょう?」
「カーティスもお前達の… 計画の為に殺したのかっ!」
「ああ… ああすれば木星の事を思う姉上は、我らの願いを聞いて
 ドゥガチ総統に嫁いでくれると思いましたから」
「いつから… 私は… お前達の道具だったのだ!」
怒り、悲しみ、悔しさのあまり涙をこぼすエウロペにカリストはおちょくるように答える。

206 :粗筋川裕一 5/5:2014/02/13(木) 21:58:16.27 ID:ALP9vBuj
「さぁ?忘れてしまったなぁ? なにしろ…
 私達が木星を率いていかなくてはいかないのだと気付いたのは随分昔の事ですし… それに…」
――ここでカリストはエウロペに一発ビンタをかまし、胸ぐらをつかむ。
「これは戦争ですからね、使えるものは…なんでも使いませんと」

あざ笑うカリストの頭上のハッチが開き、トビアが殴り掛かってきた!
不意を突かれたカリストは、この時初めてトビアの攻撃をまともに食らってしまった!
「貴様らがどういうつもりか知らないが… 俺の方は戦争をやっているつもりはない!」

カリストは自らの鼻血を見つめる…。
「…血… ふふふ? 血? わ 私に?」
すると一声吼えると、操縦士を席から突き飛ばしコンソールを操作し始める!
「貴様らに判決を伝える! ――死刑だあぁぁぁ!!!』
カリストの叫びと共に床下が開き、トビア達は真っ逆さまに地上へと落下してゆく!
「お前達の好きな地球にキスしてもらえ!」


その頃、少し離れた上空では――…
《大尉!戦闘中の未確認機捉えました》
「よし、行くぞ!いつまでも無法者どもにこの地球で好き勝手させる訳にはいかないからな!
 ハリソン・マディン出る!」
――青いF91に乗ったハリソンが現場へと向かっていた。         <続く>

207 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 22:29:30.00 ID:???
なるほど、「一方的に」考えを読まれてた訳か
しかしドゥガチと違ってこのカリスト兄弟、何と言うか… ぶん殴りてえ

208 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 22:43:22.90 ID:???
「俺の方は戦争をやっているつもりはない!」

なんだ決め台詞として定着させたいのか

209 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 23:23:01.67 ID:???
新総統、子供の頃は普通に色黒なんだな。半分だけ肌染めてんのかw

210 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 23:28:31.93 ID:??? ?2BP(1000)
これはフロスト兄弟からのインスパイアかな?
しかし幼少時からずっと心を読めることを隠し通していたとは
こういった事態を想定してのことか
単なる出歯亀根性か

211 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 23:30:39.86 ID:???
>>209
ケガで植皮することになったけど肌の色があう提供者がいなかった

212 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 23:36:32.08 ID:???
>>211
間黒男さんじゃないかw

213 :マロン名無しさん:2014/02/13(木) 23:45:43.60 ID:???
ギリはてっきりカラス養成所のトップなのかと思ってたけど
いつもNo2(No3?)だったのか
しかしああNo2No2と言われると色々鬱積したものがあるやろな

214 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 00:16:44.28 ID:???
電穂にBガンダムがw

ヘリMSが春麗のスピニングバードキックにしか見えない
でもあれってザンスカが使ってたビームローターだよな?

ギリが「海賊っ!」と呼んで銃をトビアに投げ渡すシーンの二人の息が合ってる
腐女子でもないのに、なんだかんだ言って必要以上に仲が良さそうな妄想をしてしまう

遂に最有力候補のハリソン大尉が出てきた
F91がちゃんと後期のGFFカラーだ

215 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 00:20:31.63 ID:???
いやビームローターは完全にブレードがビームオンリーだから
しかしあれで揚力が発生するのは謎
そんならミノフスキーフライトで良くって
あの回転翼はシールド代わりとか攻撃手段とかにしかならんやんという…

歩行時の姿は「宇宙戦争」の火星人メカを意識してるかと

216 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 00:31:49.04 ID:???
ベルナデットwww
「女のカン(キリッ)」とか言うといてモロはずれとるやんw
しょせんお子様よのお

トビアはまだギリがベルナデットのこと「目ばかり大きくて好みじゃない」ってくさしたの根に持ってるかな?

217 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 00:40:27.82 ID:???
「地球にキスしてもらえ」か…
吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」だったと思うけど腕立て伏せに「大地とファック」てルビふってたの思い出したわ

218 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 00:59:40.91 ID:???
>>213
無印だとカラスの最も優秀な生徒だったと自分で言ってたしな。
辻褄合わせるならカリストが来てからナンバー2に落ちたか。
しかもカリストは2人だから実際ナンバー3だったろうし。

219 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 01:08:31.10 ID:???
自軍の兵士もいるのにまさかの叩き落し
ドゥガチもそうだったけどこんなあっさり部下を死なせるヤツになんで従うかなあ
今回なんか特にどうしてもああいう行動に出ないとならん理由ないやん
単に自分に傷をつけられたので怒りに任せての衝動

220 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 01:17:23.36 ID:???
>>210
元々は単なる悪趣味な出歯亀根性かと思われ
今回のエウロペ逃走のときに折角だから利用しようと考えたかな。

221 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 02:12:28.34 ID:???
>>219
そもそもなんであんな機能付けたw

222 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 08:02:23.44 ID:???
F91が参入確定とすると参入予定のF90の装備が気になるところではあるが
VタイプだとF91と被るからずらしてくるかな?
後衛だとL、Sあたりで
前衛だとDタイプってところか?
まさかのPタイプが来ても長谷川センセなら上手く料理してくれそうな気もするがw

223 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 08:30:22.45 ID:???
仮にF90Vだったとしても、強力なヴェスバーが4丁って事でそれはそれでいいのでは。
むしろ使い道のないF90Mが来るのがやだw

で、一晩考えて気付いた。
ドゥガチは「悪のボス」ってカリスマ満点な感じだが、カリストはただの「ゲス」だからこんなに腹が立つんだと思う。
さながらFF6の途中までのケフカみたいに。

224 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 08:39:26.98 ID:???
>>222
まさにSFCのフォーミュラ戦記そのものだな、懐かしい

225 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 09:58:38.08 ID:???
トビアって海賊になってから同年代の友人いないだろうし
これからもギリと仲良く悪友やって欲しい

226 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 11:21:19.64 ID:???
ギリはカリスト達を倒したらどうするんだろう
木星に戻ってパイロットやるのかコックやるのか
それとも地球でコック続けるのか

227 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 13:20:13.46 ID:???
カリスト…
絶対自分の姉の(このコメントは検問されました)シーンをおかずにしてたな

228 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 15:17:19.77 ID:???
>>226
それ死亡フラグっぽいからやめたげて…
まあギリの腕前なら生還できそうだが

229 :マロン名無しさん:2014/02/14(金) 15:40:34.62 ID:???
ギリ「3年経ったけどあんまり僕好みにはならなかったな。つーか成長したんか?
 エウロペ様も子供の頃もっと栄養のあるものを食べさせてくださればよかったのに」

230 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 16:52:45.83 ID:???
七人の侍モチーフの話とはいえ死者の数を合わせるかどうかなんて分からん
誰も死なないかもしれないし、全員死ぬかもしれない
なので素直にギリがコック人生を謳歌できる未来を期待しちゃう!

ギリならドアを開けたところを突然殴りかかられても平然と反撃しそうよね

231 :粗筋川裕一 1/5:2014/02/15(土) 20:50:41.47 ID:5kxSQt+R
  <第7話:地に落ちし者ども>


『さようなら!愛していましたよ、姉上!』
頭上からカリストの高笑いが聞こえ、トビアはエウロペを抱えて落下していた。
そこへ追いついたX1Pwがトビアを助けようと手を伸ばすが… どの道鋼鉄の手で受け止めたら死ぬ!
『マントです!』
ドレックの指示にとっさにX1PwはABCマントを翻し、強風で2人の落下速度を弱める。
さらにクッション代わりにマントを広げ、放熱の風で下からマントを膨らませた。
…あまりの熱さにトビアが火傷するところだったが、なんとか無事救助できた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69188.jpg

…だが、危機はこれで去った訳ではなかった。
すぐ側にもう一機のヘリがアマクサを乗せ、そのアマクサもこちらに銃を向けている!
――と、その時一筋のビームがヘリのローターを破壊した!ハリソンのF91だ!
「双方とも武器を収めろ!連邦内での私的戦闘は違法である!」
…だが、木星軍が停戦命令に従うはずも無く銃を向けたので、F91はアマクサの腕を破壊する。
『青い…F91!? ハリソン大尉か?」

トビアはベルナデットに操縦を変わってもらいコクピットに乗りこむ。
「今なら…カリストをっ ――ドレックさん!こっちにトリガーを連動して!』
X1Pwはザンバスターを抜き、カリストのヘリを狙い始める。
…だが、落下のショックで目がかすむ…。
なんとか銃を撃つが、狙いは大きく外れてしまった。

とりあえず危機は免れ、ベルナデットに礼をするトビア。
「ううん、でもずっと助けられてばかりで実はちょっと気にしてた だからいいの!」
その直後、一緒に乗りこんだエウロペが突然抱きついてきた!
トビアは真っ赤になりながらも焦るが……エウロペは涙ながらにトビアに懇願する。
「殺して! あの…双子を殺してっ!」
――直後、もう1機の木星軍ヘリがF91によって撃墜された。

232 :粗筋川裕一 2/5:2014/02/15(土) 20:51:13.27 ID:5kxSQt+R
そしてX1Pwの背後には、ビームライフルを構えたF91がいた。
《即時戦闘を中止せよと…警告したはずだ!どういうつもりだ?宇宙海賊
 何をしに地球へ降りてきた?返答次第では…》
トビアはハリソンを信頼し、正体がバレる事も覚悟の上で話してみようとハッチを開ける。
「お久しぶりですね… ハリソン大尉!ぼくですよ」
「き… 君は? ・・・・・・・・・・・・・誰だっけ?」
予想外の反応に思わずコケるトビア。運送会社の事を話してようやくハリソンは思い出したようだw
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69189.jpg
《ああ! そんな事もあったな  ……で、何でその民間人のきみが海賊のガンダムに乗っているんだ?》
・・・・・・・・どこまで鈍いのかハリソン!
――しばらく考え、ようやくトビアがスカルハートのパイロットだという事を理解し大層驚いた。


その頃、地上ではミノル達が木星軍を制圧していた。
「いよ―― ハリソン君、久しぶりだねぇ」
ハリソンはミノルを見た途端、最敬礼をし大声で挨拶した。
「ス… スズキ教官殿っ!!』
「よせよせ、堅苦しいのは!」
…聞けば、ミノルは元連邦のエースパイロットで“青い閃光”と呼ばれたエースパイロットだそうだ。
「昔の話だよ、それにその名は君に譲った
 私は…10年前のコスモ・バビロニア戦争で多くの教え子を死なせてしまった、ただのダメおやじさ」

ともあれ、少人数で制圧できた事に感心するトビア。
その理由は簡単、木星軍は地球の重力に不慣れなのと、カリストに逃げられたからだった。
「それに… 彼(ギリ)も手伝ってくれたし」
トビアはギリの顔を見ると、ギリはニヤリと笑ってこう言った。
「俺も―― 一緒に行くぞ!海賊 だがカン違いするな!
 俺は… あのカリスト兄弟と戦う為に行くんだ!
 木星の為に、あの下衆どもを総統の座から引きずり降ろしてやる!
 決してお前の仲間になる訳じゃないからな!」
――どう見てもツンデレです、本当にありがとうございました。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69190.jpg

233 :粗筋川裕一 3/5:2014/02/15(土) 20:51:44.84 ID:5kxSQt+R
そしてハリソンは何があったのか尋ね、説明はミノルがしてくれる事になった。
「私が話そう、だが―― 聞いたら…力を貸してもらわぬ訳にはいかん!そんな話だぞ!」
「望む所ですよ!教官のお話であれば… 連邦軍人としてできる範囲で、ですが」
…相変わらずカタイ男だ、ハリソン。
「では、まず…我らを運んでほしいのだが?」


その後、トビア達は連邦の輸送機で移動中だった。
エウロペは一人部屋で物思いにふけっていると、トビアが食事を持ってきた。
何気なくエウロペはどこに向かっているのか聞こうとしたが… 答えてくれるはずもない。
「いいのか?私を殺してしまわなくても 敵に情報が筒抜けだぞ?
 殺さぬまでも… 閉じ込めるなり、どこかへ捨ててゆくなりすればいい
 別に…恨みはしない… いや、むしろ…そうしてもらった方がありがたいよ
 私が… 木星の裏切者となってまで…なそうとした事は、全部…奴らに利用されていた
 自分がまるで…幽霊になってしまったような気分さ…
 このまま…消えてしまってもかまわない… 私の…居場所など、もう…どこにもないんだ…」

――するとトビアはローズマリーのいる北米大陸へ向かっていると答えた。
この場所にはイカロスと思われるUFOの目撃情報が集中しているというのもある。
その話を聞いたエウロペは慌てて耳を塞ぎ警告する!
『なぜ話す!私にその気が無くても、私の聞いた事はカリストに…!』
「…ぼくが本当の事を話していると思いますか?」
…そう、あえて偽情報を流して敵を混乱させるという手段も使えるのだ。
「これは戦争ですからね! や…役に立つものは役立てないと!
 だからここから逃がしたりしません! しや…しませんよ!
 それに…心だって100%読める訳じゃないらしいじゃないですか! だったら…」
「そう… だな きっとな…私が恋をすると…奴らには… 私が見えなくなる」
そう言うと、エウロペはトビアの背中から抱き着いた。
「私は… 少しだけウソをついていた、トビア…
 姿…形ではなく…な そういうバカな所が…お前はカーティスに似ている…
 分かっている… お前は…カーティスじゃない… だけど…もう少し… もう少し…」

234 :粗筋川裕一 4/5:2014/02/15(土) 20:52:17.91 ID:5kxSQt+R
トビアは背中ですすり泣くエウロペの手を握りしめる。
――そしてその様子を知ったベルナデットは廊下から見守っていた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69191.jpg


その後、トビア達は二手に分かれる事になった。
ミノルはハリソンに同行してイカロス探索と回収の準備を進める事に。
その際、ドレックがミノルに自分も連れてって欲しいと懇願するが、ミノルは許可を出さなかった。
「ドレック、お前はパイロット探索班の力になってやれ」
「し、しかし 今の…ままでは、自分は…役には…
 …何故この…作戦に自分を連れてきたので…ありますか? 自分はどうしたら…」
「ドレック… 一番最初に教えたはずだ!
 もっとも本当に困った時だけは… 誰も助けてやれんのだとな」
――そう言い残し、ミノル達は出発した。


移動中、ハリソンはミノルに質問した。
「見込みがありそうだから連れてきたのではないのですか?」
「フフフ 奴を木星まで引っ張ってゆく気はないよ
 だが… パイロットしかできぬ男を操縦桿を握れぬままにはしておけまい?
 多分これが教官としての私の最後の仕事だから」


その頃、ベルナデットは連邦軍基地内でベルナデットと一緒にいた。
「みんなは…出かけたのか?いいのか?お前は」
「うん、いいの 一緒に行っても役に立てないし 今はエウロペといるよ」
…そう言ってリンゴの皮をむいていると、次第にぽろぽろと涙がこぼれてきた。
「ごめんなさい… でも…私ようやく気付いたの
 ううん… 今まで気付かないふりをしていたんだ…きっと…」
――今も木星の住人は多くがクロスボーン・バンガードを敵視している。
その為トビアは木星では暮らせない… つまり。

235 :粗筋川裕一 5/5:2014/02/15(土) 20:52:50.21 ID:5kxSQt+R
「だから私が… 木星の為に何かしようって思って…帰るなら
 トビアとお別れしなくちゃならない!
 ずっと…一緒にいられると思ってたのに! もう、あと少ししか!
 だから、お願い… トビアを取らないで…」
先程のやりとりを見ていたベルナデットはエウロペの胸で泣いた。


その頃、トビア・ギリ・バーンズはとある街へ来ていた。
「ローズマリーは各地を転々としている 俺の手に入れた情報じゃ、今日はここへ来る」
ちなみにトビアはローズマリーをよく知らないので、バーンズにどういう人か聞いたところ…
「――まぁ、なんつーか…見たとおりの奴だよ」
――と、その時大地が大きく揺れ始めた!いつの間にか派手なペイントのバタラが接近していたのだ!
トビアは敵襲か思ったが、バーンズがそれを止める。
「いいんだ、ローズマリーだ!」

《レディース&ジェントルメン♪ イッツ・ショ〜タ〜〜〜イム♪》
コクピットハッチが開くと…… 中からほとんど 全 裸 のローズマリーが現れた!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69192.jpg
何事かとパニックになり指差すトビア。
「巡業… MSストリップ…… いや、だからああいう奴なの
 心配いらんよ、腕は確かだ 金 しっかり掴ませときゃ、絶対裏切らないから」
「ちょっちょっちょっ!ちょっと〜〜! だいじょーぶなんですか!地球の運命、それでーっ!」
混乱状態のトビアを冷静に引きずっていくバーンズおっちゃんでした。


 ―同刻―
グレートキャニオンにて、ついにイカロスを発見したミノル達。
その姿を肉眼で捉えたミノルは驚愕する!
「……ば・か・な… まさか…こんな物だったとは!
 だとしたらこれは…MSなんてものじゃない… これは… これはっ!」
――ミノルの眼下には、細長い“翼”らしき物が映っていた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69193.jpg           <続く>

236 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 21:12:10.15 ID:???
>「ま そんなお前のことが 好きではあったがね」
 「あ   ぜんっぜんそういうのじゃないですから」

 『いや…私らは何も…』

クソワラタwww

237 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 21:20:59.34 ID:???
なんか最初のクロスボーン連載から10年以上経ってるっての実感するよなw
あの頃は腐なんて概念ほとんど無いも同然だったし。
まあそういう趣味の団体は存在してたけど

238 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 21:34:16.64 ID:???
相対速度を合わせれば手でキャッチしても問題ないんでは?

239 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 21:54:44.09 ID:???
ローズマリーw
確かに前の時点でコイツは傭兵みたいなもんと紹介されたはいたがこれはwwwww
こーいうのは速攻やられるか生き残るかのどっちかやろな

240 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 22:02:02.09 ID:???
無理するなドレック
木星までいけるかはともかく
操縦桿が握れるようになった時が死亡確定の時だぞ

241 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 22:17:18.31 ID:???
>>236
ツンデレとか確かに時代を感じるよなww

242 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 22:20:38.40 ID:???
ミノルのリアクションから察するに
アナハイムの技術じゃミノフスキードライブをMSサイズで再現できなかったから
MAクラスの大きさになっちまったのかね?>イカロス

243 :マロン名無しさん:2014/02/15(土) 22:25:03.03 ID:???
確定メンバー:トビア ミノル バーンズ ギリ
高確率で参戦しそうなメンバー:ローズマリー ハリソン
中確率〜〜:ドレック
こんな所か

244 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 00:28:23.11 ID:???
ダムエー1月号にカラーページで『機動戦士ゼータガンダム1/2』と『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人』1巻の同時発売の告知が!
30pの書き下ろしエピソードにウモンじいさんが登場するらしいが、Zガンダムと絡めるならティターンズっぽくないからエゥーゴに居たのかな?

落下中のエウロペのガーターストッキングがエロい
今回のF91の活躍は発売したばかりのMGハリソン専用ガンダムF91の販促だろ

ツンデレ?ツンデレツンデレ・・・でもこう言うライバルキャラってフラグが(涙
ローズマリーを探す時の(私)服が、ファー付きの黒い革ジャンに黒の革パンなのがヴィジュアル系っぽい
と言うか、ローズマリーのMSストリップショーに噴いた

245 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 00:47:28.19 ID:???
>>242
MS七機運べないと話にならないからノッセルみたいなサブフライトシステムとか。
もしくはデンドロビウム的なものだったり。

246 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 01:14:04.12 ID:???
>>244
指に抱きついているところはなんか男根を模しているような…

247 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 08:43:41.41 ID:???
ストリップショーなのに乳首描かない長谷川先生なんて、長谷川先生じゃないやい!。・゚・(ノД`)・゚・。

248 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 08:45:49.66 ID:???
エウロペもいるし、もうけっこう7人の席は埋まってるんだな。
最近のノリなら旧エピキャラをフル活用の流れでニュータイプに目覚めたセバスチャンが
バルブスを駆って参戦しかねないとまで思っていたが、もう枠は残って無さそうだ。

249 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 22:25:10.93 ID:???
エウロペがまだわかんないんだよな…
案内役として同行するのは間違いないだろうが、
戦力として数に入れるのか入れないのか

250 :マロン名無しさん:2014/02/16(日) 23:18:49.37 ID:???
カリストに心を読まれる件をどうにかしないとな。
どうにもならない場合下手すると木星行く前に死ぬとか。

251 :粗筋川裕一 1/6:2014/02/17(月) 22:01:23.20 ID:zi0pS0Jv
  <第8話:カウントダウン>


「戦争だって? 行く行く!もちろん行くっ!
 いやもう!ダンサーも飽きててねぇ!退屈してたのよ!」
――冒頭、カクテルを飲みながら前回のストリップ姿のまま、笑いながら即承諾するローズマリー。

最後の一人のスカウトがいともあっさりと終わり、拍子抜けなトビア。
「あんた昔はいけすかない小僧だと思っていたけど、
 私に戦争持ってきてくれるなんて、いいトコあるじゃん!」
…念の為トビアはもう一度作戦の説明をしようとするが…… 聞いちゃいねぇ。
こんなので大丈夫なのかと嘆くトビアをなだめるギリとバーンズ。
「お金と血生臭い騒動が大好きなの、そーいう人なの」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69238.jpg


その時トビアの携帯が鳴り、イカロスが見つかったと報告を受ける。
「…イカロス?何だい、それ?」
「アナハイム・エレクトロニクスが作った、“光の翼”を装備したMSなんです!
 しめた!これであとはそのイカロスのパイロットが見つけられれば!」
「パイロット?」
「どんな人か知らないけれど、ビームシールドで大気圏突入をこなす凄腕なんだ!
 見つけて…味方についてもらえれば」
……ん?なぜかローズマリーがテレている??
「いやー あ――…イカロス…そのイカロスって、私の知ってるアナハイムの試作機…
 “スピードキング”の事じゃないかと思うんだけどね」
…え?なぜ正式名称をローズマリーが知ってるんだ??
「あらん! だって…それはその… それ操縦してたの、私だもの」
――( Д )    ゚ ゚ なんだってえええ!!!???
『なんで驚く!』
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69239.jpg

252 :粗筋川裕一 2/6:2014/02/17(月) 22:01:55.55 ID:zi0pS0Jv
     それは…どうしても避けられない、地球での決戦へのカウントダウンだった…


ミノルから緊急通信が入る。
通信では詳しく話せないが、なんでも一刻を争う状況になるかもしれないとか。
《北海で木星軍の戦艦が…動き出した》


――その後、トビアも実際にイカロスを見て驚いた。
崖の下に挟まった、マザーバンガードの帆の一部。それがイカロスの正体だった。
『帆の一部じゃないか!MSなんかじゃないぞ!』
「よく見てごらんよ」
ローズマリーに指摘されてよく見ると…… 中心部にこじんまりとMSが設置されていた。
それを見て爆笑するトビア。だがこれで分かった。
“光の翼”の技術を持たないアナハイムは、大破したマザーバンガードの帆を回収、
申し訳程度のMSをくっつけて運用実験をしていたのだ。
ちなみになぜローズマリーがこれを操縦してたのかと言うと、ちゃんとした就職だそうだ。
(もっとも、経歴詐称はしたが…)
そして運用実験をしている途中に墜落、最後に岩にガッチリはまりこんでしまったそうだ。
確かにこの状態では崖が邪魔になり、衛星写真からでも見つからない訳だ。
その後、ローズマリーは責任を問われるのを恐れ、ダンサーをやっていたのだそーだ。
…ちなみにこの状態からどうやって脱出したのかはキニシナイ!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69240.jpg

イカロスの正体を知ったトビアは確信する。
巨大な戦艦より少ない戦力を送り込むなら… 確かにこの帆1枚で充分すぎる、と。
(キンケドゥさん、ベラ艦長…ぼくらのマザーバンガードの帆です… 木星へ行けますよ!)
――ちなみに1年間雨ざらしだったし、鳥の巣もあるのが少々心配だが。

その後トビアはミノル達と合流し、連邦の協力でイカロスを岩壁から剥がす作業に入った。
幸いにもハリソンは木星軍への特殊任務の権限を持ち、軍を動かせるのだ。

253 :粗筋川裕一 3/6:2014/02/17(月) 22:03:19.42 ID:zi0pS0Jv
「だが… 軍を動かした事で、こちらの動きを木星軍に知られてしまった
 見てくれ!敵は母艦をまっすぐこちらへ目指している
 現在大西洋上、このままなら4時間後にはここへ到達するだろう
 だが、そうはさせない!私が洋上で討つ!」
だが、トビアはこれは派手な陽動ではないかと見抜く。確実に別働隊がここへ来る!
「それでも… 連邦の市民に危害が加わる可能性がある以上は、私は行かねばな!
 小隊を率いて出撃する
 ここは…作業班と君達だけに任せる事になる、頼んだよ」

輸送機のハッチが開き、ギリはその積荷に気付いた。中には鹵獲したクァバーゼがあったのだ。
「作業用に持ってきたので使ってくれ!
 ――ああ、それと… 私のF91も“調子が悪いような気がするので”置いていきます
 大丈夫とは思いますが、勝手に乗り回して壊したりしないで下さいね」
それを聞いたミノルはもちろんだ、と不敵に微笑んだ。
「お気をつけて!大尉」
「心配はいらない、私は軍人だ 為すべき事を為すだけさ」
――そう言ってハリソンはトビア達と別れた。


その後トビアは手伝ってもらおうとベルナデットを呼びに行き、ついでにエウロペへ謝罪する。
「申し訳ありません、エウロペさん
 結局木星軍には知られてしまったというのに、閉じ込めるような真似を続けて」
「いや、いい… 今は 私の見た何が伝わって、何が奴らのヒントになるかわからないからな…
 今は…これでいい
 トビア… 分からない事があって…ずっと考えていた…
 木星軍の母艦に大気圏離脱能力は無い
 カリストは…あの男はどうするつもりなのかと思っていたが、やっとわかった…
 あの男は…生き延びる気が無いのだ 奴は死ぬ気だ
 だが、奴らの心にあるのは、おそらくただの自己陶酔にすぎない…」

254 :粗筋川裕一 4/6:2014/02/17(月) 22:03:51.91 ID:zi0pS0Jv
その頃、カリストは兄である“光のカリスト”とテレパシーを交わしていた。
(弟よ…聞こえるか? その時が近づいてきたぞ、カリスト…)
「ええ… 分かっていますよ、“光”の兄さん… 私の…“死”の瞬間が
 この旅に出た時から分かっていた事です… 全ては母なる木星の為
 悲しい事だ… 兄の心は張り裂けんばかりだ
 だがこれは歴史の歯車を回す者だけに課せられた代償…
 ははは 素晴らしいではありませんか!ならばそれは選ばれし者の特権!
 私の心は誇りと歓喜でいっぱいだ! ははははは!
 お前達の命も!木星に捧げるのだ!どの道…木星に変える手立てはない!」
――カリストの一声に、木星軍兵士達はジークジュピターと声を上げた。
(そして…その時… 生まれる以前に実験室で二つに分けられた… 私達は再び一つになるのだ!)


場面はトビア達へと戻る。
「心が… 狂っているのだ、だから… そんなものには…負けないでくれ」
トビアはうなずき、エウロペは再び部屋に一人きりになる。
(私はもう少しここで考えてみよう 何か… 何か私にもまだできる事があるはずだから…)


そしてトビア達MS軍は腕にアンカーを装着し、イカロスへと発射する。
「それじゃ、さっそくお役に立っちゃおうかしら」
ローズマリーは胸元を広げたノーマルスーツに着替え、イカロスへ乗りこむ。
グレートキャニオンは広い。木星軍もまだどこにイカロスにあるのか掴めてないだろう。
「だからダミーで作業班を分散しておくと?」

そんな中、不安そうなドレックに声をかけるギリ。
「よお、どうした?でかいの!ドレックだったか? しけた顔して」
「み みなさん…どうしてあんなに落ち着いてるんですかね?
 あ あと4時間足らずで敵が来るっていうのに…
 トビアさんなんか、俺よりずっと年下なのに… お 俺なんか怖くって、とても…」
「何でって… ジタバタしてもしょうがないのを、オヤジ共は知ってるからだし、
 海賊は…… 何も…考えてないからだろう?」

255 :粗筋川裕一 5/6:2014/02/17(月) 22:04:27.70 ID:FB9SOca0
「ええっ!? そんなっ…事はないでしょう!こんな大作戦に参加してる以上は!」
「あのよ、俺は敵だった訳だ …それが、久しぶりに会った時の一言めが
 「随分伸びたなぁ!ギリ!」だぜ? ――全くよ、何も考えてないのがアリアリだぜ
 大体いつまであいつは鎖引っ張ってんだ!
 体を休めとくのもパイロットの務めだろうがよ!交代しろっ!」
そう言ってギリは呆れながらも、どすどすとトビアの元に向かっていった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69241.jpg


その頃、TVでは洋上で謎の戦艦(木星軍)と連邦の戦闘が報道されていた。
一方トビアは……X1Pwを降り、食事をしながら休憩していた。
(夜明けに…なるか…な)
そこへドレックが現れ、見張りなら変わると言ってきた。
「あ、ドレックさん! …いえ。ネコを見てたんです
 ほら、そこで あんまり気持ちよさそうに風に吹かれていたから」
トビアの目の前にはいつもトビアやベルナデットと一緒にいる黒猫がちょこんと座っていた。
「よく逃げないもんっすね」
「まぁ、だいぶ慣れてますからね でも、あいつ地球見るの初めてなんで
 あいつには流れてゆくこの世界がどんな風に見えてるのかなぁ、なんて思いながら
 ホットドッグかじってました」
「ほ… 本当に何も…考えてない??」
それを聞いたトビアは笑い出す。だってネコだし!
「人間と違って何か考えてる訳じゃないですわな!」
「へへへ でも不思議っす…ね それでもああして生きてる訳で…
 腹が減ったら食べて、危険がせまったら逃げて、やるべき事はわかっているなんて…」
「ええ! きっと今もああして体の上を通る風を、ただ感じ取っているだけなんでしょうけど…ね」
「……そうか、そうかもしれないっすね」

ふと、微動だにしなかったネコが突如横を向き、すっくと立ち上がるトビア。
「――来た!」 
空のかなたに浮かぶ黒い点…。木星軍のヘリだ!

256 :粗筋川裕一 6/6:2014/02/17(月) 22:04:59.66 ID:FB9SOca0
カリストは見る。崖の上でこちらを見上げる3機のMS(X1Pw、ミノル搭乗のF91、クァバーゼ)。
「そうだったね、ククク… 頭の悪い奴は諦めが悪いんだった… いいだろう…遊んでやる!」
ヘリから飛び降りたコルニグスは、頭部メガ粒子砲を撃った!
『ゴミ共は私が始末する!残りの者はこの渓谷から“イカロス”を探し出せ!
 それさえ壊してしまえば!
 ――貴様がどういうつもりであろうがな!小僧っ! つきあってもらうぞ!私の戦争にな!』
「そんなものに… 負けてた ま る か――――っ!!』
――カリストとトビアの死闘がまたしても始まった!            <続く>

257 :マロン名無しさん:2014/02/17(月) 22:34:51.32 ID:???
イカレてるなあ…影のカリスト
まあ部下の命だけでなく自分の命も顧みないというのはある意味筋は通ってるけど
なんとなく顔の色パターンの違いはサイボーグ009の三首脳を思い出す

258 :マロン名無しさん:2014/02/17(月) 22:40:52.73 ID:???
どうせドゥガチみたいにコピー何個も作成済みなんじゃね?

259 :マロン名無しさん:2014/02/17(月) 22:44:22.97 ID:???
今月のギリも絶好調でニヤニヤするぜ

260 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 01:22:33.05 ID:???
鋼鉄の七人1巻と同時発売のZ1/2の描き下ろしに、ハリソンの(推定)祖母がものの見事にロリ体型でしたw
今月号も連邦軍人としてキッチリ行動する格好良いハリソンにエドガーの血が流れていると思うと、(己の正義を貫く姿勢が似ていて)嬉しい様な(ロリコンが遺伝するみたいで)悲しい様な
ウモンはティターンズの制服で驚いたけど、開けてみればいつも通りのいい加減さで安心した

>>259
1年間雨ざらしだったり鳥が巣作ってたりしたイカロスでトビアを弄ったり
「何も…考えてないからだろう?」 ながらもトビアの物真似したり
イカロスを剥がす作業を続けているトビアに呆れつつ体力を気にしたり
BL的にとても美味しいです

なんと言うか、ローズマリー無双だった
笑いながら即承諾したりお金と血生臭い騒動が大好きだったりイカロスを操縦して大気圏突入してたり経歴を詐称してアナハイムに就職したり岩にハマリ込んだイカロスから脱出したり
なんかよくよく考えればカラスやキンケドゥ並みにスゲー事をアッサリしているのがスゲー

261 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 08:40:06.78 ID:???
>「心が… 狂っているのだ、だから… そんなものには…負けないでくれ」
もうすでにキ○ガイだったのか、よくもまぁこんなんで新総統になれたもんだ
ドゥガチみたいにカリスマがある訳でもないし、この辺が小物って感じ丸出しだったんだな

262 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 08:44:52.05 ID:???
ドゥガチさんも結局小物やったでえ

263 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 08:49:16.38 ID:???
カラスの教え子たちのNo.1だったっていうから頭はいいだろうし本性をうまく隠してたんじゃないか
ギリに言おうとしてた「お前がずっとNo.2だった理由」ってのが気になる

264 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 10:26:22.82 ID:???
テレパシーでカンニングし放題
実技教科も入れ替わりで得意分野ごとに対応
巨乳姉の痴情話で男子の中では圧倒的に優位

ギリには勝ち目無いな

265 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 10:57:26.21 ID:???
ロリソン大尉の「私のF91も調子の悪いような〜」のくだりはシブくていいな

266 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 15:03:04.92 ID:???
前回のツンデレのシーンといい、
今回の「お金と血生臭い騒動が大好きなの、そーいう人なの」のシーンといい、
バーンズはホント気のいいおっちゃんって感じで好きなキャラだw

…だからこそこの戦いで死なないでほしいんだが…

267 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 20:30:17.25 ID:???
サナリィの人はよくアレをMSと思ったものだ
本体(wが見えたはずもないし

268 :マロン名無しさん:2014/02/18(火) 20:38:51.54 ID:???
>>264
カンニングやらはやってそうだけどエウロペの心が読めることは隠してたって言ってた
ギリが気づいたのは何をやっても勝てない故にあの二人をよく見ていたからか?

269 :マロン名無しさん:2014/02/19(水) 09:54:42.38 ID:???
>>264
何かカラス教室のほのぼの日常漫画が読みたくなってきた
カラス先生は流石に死んでるよな?

270 :粗筋川裕一 1/4:2014/02/19(水) 21:57:09.83 ID:m3xjIapY
  <第9話:死闘の渓谷>


冒頭、双眼鏡で様子を伺うバーンズとドレック。
「あ ああ 始まったか…」
「一体… あの中でどんな戦いが?起こっているんすか? スズキ教官、トビアさん、ギリさん!」


コルニグスに集中砲火をかけるトビア達。
だが、カリストは余裕の高笑いを上げながら相変わらず攻撃を避けまくっていた。
「どうした?私には当たっていない!かすりもしないぞ! そんな物で終わりか?」
大気圏内の戦闘は初めてのはずなのに、速度が全く低下していない事に舌打ちするトビア。
そんな中、クァバーゼが一人先行してゆく。
『下がっていろ、海賊!こいつは…俺がっ! 決着をつけようぜ!No.1!』
「いいねぇ!そうしようか?No.2?」
コルニグスとクァバーゼが交戦する中X1Pwも援護するが、相変わらず攻撃が当たらない。
(こちらの攻撃はまるで当たらない!
 向こうの攻撃もなんとかかわしてはいるけれど、このままじゃ…
 いずれ月面での戦いの二の舞だ!なんとしても奴の動きを… 動きを止めないと!)    
X1Pwは岩盤作業に使っていたフック尽きチェーンを射出するが、またしても回避される。

『どうした!?もっと抵抗しろ!抗ってみせろ!
 わざわざ我が前に立ちふさがったのだからな!その位の事はしてもらわなくては困る!
 稀代の英雄、木星大帝国の礎を作った男、影のカリストの“死”の場面だ!
 それに相応しい戦いを貴様らの命で演出してみせろおぉっ!!』
ふざけるなとギリが突進すると… コルニグスの尾翼から、無数のフェザーファンネルが飛び出した!
おびただしい攻撃をかわし続ける2機。
『ははは!そうだ!かわせ!この位はなっ!』

271 :粗筋川裕一 2/4:2014/02/19(水) 21:57:43.30 ID:m3xjIapY
一方、F91は木星軍ヘリを撃墜した所だった。
その時背後からの殺気に振り向くと、ちょうどX1PwがF91を連れてファンネルの攻撃をかわした所だった。
ふと、ミノルはまだ生きているヘリを見て危機を感じ取った。
『――しまった!奴等を手負いのまま逃してはならん!トビア君!
 この戦いの勝利条件は互角ではないんだ!奴らは…イカロスに傷一つつけるだけでいい!
 だが我らはそれを完全に守りきらねば… あれを逃しては…!!』
それはトビアもわかっていたが、コルニグスの攻撃が激しくてとても追撃できる状況ではなかった。


その頃、半泣きのベルナデットがエウロペに助けを求めて部屋に入ってきた。
「木星軍がそこまで来ているのよ! だけどイカロスが動かないの!動かないのよ!」


同時刻、イカロスがヘリに発見された事により連邦軍兵士は怖気づき逃げ出してしまう。
残ったバーンズがジェムズガンで迎撃に向かったが、不慣れなのと戦力不足で苦戦していた。
「お願い、力を貸して!エウロペ! …母さん!」


一方ローズマリーが動かないイカロスに憤慨していると、下着姿のエウロペが乗りこんできた。
「どけ!見せてみろ!  …お前、このイカロスに何をした?」
『これはスピードキング!』
誰もそう呼んでくれない……って、今はそれどころではない!使い慣れた木星のOSを入れたからだ!
エウロペは復旧を試みるが、もしかすると少し間に合わないかもしれない…。
(死 …そうか… 死ぬ…かも…な…)
心の中で死を覚悟するエウロペであった。

そしてドレックはと言うと…死んだヨン達やミノル、ハリソンが言っていた事を思い出していた。
「お前にもう少し度胸があればな、ドレック」
「本当に困った時だけは、誰も助けてやれんのだ」
「為すべき事を為すだけさ」
「身体の上を通る風を、ただ感じ取って…」
そしてトビアが言っていたネコの話を思い出し、自らの震える手を見つめた。

272 :粗筋川裕一 3/4:2014/02/19(水) 21:58:15.06 ID:m3xjIapY
コルニグスに3機で一斉攻撃を仕掛けるトビア達。
『どうした!?私の部下はイカロスを発見したぞ!じきに終わりだ!
 そして全ての計画が完了した事を見届け―――― 私は―――― 自らの命を絶つのだ!
 この計画が立案された段階から分かっていた事だ!
 どのみちコロニーレーザーの標的となる地球に降りる事は死を意味する!
 それでも私は、総統の“半身”たる私は来た! その意味がわかるか!?ゴミども!!
 それが私と貴様らの違いだ!貴様らが私に勝てぬ理由だ!
 わかるまい!ただ生き延びる為だけに銃を振り回し、地べたを這いずり回る貴様らには!
 私には大義があるのだよ!木星に永遠に輝く人類の帝国を築く夢!
 その為に歴史と言う巨大な流れをも総べる為の意思!
 ――私がここにいるのは、それを為すのに最も相応しい能力を持つが故
 大義の前には一人の命など“コマ”にすぎぬ 必要な時に消費されればよいだけのもの
 私が死すら恐れてはいないからだよ!!』

それを聞いたトビアは憤慨し、エウロペの言っていた歪んだ自己陶酔の事を思い出す。
(大義だと? コマにすぎない…だと? ――違う!)
X1Pwは嘘だと叫びながらコルニグスに突進する!
『だったら… なぜ饒舌になる! お前が喋るのは自分にうそをついているからじゃないのか!
 お前の姉さんは自己陶酔だと言った
 だけど…違う!今わかった! お前は死を恐れていないんじゃない!
 “それ”以上に恐ろしいものから逃げ出したいだけなんだぁ――っ!!
 お前は自分のしようとしている事の意味を知っている!
 地球に住む数億の命を奪う事に本当は恐怖しているんだ!!』
『地球人(テラン)の命など、知った事ではないと言った!』
『違うっ! だから死のうとしている!
 自分の命と“引き換え”にする事で、罪の意識をすり替えようとしている!!
 だがな!そんなものは“自分の命”が世界と等しいだなんていう… ただの思い上がりだ――――っ!!』
それを聞いたカリストは激高、さらに激しい攻撃がX1Pwを襲う!!
その流れ弾を受け、クァバーゼもF91も中破してしまった。

273 :粗筋川裕一 4/4:2014/02/19(水) 21:58:48.97 ID:m3xjIapY
……爆煙が晴れると、立っていたのはX1Pwだけだった。
「――お前が怖いのは、自分が死ぬ事じゃない!
 世界と自分が等しくなれない事で、自分もただのちっぽけな人間なのを思い知らされる事なんだ!」
「くくく 面白い!ならば…証明してみせろよ!俺とお前が同じなのを! できる―― ならばなっ!」
そう言ってコルニグスはビームライフルを、X1Pwはビームザンバーを抜いた。
トビアは内心おっかねぇと思いつつも、不敵な笑みを浮かべる。
――睨みあう2機。外はいつの間にか雨が降り始めていた。          <続く>

274 :マロン名無しさん:2014/02/19(水) 22:16:41.19 ID:???
!海賊っ
何故Iフィールドを使わない?

275 :マロン名無しさん:2014/02/19(水) 22:18:30.28 ID:???
イカロスの正式名称はスピードキングか。安直と言うかなんというか…

276 :マロン名無しさん:2014/02/19(水) 22:36:13.13 ID:???
ま、自分の生命すら捨てられるところがNo1の秘訣という主張みたいですね
ジョジョ的に言うところの「覚悟」

277 :マロン名無しさん:2014/02/20(木) 00:14:12.09 ID:???
マップスのパラレルにして外伝にして続編が始まった
シードじゃなよ、シートだよ!
何気に長谷川先生初のウェブ連載だ

>>274
そりゃまあ、(Iフィールドバリアハンドだけに)奥の手だからな
あと冷却時間に難があるだろうから出来るだけ使わない様にしているのだろう

なんだかんだ言ってやっぱりコンビネーションが取れているトビアとギリw
ただカリストの方が一枚上手で避けられているけど

限界の戦闘時に敵と会話するのはアニメや漫画を観ていて如何かと思う
けど、今回のトビアみたいに相手の本心を衝いて撹乱させるのもあるんだな

278 :マロン名無しさん:2014/02/20(木) 00:24:26.11 ID:???
ついに鳴り物入りで発売されたWindowsVistaがハゲしく使いにくい件

279 :マロン名無しさん:2014/02/21(金) 01:03:09.05 ID:???
ファンネルはディビニダドが使ってたやつか?
それにしても3対1でも押されてるとは凄まじいな。

280 :マロン名無しさん:2014/02/21(金) 08:47:03.90 ID:???
サイコガンダムVSカミーユシャアアムロもサイコが押してたしな

281 :粗筋川裕一 4/4:2014/02/21(金) 20:48:10.89 ID:r1+eZ1qb
  <第10話:迫刃>


冒頭、洋上の連邦軍は木星軍母艦を撃墜し兵士達から歓喜の声が上がりハリソンに報告する。
…だが、ハリソンは浮かない顔をしていた。
(やられた…な 敗れるのも木星軍の計画のうちか…
 これであの無能な官僚共は、この事件を終わったと安心しきってしまうだろう
 私ごときがいくら口をとがらせた所で、自分達はおろか
 無関係な市民すら首都から脱出させる事はかなうまい!
 戦艦一隻と引き換えに“連邦”を首都に“縫い付けられた”っ
 コロニーレーザーが発射されれば、確実に連邦はトドメを刺される!
 スズキ教官…トビア君! もう、どうあっても…君達の計画に頼るしか…ないようだ!)


 ―グランドキャニオン―
降りしきる雨の中、武器を構え睨みあうX1Pwとコルニグス。
(ファンネルは撃ち尽くしたはずだ…
 だが…奴の優位に変わりはない… おそらくは次に仕掛けてきた時の一瞬…
 一瞬で勝負が決まる… いつ…仕掛けてくる?)
――その時、X1Pwの背後で爆発が起きたのを皮切りに、コルニグスが仕掛けてきた!


その頃、アマクサがバーンズのジェムズガンに体当たりを仕掛けていた!
『ジーク・ジュピター!』
アマクサでジェムズガンの動きを封じ、ヘリがイカロスに特攻を仕掛ける気だ!
ジェムズガンは0距離射撃でアマクサを撃墜した!


そしてイカロス内のエウロペはほんのわずかに間に合わないと悟る。
(でも、この翼だけは… これだけは!!)
するとエウロペは自分達の乗ったMS部分を切り離し、ヘリに体当たりを仕掛けた!
ヘリがMSと激突する直前、上空からもう1機のジェムズガンが攻撃を仕掛ける!

282 :粗筋川裕一 2/4:2014/02/21(金) 20:48:42.79 ID:r1+eZ1qb
――それは、勇気を振り絞って出撃したドレックだった!
だが、それでも間に合わない! ついにエウロペは死を覚悟する。
(間に合わない! イカロスが壊れ… 死・ぬ  わ・た・し)


一方、勝利を確信したコルニグスは月面の時と同じようにX1Pwの懐に飛び込んだ。
だが、トビアはそれを予想し―――― コルニグスの攻撃をIFハンドで防いだ!
『Iフィールドハンドだ! 初めて貴様の動きを… 動きを止めたぞ――――っ!!』
X1Pwは残った左腕を犠牲にコルニグスの頭部を破壊、さらにチェーンを巻き付けた。
『そうだ! あんたとやりあうなら動きを封じるしかない!
 俺はこの時を! この瞬間を! 待っていたんだ――――っ!!』
チェーンで縛ったコルニグスにバルカンの一斉射撃を仕掛けるX1Pw!
怯んだ瞬間に―――― ビームザンバーがコルニグスの右半身を切り裂いた!
(勝てる! いや!ここで勝たなければ!)
「ばかな! こんな、こんな事で!」

その時またしてもX1Pwの背後で爆発が起きる。
イカロスか、それとも仲間か…? いや、今はとにかくコルニグスに集中しないと!
そう思い直した矢先、まだ動けるコルニグスはX1Pwのビームザンバーを奪った!
「しまっ…」
するとカリストは泣きながら高笑いを上げる。
「死・ん・だ 死んだ!エウロペは!姉は今死んだぞ!
 エウロペは死に、イカロスは破壊された!
 その死の恐怖と…破壊の瞬間を、私は姉の心を通して確かに目にしたっ…!
 残念だったな、小僧!貴様のした事は全て… 無駄だったんだよオォォォ!!』
奪ったビームザンバーを振り下ろさんとするコルニグス!

283 :粗筋川裕一 3/4:2014/02/21(金) 20:49:15.57 ID:r1+eZ1qb
――その時、倒れたクァバーゼとF91の十字砲火がコルニグスの胴体を貫いた!
「き 貴様ら… 生きて…いた?まさか? 二人…とも?
 わ…私の…攻撃を…かわしきって? ばかな」
「完全とはいかなかったがね…」
「俺達を侮りすぎだ、No.1…」
「ク ククク… 無駄な事だ イカロスは…失われたのだ
 お前らが木星に辿りつく手立てはない! この戦いは…我らの…勝ち…」

血みどろになりながら勝ち誇るカリスト  …だったが、突如姉の心臓の鼓動を感じ取った。
「………生きて?いる? 姉さんが?エウロペが生きている?
 イカロスは? …健在だというのか? ばかな!?
 それでは!あなたは私にウソをついたのですか!だましたのか!姉さん!!
 それでは… 私は…何の為に? い いやだ、こんなのは! 死にたくな・・・・・・』
――最後の瞬間、コルニグスは天を仰ぐように手を伸ばし、ついにカリストは息絶えた。
「なんという男だ… 3人がかりでようやく…」
呼吸を整えながら安堵するミノル達。


そして彼らが現場に戻ると……イカロスは無傷だった!
互いの生還を喜ぶトビア達。きっとイカロスが無事なのもバーンズのおかげだろう。
「とと、俺じゃねえよ ドレックのおかげだ
 正直… 全部がギリギリって状況だったが、なんとか恰好はつけてくれたぜ」
ちなみにドレックはと言うと、まだジェムズガンのコクピットで呼吸を整えていた。

天を見上げながらカリストを想うエウロペ。
「私は…ウソをついた訳じゃないよ、カリスト…
 あの時…私は本当に死んだと思ったんだよ、壊れるイカロスも“心は確かに”見た
 心で… 相手を悟る事の、それが限界だったんだ…
 心が…常に真実を映しているのではない以上…」

284 :粗筋川裕一 3/4:2014/02/21(金) 20:49:49.26 ID:r1+eZ1qb
ドレックも降りてきて、ミノルは全員に激励する。
「さあ!気を抜くな!これからが本番だぞ!
 今はまだようやく木星への切符を手に入れたにすぎん!残された時間は少ない!
 2時間後には出発する!総員イカロスの準備にかかれ!」
ネコを抱いたベルナデットが涙目でトビアを迎えに来る。
「――行くぞ!木星へ!」


 ―木星帝国―
総統の椅子に座した光のカリスト。
《ただいま…兄さん… “光”のカリスト》
《おかえり…弟… “影”のカリスト…我が…半身よ
 予定通りだな!お前の死の直前…その心を私が拾う…
 どれほど離れていても心の通じる力で、バイオ脳にお前の意識を移植する!
 …どうだい?気分は》
《ああ―― 最高だよ、兄さん… 人間の体なんて檻にすぎない!
 今こそ… ぼくは本当に自由なんだ》

「これからはいつも一緒だ! 我らは“ひとり”だぞ、カリスト いつまでも――――」
バイオ脳を優しく撫で、不気味な高笑いを上げる光のカリスト。
その両脇には不気味なMSが控えていた……。                   <続く>

285 :マロン名無しさん:2014/02/21(金) 20:52:22.37 ID:???
個人的にメガマシンキャノン好きなんでスカルハートの頃から結構使われててうれしい
V.S.B.R.に活躍の機会が無いのはちとアレだが

286 :マロン名無しさん:2014/02/22(土) 00:17:12.45 ID:???
ドレック覚醒?
メンバーはスズキ ロリソン ドレック デスゲイルズで決まりか

287 :マロン名無しさん:2014/02/22(土) 00:21:24.15 ID:???
場面を交互に展開させて緊張感があった

ここに来て、カツカレー大好きのドレッグが木星行きのメンバーに入りそうな予感
エウロペが偶然とは言え心で嘘を付いたのは、V外伝との繋がりを感じた
ギリとミノルがやられるとは思っていなかったが、前話でフェザーファンネルでボロボロになった時は心配だった

最後に出たMSはカリストの専用機だと思うが、一人でもあんなに手強かったのにコンビネーションとかされたらヤバい

288 :マロン名無しさん:2014/02/22(土) 00:45:57.79 ID:???
別にエウロペの目や耳を通してそこの出来事を知れるわけではないみたいだしなー
前回言ってたように嘘を教えられたり、あるいは勘違いしたりしたらそれがそのまま伝わるわけで
一度そういった事態に遭遇してエウロペからの「情報」が必ずしも信頼はできないということになったら却ってそれに基づいて動くのは危険だよな

289 :マロン名無しさん:2014/02/22(土) 11:43:57.90 ID:???
なるほど、騙したというよりはエウロペ自身が本当にそう思ってしまったことを読み取って誤解したんだな
実際はどうあれエウロペ自身はあの時点で自分は死んでイカロスも破壊されたと認識したわけだし
意識を読み取れるってのも強みでも有るし弱点でも有るわけか

290 :粗筋川裕一 1/8:2014/02/23(日) 20:22:35.86 ID:miwV2/Zs
  <第11話:鋼鉄の7人>


 ―プロローグ―
冒頭、PCで記録をつけるトゥインク。

     宇宙世紀0136年――
     私がこれまで書き続けてきたクロスボーンの記録に、
     まさかこのような形で新章をくわえる事になるとは思ってもいませんでした

     3年前に終結したと思われた木星戦役は完全に終わっていなかったのです
     木星よりもたらされた総統ドゥガチの残した最後の計画の名は、“神の雷”計画
     それは6億kmの彼方、木星より直にコロニーレーザーで地球を狙い撃つ、
     巨大にして恐るべきものでした
     タイムリミットまでに木星へ辿りつく唯一つの方法
     消えた実験機“イカロス”を追ってトビアと仲間達は地球へ降り立ちました

     そしてそれを阻止せんとする木星新総統“影”のカリストとの激しい攻防の末
     ついにこれを下し… 木星への旅路の手段を手にしたのでした… 

     あとは… 木星に向かう7人のパイロットを選び出すのみとなりました
     「戦争」が「国家」間の武力闘争を指すのなら、これは明らかに「戦争」ではありません
     それが―― どんな意味を持つのかは、後世の者が答えを出すでしょう
     どのような結果を迎えようと、それはじきに幕を上げます


「――だから、さようならトビア!元気でね」

     旅出ちの朝… ぼくは唐突に別れを告げられた
     何かきっと予感はしていたのだけれど… ぼくは…どうすればいいんだろう?

291 :粗筋川裕一 2/8:2014/02/23(日) 20:23:07.68 ID:miwV2/Zs
宇宙空間を飛ぶイカロスに、ハリソンからの通信が入ってきた。
《スズキ教官、今どちらです!?
 勝手に移動しましたね、連邦が調査中の機体と私のF91を持って?
 いけませんね!許されない海賊行為です!》
「おお!一刻を争うので挨拶抜きで失礼したよ、ハリソン君!」
《立場上、追撃隊を出しますが―― 木星艦の後始末があるのでもう少しかかるでしょう
 “あまり遠くへ逃げないで下さい”ね!》
「すまんな…ハリソン」

ふと、ここでトビアが気付く。ハリソンは作戦に参加しないのだろうか?
しかしミノルは最初からハリソンは数に入れていなかったのだ。
その代り…ハリソンは連邦仕官という立場から、自分にしかできない事で協力するつもりなのだ。
「高官の説得、市民の危険区域からの脱出…
 どれ程の事ができるかわかりませんが、万一に備えてたった一人でも
 多くの命を救える努力を… それが知ってしまった以上、軍人の務めだと思うのです
 だから… 生きていて下さい、必ず!待っていて下さい!
 必ず木星まで迎えに行きます、可能な限り早く! 私の持てる権限の全てを使って!
 だから… きっと!」

――その後、母船リトルグレイと合流したトビア達。
この時点で出発まで残り20時間を切り、今度はウモンが指揮するメカニックチームの死闘が始まった!
『なんとしてもそれまでに7機のMSを完璧に仕上げるのじゃあっ!根性を見せてみろォ〜〜!!』

母船に戻ったトビアを出迎えてくれたのは、車椅子に乗ったヨナとそれを押すトゥインクだった。
「来てくれたの?」
「ええ、プログラムのお手伝いをしに」
「私は…エヘ 役に立たないけど来ちゃった!」
ふと、トビアの顔を見たトゥインクは何かあったのかと問うが、トビアは何でもないと返す。
「疲れてんだろ、みんなに任せて休んでな!」
ヨナがトビアの尻を叩きしばらくすると、トゥインクが口を開いた。
「トビアさんの本気で困った顔って初めて見ました」

292 :粗筋川裕一 3/8:2014/02/23(日) 20:23:50.72 ID:miwV2/Zs
通路にて出会うエウロペとオンモ。
オンモは気まずそうに挨拶すると、スパイ容疑をかけていた事を謝罪しだした。
「すまなかったな…あんたをスパイだと思って… 見張らせていたのは…私だ」
「…気にするな」
――そう言うが早いか、エウロペはオンモに強力なボディブローを一発!
「立場が逆なら、私もそうしていたはずだから」
エウロペは微笑みながら立ち去り、後にはうずくまるオンモが残された。

ふと、ミノルが手招きしているので行ってみると、変わった部屋へ案内された。
「急ごしらえですが、NT研の資料にあった脳波遮断機ですよ
 この中にいる限り、思考を読まれる心配はないでしょう
 “サイキッカー”とやら相手にまあ多分って事ですがね」
――そしてエウロペはミノルの用件に大層驚愕する!
「なんだって!? 私に?攻撃チームの司令官を務めろだと!?
 ばかな!正気の沙汰じゃない!なんでそんな!?」
「先程の戦いでのあなたのとっさの判断力、決断力を見ての事ですよ!」
「私の心は総統に筒抜けだというのにか?」
「わかっていれば打つ手(この部屋)もある
 それに―― 総統は一度あなたにだまされた、“だまされた”と思った
 仮に読まれたとしても、そんな相手の心をどれほど信用できますかな?
 むしろ私はあなたの存在が情報戦の切り札になるかもしれんと思っているのですよ
 お引き受け願えませんかな?」
「し しかし、私は木星人で… あなた方の…敵」

「それを言ったら俺達だって一緒だろう?」
「敵はどこの星の人間か、じゃねぇ ここの連中はわかっているよ」
「あんたなら安心して預けられるさ」
同席していたギリ達が後押しする。
「…良いのだな?」
「元々木星から来たあなたを信じなければ何も起きなかったのです、最後まで信じますよ」
それを聞いたエウロペはうれし涙をこぼし、司令官になる事を承諾した。
残った問題は…現時点でパイロットは6人。どうしてもあと1人足りない。

293 :粗筋川裕一 4/8:2014/02/23(日) 20:24:24.63 ID:miwV2/Zs
ミノルがそう悩んでいると、バーンズはその心配はなさそうだと言い向こうを見る。
そこには……決意を固め、ノーマルスーツに身を包んだドレックが立っていた。

「俺が…行きます! 俺を作戦に参加させて下さい」
それを聞いたミノルは説得する。地球に残された母親と妹はどうするのだ、と。
「地球がおしまいになってしまえば同じっすよ!
 それに… ただ風を感じる事と…為すべき事を為す事は、きっとどこかで一緒だと思うっす…から」
答えを見つけ、決意を固めたドレックにミノルはもう止めようとはしなかった。
『だが、死ぬなよ!』
『はいっ!』
そしてミノルはドレックにF91に乗るように指示した。
「自分で使うつもりだったが、F99のパイロットであるお前の方が性能を引き出せるだろう」


 ―格納庫―
…その報告を聞いたウモンは激怒する!
『なんじゃと〜〜〜!? もー“M(ミノル)”のマーキングしちまったぞい!』
《はぁ? まぁ別にいいですけど》
「いいって!おめー! 人が少ない時間やりくりしてカッコつけてやってるってのに…!」
「俺のファーストネームは“ミッチェル”ですから…“M”で合わない事も…」
・・・・・・み っ ち ぇ る !?(;゚д゚)  驚愕の事実に驚きまくるギリ達!
「皆さんそういう反応するから、普段はミドルネームを名乗ってるっすよ」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69462.jpg
「ふふふ では…レコードブレイカーの紋章は私があの機体で引き継ごう」


…その頃、トビアはベッドでこれからどうするのか、そして少し前の事を考え、思い出していた。
地球を立つ前、グレートキャニオンでほんの少しだけベルナデットと過ごした事。
トビアはコルニグスの残骸の近くに、手負った花を手向けていた。
そこへベルナデットが駆け寄ってくる。
「お花? もしかして総統に?」

294 :粗筋川裕一 5/8:2014/02/23(日) 20:24:57.15 ID:miwV2/Zs
「うん、カリストのやった事、やろうとした事を…俺は許せない…けど
 あんただって怖いのを我慢してやってたんだものな、だから… これはそれだけの分だ…
 あんたの計画を―― ぶっ潰してくるよ!」
…ふと、トビアは足元にいつものネコがすり寄ってきたので抱き上げる。
「ネコが好きなのね」
「世界で2番目にね」
するとベルナデットは微笑み、別れを告げた――…

「お別れだね、トビア… 私ね、この3年間の事は好きよ…全部!
 地球もコロニーも、そこで見た人の暮らしも、みんな――…
 だけど、きっとそれは私が木星に戻った時、どんな世界を造ればいいか知る為には
 何かが用意してくれた時間だったんだわ 私は… 木星へ帰ります
 そして放っておいたらバラバラになってしまう、あの小さな国を生かす為、私は生きてゆきます!
 もちろんそれはみんなが新総統の野望を打ち砕いた後の事だけど、成功するって信じてるから」
「それは… きみの意志で決めた…事?なの?」
「はい」
「だったら俺も一緒に!」
「トビア・アロナクスは木星では生きられません
 総統が言っていたように、あなたは木星では戦争犯罪者
 決して許される事のない大罪人として今も狙われ続けているのだもの
 ――私はあなた達の出発した後、普通の便で地球を発ちます
 着くのは4か月は後になるでしょう
 計画通り光のカリストとコロニーレーザーさえ討てれば、木星軍の結束は揺らぎます
 そうすればエウロペがバックアップしてくれていたレジスタンスが動く手はずになっているって
 だからコロニーの破壊に成功したら、何が何でも戦場から生き延びて!
 レジスタンスにかくまってもらって!
 私が到着したら、父の名を使うのもいとわない!どんな手を使っても、あなた達を地球圏へ戻す!
 それがこの戦いでの私の役割…
 でも、トビア・アロナクスは木星にはいられないから… それでおしまい
 だから――… さようなら、トビア 元気でね」

295 :粗筋川裕一 6/8:2014/02/23(日) 20:25:37.17 ID:NNfF9wn7
その後、2人は互いの体をぎゅっと抱きしめた。
「本当にそれしかないのかい?ベルナデット」
「私の名前は…テテニス・ドゥガチです その名前の女の子は消えてしまいました
 きっと光の翼に乗って、木星よりもっともっと…ずっと遠い所へ
 だけど…どんなに遠くても、一緒にいられなくても…生きていて!トビア…
 それが女の子の願いだから――… 生きていて!」
半泣きでトビアに約束するベルナデットに、トビアはもうそれ以上何も言わなかった。


そして出発の日… 格納庫にて、トビアは強化改修されたX1を見上げていた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69464.jpg
「クロスボーン・ガンダムX1“フルクロス”だっ!
 肩にはX3用のIフィールド発生機を左右で4基、
 全体は残っていたABCを全て積層した特殊装甲――
 少数機で大軍に切り込む為に特化した武装じゃ!
 腕はフリントのなんでビームシールドに戻っちまったが」
「フリントの?」
「ああ!こいつに全てのパーツをつぎ込んだ
 もう、1個の補給パーツも残っちゃいねぇ!こいつが最後の“クロスボーン・ガンダム”だ!」
トビアはウモンに力説され、最後の愛機となるX1を見上げた。

……よく見ると、あちこち随分ボロボロになっている。
「ああ…キンケドゥの頃からずっと長いからなー」
その言葉にトビアは心の中でキンケドゥにどうしたらいいのか問いただした。
(ぼくはただベルナデットが幸せに過ごせればいいと、それだけ考えていたのに…
 その彼女が望むものが、ぼくのいられない世界にあるのだとしたら…)
次いでトビアはベラ艦長の事を思い出し… ようやく解った。
キンケドゥが言っていた、「例え自分のしている事で地獄に落ちようとも、俺は彼女を守る」。
それが答えだった。

296 :粗筋川裕一 7/8:2014/02/23(日) 20:26:09.75 ID:NNfF9wn7
(彼女がテテニスになるというのなら、“俺”は“あなた”になってやればいい…
 “お前”とはお別れになるかもしれないけどな… ま、そんだけの事だ
 地獄に比べたら、まだまだどうってこたぁない!わかりましたよ
 あなたに手渡されていた物を、今こそ全て受け継ぎます!キンケドゥさん!)
トビアは鏡に映った自分に言い聞かせ、X1を見上げた。


その頃、ベルナデットは出発しようとするエウロペにお願いしようとしていた。
「…あ、私は―― 一緒に行けないから…トビアを… トビアの事をお願いします」
…しかし、エウロペはただ一言「やなこった!」と答える。
「うら若き身でこれ以上、子供の相手はごめんだ
 だから……さっさと取りに来な、その間ぐらい子守りはしてやるからさ」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69463.jpg
するとそこへトビアが通りがかり、気まずくなったベルナデットは立ち去ろうとするが…
トビアはその腕を掴んで強引に引き留めた。
「待って!ぼくの目を見て!
 今は…時間がないし、ぼくの考えている事が本当に可能かどうかもわからない
 ――それを伝える事で、君の身にまで危険が及ぶかもしれない
 だから…うまく言えないけど、もし…迷ったら、目だけを――信じて 忘れないで」
そう言うと、トビアは別れのキスをした。
「トビア・アロナクスは行けなくても、“ぼく”はきっと行く 約束だ!またな!」


集まったパイロットに発破を入れる作戦説明するミノル。
「よくぞ集まってくれた!諸君! 
 これより木星遊撃隊の各チームメンバー及び、全員の役割を伝える!
 攻撃Aチームはデス・ゲイルズ!
 バーンズ・ガーンズバックはバーラ(弾丸)・トトゥガで近接援護を!
 ローズマリー・ラズベリーはアラナ・アビジョにて遠方支援!
 攻撃手(アタッカー)はギリ・ガデューカ・アスピス!
 乗機には旧大戦時の鹵獲MS、ビギナ・ギナUを調整した」
――なおこのビギナ・ギナUはまともなクァバーゼが無かったので、ギリ自らが選んだMSだ。

297 :粗筋川裕一 8/8:2014/02/23(日) 20:26:41.68 ID:NNfF9wn7
「BチームのアタッカーはこのF90I(インターセプト)タイプで、私自らが務める!
 遠距離支援はF91でミッチェル・ドレック・ナーが!
 近接援護はトビア・アロナクスがX1・フルクロスで!
 攻撃の総指揮はイカロスに連結されたアンヘル・ディオナから、エウロペ・ドゥガチが行う!
 作戦名は―――― “鋼鉄の7人”だ」
選ばれし7人のサムライ達が今、地球の為に出撃せんとす!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69465.jpg


出撃寸前のトビア達を見守るベルナデット達。
「ねぇ、トゥインク トビアは…最後に、私にこう言ったんだよ 「またな」って…」
「はい?」
「またなって言ったんだよ それがどういう意味かまだよくわからないけど…
 今なら言える、信じます… いってらっしゃい、トビア」
――こうして、地球の命運を賭けてイカロスは木星へ向けて出発した。      <続く>

298 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:00:02.34 ID:???
うおぁ〜フルクロス、かっちょええぇ〜!
しかしトトゥガとかどこにあったんだ

あと、みっちぇる!

299 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:01:53.10 ID:???
あれ、>>286でメンバー確定したと思ったら…ハリソンじゃなくエウロペさんかよ!
案内役でついてくるだろうとは思ったが、戦力の1人になるとはな

そして今となっては懐かしいF90Iキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
当時のガンプラを思い出すぜ…って、あれはF90Uだったか
ビギナギナUがガンダム顔なのでガンダムタイプ4機か。これは心強いな!

300 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:03:29.94 ID:???
フルクロスついに来た!かっけえ!

>「俺のファーストネームは“ミッチェル”ですから…“M”で合わない事も…」
ワロタwww シリアスの中にもさりげなくギャグを入れる長谷川先生大好きですw
( ゚∀゚)o彡゚みっちぇる!みっちぇる!

301 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:15:07.31 ID:???
で、トビアくん?
一番好きなのは何なのかなあ( ´ー`)σ)Д`)

302 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:25:26.09 ID:???
ヨナさん聞いてたらやりそうやなw

303 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:43:46.35 ID:???
ついに第1話カラーページから出ていてプラモまで先に出てしまったフルクロスの登場か〜
さて、先にプラモの箱絵でネタばれされたドクロパンチはどんなタイミングで出てくるのか、楽しみだ
・・・そしてよりによってF90II IでなくF90 Iかよ!
さらにまさかのビギナ・ギナIIかよ!!
すごい意表を突く参戦MSで大歓喜

304 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:45:28.99 ID:???
先の緑クァバーゼもだが、アビジョとトトゥガどっから持ってきた
それ以上にギナ2は意外過ぎた

305 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 21:52:31.66 ID:???
>>304
アビジョもトトゥガも完全に爆発して無くなったって訳じゃないし、連邦が回収したのをサナリィが持ってて修理、改修したんじゃね?
まあアビジョは穴だらけのボロボロだったから、名前からしてアラナとのニコイチになってるみたいだけど

306 :マロン名無しさん:2014/02/23(日) 23:36:22.19 ID:???
仮にこの作品がスパロボに参戦することになっても原作完全再現はなさそう

307 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 01:45:31.18 ID:???
マントって一枚につき3〜5発とかそれくらい耐えるわけだから
切れ端や欠片とはいえ積層とかビームに対する鉄壁っぷりやばすぎるだろう

308 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 03:04:08.11 ID:???
しかもIフィールドとビームシールドもあるからな。
同時には使えなさそうだけど。Gジェネとかに出たら強そう。
Iフィールド発生装置4つ積んでるってことはIフィールド張りっぱなしに出来るってことか?

309 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 08:05:34.51 ID:???
まあ今作戦だけを考えるなら最適の仕様かなフルクロス
宙間戦闘じゃなかったら却って機動性が損なわれそうな感じではあるけど

310 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 11:28:52.25 ID:???
生存予想

トビア:◎主人公だし死にはしないだろう。悪くてもアムロのように行方不明
エウロペ:△「だから……さっさと取りに来な、その間ぐらい子守りはしてやるからさ」
     がなんか死亡フラグ臭いんでヤバい
ミノル:×「若い者に未来を託す」とか誰かをかばって死にそう
みっちぇる:×どーー贔屓目に見ても生存する顔じゃない。悪いが。
ギリ:○腕もいいしなんだかんだで生き残りそう
バーンズ:?現時点では情報不足
ローズマリー:△腕はいいようだが、調子に乗って背後から撃たれるとかされそう

311 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 11:31:48.49 ID:???
>>308
さらに脱出装置(コアファイター)まであるしな。
昔のGジェネみたいに破壊されてもコアファイターを戦艦に戻せばいい、って仕様になりそう

312 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 11:57:36.33 ID:???
しかし参戦までの過程が一番丁寧だったといっても過言ではない→ミッチェル
割りとコイツは大金星かも

313 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 12:22:30.43 ID:???
少なくとも捨てキャラみたいにはならんと思うよ、ドレックは
せっかく丁寧にやって来たのに最後があっさりだったらもったいないし
読者もがっかりだろ

生き残るかは別としてね

314 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 12:27:35.88 ID:???
青い閃光襲名や!

315 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 12:40:51.60 ID:???
何だかんだで大半は生存だろう。危ないのはエウロペとミノルぐらい。

316 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 17:02:30.24 ID:???
確かF90とF90Uって互換性あったよな?
だからインターセプトパーツも装備できるんだろうが、この組み合わせは初めて見た

317 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 20:13:54.51 ID:???
俺はスズキさんだけが生き残り、
「また年寄りが生き残ってしもうたか」
とかいって墓守でもするんじゃないかと思う

318 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 20:20:58.92 ID:???
七人の侍だと勘兵衛ポジションやもんなあ

319 :マロン名無しさん:2014/02/24(月) 20:44:35.06 ID:???
バーンズも死にそうだなあ。機体からして盾役だし。

320 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 01:06:19.96 ID:???
気心の知れた会話をするハリソンとミノルさんw
7話で「ぜんっぜんそういうのじゃないですから」と言いつつも、腐女子には良い妄想元だな
だけど個人的には、地球に残ったロリソンさんはトゥインクとくっついて欲しい
トビアはベルナデット一途なので、トビアの困った顔が分かるトゥインクが恋愛的に可哀想だから

>こいつが最後の“クロスボーン・ガンダム”だ!
うおぁぁぁ、ホントにラストなんだな
分かっていたけど今は悲しい

スタジオ秘密基地ブログに書かれているが…
ビギナギナUの参戦自体が意外だったが、その参戦もサンライズからの申し出と言うが更に意外

321 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 03:23:44.19 ID:4/UWSzer
何だかんだでVガン外伝から数えて最終的にシリーズも20巻近く行くな

322 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 08:29:00.10 ID:???
(Vガンダム外伝全一巻)
クロスボーンガンダム全六巻
スカルハート全一巻
(Zガンダム1/2全一巻)
         計九巻

鋼鉄の七人が十巻前後になるとは思いにくいけど…
     _____     ━┓
   / ―   \    ┏┛
 /ノ  ( ●)   \  ・
.| ( ●)  ,      |
.|           /
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 \_    ⊂ヽ∩\
   /´     (,_ \.\
    |  /     \_ノ

323 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 16:17:01.85 ID:???
バーンズとローズマリーは韻を踏んだ名前(悪く言うと意味より語感優先の名前)なのに
なんで3人の内でギリだけ格好良さげなフルネームなんだよw

324 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 18:17:52.75 ID:???
アスピスはアスプやな
スネークハンドのイメージからやろか
ガデューカはモンスターファームに登場する強い種族
これもクアバーゼを連想させる見た目ではあるが単に長谷川センセが好きだっただけかも

325 :粗筋川裕一 1/5:2014/02/25(火) 22:23:59.77 ID:FWxr2PF3
  <第12話:歪みの手>


     宇宙では、ぼくらは高速で飛ぶ砂粒のような物だった…
     だから誰にもとらえようがなかったし、わかっていても互いに何もしようがなかった

     当時の予定と違い、イカロスにノッセルを着けられた事で機体の居住性は格段に増し、
     まあそれなりに楽しくはやっていた


名コックであるギリの料理を楽しむトビア達。するとドレックがトビアに聞いてきた。
「いや、ですから…トビアさんは―― 何の為に戦っているのかって聞いているんですよ」


     その―― 当たり前の質問に、何の答えも持っていない事に気が付いて
     ちょっと自分自身で驚いてみたり


「やっぱり…何も考えてないんだ… トビアさん…ネコと同じっす…」
――そのやり取りにエウロペが不意に吹き出し、釣られてほぼ全員が笑い出した。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69535.jpg


     静かな一週間が過ぎた… そして……


 ―木星帝国付近―
《敵機接近!敵機接近! コロニーレーザー“シンヴァツ”発射まであと20分――…
 迎撃せよ!“シンヴァツ”発射まであと20分!》
コロニー護衛部隊が接近してくるイカロスに一斉射撃を仕掛ける!
だが、イカロスはIフィールドでビームを防いだ!

326 :粗筋川裕一 2/5:2014/02/25(火) 22:24:31.66 ID:FWxr2PF3
《諸君、我らはこれより木星帝国に戦いを挑む!
 作戦開始により指揮権はエウロペ女史に移行するが、その前に私から一言言わせてほしい》
――その時、エウロペは個人回線でトビアに通信してきた。
「今は… お前にしか聞こえていない 全員に渡した生き残る為のマニュアル忘れてまいな?」
「もちろんですよ、木星に潜りこんでからのレジスタンスとの接触の仕方
 そして偽の身分証明書――…」
「それ! お前に渡したもの…な 私の…かつての恋人、カーティスのものだ…
 お前が何を考えているかぐらい想像はつく
 だが、ずっと木星にいる気なら、元々いた人間のものの方が何かと有用だろう…
 使ってくれると嬉しい」

さらにミノルの感謝の言葉が続く。
《まずは…ありがとう! こんな…命知らずな作戦に参加してくれて!》
――そんな中、バーンズはヘルメットを見つめ、今は亡き愛息を想う。
(息子よ、すまんな…父ちゃんヘルメット被るぜ
 今はちょっとでも…仲間の為に長く生きてなきゃならねえからよ)
そしてドレックも亡き同僚に誓う。
(ヨンさん!ユリシーズさん!見てて下さい)

《そしてこの作戦の生存率が限りなく0に近い事を知った上で敢えて言おう!》
――ふと、ギリはMSのコンピュータにトビアからのメールが入っているのに気付き開封する。
そこには【言い忘れてたけど、料理美味かったぜ】とだけあった。
「口で言えっての… バーカ!」
《諸君の命などいらぬっ! 生き残れ!以上だ!!》
こうして、コロニーレーザー阻止の為に鋼鉄の7人が出撃、作戦開始された!


指揮権がエウロペに移り、エウロペは的確な指示を出す。
『地球の時とは立場が逆だ!こちらが有利だ! ミサイルを一撃加えれば射線を外せる!!』
一方、光のカリストは命令を下す。
「各個撃破!これ以上ゴミ共をシンヴァツに近づけるな!」

327 :粗筋川裕一 3/5:2014/02/25(火) 22:25:04.56 ID:FWxr2PF3
おびただしい数の木星軍MSに一瞬怯むドレック。
「この数を?抜けられるっすかあぁ?」 ――もうここまで来たのだ。やるしかあるまい!

高笑いを上げるカリスト。
「まさか… 本当にこの程度の戦力で?
 私のシンヴァツを落とす気だったのではありますまいね?姉様?
 しょせん、あなたは用済みのゴミです!何もできはしない」
するとエウロペは何かのスイッチを入れた。
(こちらには最後の切り札が―― 総統の知らぬ裏をかく…)
今度はスイッチを切り、カリストはかすかに動揺する。
「…くっくっくっ 姉様… サイコシールドを意図的に開け閉めして…
 部分的に心を読ませ、疑心を煽ろうと? くくく そんなにまで…私が憎いか?
 …弟を傷つけた罰に!
 あなたの希望が全て潰えるのをその目で確かめさせてから殺す気でしたが…気が変わった!
 生きたまま引きずり出して、この手でなぶってくれる!」
次の瞬間、カリストは部下の報告を聞き我が耳を疑う。
《て 敵部隊…止まりません! お、押されています!》


X1はIフィールドでビームを防ぎつつ、ピーコックスマッシャーで複数の敵を撃破する!
続いてF90、F91、さらにデス・ゲイルズ隊も次々と木星軍MSを撃破してゆく。
ビギナ・ギナUに装備させたスネークハンドを使いこなすギリ。
「ふん…悪くはない」
バタラがビームライフルを撃とうとした瞬間、ビギナの前にトトゥガが割り込みIFで防ぐ。
そしてアラナ・アビジョは… ノッセルに乗り、援護射撃を行っていた。
『みんな、がんばんなーっ!最後まで生きてた奴とケッコンしてやるよ――――っ!!』
…一瞬、トビア達の士気が下がったのは言うまでもない。

328 :粗筋川裕一 3/5:2014/02/25(火) 22:25:37.73 ID:FWxr2PF3
そうこうしている間に、木星軍に隙が出来たのをエウロペは見逃さなかった。
『 い ま だ――――っ!!』
単機で突っ込み―― イカロスを切り離す!
イカロスは巨大なビームの刃となり、MSでは止める術は無い!
これで決着はついた! 誰もがそう思った瞬間…… コロニーから巨大な“手”が向かってきた!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69537.jpg

“手”はビームの刃をものともせずイカロスを鷲掴みにすると…凄まじい握力で破壊してしまった!
そう、乗っていたのは…カリストだった!
「正義さす――左指(ユーリディス・シニストラ・ディキトゥス)」
「自由なる…右指(リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス)」
左指にカリスト、右指にバイオ脳になった影のカリストが乗っていた。
それぞれの手はMS形態へと変形し、トビア達の前に立ちふさがる!
トビア達はあの新型MSが総統機、しかも2機いる事に驚愕する!

両指はまずはデス・ゲイルズに狙いを定め向かってゆく。
『いけない!逃げろ!!』
『おふざけじゃないよっ!』
アビジョが援護射撃を行うが、右指がIフィールドを貼って援護防御してきた!
その隙に左指がノッセルとアラナ・アビジョを撃墜してしまった!

――そのおぞましい戦いを見る木星軍に動揺が走る。
「司令…あれは?本当に?影のカリスト様の?頭脳のコピーなのですか?」
「わ わからん! 今となっては…本当に影のカリスト様のコピーなのか、
 光のカリスト様の妄想なのかすら… だが、あれは… あのパワーは!」

329 :粗筋川裕一 5/5:2014/02/25(火) 22:26:14.97 ID:FWxr2PF3
両指はビギナ・ギナ目がけてファンネルを発射する。
『笑わせるなっ!大気圏内でならいざ知らず、宇宙でそんな物が俺に通用するかっ!!』
ギリはスネークハンドでファンネルを切り払うが、これは囮だ!
『いかん!ギリ!お前はコロニーレーザーを攻撃しろ! こいつらの相手は俺が! 行け――っ!!』
トトゥガはIフィールドを貼りながら突進するが、右手はやすやすと受け止めた!
ギリはコロニーレーザーに向かうが… その行く手に左手が立ちはだかった!

《シンヴァツ発射まで―― あと7分――…》                 <続く>

330 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 22:37:25.46 ID:???
名前長えw
フリーダムとジャスティスw

331 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 22:58:53.64 ID:???
う…まさかマジでローズマリー速攻やられるとは…(´;ω;`)

バーンズ大尉もあのヘルメットの語りだとなんか危ないなあ

332 :マロン名無しさん:2014/02/25(火) 23:55:29.84 ID:???
>>330
禿堂w
長谷川先生も種には思う所があるみたいだな

>>331
「最後まで生きてた奴とケッコンしてやるよ」は生存フラグだと思ったのに

ううむ、激戦だ!
木星帝国軍のMSは何機いるんだ?
カリストの操る2機のディキトゥスだけでも十分ヤバいのに大丈夫か
イカロスの体当たりも防がれちゃったから心配だ

333 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 00:13:25.69 ID:???
でもやられたのはノッセルだけっぽいからまだ大丈夫そう。
フルクロス、頭の左側にアンテナついてるんだな。
フリントのみたいだが羽飾りっぽいイメージか。

ジャスティスとフリーダムはもともと敵が作ったやつだったしな。
ラスボスってのもまあ順当なのかもしれん。
まあリアルでもアメリカが連呼するせいで独善的で胡散臭いイメージだし。

334 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 00:39:52.89 ID:???
どうでもいいがギリの笑い顔がアホっぽいというか変態っぽいというか
きっとああいうふうに笑いなれていないんだな

335 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 02:26:02.12 ID:???
完全に独善的な思考で行動を起こしているカリスト兄弟の乗機が
自由 と 正義 ってのはある意味皮肉だと思うわ

336 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 03:50:12.28 ID:???
プロビデンス(神の意思)もアメリカが好きな言葉だったな。

337 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 09:40:02.38 ID:???
コロニーレーザーの名前が神罰ってのもなあ

338 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 19:46:54.52 ID:???
あと7分か…となるとあと4話位かな?
(3話で決戦、1話でエピローグ)

339 :マロン名無しさん:2014/02/26(水) 21:36:16.56 ID:???
ところでフルクロスのモチーフって襟を立てたマントがモチーフなんだな。
ついでにガンプラ買ってきてよくわかったよ

340 :粗筋川裕一 1/4:2014/02/27(木) 21:08:15.11 ID:m3jcw0xj
  <第13話:雷>


苦戦するギリとバーンズの救援に向かおうとするトビア。
だが、無残にもトトゥガは右手に握り潰され爆発してしまった!
『バーンズ大……』
『気をそらすなっ!トビア君!作戦中だっ!
 どれほど非情に思えても…今は… コロニーレーザーを!』
――ミノルの命令でF90Iと共に行動するX1FC。
ギリの腕なら……しばらくは左腕を足止めできる!そう見越しての事だった。

『いいね!なかなか見事な腕だよ、No.2!だが! もうお前の顔は飽き飽きなんだよ!失せろ!
 ―― 消 え ち ま え よ ォ ! 』
拳に変形し、ビギナ・ギナに向かってくる左腕!
「ふ・ざ・け・る・なあぁぁぁぁ!!』
すれ違いざまに切りつけるが―――― ビギナ・ギナの方が半壊してしまった!

コロニーレーザーに向けて核弾頭を全弾発射するF90I。
だがそれすらも無数の護衛MSが撃墜し、この攻撃も失敗に終わってしまった。

《シンヴァツ発射まで…あと4分》
悔しがる暇もなく、ミノルは一旦エウロペの元へ戻り補給しようとする。
(だが…少し 少し…間に合わないかもしれない それでもやるしか…)
《シンヴァツ発射まで…あと3分   ・・・・・・あと2分》

両腕を切り落とされ、宇宙に浮かぶビギナ・ギナ。
《どうした?No.2?わかっていただろう? しょせん貴様では私には勝てぬ事を!
 馬鹿な事をしたものだな!あのくだらぬ湿った水たまりに義理がある訳でもあるまいに?
 何か言い残すか?》
「き 貴様らの… 貴様らの邪魔を…してやるっ」
『まだ言うかぁっ!!』

341 :粗筋川裕一 2/4:2014/02/27(木) 21:08:47.92 ID:m3jcw0xj
《・・・・・・あと1分》
激怒したカリストは両腕でビギナ・ギナを叩き潰そうとする。
だが、足を残してビギナ・ギナは間一髪で回避、胴体だけがコロニーレーザーへ向かってゆく。
『ばかめ!俺は初めから地球などどうでもいいんだ!
 俺の目的は初めから、貴様らの計画を邪魔してやる事だっ!!』
カウントダウンが迫る。40・・・・30・・・・

それを見たトビアは思わず叫ぶ。
『ギリ!? 何をする気だ、よせ!!』
左腕はビギナ・ギナを撃墜しようと一斉射撃を仕掛ける・・・・・
――が、まだ生きていたトトゥガがビームの射線に割り込んできた!
「す 進めぇっ!ギリっ!」
『でしゃばるなあぁ!!』
『まだだぁっ!(例え一瞬でも……永く……)』
――最後の最後まで仲間を助ける一念で、トトゥガはついに爆散した!   ・・・・10

『貴様ら兄弟に…… ほえ面をかかせてやるぜぇっ!!!』
笑いながらコロニーレーザーへ特攻を仕掛けるギリ!
9  8  7  6  5  4  3…
――最後の瞬間、ギリに見えたのは自慢の料理と…再開した時のトビアの感心する顔だった。
残り1秒となった時、ビギナ・ギナの胴体がコロニーレーザーへ激突!
そして次の瞬間―――― ついにコロニーレーザーが発射されてしまった!

「間に…合わなかったのか? だめか?」
「それとも?」
その光景に一瞬トビア達の動きが止まる。


……だが、奇跡は起きた!ギリの特攻でわずかに射角がズレたのだ!
わずか0.1度のズレだが……6億kmの間には地球を大きくそれる事となった!
《地球には命中しません!》

342 :粗筋川裕一 3/4:2014/02/27(木) 21:09:20.88 ID:m3jcw0xj
――その報告を受けたカリストは歯を食いしばり拳を握りしめる。
「司令、軌道の修正が済み次第…2発目を発射しろ!」
《し しかし?それでは砲身がもちませんぞ!予定回数が撃てない!
 地球連邦を完全に滅ぼす事が不可能に…》
「く くくく… もおおう そんなものは… どうだっていいんだよっ」
…カリストは怒りのあまり、狂気の塊がさらに狂いだした。

泣く暇もなくエウロペは檄を飛ばす。
『怯むなぁっ!全機再フォーメーション!彼らの残したものを無駄にするなぁ!
 まだ…終わってはいないぞ!!』
トビアは涙をこらえ、闘志を燃やし顔を上げる。
『ミノル機を中心に生き残った者は終結!奴らが再発射の準備を終える前に…
 コロニーレーザーの息の根を完全に止めろ!!
 (こちらの物資も残り少ない… おそらく…これが…最後の攻撃だ!)』

…その頃、戦闘を遠くから見る、半壊したアラナ・アビジョ。
「…せっかちな連中だよ… もう始めちゃったのかい!
 あたしゃまだ生きてんだけどね! ま、合流は難しそうだし…このままとんずらしちまおうかね」
そんな事を考えていると、バタラが3機襲ってきたのでこれを撃墜する。
「終わるまで生きてられたら…だけど」

ひと塊となってコロニーレーザーへ向かうX1FC達。
『狙いはコロニー内部のミラーの破壊! 突入はトビア機とミノル機に!
 私とドレック機は後方から支援!』
ド『ま 待って下さい! この状況では俺も…前へ出た方が…!』
ミ《援護だ! それが最も機体特性を活かした戦法なのだ!
  フォーメーションを崩すな!いいなっ!》
ミノルがドレックを抑えると、カリストの乗る両腕が接近してきた!
「この計画はね…私の全てなんだよ…わかるだろう?」
ディオナはF90Iに核弾頭補給にと射出するが、左腕のビームで核弾頭は蒸発してしまった。

343 :粗筋川裕一 4/4:2014/02/27(木) 21:09:53.83 ID:m3jcw0xj
『私はこの計画の為に生き、私の半身は…その為に死んだのだ!
 全てを捧げた計画を失う事は、私の全てを否定されるに等しいんだよっ!
 そんな事が… 許されると思うか? 許される訳がないだろおおぉぉっ!!』
左腕が切りかかる寸前、ディオナはX1FCにムラマサブラスターを射出する!
X1FCは破損した装甲をパージし、ムラマサブラスターを受け取ると左腕のサーベルを受け止めた!

「くくく 例え一撃でも… 必ず地球に裁きの雷を落としてやるぞ!!』
X1FCのフェイスガードが開き、最大出力となる。
――今、トビアとカリストの最終決戦の火ぶたが切って落とされた!!      <続く>

344 :マロン名無しさん:2014/02/27(木) 22:31:18.63 ID:???
あっという間に死の旋風隊全滅か…(´;ω;`)
と思いきやローズマリーはしぶとく残ってたか
バーンズ大尉は危ないと思ってたが…しかしヘルメット着用が結果的に発射妨害に結びついたとも言えるか

345 :マロン名無しさん:2014/02/27(木) 22:32:36.58 ID:???
けど0.1度以下のズレでそんな何万kmも変わるかな?
エロい人ヨロ

346 :マロン名無しさん:2014/02/27(木) 23:10:54.66 ID:???
5.9億km(木星・地球間の最接近時の距離)×sin(0.1°)が約103万km
×sin(0.01°)でも約10.3万km
地球の直径が1.3万kmなので、間違いなく遥か彼方ですな

347 :マロン名無しさん:2014/02/27(木) 23:14:28.38 ID:???
あーん!ギリたんが死んだ!
ギリたんよいしょ本&ギリたんF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はギリだ!」の葉書きを出してまだ2ヶ月じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなカリストごときに殺られるなんてっ!!
トビアと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのおそろしくツンな彼が(たとえ木星人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ギリたんっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・

P.S '07 1月号はエウロペとくっつきすぎだ!!

348 :マロン名無しさん:2014/02/27(木) 23:56:35.62 ID:???
>>347
でもギリが最後に思ったのが「トビアの顔」なんだから、妄想の余地アリアリでしょw

自分も前に出る事を進言したドレッグに死亡フラグが・・・
でも、身を挺しての一発逆転フラグでもありそうなのが辛い
カリストもボロが出てきたしディキトゥス2機を撃破する流れになってきた

こんなタイミングで言うのも何だが、見開きのフルクロスがかっけええ!
ピーコックスマッシャーを右手に持ってムラマサブラスターを左手に持って、フル装備で臨戦態勢って感じが良い

349 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 00:27:35.75 ID:???
長谷川まんがで次々人が死んでいくとは
まるでガンダムみたいじゃないか

350 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 01:21:00.70 ID:???
鉄人28号皇帝の紋章でもわりと死んでたしタイトルからして7人の侍だし
序盤から生きて帰れないと言ってたし何人かは死ぬだろうとは思ってたけどねえ。
前作からのキャラが死ぬのはやっぱきついな。

351 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 07:39:30.89 ID:???
急場であれだけ核を入手できるとはサナリィの手配力はスゲーな
それともロリソンさんの横流し?

352 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 12:45:49.67 ID:???
このまま行くとほんとに元ネタの七人の侍通りになりそうだな
果たして誰が残るのか・・・

353 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 15:04:45.04 ID:???
ギリたん…

354 :マロン名無しさん:2014/02/28(金) 19:04:35.20 ID:???
絶望的な物量差を相手に、少数精鋭が命を賭けて戦いを挑む、こういうシチュエーション燃えるなぁ!
ラスボスのカリスト兄弟が登場してからはさすがに劣勢だけど、前号のフルクロス無双とか、是非ゲームで体験したいね!
クロボン再評価のハシリになったGジェネにはたぶんそのうち出るだろうけど、シミュレーションではなくアクションで動かしたくなるデザインやギミックがあるね、クロボンには
去年出たクライマックスU.C.にもクロボンシナリオあったし、A.C.E.やガンダムVSシリーズ、先日出たガンダム無双なんかにもいずれ出て欲しいなぁ
特に無双なんて、ピーコックスマッシャーの面制圧射撃やスクリューウェッブで薙ぎ払い、シザーアンカーの先にビームザンバーつけて振り回し、と無双映えしそうなアクションたくさんあるから、
ガンダム無双のシリーズが続くなら、いずれ映像作品のネタが尽きたらクロボンシリーズも出してほしいな
今回のシンヴァツ攻略作戦なんて、ガンダムシリーズ全体から選んでも、無双向きのシチュエーションだと思う

355 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 09:51:17.96 ID:???
>「く くくく… もおおう そんなものは… どうだっていいんだよっ」
もうね…
ここでの総統に求められる判断はあくまでも侵入者を完全に排除してそれから照準修正をし
当初の2時間刻み発射の予定に乗せられるところからの再開でしょう
修整完了次第(ほかの状況無視して発射)て…
もう計画が妨害されるの読みきっちゃったんで悪あがき的に撃てるだけ撃とうと思ったんかな?

この時点で離反する配下がいてもおかしくないような

356 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 14:26:17.50 ID:???
>>355
読めた!
カリストに愛想つかした木星兵がコロニーレーザー発射スイッチを押さず、
この辺で一悶着あり、多くの木星兵が味方になってくれるんじゃないだろうか!?

357 :粗筋川裕一 1/3:2014/03/01(土) 20:56:32.00 ID:8sMtST6O
  <第14話:砕けゆく宇宙>


X1FCと左腕のサーベルが火花を散らしてぶつかり合う。
『無駄だ!貴様では…私に勝てん! 私達兄弟はね!“同じもの”なのだよっ!
 結局“影のカリスト”とまともに戦えなかったお前では、私に一撃を加える事さえできは……』
――その瞬間、X1FCのムラマサが左腕の肩の一部を切り落とした!
「……!? ? なに?」
一瞬動揺するカリスト、さらにX1FCのムラマサが左腕の右腕に当たる。
「当てるっ? 当てるだと!? この…私に当てる?だと!?
 ばかな!? そんな…ばかなっ! 貴様っ!貴様一体っ!!??』
当てられるはずのない攻撃が何度も命中し、カリストに動揺が生まれてくる。

『何故だ!? 何故貴様ごときが我らと互角に戦えるゥゥ!!??
 まさかっ!貴様っ! たった二度“影のカリスト”と…弟と戦っただけで
 我らの動きを覚えたとでもいうのか!? ばかなっ!』
『進んで!スズキさん!』
激しい攻防の中、トビアはミノルに進むように指示する。
『そいつを逃すなあぁぁーっ!!』
左腕がF90Iを追いかけると、X1FCが進路に割り込みそれを阻止する!
『かまわないでっ!総統はぼくがっ!なんとしてもっ!!』
『認めぬっ!  認 め ら れ ぬ ゥ ゥ !! 』
左腕の動きはさらに増し、X1FCもその動きについていく。

木星軍は総統を援護しようとするが、その動きに巻き込まれて爆発四散してしまった!
『あれはもう…我々には… 手の出せぬ戦いだ!』
2人の戦いを見たエウロペはトビアの心配をする。
(なんて速度だ!限界を…超えているっ!一体どんな無理をして!?
 戦い続けているんだ?あの中で? ――トビア!)

358 :粗筋川裕一 2/3:2014/03/01(土) 20:57:03.85 ID:8sMtST6O
トビアは戦いながら機体の状態をチェックする。
(加速…反応速度限界値 バイオコンピュータ強制冷却続行!
 負担が大きい… だがこの状態なら…追える! 総統の動きを追える!!)
2機の攻撃が互いの装甲を破壊する。
「もって…くれよ、X1! もってくれっ!フルクロス!!』
トビアの叫びに呼応するかのように、X1FCのフェイスガードから再び炎が噴き出す!

その激戦を見たエウロペはトビアが守りを捨てて攻撃に集中しているのだと知る。
あの装甲をあてにした戦法では…長くはもちはしない!
――この時、エウロペの脳裏にはトビアの事が浮かんでいた。

そしてドレックは自分に何ができるか、精一杯考えていた。
――そこである事に気付く。あの手型のMSは…“鳥”の時よりよけない??
(Iフィールドを発生させる形態だからか? でも?)
ふと、ドレックはある事を思いつく。これなら勝てるかもしれない!
…だが、ミノルの言っていた「フォーメーションを崩すな」という命令を思い出し苦悩する。
悩んでいる内に、ディオナがコンテナを捨て猛スピードで移動してゆく?!
考える暇もなく、F91もまた全速力でディオナの後を追う。


死闘を繰り広げるX1FCと左腕。
だが、装甲がほとんど剥がれ落ちたせいで、X1の左足が切り落とされてしまった!
その一瞬を突き、右腕がF90Iの後を追う!
『しまった!スズキさん!』
「くっくっく 他人の心配をしているヒマが…… あると思うかぁ――――っ!』
左腕のサーベルが振り下ろされる寸前――… ディオナがX1の前に立ちはだかった!
『私を…殺せっ!カリスト!かまわないぞ!
 (そして…私の“死”の感情の放射をっ!)殺してみろよォ――――っ!!』
だが、左腕はディオナを切り伏せずに突き飛ばしただけに留めた。
『どけぇぇっ!! さかしいぞ!女ぁっ! あとでゆっくり遊んでやる!
 だが…… 貴様が先だあぁぁぁっ!!』
――再び左腕はX1に集中し攻撃を再開した!

359 :粗筋川裕一 3/3:2014/03/01(土) 20:57:38.98 ID:8sMtST6O
そしてついにF90Iは右腕の攻撃を受け、両足が大破してしまった!
(だめか? もう…だめなの…か?)
その時、ヴェスバーの一撃が右腕に命中するが、右腕はIFで防いだ。
『なにぃ!? ドレック?だと!? いかん!来てはいかん!お前は!!』
F91はフェイスオープンすると、残像を残しながら右腕に攻撃を仕掛ける!
「(為すべき事を! …自分の心を信じて!
  例えどんなに強力なフィールドに守られていても…)
 背面にまでバリアーは… ね え だ ろぉぉぉっ!!!』
――ドレックの予想は当たり、ついに右腕を撃墜した!
その瞬間F91は力尽き、宙を漂った。
「へ へへ やったっすよ…教官… これで… ヨンさんと…ユリシーズさんの仇を…」
…だが、その直後…… まだ生きていた右腕のビームがF91を貫いた!
爆発四散するF91、雄たけびを上げながら右腕にとどめを刺すF90I。


そして右腕…“影のカリスト”が死んだ事で、光のカリストも狂い始めていた。
『ぎぃやあぁぁぁぁっ!!! 弟がっ! 私の…弟がああ!』
すさまじい悲鳴を上げ苦しみだすカリスト。
それを見たトビアはチャンスと見るが…機体のあちこちが悲鳴を上げているのも知っていた。
『だけど!もってくれ!あと少し!!』
『 死 ね え ぇ ぇ ぇ ぇ っ !!!』
左腕が怒りを込めたサーベルを大きく振りかぶる!
(もってくれっ! 俺の…クロスボーン・ガンダム!)

次の瞬間……ムラマサを持った左腕が切り落とされた。
トビアは宇宙に漂う左腕を見ると、シザーアンカーを射出、左腕をキャッチする!
そのまま振り上げ――…… 左腕の左半身を大きく切り裂いた!    <次回、最終回!>

360 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 21:12:28.86 ID:???
毎回思うのだがあのシザーアンカーでの武器操作は凄い技術だわな
放り出された武器を掴む技といい(インコムっぽくなってるのか?)
あのチェーンっぽいのを介してエネルギーがしっかり供給されているところといい

361 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 21:36:28.04 ID:???
うわ、ついに次回最終回か… 予想通りとはいえ短かったな。
そしてやはりドレック死んだか…南無。

362 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 21:51:49.72 ID:???
あーん!ドレックが死んだ!
ドレックのうすい本&ドレックF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…ミッチェル薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はドレックだ!」の葉書きを出してまだ1ヶ月じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな脳ミソごときに殺られるなんてっ!!
トビアと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのおそろしくミッチェルな彼が(たとえ似合わなくてもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ドレックっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・

P.S '07 1月号はベルナデットとくっつきすぎだ!!

363 :マロン名無しさん:2014/03/01(土) 22:14:29.43 ID:???
むう、ドレックも逝ったか……(´;ω;`)
大金星ではあったが代償も大きかったな
彼が生き残ってローズマリーとケッコンして「似合わねー」とか言われるのかと思ってたが…

364 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 00:11:35.09 ID:???
「……!? ? なに?  あてるっ? あてるだと!?
 この…私に あてる? だと!?  ばかな!? そんな…ばかなっ!
 貴様っ! 貴様いったいっ!」 

こういう今まで余裕だったボスが一気に余裕なくすシーンは好きだ。

365 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 10:52:53.76 ID:???
ギリ・カデューガ・アスピスがカリストの専用機「ディキトゥス」の前に崩れ去ってから、まだほんの数百秒しかたっていない…
数分程しかたっていない……

─しかし─

あとその半分にも満たない時間で最終の決着はつくであろう…
彼らをつつみ込む運命を止めることだけは…
どんなサイキックにもできないのだ…

366 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 11:11:58.68 ID:???
ドレック大活躍だけど油断して死ぬなんてカッコつかんな
ギリとバーンズが最期まで出しきってただけに余計に

367 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 11:22:04.27 ID:???
壮絶な戦いではあるが何だかんだで結局は力押し戦術で討ち破れているし、
これでもしキンケドゥがいればほとんど犠牲なしで圧勝だったという感じだな。

368 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 11:26:53.14 ID:???
どっちかというと力尽きたって感じやけど
MEPE+至近距離ヴェスバーで制御崩れてたし

369 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 12:57:30.18 ID:???
メカニック解説かどっかで、ハリソン機のF91は排熱機構が改良されていてMEPEは起こらない、って読んだ気がするんだが、今回の描写はMEPEじゃないのかね?
いや、精神的に未熟だったドレックが、死線をくぐって瞬間的にハリソン以上に機体スペックの限界を引き出した、ってことならそれはそれで燃えるから俺は構わないんだけどね
F91といえばMEPE機動だし

370 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 16:07:48.42 ID:???
ドレックは油断じゃなくて出しきって動けなくなっただけっぽいけどね
機体がと言うよりはドレック自身が、だけど

371 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 20:32:38.42 ID:???
しかし、この現代と過去の曲が交互に来るのも楽しいけど
曲間が少ないからか、なんか落差がすごい・・・

372 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 20:34:31.75 ID:???
>>371
壮大に誤爆。失礼orz

373 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 21:46:53.82 ID:???
そういやシーブック機もラフレシア撃破後は機体がダウンしてたっけ?
機体もドレックも限界以上のことして圧倒的に格上の敵と相討ちだったならよくやった方だ

374 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 22:13:25.07 ID:???
結局教え子を全員殺されたスズキが影のカリストに引導を渡した形か
師弟のコンビネーションで撃破か、ドレックが青い閃光の名と師と兄弟の意思を継いで撃破みたいな展開を期待してたけど
地球での戦いもIフィールド使ってぎりぎり押し勝った感じだし>>367の言う通り力押しなんだよな
徹底してヒロイックな物語じゃなく泥臭い戦いにしてるのか

375 :マロン名無しさん:2014/03/02(日) 22:23:47.72 ID:???
最後の最後でVSBR活躍したな
メガマシンキャノンが続いてたけど

376 :マロン名無しさん:2014/03/03(月) 00:33:45.05 ID:???
>>369
>ハリソン機のF91は排熱機構が改良されていてMEPEは起こらない
それはMGF91ハリソン機の説明書に書いてあった奴だったかな
今回のは高速機動の漫画的描写かと

クロスボーンガンダムの左腕が切り落とされた時はゾッとした
そこからシザーアンカーで拾って逆転したのが本当に感動した
遂に次回で最終回か〜逆にしみじみしてきた

377 :マロン名無しさん:2014/03/03(月) 11:59:06.63 ID:???
ほんと、腕吹き飛ばされて爆発してたザクの頃から見るとずいぶん遠くに来たもんだ
X1もF90も当時なら吹っ飛んでるな

378 :粗筋川裕一 1/7:2014/03/03(月) 21:54:57.13 ID:gWGXXJJ3
  <最終話:歩いてゆく彼方>


大ダメージを受け、カリストは叫びながら戦線離脱してゆく。
逃げたのかどうかは分からないが… ともかく、総統を退けたのは確かだ。
《シンヴァツ再発射まで―― あと10分》
残り時間を聞いたエウロペはコロニーレーザーを止めようと、トビアに通信を開く。
トビアは…… 泣いていた。
そんなトビアを見て、エウロペは思わず抱きしめようと手を伸ばす。
だが、コクピットを隔てた状態でそんな事が出来る筈もなかった。
「…辛いのか?トビア 消えた…多くの命がか? そうなると知っていた…自分がか?」
「…はい!」

感傷に浸りたいが、今はそれどころではない。トビアは涙をぬぐうと、再び戦意を取り戻した。
「行き…ます」
(だけど、それでも… それでもお前は―― 行くのだろう?)
そんなトビアを物悲しげな眼で見守るエウロペだった。

ミノルはこの場は任せて2人に行けと命令する。
「私はここで浮き放題として、敵の注意を可能な限り引きつける!
 ふ ふふ 正直、スラスターをほとんどやられて向きも満足に変えられん!
 2人で行け! 行ってコロニーレーザーにとどめを刺してこい」
「だけど!」
「おいしいとこは若いのに譲るのも、先輩の務めだ!」
「わ わかりました! でも…「生き残れ!」と言ったのはあなたですからね!
 やられたら承知しませんよ!」
「ほ!上等だ!」
サムズアップし離れてゆく2人を見送るミノル。
「さてと! それではそろそろ…おっぱじめるとしようかい!」
向かってくる木星軍に対し、F90Iはビームランサーを構えた。

379 :粗筋川裕一 2/7:2014/03/03(月) 21:55:28.49 ID:gWGXXJJ3
木星軍MSを蹴散らしながらコロニーレーザーへ向かうX1とディオナ。
(トビア… 私はね…きっと、ずっと許されたくてここまで来たんだよ…
 総統を止められなかった事、“神の雷”計画を報せられずにいた事、
 報せる事で失われるたくさんの命の事――…
 やりたくてできなかった事、たくさんの事を 一番大切な物を失った時から――ずっとずっと
 さっきね、私黙ってあなたの事を心で抱こうとしたよ、トビア…
 「もういいよ」って―― “業”は私が全て背負うからって――
 私が誰かに言って欲しかった言葉と一緒に
 でも―― できなかったんだ あなたはそんな事を望んでいなかったから
 あなたの背中はカーティスに似ていた…)
X1はムラマサの一撃でコロニーのミラーをあちこち破壊していた。


     コロニーのミラーを破壊した段階で、すでに勝敗は決したと言える――
     だが――…


ミラーが破壊され、このままではビームが収束せず自爆してしまう。
司令官がそう叫ぶと… X1に半壊の左腕が迫ってきた!
『トビア・アロナクスウゥ!! 貴様だけは……!』

     もはやそれは、ただの私闘だった

《シンヴァツ発射まであと2分》
苦戦するミノルを救ったのは一筋のビームだった。
ようやくローズマリーの駆るアビジョが駆け付けたのだ!
「へ!よかったよ 一人ぐらいは生き残ってたかい」
合流した2機は背中合わせで木星軍MSを迎え撃とうと全力を注いだ!

《総統!総統!聞こえますか!?どこにいます?総統?
 もう…“シンヴァツ”を止める事はできません、爆発します!》
司令官からの悲痛な通信は、もうカリストの耳には届かなかった。

380 :粗筋川裕一 3/7:2014/03/03(月) 21:56:13.29 ID:gWGXXJJ3
『答えろ!トビア・アロナクス!この戦いに、貴様に…貴様ら7人にどんな大義があった!
 何故我らの美しい計画を台無しにするゥゥ!?』
コロニーミラーを破壊したトビアはカリストに構わず、ディオナと共に脱出しようとする。
『 答 え ろ オ ォ !! 』
執拗に追ってくる左腕に、X1はやむなくムラマサを振るい応戦する。
『全て!正しかった! 我らは…正しい歴史を紡いでいたのだぞ!
 クラックス・ドゥガチ総統の地球侵攻も!シンヴァツによる連邦粛清も!
 いや!正しくなければならなかったのだ! 正しければ!正しければ!』
左腕のふるったサーベルが、不運にもディオナに大ダメージを追わせてしまう。

カリストの叫びを聞いていたエウロペは血みどろになりながら思う。
(正しければ…許されるから? 独裁者の妄執の傀儡になった事も?
 姉の恋人を死に至らしめた事も? 姉を弄んだ事も? 弟を死なせた事も?)
『それを、貴様はぁっ―――― 貴様はぁっ!!』
――左腕の猛攻に、ついにムラマサブラスター本体が破損してしまう!
『何故黙っている!トビア・アロナクス! どうした、何か言えよ!弟を殺した時みたいに!!』

(カリスト――… お前は私と同じ…だね… 過去の為に、未来を紡ごうとした
 でもね、トビアは違うんだよ 誰かに許される事も…自分を許す事も望んではいない
 それでも…ただ進んでゆくんだ 鋼の心で、風の様に
 傷ついても、血を流しても、ただずっと――
 それが―― トビアが見つけた、“生きる”という事の答えだから きっと)

『 言 っ て み ろ っ て ん だ よ ォ !!!!』
左腕の渾身の一撃を受け、破損したムラマサブラスターはついに折れてしまった!
その瞬間、周囲のコロニー壁が爆発を起こし2機は吹き飛ばされる。
X1のドクロ型の肩部Iフィールド発生機が外れ…… X1は咄嗟の判断でそれを掴む。
X1はボクシンググローブの様に装着した発生機で左腕を殴りつけた!
発生機は大破したが…… X1はそのままブランド・マーカーで左腕のコクピットを貫いた!!

381 :粗筋川裕一 4/7:2014/03/03(月) 21:56:48.10 ID:gWGXXJJ3
爆発四散する左腕。吹き飛ばされるX1に救いの手を差し伸べたのは…ディオナだった。
『だめだ!エウロペさん!脱出して! クロスボーン・ガンダムは…もう動か…ないっ!
 2機は…無理だっ!手を…離してっ!』
「…ありがとう、トビア… でも でも… 私ももう…無理みたいだ…から… だから…」
――先程の左腕の一撃を受けて、エウロペもかなりの深手を負っていたのだった。
ディオナは最後の力でハンマー投げの要領でX1をコロニーの外へ投げ飛ばす。
トビアの叫びは、もはや息も絶え絶えのエウロペの耳には届かなかった。

(ああ… 苦しいな…… 私…何をしていたんだっけ? もう… よくわからないや…
 ……ああ…… そうか カーティスがゆくんだ 約束が―― ある)
その瞬間、ディオナはコロニーの大爆発に飲み込まれ消滅した――……
『  エ  ウ  ロ  ペ  さ  あ  ぁ  ぁ  ん  !!!!』
予想以上の大爆発に、X1も爆風に飲み込まれてゆく……。


コロニーレーザー崩壊に士気が極限まで低下する木星軍。
するとそこへ接近してくる、第3勢力の光があった。
《全機即時戦闘を中止せよ!繰り返す!戦闘を中止せよ!
 我らは木星レジスタンス軍、指揮系統は我らが掌握した》
コロニー司令部もレジスタンスに制圧され、ついに木星軍の野望は潰えたのだった…。


――戦いが終わり、一息つくローズマリーとミノル。
「…どうやら終わったみたいだぜ…おっさん… おっさん?」
しかし、ミノルは……泣いていた。
「どうして… 私は生きているのだ! 私は…死んでもよかったのだ!
 ヨン…ユリシーズ…ドレック… 多くの…若者が散ってしまったというのに…
 何故… この一番…年寄りだけが…また生き延びてしまったのだ 生きていねばならんのだ」
「……人間、生きたいだけ生きられる奴も、死にたい時に死ねる奴も滅多にいやしないんだよ!
 生きていこうぜ、今までもそうしてきたように どうせそれしかないんだ」
「――――うん うん そうだ、そうだな… それしかないのだな…」
ローズマリーの言葉にミノルは納得し、泣くのをやめた。

382 :粗筋川裕一 5/7:2014/03/03(月) 21:57:29.55 ID:qzkD06Y3
     微々たる戦力しか持たないレジスタンス軍であったが、行動は迅速だった
     そして総統とコロニーレーザーを失った木星軍に、もはや戦う意思はなかった――…
     生存率は限りなく0に近いと言われた作戦は、
     ミノル・スズキ ローズマリー・ラズベリー2名の生還者を残して終結した

     未帰還数―― 5

     そして、全てが終わる頃… 地球圏へ到達したコロニーレーザーは
     地球から――… 100万km近く離れた所を通過して行った
     レーザーは真空の宇宙では光を発しない
     命中すれば地球に死と混乱を巻き起こす業火は――…
     誰に知られる事も無く―― 彼方へと消えて行った
     まるで何事もなかったかのように、宇宙は静寂だった……


     連邦軍は例によって事件を隠蔽したが、事件に関係した人々の足跡をたどる事はできる
     軍に服役したミノル・スズキ大尉は、
     ローズマリー“夫人”と共に木星の査察官に任命された
     遊撃作戦の参加者である2人は、レジスタンスには英雄として、
     また残党勢力には“鬼神”として睨みをきかせている

     ローズマリー“夫人”は“神の雷計画の真実”と題した書籍を発表
     ――――しかし、これが何というか… 彼女がいかに
     今回の事件を正確に把握“していなかったか”をバクロしているようなもので、
     出版停止にすらならず、むしろ事件の伝説化に一役買っている
     http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69778.jpg


     ハリソン・マディン(元)大尉は―― 結局、色々と“やりすぎて”
     連邦軍から追い出され、今は民間企業(ブラックロー運送)に籍を置く身である
     http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=69779.jpg

383 :粗筋川裕一 6/7:2014/03/03(月) 21:58:02.07 ID:qzkD06Y3
     だが彼の尽力もあって、連邦上層部は確かに事の子細を正確に把握しており、
     かねてより計画していた月への遷都を加速度的に推し進めている
     それはたぶん、どこのコロニーからもレーザーで狙われない位置に築かれるはずである

     虎の子のMSを失ったブラックロー運送の海賊業は、開店休業状態
     「クロスボーン・ガンダム」は―― これが目撃された最後の記録となった
     そして――――


     “地球のさる名家に保護されていた”テテニス・ドゥガチは、翌年 木星へ帰還した
     すでにクラックス・ドゥガチの構成した政治団体は完全に解体されていたが、
     その資産の一部は財団として残された

     彼女はそこの当主となった
     その手腕でいつ倒れてもおかしくない、小さな国である木星を経済の面でよく支えている


ドレスを身にまとったテテニスは、財団の護衛の出迎えを受け車に乗りこもうとしていた。
その時、抱いていたブラックロー(黒猫)が飛び降り、建物の角へ向かってゆく。
物陰から、誰かがブラックローを指でおいでおいでしている…。

     トビア・アロナクスとベルナデット・ブリエットの名は歴史に残されていない
     だが――――

護衛は銃を抜こうとするが、テテニスは微笑んでそれを制す。
ブラックローをかわいがる、褐色肌にサングラスの青年に声をかけるテテニス。
「珍しいですね?木星ではその子をヒョウだと思ってビックリする人の方が多いんですけど…
 ネコ―― お好きですか?」
「ええ―― 世界で2番目に…」
……その答えにトビアを思い出すベルナデット。……まさか、この青年は!?

384 :粗筋川裕一 7/7:2014/03/03(月) 21:58:39.25 ID:qzkD06Y3
「実は姫様にお願いがあって待っていたのです 私を姫様の下で働かせてもらえないでしょうか?
 いきなり怪しい奴とはお思いでしょうが、実は数年前 海賊軍討伐に出て事故に遭い、
 以前の記憶があいまいなのです
 今までどこにも受け入れてもらえずにいましたが…
 姫様が広いお心で多くの者を雇い入れていると聞きました… ですから」
「目を…」
青年はサングラスを取り素顔を見せる。
しかしその素顔を見たテテニスは、激しいショックを受けて言葉を詰まらせ泣きだした。
「あなたは…… 目が…… 目が…」

青年は再びサングラスをかけ、言葉を続ける。
「お気遣いなく―― おかげで色々な物がかえってよく見えますよ
 普通は人には見えない物まで
 ――あなたの後ろで泣いている、消えてしまったはずの小さな―― 女の子の事も」
テテニスは嗚咽し、何かを言おうとするが青年は指を立てて口封じする。
「大丈夫… 私は、私のままだから… 例え…何があっても」
するとテテニスは涙をぬぐい、精一杯の笑顔を見せる。
「あなたを… あなたを雇います! でも、あなたはどこへも…行きませんね?
 そばにいて… 共に歩いてくれると誓えますね?」
「その為に――… “ぼく”は来ました 遠くに消えた少女にさえ、いつか追いついて――
 肩を並べてゆけるはずだから、歩き続けます 例えそれが、どれほどの彼方でも――…」


     テテニス・ドゥガチのそばに常に寄り添う、一人の青年の姿があった事は
     たぶん 記録するに足る出来事であると思う

                                    ―トゥインクの記録より―

                        <機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人――終わり>

385 :マロン名無しさん:2014/03/03(月) 22:58:12.74 ID:???
……(´;ω;`)
奇しくも七人の侍と同じだけ残ったな結果として

しかしトビアはIフィールド戦法が向いてるんかな
上手いこと使うわ
そして最後のブランドマーカー、ここに来て「腕がフリントのもの」が生きてこようとは!

386 :マロン名無しさん:2014/03/03(月) 23:16:35.76 ID:???
背中見せは皇帝の紋章でも最後やってたな
長谷川先生の好きな構図?
最終話の表紙絵の並んで進んでいくとこなんかも似てるな

387 :マロン名無しさん:2014/03/03(月) 23:35:18.84 ID:???
スズキさんの「おっぱじめると〜」はカリオストロの城意識してるんやろな

388 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 00:06:16.77 ID:???
これ最後はトビア記憶どうなってるの?
ベルナデットは当然わかってるとしてトビアのほうはご想像にお任せしますなんか?

389 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 00:37:41.33 ID:???
あー、この終わった感がヤバいわぁ
なんかこうポッカリと…
でもいい具合の余韻だなぁ

390 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 00:50:49.99 ID:???
名前を捨て、過去を捨て、全てを捨てて、ただ惚れた女の側にいることを選ぶ…

歳を取ると、昔はわからなかった、トビアに道を示したキンケドゥの生き方の壮絶さに気付かされ、泣かされるなぁ…
キンケドゥから「全てを受け継いだ」トビアは、シリーズ完結編にしてまさにクロスボーンガンダムの主人公に相応しい男に成長したと思う、目頭が熱くなった

褐色肌の男(エウロペさんの用意した偽造IDの伏線からすると、"カーティス"さんかな?)は視力を失ったようだが、さすがにもう戦火に巻き込まれることはないよな?
木星圏で指導者になる道を選んだテテニスの今後を考えると、カガチやザンスカール帝国との衝突も十分予想出来るけど、出来ればただの男と女に戻ったキンケドゥとベラのように、平穏な老後を歩んでほしいもんだ

391 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 00:51:55.36 ID:???
>>385
スカルヘッドナックルガードをここで使ってくるのも凄い
MGで事前に言われていたもののどこで使うのか?気にしてましたが良かった

カリストとのラストバトルに併せたエウロペのモノローグは感無量
素晴らしい最終回っぷりでした
その後のエピローグがその緊張を和らげる笑いと感動がありましたね
まさか>>346さんが計算された通り、レーザーが100万km離れた所を通ったのが嬉しかった
青い稲妻の2人はこれからが大変な感じがしますが、公私ともに頑張ってください
テテニス・ドゥガチとその傍に寄り添う青年については語る言葉が見付かりません

392 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 01:06:56.60 ID:???
無印の大団円に対して静かで切ない幕引きだったな。
失明はしたがベルナデットと結ばれてまあめでたしで終われたが
この後V時代に木星がやばそうで不安なんだよなあ。
そのうちまたV外伝的なものを一冊分ぐらい描いてその中でチラッと触れるぐらいのフォローが欲しくなる。

まあその前にさっそくジョニーライデンの続編があるんだが。

393 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 08:02:32.91 ID:???
それにしてもローズマリー
速攻やられたかに見えて生き残るという>>239で言われてたのの両方実践したなw

394 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 08:36:56.10 ID:???
ロリソンさんクビかよwww
功績すげー大きかったのになー
まーでも地球を救った英雄とも言えるシナプス大佐が極刑だったことを考えると連邦もマシになったのかな?

395 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 10:50:03.29 ID:???
いい最終回だったな…長谷川先生、トビア、二人ともお疲れ様!
この後はVガンダムの時代とはいえ、もうトビアも戦う事はないだろう…

396 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 20:13:24.84 ID:???
ちょっと意味深な終わり方だな
トゥインクの語りで締めてるとみなしていいんだろうけど
てことは彼女はトビアが(記憶とか視力を失っていることは知らないとしても)生存していてベルナデットのそばにいると把握してるんだろうか
ブラックローの面々もなんというかトビアのことをそれほど悼んでいる感じでも無いし
彼女を通してそれを把握しているのだろうか?
そして何よりもスズキさんとトビアはこの後ニアミスすることはなかったのだろうか?

397 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 22:02:20.11 ID:???
そういやこの後は17年後にヴィクトリーの時代か

F91以降の宇宙世紀は地上が戦場になることは少なかったから考えてなかったが、パン屋になったアノー夫妻がザンスカールの侵略にあう可能性もあるんだなぁ
鋼鉄の七人の描写だと、アノー夫妻のパン屋は北米大陸にありそうだが、ザンスカールの侵略って北米にも及んでたっけ?
ヴィクトリーの舞台ってヨーロッパ→宇宙だから記憶にないや
シーブックがUC0123に17歳だからUC0106生まれ、ヴィクトリーのUC0153には47歳か
アノー父の息子であることを考えれば、例え老齢になったとしても家族が危険に晒されれば戦火に飛び込みそうではあるが、出来れば戦争に関わらず、平穏に暮らして欲しいなぁ…

398 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 22:15:47.51 ID:???
むう連載終了から早くも半年か…
>>369
コミックス3巻の機体解説見たと思うけど
ハリソン専用F91は作中では2機目で今回のは試作機(シーブック搭乗機)とほぼ同じ仕様に戻ってるってかかれてたね

399 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 22:17:32.92 ID:???
>>397
地球クリーン作戦はメキシコだったような
北米と言っても広いからまああの短期間ならまず標的外だろうけど

400 :マロン名無しさん:2014/03/04(火) 22:19:14.11 ID:???
>>391
最後盛り上げつつもロリソンさんとスズキ夫妻で笑いもとるあたりいつもの長谷川先生でしたな

401 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 19:20:24.52 ID:???
>>396
画像を見て「ああトビアじゃん、カーティスの名前で潜り込めたんだな」とみんな悟って
けど「トビアは木星では戦争犯罪人扱い」だから公にはできないんで生暖かく見守ってるかと

402 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 21:33:10.30 ID:???
「以前の記憶があいまい」ってのは、「カーティス(キンケドゥ・ナウ)」になるための方便なんだろうな
目は本当に見えなくなってそうだけど

403 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:15:59.77 ID:???
>>401
写真見てトビアだとわかるほどトビア顔してるか?
長谷川絵だからわかりづらいけど、肌の色が違うんだからなんらかの整形は受けてるだろうし、
トビアの顔を知ってる人間が見たら一目で「こいつトビアだ」ってわかるレベルなら木星圏にいられないし、普通に顔もエウロペさんの死別した恋人であるカーティスに似せて整形してると思うが
トビアとカーティスは似ているといってもそれは雰囲気や性格であって外見の話じゃないと語られているし、かつて木星圏に存在したカーティスとして生きるなら、カーティスの家族や知人に、本人じゃないと怪しまれない程度には外見も変えないとダメだろ

トビアならかつての仲間に手紙かなにかで「俺は木星圏で生きてます」くらいのことは伝えるかもしれないし、
ブラックロー運送の面々が、エウロペの用意した偽造IDがカーティスという名前だ、と知っていれば、テテニスの側に立つ男がトビアだと察しがつくかもしれないけど、
トビア本人も偽造IDを渡されたのは作戦決行直前だし、エウロペはブラックロー運送の面々には知らせてないと思うな

404 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:18:40.67 ID:???
最後の写真を見たトゥインクの眼力で見破ったのかもしれないぞw

405 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:23:54.22 ID:???
ウモン「ワシのニュータイプとしてのカンにビンビンひびいてくるぞ、アレはトビアじゃ!」

406 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:24:36.95 ID:???
ギリたちは間違いなく死んだんだな・・・
最後まで長谷川作品なら何とかなるかも、という希望を微かに持っていたのだが。

407 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:27:58.01 ID:???
>>404-405
ああ、鋼鉄の七人じゃ影薄かったから忘れてたけど、そういや彼らにゃNT?設定あったっけ
なら、トビアが生きてると知っていれば、トビアなら必ずベルナデットの側にいると判断するだろうし、あの写真を見ればあれはトビアだと確信するだろうな、証拠なんてなくても

408 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 22:35:38.94 ID:???
>>405
一気に胡散臭くなるだろwww

しかしヘリウム3をおさえている以上木星が地球に対して一方的にしたの立場というのはありえんと思うんだけどな
人口とか経済規模が相当違うにしても

409 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 23:21:22.18 ID:???
>>408
木星帝国と木星船団は別で船団は中立だしヘリウム抑えてるのは船団の方なんじゃない?

410 :マロン名無しさん:2014/03/05(水) 23:30:39.54 ID:???
>>394
アレはティターンズを台頭させたいジャミトフの思惑があったからかな

411 :マロン名無しさん:2014/03/06(木) 01:30:47.66 ID:???
まぁでも一応非公式の作品とはいえF91とVの間の話が一つちゃんと完結したのは良かったな
ガンダムの外伝って言ったら一年戦争や最近だとSEEDばかりだったし

412 :マロン名無しさん:2014/03/06(木) 08:47:49.13 ID:???
そういえばSEEDって初代ガンダムから何年後?
ガンダムに疎いんでその辺がよくわからない

413 :マロン名無しさん:2014/03/06(木) 10:25:27.38 ID:???
(--;)ノ'' シッシッ

414 :マロン名無しさん:2014/03/08(土) 08:58:54.18 ID:???
>>394
>>410
年を追うごとにどんどん酷くなっていく連邦の事なかれ主義に救われた感じかね
本人はどんな処分でも受け入れるつもりだったろうけど

415 :マロン名無しさん:2014/03/09(日) 22:02:46.24 ID:adnmkYdL
>>412
検索検索

416 :マロン名無しさん:2014/03/13(木) 09:05:35.04 ID:???
鋼鉄の7人終了から4年、最近またACE:RとかEXVSとかゲームでの出演があったり
ROBOT魂で原作版デザインでフィギュア化されたりしたせいか
クロスボーンガンダムの新装版が出てたのだが最終巻に
「長谷川裕一 新ガンダム漫画 GUNDAM Aにて始動!!(予定)」と予告が!

今マップスとゴッドバード連載中だけどどっちか終わって入れ替わりで連載開始になりそうだな。
一年戦争からVまであちこちの時代を網羅してきたが今度はいつの時代になるのか。
それとも宇宙世紀以外か?

417 :粗筋川裕一 1/8:2014/03/14(金) 21:57:45.69 ID:GufEaStz
  <【97年】超獣機神ダンクーガBURN 第1話:復讐者>


     ――その体は機械 動きは獣 姿は人―― そして心は“神”である

     最終戦争(ハルマゲドン)の後――
     21世紀初頭―― 人類は“敵(フォア)”と呼ばれる侵略者の襲撃を受けた
     連合軍に彼らの侵攻を食い止める力は無く、
     以来地球は“敵”に属する26種の異星人によって分割統治されていた

     そこで人類は全ての権利を奪われ、獣のように――
     物のように扱われ追い立てられていた

     ――そして10年が過ぎた


冒頭、荒れ果てた都市を歩みゆく、フード姿の若い男女。
そこへフォアの「人間狩り」が始まり、逃げる人々を追いかける!
『人間狩りだ――っ!! 逃げろ―っ!実験材料にされるぞおぉっ!!』
男女は物陰に隠れ、その光景を見つめていた。
『年寄りや病人はいらん!実験に耐えられる生きのいい奴を選べ!』

ふと、若い女性がフード姿の男に助けを求めてくる。
『お願いです!助けて!助けて下さい!旅の方!
 銃をお持ちなら―― 力を貸して!戦って! このままではこの町の者は皆殺しです!」
…だが、男は無表情で、冷酷に「どけ」と吐き捨てるだけだった。
「ショウちゃん…」
「余計な事に関わっている時間は無い」
「そ そんな?」

418 :粗筋川裕一 2/8:2014/03/14(金) 22:03:07.83 ID:GufEaStz
――そこへフォア兵がやってきた!気付かれた!
ショウは舌打ちすると、助けを求めてきた女性を抱えジャンプする。
フォア兵は銃を抜くが、ショウはそれよりも早く銃で銃を狙い撃った!
「うおおっ なんだ、貴様は?我々に逆らう気か!?』
野次馬の中から幼い少年が、姉を救う為に石を投げつけてきた。
その石はフォア兵の目に当たり、フォア兵は少年に銃を向ける!
『きゃああっ!や・め・て! ジミーッ!!』
女性がかばおうと走るが―― ショウは女性の腕を掴み、少年はハチの巣にされてしまった!

『きゃあああっ!ジミー!ジミー!! …離して!離して!!
 なぜ止めたの!? どうして!? あなたのせいでジミーを助けられなかった!』
「無駄だ… 今のタイミングでは、死体がもう一つ増えるだけだった」
女性は冷酷な男の腕を振り払い、弟の亡骸にすがりつき慟哭する。
…だが、ショウは冷酷な男ではなかった。人知れず、拳を固く握りしめていた。

たった二人の姉弟に人々は同情し、知人の老人が女性に声をかける。
「ホリィ…しかたない、せめてあの丘に埋めてやろう
 お前の父や母、みんなが眠るあの丘に…」
「みんな… みんな…どうしてしまったの!? これほどまでに踏みにじられて!
 なぜ黙っているの!? なぜ戦わないの!?』
『ばぁかめっ!勝てぬと分かっているのに戦いを挑む奴などおるものかよっ!
 貴様も馬鹿者の口かな?よそ者?」
フォア兵はショウ達に話を振る。
「…いや おれは元々面倒に首を突っ込む気は無い… あんた達の仲間に加えてほしくて来た」
「何っ?」

――するとショウは突如連れの女性のフードをはぎ取った!女性は以外にも半裸だった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70155.jpg
「おれの女だ、だがもう飽きた… こいつをあんたにやろう どうだ?美しいだろう?」
「フン!実験動物に美しさなど関係ないわ!」
「それともう一人―― この女もつけよう」

419 :粗筋川裕一 3/8:2014/03/14(金) 22:03:40.01 ID:GufEaStz
すると今度はホリィの腕を掴んでフォア兵に差し出すショウ。
「どうせあのまま飛び出していれば、お前の命は無かった
 ならばその命、助けたおれがどう扱おうと自由だろう?
 どうせこんな時代だ!人間として生きるより、異星人の配下になった方がずっといい!
 頼むよ!仲間にしてくれ!」
「けだもの!地獄へ落ちるがいいわ!」
フォア兵に媚びへつらうショウに唾を吐きかけるホリィ。
「そのつもりだ…」

フォア兵は高笑いすると、自分の為に同族を売るこの男を面白い、と仲間にする事を認めた。
…が、直後、無数のロープがショウの全身に巻きつき、地面を引きずり始めた!
『これで死ななければ、望み通りわしの配下に加えてやろう!
 脳を改造して何も考えられないようにしてからなあっ!!』


――本拠地に着いた彼らは、ホリィとショウの連れを全裸にして幽閉した。
そこには今まで連れてこられた、若い女性達も何人かいた。
「さあ入れ!ここがお前達の場所だ!
 我らエーク族が長、グリバ様が実験材料を必要とするまで生かしておいてやるわ」

…それからしばらく経つとふさぎ込むホリィに連れの女性が声をかける。
「ホリィさんやったな、弟さんは―― 気の毒やったな…
 わいはユーリ、炎条寺ユーリや 心配はいらん、必ずうちらが助けてやる
 これは作戦なんや この城をぶっつぶす!」
ユーリはどこから出したのか、針金を使って手枷を開錠しようとしていた。
「けどその前に捕らわれてる人を助けなあかんからな
 そやけど、ショウちゃんも人が悪いで!
 人の女やなんやのと好き放題言いおって!
 おまけに人の肌、いきなり衆目に晒しおって… そんなん予定聞いてへんかったで!
 今度会ったら一発ぶん殴っちゃるわ!」

420 :粗筋川裕一 4/8:2014/03/14(金) 22:04:12.85 ID:GufEaStz
「でも? あの人は?」
「ははは あれでくたばるようなら苦労せんわ、そろそろ動き出す頃や」
――ユーリの読み通り、牢に入れられたショウは起き上がりだしていた。
「――他の2人の仲間もな」
「あ あなた方は?いったい?」
ようやく手枷が外れ、ユーリは名乗った。「獣戦機隊―― “BURN(バーン)”」


同時刻、フォアの城が何者かの攻撃を受けていた。
フォア達は機動マシンを発進させ、攻撃してきた物の正体を知る。
それは―― 遠く離れた崖の上から城を砲撃する、マンモス型のマシンだった!

「いくよ――っ!ビッグモス!」
パイロットである、10歳位の少女は砲撃の度に耳を塞ぐ。
さらにフォア軍は市街に別の機体…白いライオン型のマシンを発見、攻撃を受けていた!
『ばかめ!どれ程強力な機体か知らぬが、たった1機で勝てると思うか!? 取り囲め!』
白いマシンはビルに影を映しながら、高速で機動マシンを撃破してゆく。
フォア軍は白いマシンを包囲するが、背後から何者かの攻撃を受けた!
ジャンプする白いマシンを見てフォア軍は気付く。
『ち 違う? “こいつら”は!? 白い機体の動きの影に隠れて攻撃を加える、別の奴がいる!?
 ――1機じゃない! 2機だ!』

黒いマシンには女性パイロットが乗っていた。
「どうやら自動操縦中のライガーのAIがユーリちゃんの居場所を突き止めたみたいね…
 頼むわよ!ランドライガー… 私を2人の所まで案内して
 それまで城に当てちゃだめよ、二葉ちゃん」
《うえ〜ん 狙ったって当たんないヨォ》

黒いマシンはビルの陰に隠れ、再び出てきた時は…一瞬の内に獣型から人型に変形していた!
『何!? 形が変わった!? 何だ、このマシンは!? 地球にまだこんなマシンが!?
 我らと戦えるマシンが残っていたのか!?』
黒いマシンはライガーにまたがり、ライフルを手に機動マシンを蹴散らしていく。

421 :粗筋川裕一 5/8:2014/03/14(金) 22:05:21.47 ID:j01pry7O
やがてライガーによって城壁が破壊され、ユーリ以下捕らわれの女性達は脱出する。
その際にやられたフォア兵は、息も絶え絶えに問いかける。
「ば ばかな… お前達には何の通信手段もなかったはず? どうやってこの地下牢の位置を?」
「“匂い”や この子らは獣戦機やからな、“ご主人様”のパイロットの匂いを追ってこれるんや
 つまり、“うち”自身がマーカーという訳や よしよし、いい子や」
ユーリはライガーを褒めると、フォア軍の無線を奪いショウに連絡を取った。


 ―フォア城通路―
フォア兵を射殺しながら進むショウ。
《あのホリィっちゅう子がな、作戦開始直前に連れてかれてもうたんや
 急がんと材料にされてまうで!》
ショウは舌打ちし、「役立たずが」と吐き捨てると先を急ぎ、一人のフォア兵を捕らえる。
…ふと、こいつの顔に見覚えがあった。 ――そうだ、ショウが仲間にしてほしいと言った奴だ!
「お お前が仲間になれるよう、口をきいてやったんだ み、見逃してくれよ」
「そうだったな」
――言うなりショウはフォア兵に何発も撃ちこんだ!

フォア兵が倒れると同時に、もたれかけた扉が開く。
《何者だ?》
「貴様がここのボスか」
ふと、ショウは周りの壁がおかしい事に気付く。
…よく見ると、壁は全て女性の身体で作られていた!
そして、目の前にはベッドらしい物に寝かされ、今にも実験が始まろうとしているホリィの姿が。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70156.jpg
「――何の真似だ?これは?」
《フフフ 何の真似? 長年の研究の成果だよ… どうだね?私の美しーい“体”は?》
「体?」
《そぉう、幾千幾万の人間の体を集めて作った この城自体が私の手足であり、
 このグリバ様の“体”なのだ! そして今、この女も…》
グリバがホリィの胸をつかもうとすると、その腕にショウの銃弾が命中した。

422 :粗筋川裕一 6/8:2014/03/14(金) 22:05:56.14 ID:j01pry7O
「貴様に聞きたい事があって来た! “柱(ピラー)”はどこだっ!?
 ――高度な科学文明をもつ貴様ら異星人の連合が、“聖地”と呼ぶ場所だ
 答えてもらうぞ! それが―― “どこ”にあり、
 一体それがお前らにとってどんな意味を持つのか?」
《知ってどうする?》
『叩き潰す!!』
《世迷いごとも大概にせぇいっ!!》
言うなりグリバは無数の触手を襲い掛からせ、ショウは避けると同時にホリィの拘束を破壊する!
――直後、壁に穴が開き、ショウとホリィを外へと放り出した!
《グォハハハハ!ピラーを潰すだと!? ばかめ!勝てるとでも思っているのか!?》
2人の身体が真っ逆さまに地上へと落下してゆく!万事休す!

『イーグルファイター!!』
ショウの呼びかけに答え、鳥型のマシンが飛来、人型へと変形し両手で受け止めた。

《そのような事はこのわしを倒してから… このグリバ様を倒してから…ほざくがいいわぁっ!!》
――フォア城の外殻が壊れ、中から巨大なグリバの本体が姿を現した!
そのあまりの巨大さに、ユーリ達は一瞬とまどってしまう。
「で でかいで!どうする!?」
《合体だ!迷っているヒマはない!全機フォーメーションを組め! ――行くぞ!!》
ショウの合図により、地上の3機は全機人型に変形する。

『『 獣 戦 機 ―――― 合 体 !』』
4機のマシンが合体すると同時に……なんと周囲が突如爆発を起こした!?
《い いや!違う?これは!?》

     ズシィィン…  ズシィィン…  ズシィィン…
煙の中から、巨大な地響きと共に人影が現れる。
《ドッキング時に発生する超高熱で周囲が空気爆発を起こしたのだと!? ばかな!》
やがてその姿が鮮明になり、街の人々は騒ぎ出す。
そこには―――― 巨大ロボ・ダンクーガが雄々しく立ちはだかっていた!!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70157.jpg

423 :粗筋川裕一 7/8:2014/03/14(金) 22:06:30.57 ID:j01pry7O
 ―コクピット内―
4機のコクピットが一か所に集まり、4人が揃っていた。
ホリィは訳も分からず面食らっていると、ユーリ達は機体のチェックを済ませていた。
「全てOKよ!」
「一人余計なんが混ざっとるけどな」
「見ていろよ、今、お前の弟の仇を―― 取ってやる!!』
襲い来るグリバの攻撃を受け止めるダンクーガ …だが、押されている!
《グハハハ! 愚か者め…無駄だ!無駄だ! 人間ごときに何ができる!
 しょせん貴様らは敗者よ! 我らに狩られるだけの獣よぉぉ!!》

『(やって……)やってやるぜぇっ!!』
ショウの叫びと共にダンクーガの拳がグリバに命中、予想以上に効いている?!
《こ これは!?重力子!? ばかな、き 貴様ら重力子を!?
 わ 我ら異星の文明と接触してからこれほどわずかな間に!?
 重力子システムを解析したのか!?》

「そうだ…これが人類の力だ! 長かったぜぇ、十数年の間!
 地下に潜み、人を集め、物資を蓄え、少しずつ 少しずつ… どれ程この日を待った事か!
 見るがいい!これがお前達が獣とさげすんだものの力!
 人間が貴様らにかかげた・・・・・・・ 反 撃 の の ろ し だっ!!』
ダンクーガのハンマーナックルがグリバごと、城を叩き潰した!
ダンクーガの出現、勝利により人々の歓声が周囲に響き渡る。
…一方、ユーリ達は一安心する中、ホリィはショウの無表情の横顔を見て何かを想っていた。

424 :粗筋川裕一 8/8:2014/03/14(金) 22:07:02.82 ID:j01pry7O
――その後、丘の上の墓地に花束を持ってやってきたホリィは、そこでショウとすれ違った。
ホリィは黙って会釈すると、ショウはすれ違いざまに…
「花など捧げても、死んだ者は喜びはしない」と吐き捨て、振り向かずにそのまま歩み去った。
それでもホリィは何も言わず、弟の墓へと向かっていった。

弟の墓に着くと――… そこには、小さな花束が供えられていた。
…もちろん、誰が備えたかは言うまでも無いだろう。
ホリィは思わず振り向き、せつない表情でショウが歩み去った方向を眺めていた。


「待って――――!ショウ!」
「こらー! うちらを置いてく気か――!待て――!」
仲間達が追いかけるが、ショウは空を見上げながら物思う。
「だから――… 俺は戦い続けるんだ 例えこの道が地獄へ続くとしても」         <続く>

425 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 22:14:55.32 ID:???
ダンクーガは割りと好きだったんだけど
これはまた随分世界観が違うなー
ダンクーガと各メカの名前と合体くらいしか共通項ないんじゃ?
まーさすがに中盤まで合体しないなんてことは無かったみたいだけどw

426 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 22:46:29.81 ID:???
炎伝の方もだが裸多いなw
話の方は割とダークな路線だし。

クロボンとかイサミの反動なんだろうかw

427 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:17:58.80 ID:???
おお、クロボンの次はダンクーガか。
でもダンクーガそんなに人気あったか?

おっぱい出まくるのは嬉しいが、かなりダークだな…
普通なら助かる少年もあっけなく殺されちまったし

ダンクーガのデザインも本家と違ってややシンプルだな。
つーかビッグモスHがダサすぎるww

428 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:33:05.78 ID:???
ダンクーガって、あのダンクーガ? 随分マイナーな物に目を付けたな。
機体もキャラも世界観も前作とまるで違うようだし続編というわけではない感じだな。
共通点は『やってやるぜ!』だけかw

429 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:39:58.82 ID:???
グリバ様てグリリバからとってる?

430 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:44:39.51 ID:???
あーん!

431 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:45:08.38 ID:???
>>428
一応マシン名も共通してるみたい

432 :マロン名無しさん:2014/03/14(金) 23:46:30.28 ID:???
ショウちゃんハーレム状態w

433 :マロン名無しさん:2014/03/15(土) 18:59:32.58 ID:???
重力子というのがよくわからんがこの設定のキモなんやろか
敵側にはこれが標準装備されていてそのために絶対的優位にあtったって感じだけど

434 :粗筋川裕一 1/8:2014/03/16(日) 21:01:30.46 ID:j23XkpRI
  <第2話:罠>


冒頭、人間が生き残った町にて旧連合軍基地の情報収集する二葉。
だが、ここら一帯は見ての通り破壊しつくされ、その情報を知る者は誰もいなかった。
二葉はお礼を言い、その場から立ち去る。

     富士野二葉、12歳 獣戦機隊“BURN”最年少メンバー
     特技は子供の立場を利用(?)しての、情報収集
     彼女を見ただけで、それを信じる者はいないだろうが、
     史上最大にして最強の陸戦兵器“ビッグモス”のパイロット…である

それでもなお情報を集めていると、意外な事に少年が山の中にある、と教えてくれた。
場所を教えてもらいそこへ向かうと、ふと、美味しそうな饅頭を焼いている露店を見かける。
思わず物欲しそうな顔をしてしまい、店のおっちゃんはいくつか袋に入れてサービスしてくれた。
二葉は暖かい袋を服の中に入れ、元気に走って行った。


一方、ショウ達は森の中で獣戦機と共に野営をしていた。
「とにかく問題は弾薬の不足やな
 かといって連絡もほとんど取れん状態では、本部基地“ZOO”からの補給もあてにはできへん」
「やはり頼みの綱は、旧連合軍の基地が見つけられるかどうかかしらね」
そう答えたのは、ランドクーガーパイロット・深森静香。
「だいたい作戦がムチャクチャなんや、たった4機の獣戦機だけで
 敵の本拠地を探り出して、そこを叩けっちゅうんやから」
「だが―― それでもやらねばならん
 獣戦機だけが人類の放てる最後の切り札。最後の希望なのだから」
寝そべったまま答えたのは、イーグルファイターパイロット・風間翔児。

435 :粗筋川裕一 2/8:2014/03/16(日) 21:02:02.64 ID:j23XkpRI
「それにしても、チビちゃん遅いな?」
「あら、心配?」
「そやないけどな、どーも待ってるだけっちゅーのが性に合わなくてな
 いっそ敵の基地バリバリ襲って物資奪ってくるっちゅうのはどうや?」
「何言ってるの、宇宙人の弾と規格が合う訳ないでしょ?
 手に入れられたって使えないわよ、そんなの 考えが浅いわね」
真顔で正論を吐かれ、カチンと来るユーリ。もちろん冗談を言ったまでなのだが。
「まぁ、私てっきり… 冗談にしては面白くないから本気かと…」
『余計悪いわ!』
「ごめんなさい、仲良くしましょう!
 お互い作戦に参加してからの知り合いで、まだ相手の事よくわからないけど…
 私達、たった4人の仲間じゃないの
 今のも悪気はなかったのよ、ただ――…
 私、心に思った事を時々ポロッと口にしてしまう癖があるから」
「本当〜〜に仲良うする気があるんか、お前!」
静香の天然にいらだつユーリであった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70248.jpg

と、その時茂みがガサガサと鳴り響く。…敵か!?
「心配はない――… 二葉だ」
『じゃ――ん!富士野二葉、ただいま戻りましたーっ!』
子供らしく元気よく枝を割って現れる二葉だが、ショウに静かにしろ、と注意される。
「必要の無い時大きな音は出すなと教えてあるだろう」
二葉はちょっとしょぼくれるが、すぐに元気を出し、お腹すいているだろうと饅頭を差し出した。
「町で親切なおじさんにもらったの、食べて…」
…だが、袋を受け取ったショウは袋を揉むだけで、袋を開けようとしない?

二葉は得てきた情報をユーリと静香に話し、チビちゃんはやめてと呆れる。
「西の山の向こうだって、なんなら明日案内してもいいって!ねえ、行こうよ!」
「だめだな 残っている旧連合軍の資料とあまりに方角が違いすぎる…
 “敵”の罠かもしれん」

436 :粗筋川裕一 3/8:2014/03/16(日) 21:02:34.45 ID:j23XkpRI
「え? でも… せ 戦争のさなかにこっそり場所を移したとかあるかもしれないじゃないか」
「いや、だめだ 行くだけ無駄だ 明日から別の方向を捜すぞ」
ショウの態度に悲しくなり泣き出す二葉。
「なんだよぉ…ぼくだって一生懸命やったのに! 寒くても頑張ったのに…
 お饅頭だって… みんな喜んでくれると思って持ってきたのに… そんな言い方ってないよォ」
泣き出す二葉をユーリは慰めるが、ショウは泣くなと一喝する!
「この程度の事で泣くなら、旅にはついてこれん!置いてゆくぞ」
立ち上がり、饅頭の入った袋を静香に渡すショウ。
「作戦を立ててくる
 それからもし、そっちの饅頭に“石”が入っていたら―― 川に流せ!いいな!」
あまりにも冷たいショウの態度に、ついに二葉は号泣してしまった!
『こらーっ!ショウジ―っ!なんやー今のいいぐさは! 待たんか、こらーっ!!』

二葉に胸を貸し、怒り心頭のユーリ。
『ほんまになんちゅーデリカシーのないやっちゃ!信じられんわ!ほんま!
 聞いてや!この前だって作戦の為とはいえ、
 いきなり人の服ガバーッと剥ぎよったんやで、ガバーッと! しかも人前でやで!
 しかもうちのナイスバディーを目の当たりにして、顔色一つ変えんのやで!失礼や思うやろ?」
「普段から乳放り出してるから、慣れちゃったんじゃない?
 …でなきゃ、好みのタイプじゃなかったのね、きっと」
真顔でズケズケとンな事言う静香に何も言えなくなるユーリ。
『おまえなんかでえっきれぇじゃ!』
「………いいわ… 愛してるって告白されるよりは耐えられるもの」
――――そのやり取りに呆れるかのように、頭を掻くライガーであった。
「アタマ掻くな〜 腹立つ!」 ガン
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70249.jpg

437 :粗筋川裕一 4/8:2014/03/16(日) 21:03:06.92 ID:j23XkpRI
一方、ショウは…川岸で饅頭を食っていると、中から「発信機」が出てきた!
発信機を川に投げ捨てると、後ろから声がした。
「やっぱり…発信機が仕掛けられていたのね? こっちのお饅頭には“石”は入ってなかったわ」
そう言って微笑んだのは静香だった。
「…どこまで行っても、俺達の周りは全て敵地なんだ あいつにはそれがわかっていない…」
「ねえ、ショウ君 私達にはともかく… あの子にはもう少し優しくしてあげられない?
 ただでさえ小さいんだし、慣れない旅で言いたい事も言えず
 ストレスをためてるんじゃないかと思うの
 ――“獣戦機”には生きている野獣の頭脳からコピーしたプログラムが、
 いわば動物としての“心”が、“自我”が与えられた…
 でもその為に、獣戦機はそれ自身が心を開いた相手にしか乗りこなせないマシンに、
 機体がパイロットを選ぶマシンになってしまった」

そこへすすり泣く二葉がショウと静香が一緒に居るのを見つけ、慌てて身を隠す。
「結果的に―― 非戦闘員であるパイロットが乗りこむ事になってしまったのは、
 戦闘訓練を受けてきたあなたにとっては困惑する出来事だったでしょうけど…
 でも、それは選ばれた方にとっても同じ事なのよ
 あの子、自分が戦闘では役に立たない事知っていて、がんばっているんだから…」
「戦闘員か非戦闘員かなど関係ない―― 女は基本的に戦闘の役には立たない!
 せいぜい俺の足を引っ張らなければそれでいい」
――その言葉にひどくショックを受ける二葉!
「困った人ね」
「そんな事より、今晩これから俺とつきあえ」
――今度はエロい想像をしてしまい、再びショックを受けた二葉はどこかへ行ってしまった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70250.jpg
「いいわよ、何をすればいいの?」
「“敵”に俺達が川下へ移動したように想わせる必要がある、暗い内にその痕跡を作りに行く」
「わかったわ」

438 :粗筋川裕一 5/8:2014/03/16(日) 21:03:38.97 ID:j23XkpRI
――やがて夜が明け、イーグルファイターに運ばれランドクーガーが野営地に帰ってきた。
…が、野営地にビッグモスがいない??
寝ていたユーリを叩き起こし、ビッグモスがどこに行ったか聞くが知らないそうだ。
「あんな大きな物が動いたのに気付かなかったの?」
「…はにゃ? …地震なら…あったで、大きいの」
静香はユーリの頬をつねり、ショウは二葉の残した書置きを見て、無表情で立ち上がった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70251.jpg


その頃、二葉はビッグモスに案内役の少年を乗せ、旧連合軍基地へと向かっていた。
木々をなぎ倒しながら進むビッグモスに感心する少年。
「おめーすげーな! こんなもん、どこで手に入れたんだ?」
「へっへっへー ないしょ、ないしょ♪
 …とにかくこうなったら何としても弾薬を手に入れて、ショウを見返してやるんだから」
「ショウって姉ちゃんのアニキ?恋人?」
少年のその問いに、二葉はしんみりした表情で横になった。
「わかんなくなっちゃったな…最近… 昔はね、いいお兄ちゃんだったよ
 メンバーの中でぼくだけが以前から知り合い全部知ってる
 子供が少ない基地内でよく遊んでくれた
 優しくて、頼りになって何だって一緒にやって… お風呂だって一緒に入ったし
 ぼくの事好きだと思ってたんだけどな…
 一緒に冒険に出るって決まった頃―― からかな…
 なんとなく、ぼくに厳しくなってよそよそしくなって
 あれでユーリ姉ちゃんは重火器のプロ、静香さんは長距離射撃の名手
 その上2人ともすっごいグラマーだもん きっとぼくの事なんか、もうどうでもいいんだわ」
「ふぅん それで…その“本部”って言うのはどこにあるの?」
「ごめん―― 秘密なんだ、それは」

そんなやりとりをしていると、ようやく基地らしき建物が見えてきた。
2人は喜び勇んでドアを開くと――――…… 中は空っぽだった。
――直後、ビッグモスが落とし穴にはまり、二葉の周囲に鉄格子が下りてきた!

439 :粗筋川裕一 6/8:2014/03/16(日) 21:04:12.53 ID:jDu30CPa
さらに森を割って敵のマシンが何体も現れ、二葉は怯えながら振り向き、少年に問う。
「あ ああ? きみ…? きみは?一体?」
「ごめんね、お姉ちゃん ぼく騙しちゃった ぼく…
 本当はぼく――… “敵”の造った、探査装置なんだ》
――驚愕の事実と共に、本性を現した少年!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70252.jpg

二葉は逃げるが、探査装置の方が速い!銃を向けるも、粘液を吐かれ柱に固定されてしまった。
《捜してたんだよ、君達の事ずっと 聞きたい事いっぱいあるんだ、きみに
 ぼく達“敵”に立ち向かえる力を持つ、あの機械の秘密や――
 そんなものが、どこでどうやって作られたのかをね》
「あ あ あ! む…無駄よ!どんなに脅したって…
 ひどい目に合わせたって、何もしゃべらないんだから!」
《いいさ、別に答えなくたって ――どうせ脳をほじくり出して、直接調べるんだから》
言うが早いか、探査装置は口から無数の腕を生やし、不気味に迫ってくる!

――その時、爆発と共に建物が揺れる。ショウ達が救援に駆け付けたのだ!
イーグルファイターのコクピット部がバイクに変形し、一足先にショウが建物へと走る。
仲間達はまずは周囲のマシンを次々と撃破してゆく!
「無駄や! 野性を合わせ持つ獣戦機の動きは、プログラムだけのマシンでは
 パターンを予測する事も、ついてくる事もできへん!」


マシン討伐をユーリ達に任せ、ショウは建物の壁を破壊し内部へ侵入した。
「二葉!どこだ!? ――む?」
目を向けると、そこには捕まって口を塞がれた二葉と、何かに怯える少年(探査装置)がいた。
少年は恐怖で口がきけないかのように、向こうのドア指差す。
(だめ!ショウ! ――そいつを信じないで!ショウ!)
ショウはおもむろにドアへと歩み寄っていくと、少年は本性を現しショウの背後に忍び寄る!

440 :粗筋川裕一 7/8:2014/03/16(日) 21:04:44.98 ID:jDu30CPa
……だが、ショウは振り向きもせずに背後の探査装置を撃った!
《………!? どうして?》
「――――カンだ!」 ニヤリ
襲い来る探査装置に連射し、とどめに鉄拳制裁で破壊した!


一方、ユーリ達は次々に襲い来るマシンの増援に手を焼いていた。
どうやらここはこのメカの生産工場だったらしい!確かにこれではキリが無い!


そしてショウは二葉を救出し、工場の外へと脱出していた。
「合体して一気にケリをつける、できるな!?」
二葉はうなずくと、ショウは優しく肩をポンと叩く。

落とし穴に落ちたビッグモスの梯子を上り、ショウは二葉のお尻を押して急かす。
そして自分もイーグルファイターに搭乗し―――― 合 体 !!
「基地ごとやってやるぜっ!」

……さすがに合体した無敵のダンクーガにかなうマシンではなかった。
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ……最後に断空砲で基地ごとまとめて吹き飛ばした!!


マシン生産工場を破壊し、その場を後にする獣戦機。
二葉がすすり泣いていると、コクピットハッチが開きショウが乗りこんできた。
「だ 大丈夫だよ、ぼく この位なんて事ないよ! ぼ ぼくだって獣戦機隊…だもの」
そう強がる二葉に、ショウは―――― デコピンを一発!
「………え?」
「怖かったんだろ?泣け! ほれ!泣け!」
デコピンの痛さも手伝い、ついに二葉は緊張の糸がほどけ大声で泣き出した!
二葉はショウの胸に飛び込み、ショウは無表情で二葉の頭を撫でてやった。

441 :粗筋川裕一 8/8:2014/03/16(日) 21:05:16.90 ID:jDu30CPa
…ちなみにこの様子はモニター越しにユーリ・静香にも知られていた。
『わ!なんや!あれ! あいつもしかしてロリコンか〜〜〜!?!?」
「バカね!違うわよ」
《だけど!あれ!あの扱いの違い!》
《そっとしといてあげましょう》
『こら〜〜! そんな関係、うちは認めへんど〜〜!!』
ショウは二葉を抱いたままビッグモスのコクピットシートに横たわる。
――太陽を背に、獣戦機隊は今日もゆくのであった…。                  <続く>

442 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 21:32:40.04 ID:???
ぱお〜ん断空砲ワロタw
意味深なとこについとるなあ

443 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 21:54:10.08 ID:???
>「アタマ掻くな〜 腹立つ!」 ガン
相変わらずシリアスな雰囲気の中にささやかなギャグを入れる長谷川先生、大好きですw

探査機械夢に出そう…

444 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 22:00:14.79 ID:???
こっちの獣戦機は獣の動きを組み込んでるだけじゃなくて獣の自我みたいなん持ってるんやな
だから自動操縦というか自律行動もとれる、と

しかし本能とかが残ってるんで火に怯んだり(実はあまり恐れないという話もあるみたいだけど)
あるいはクーガライガがマタタビに気を取られたりしないんだろうか?

445 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 22:52:52.70 ID:???
暗くなるとイーグルファイターが動けなくなったりなw

446 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 23:30:35.26 ID:???
本能である火を恐れるのはあるかもしれんが、
さすがにイーグルファイターが夜戦出来ないってのは無いと思うぞw
そういったのは機械・科学で補えるだろうし

447 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 23:32:13.24 ID:???
>>442
断空砲ってあの肩についてる奴だよな?

448 :マロン名無しさん:2014/03/16(日) 23:58:35.77 ID:???
夜目が利かないのなんてごく一部の種類の鳥だけだしな。

449 :マロン名無しさん:2014/03/17(月) 22:21:12.48 ID:???
じゃあ野ねずみかなんかを放して気を取られているうちに倒そう

450 :粗筋川裕一 1/6:2014/03/18(火) 21:59:12.84 ID:vrmXs8yH
  <第3話:奴は笑った>


冒頭、作戦会議をする“敵”。
《これが―― 報告にあった例のマシーン、敵対因子0120 識別コードネーム“BURN”だ
 すでに7種族の我らの拠点に姿を現し…
 信じられない事だが―― そのほとんどことごとくを破壊しつくしている
 むろん今までの“青い星”のデータからは考えられぬ事である
 わずか13公転周期時間の内にこれ程の物を生み出すとは―― 恐るべき事だ
 これらのデータは我らシミニス族が独自に収集した
 奴らの目的は“柱”である―― だがそれがわかっていても…
 我らは自らのテリトリーを動く訳にはいかぬ
 何となれば、それが“柱”の望みし“規則”であるから―― だからお前を呼んだ
 捕獲生体7806――“ニーズヘヴゥン”よ―― こやつを破壊できるな?》
すると暗闇から、鈴の音を響かせながら地球人型の人影が現れた。
「――こやつの表面温度… どれ程になりましょうかな?」
 御心配なく―― きゃつの欠点、すでにこのデータで露呈しております
 まずは… 我が手並みをご覧にいれましょう――…」

その頃、ショウ達は輸送船で獣戦機を輸送しつつ、海上を移動中だった。
「聞こえるか?“ZOO”――端槻博士、翔児だ こちらはすでにエリアB9を脱出、洋上を南下中だ」
《うむ、気を付けてくれよ
 分かっているとは思うがダンクーガにとって海は二重の意味で危険な場所だ》
「エリアの外だと言ったろう? ここはどの種族のエリアでもない 敵は追ってこないよ
 この数か月間戦って分かった事がいくつかある
 一つは―― 敵を構成する26の種類それぞれが自分のテリトリーを持ち、
 そこから出ようとしない事…  一つは敵の種族間には何の連絡手段も無く、連携も取っていない事
 ――地球を占領してからはまるでバラバラだ…
 地球占領以後のビジョンが…まったく見受けられない事なんだ…
 一体…奴ら、何をしに地球へ来た?まるで分らん?
 まさか… 人類を苦しませる為だけに来た訳でもあるまい?」
《それも全て“柱”とやらのありかが分かれば、謎は解けるだろうがね》

451 :粗筋川裕一 2/6:2014/03/18(火) 21:59:47.07 ID:vrmXs8yH
その後、ショウが甲板に降りると女性陣が和気あいあいとおしゃべりしているのが見えた。
「うーん そうやな… やっぱり“キング”!キングで決まりや!百獣の王やからな!」
「クーガーは“ナイト・メア”なんかどうかしら?黒いボディにピッタリじゃない?」
「ちびちゃんはどないするねん?」
「うーんとね、えーとね・・・・・・・・・・・・・“ぽち”!」
いくらなんでも象にポチはないと笑うユーリ、おかしくないとムキになる二葉。

そこへショウが呆れつつ何やっているのかと聞くと、3人は自分の愛機の名前を考えていたそうだ。
「名前ならあるだろう?イーグルファイター、ビッグモス、ランドライガー…」
「ちっちっちっ!違う違う! それは機械の種類の名前や イヌをイヌと言うんと同じや
 せやけど獣戦機は一つ一つ動物の個性があるんやで
 だったらご主人様が名前つけたらなあかん
 そうして呼ばれ、答える事で互いの信頼が深まるんや」
「――静香、お前まで一緒になって…」
「あら、私だって女の子よ こういうのって悪くないと思うわ」
「まあまあ、肩肘張らんと、ショウちゃんも自分の好きな名前で呼んでみい!気持ちが和むで」
するとショウはイーグルファイターと呼ぶと、イーグルファイターも一声鳴いて応えた。。
「――おもろないやっちゃなー!」

ショウは保育園じゃないんだと一喝するが、ユーリは反論する。
長い旅だからこそ日々の生活を楽しもうというのが悪いのか!?
「ショウちゃんやて、そんなんではいつかキレてまうで!」
…だが、ショウは無表情のまま黙って何も答えなかった。
「あーあ つまらん!最強の戦士は怖い事もないかわりに、楽しい事も無しや!」
「いや、そんな事はないさ… 俺にだって怖いものはある… 俺は… お前達が恐ろしい
 どんな時でも―― 楽しい時は楽しいと、そう―― 素直に言えるお前達が俺には恐ろしい
 俺にはな」
…どういう事だろうか?考え込むユーリ。
「言ってもお前達にはわからん」
それだけ言ってショウはその場から立ち去り、後には荒れるユーリが残った。
『くすぐってでも笑かしちゃるからな!おぼえとれよ――――っ!!』
とりあえず、気を取り直して今度はエンブレムを作ろうとする女性陣だった。

452 :粗筋川裕一 3/6:2014/03/18(火) 22:00:19.38 ID:vrmXs8yH
…直後、シューッという音が聞こえてきた。――“敵”の魚雷だ!!
ここはどの敵からも攻撃されない安全ルートのはず!
話が違うとボヤくユーリだが、今は迎撃だ!
『全機発進!急げっ!!』
――獣戦機が海に飛び込むと同時に、輸送船は撃沈されてしまった!

海中を沈みゆく3機の獣戦機。
「どうするの?どう考えたって、こっちは水中戦向きじゃないよ!」
そうこうしている内に、前方からサメ型の高機動潜水艇が3隻接近していた。
《合体するぞ!》
「待って!水中で機動性が落ちるのはダンクーガでも同じよ!」
《分かっている!だが長引けば、それだけ不利だ! ――行くぞ!》

イーグルファイターは海中に突進し、合体したダンクーガは海を割り潜水艇を1隻捉まえていた。
『重力子場放射!海を叩き割れっ!!』
――これなら陸地と同じ状態で戦える… が、これでは30秒しかGフィールドはもたない!
「上等」
ダンクーガは捉えた潜水艇を真っ二つに折ると、残った2隻も射撃で撃破する。

これで一安心、と思いきや―――― 静香が警告を発した!
『待って!まだ何かいる!後ろ、高エネルギー反応!ハイレベルモンスターよ!!』
直後、背後の海水の壁から触手が伸びてきて、甲殻類のような怪物がダンクーガを捉えた!
それと同時にGフィールドも限界となり、大量の海水が押し寄せる!
海水がダンクーガのボディを急激に冷やし、ボディにヒビが入り始めた!
『しまった?そこまで読まれていたのか!?』
「え?え?何?どういう事?」
「ダンクーガの欠点の一つは、水中戦能力が低い事!
 そしてもう一つが…… 体表温度が異常に高い事なんだ!」
「何やて?」

453 :粗筋川裕一 4/6:2014/03/18(火) 22:00:51.55 ID:vrmXs8yH
「未知の文明をトレースしたダンクーガの重力子エンジンは、
 人類の手に余る程の高出力のエネルギーを出すのよ!
 合体時のダンクーガは常にオーバーヒート状態なの!
 表面温度は570℃に達するわ 文字通り、“燃えて(BURN)”いる!」
「どんな強い金属でも、急激な温度変化に合うともろくなる!
 しかも普段なら、機体を覆い守ってくれるはずのGフィールドを…
 今のダンクーガはそれを放射し、外してしまった!
 例えそうだとしても… そうやすやすと… う?」
モンスターはバックドロップ状にダンクーガを投げると、ダンクーガの機体温度が上昇していく。
そのまま再び海水につけられ、ダンクーガのボディがまた冷やされていく。
(まずい… これを… 何度もくりかえされては!)

ふと、二葉が外を指差すと、ダンクーガの装甲の上に子供を従えた謎の男が立っていた。
男は目を見開くと―― ショウ達4人の体は金縛りにあってしまった!
男はなんとコクピット内にすり抜け、4人の目の前に接近してきた。
「貴様? 貴様はいったい?」

「我が名は――…シャピロ シャピロ・ニーズヘヴゥン
 君達の働きは―― 見せてもらったよ “人間”にしてはよくやったものだ
 だが… しょせんはこの程度… 諦めるのだな、この機械は破壊する」
「き…さ…まっ!」
ショウはなんとか動こうとするが、指先すらもピクリと動かなかった。
「フフフ 私のサイコ・プレッシャーを受けてまだ動こうというのか? 驚くべき精神力だ
 なかなか見どころのある若者だ―― よかろう?貴様… 貴様は我が弟になるがよい!」
シャピロはショウのスーツに手を入れると、そう耳元でささやいた。
「???? な に? ?」
「そうだ!私の血を分けた兄弟になれ!この子達のようにね」
「貴様… 俺に… 寝返れと言うのか? “敵”に魂を売り渡せと言うのかぁっ!!』
「売り渡す? 違うな? “敵”は全てに寛大なのだ!
 何者であっても受け入れてくれる!それだけの事だ!」
――その言葉でショウは気付いた。奴は異星人ではなく… 地 球 人 だ!

454 :粗筋川裕一 5/6:2014/03/18(火) 22:01:31.99 ID:kxseAJGT
シャピロは自らの指を噛み、血を流した。
「さあ…受け入れるがよい、我が血を――…
 一度受け入れてしまえば、“敵”がいかに素晴らしい存在であるかわかるはずだ!
 今はわからぬかもしれぬが… “敵”こそは、より高き存在に進化するための
 重要なステップなのだ!
 さあ、くだらぬ事は全て忘れて、私と共に―――― 来い! そして、いずれは… ククク」

(全て忘れろだと? “敵”につけだと?この俺に! ――あの日の事を…この俺に!?
 俺の目の前で、全てを… 全てを、ほんの一瞬で…!
 父も 母も 兄も! 奪われたあの日の事を! ――忘れろだと!? そんな事が……)
――ショウの脳裏に、“敵”が街を襲ってきた「あの日」の事が鮮明によみがえる。
底部に無数の刃がついた超巨大な円盤が回転しながら降下、街も人も引き裂いてゆく…!

「そんな事が… できる訳が…… ねえだろおおおぉぉぉっ!!!』
ショウは自らの足を撃ち、その激痛で一瞬体の自由を取り戻す!
すぐさまレバーを引き、ダンクーガを動かしてシャピロを振り落とした!
『う・せ・ろおぉぉぉっ!!!!』
――直後、ショウはシャピロに飛びかかると、至近距離から奴に無数の銃弾をブチ当てた!
…だが、ふと気づくとシャピロはそこにおらず、血痕すらも無い。
あとにはただシャピロの笑い声が響いていただけだった……。

シャピロが消えた事により、ユーリ達もようやく自由に動けるようになった。
「あきらめた訳ではないよ きみは私の弟になる、そういう運命なのだ」
笑い声と共にシャピロの言葉が響く。今までの事は―― 全て幻覚だったのだ。

邪魔者を追い払ったダンクーガは戦闘を再開する。
ダンクーガはモンスターにベアハッグをかけると、モンスターも触手に力を入れる。
「どうした? ダンクーガを握り潰すんじゃなかったのかい?
 だが、そんな事で、このダンクーガは……」
――直後、ダンクーガはモンスターを圧倒的な力で絞めて破壊した!
モンスターも長くくっつきすぎたため、ダンクーガと同じ条件になったのが敗因だった。

455 :粗筋川裕一 6/6:2014/03/18(火) 22:02:06.27 ID:kxseAJGT
……その後、ショウ達はどこかの島に流れ着き、美女3人は魚を取っていた。
『よっしゃー!一番大きい魚はいただきやぁ♪』
たき火で魚を焼く3人から離れ、ショウは寂しげな顔で物思う。
(そうだ、俺はお前達が怖い… こうしているだけでも、お前達女の“柔らかさ”が
 少しずつ俺の心の中に入ってくるのがわかるから…
 それが… いつかおれにあの記憶を、忘れちゃならないあの痛みを…
 忘却の彼方へ連れ去ってしまいそうで… 怖い――…)

砂浜に横たわりそう考えていると、突如聞こえてきた大きな笑い声に身を起こした。
「今度は何だ!?」
するとそこへ何か紙を持ったユーリが駆け寄ってきて、その腰には二葉がしがみついている。
「見て!見て!ショウちゃん!これ!」
「やーん!やめてよ!ユーリ姉ちゃん!やだよ!」
そしてユーリが見せつけた紙には…… なんとも奇妙な、いや、珍妙な“絵”があった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70326.jpg
「何だ、これは?」
「ダンクーガ」
真っ赤になって恥ずかしそうに答える二葉。
「何?」
「うちら、今獣戦機のエンブレム作っとったんやけどな…
 この娘が描いたんそれ、なんかこう… かわゆうて、かわゆうて」

…だが、ショウは相変わらず無反応のままおもむろに立ち上がり、すたすたと歩み去った。
「なんや、絶対キク思うたんやけどな?おもろなかったんやろか?」
「ううん、そうでもないわ 見て!」
――よく見ると、ショウの両肩が小刻みに震えている……?
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70327.jpg
「あ… 笑うとる!」
「本当だ!あれは絶対そうだ!」
――ついにショウを笑わせる事に成功し大喜びする女性陣でありましたとさ♪
「次は大爆笑させたる――♪」                               <続く>

456 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 06:32:03.74 ID:???
よかった…今までの話でショウは
「笑う事を忘れた復讐鬼」と思ってたが、どうやら違ったようだ

水中戦が苦手なのはほとんどのスーパーロボットがそうだよな、
実際スパロボでもそうだったし。
こういう場合は水中MSやゲッター3やらがいるんだが、
今後こういう水中戦が続くとまずいな…

457 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 16:06:09.31 ID:???
子供の発想とはいえ、マンモスにポチは無いwww

458 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 16:53:30.00 ID:???
俺はまんじゅうが怖い。

459 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 17:44:08.24 ID:???
スパロボのアンソロ本から来たんだけどもう3話なんだ…
みんな何処で嗅ぎ付けたの?

460 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 18:37:42.20 ID:???
オレは普通にエース愛読してるんで

461 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 21:30:10.97 ID:???
>>458
女達が怖いってそういう意味と思ったw

462 :マロン名無しさん:2014/03/19(水) 22:03:06.39 ID:???
シャピロって名前は同じだしやっぱり地球を裏切る立ち位置のようではあるけどダイブ違うな
そのうちマッチョな黒騎士とか出てくるんやろか?端槻は妙にワロタけど

463 :粗筋川裕一 1/6:2014/03/20(木) 22:02:07.79 ID:KEvzUmWc
  <第4話:熱砂のふたり>


冒頭、広大な砂漠を横断中のライガーとクーガー。
ユーリは何度も暑いとつぶやき、静香は冷静に返す。
「それは、砂漠の真ん中ですもの…ね?」
『そないな分かりきった事言うな〜〜!』


     獣戦機隊は作戦上の都合から、2つのチームに分かれて行動していた
     複数の拠点を同時に叩き、今や“敵”にとって脅威となりつつある“ダンクーガ”が、
     2台以上あると“敵”と、そして各地で反撃のチャンスをうかがっている(はずの)
     人類双方に信じさせる事が目的だった
     http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70406.jpg


それはともかく、何でパートナーが静香なのかと内心文句を言うユーリ。
いくら暑い暑いと騒いでも涼しくなるものでもない。
とはいえ、わかってても言いたくなるのが人情!
静香も同意したのか、向こうまで暑い暑いと言いだす。
「トホホ… 苦手や、この娘
 まったくショウをチビちゃんと2人きりにしとくだけで気が重いのに…」
《心配?なんで?》
「仲良うなりすぎたら困る思うやろが」
《なんで?》
『もうあんたとは口きかん!』
《そうなの?》


――ふと、前方から煙が立ち上っているのが見えた。何か襲われていたのだ!
2人は獣戦機から降りキャラバン隊を調べるが、黒焦げの死体ばかりで生存者はいないようだった。
そこへ何かを嗅ぎつけたライガーが車を咥えて動かすと、少年が一人生き残っていた!

464 :粗筋川裕一 2/6:2014/03/20(木) 22:02:40.20 ID:KEvzUmWc
ユーリの報告に静香は慌てて駆け寄ると―――― 少年の顔を引っ張ったりしていじり始めた!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70407.jpg
「大丈夫、敵のスパイサイボーグじゃないわ」 ホッ
「なんちゅう事するねん…おのれは!」
少年は息を吹き返し、水を求めるが…このままでは飲ませられない。
ならば、 口 移 し で飲ませるしかない!
それを聞いて少し赤くなるユーリ、相手は子供だから意識する事は無いといさめる静香。
そして静香はおもむろに水筒の蓋を開け… はい、とユーリに手渡した。
「って…… やるのはうちか〜〜い!?」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70408.jpg


そんなこんなでなんとか口移しで水を飲ませ、少年は意識を取り戻した。
ユーリは怯える少年に味方だと安心させると、静香がクスクス笑いながら顔を出した。
「どうだった?ファーストキスの味…?」
『だぁほ!!いくらなんでもこの年でファーストキスの訳ないやろ!うちが!』
「違う違う、あなたじゃないわよ その子」
それを聞いた少年は真っ赤になり、ユーリは静香の頭をどつく!
『あほーっ!意識しとるやないけーっ!』
――が、負けじと静香も殴り返した!


その夜、荷物を獣戦機で牽引しながら2人は少年から話を聞いていた。
彼らは砂漠を行き来する商隊の一行だったという。
「砂漠には“敵”から逃れ、奴らのテリトリーの間をぬうようにして、
 移動して生活する人々の集団がいくつもあります
 キャラバンはその生命線なんです
 でも… 最近は奴ら…こんな所までおれ達を追ってきて…
 まるで狩りみたいに… みんな…みんなやられちまった!」
そう言って泣き出す少年を励ますユーリ。
「しっかりせえ、男やろ! 大丈夫や、うちらがついとる…
 キャラバンの積荷はうちらがかわって必ず届けてみせる 大船に乗ったつもりでおり!」

465 :粗筋川裕一 3/6:2014/03/20(木) 22:03:13.96 ID:KEvzUmWc
その後、少年が落ち着きを取り戻し寝付いた頃、ユーリと静香は二人きりで話していた。
「気になるの?あの子」
「あほぬかせ! ――ただ、他人事やないからな、うちは…
 ――けど、あの子を送りたい言うたのをよく聞いてくれたな?
 正直、作戦に遅れが出るとか言うて反対されると思うたで」
「そうね、攻撃目標から遠回りなのは確かだけど、急げば間に合うんでしょ?」
「お前、思ったよりいい奴やってんな…」
――それを聞いた静香はユーリの顔をじっと見て、突如吹き出した!
(だからどうしてそこで笑うんや!おかしそうに!(#゚Д゚))
「ねえ、それよりあの子とのキスどうだった? 結構まんざらでもないって顔してたわよ」
「…お前、そんなにうちの事からかってて面白いんか?」
「え……? からかってないわよ?普通に会話してるの、100%…」
――そんな天然モノにユーリは顔面チョップを食らわし、再び女の戦いが始まるのだった。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70409.jpg


翌朝、オアシスを見つけたユーリ達。
静香が鳥を仕留め、焼き鳥を作りながら少年はユーリが自分と同じ境遇だと聞いた。
「商売人のおっちゃんに拾われて、旅から旅のキャラバン隊
 “敵”の目盗んで武器売って、正直ろくなもんやなかったけどな
 仲間はみんないい奴らやった 2年前、“敵”に囲まれてもうだめだっちゅう時に
 突然現れたショウに助けられて、“ZOO”に転がりこまなんだら…」
「もう一人のお姉さんは?」
「静香か?はっきり言ってよーわからん
 獣戦機を造っっとった科学者グループの娘やいう話やけど… 基地内では会うた事ないしな
 所詮、外でがさつに育ったわいみたいなんに、学者の娘の考える事なんかわからん」
やれやれと肩をすくめるユーリ。結局2人は仲がいいのか悪いのか、自分でもわからない。

――そして静香は、少年の目の前だというにも関わらず、服を脱いでオアシスに飛び込んだ!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70410.jpg
そんな静香を見てますます彼女が分からなくなるユーリ。
(…わからん 何で口移しは人にふるような奴が、ああも景気よくスッポンポンになれるんや?)

466 :粗筋川裕一 4/6:2014/03/20(木) 22:03:46.08 ID:KEvzUmWc
ふと、突如静香が水中に沈んでしまい、なかなか浮かび上がってこない…?
「こら!静香! 悪ふざけがすぎるで!」
すると水中から―――― 静香を捕らえた、“敵”の「人狩り機(ハンター)」が現れた!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70411.jpg
咄嗟に獣戦機が飛び出すが、静香が捕らえられたままでは危険が及ぶ!
すかさずユーリは道具を投げ渡すが…… 直後、飛んできたヤシの実が頭に命中、気絶した。
結局3人はハンターに捕らえられ、静香は受け取ったレーザー・ソーで触手を切ろうとしていた。


その後、ユーリは上半身裸にされ拘束されていた。すぐそばには泣き叫ぶ少年の姿もあった。
聞けば、静香は…たった一人で砂漠の真ん中で逃げてしまったと言う!
すると灯りが点き、“敵”の姿が浮かび上がる。ここは“敵”の基地だったのだ!

“敵”は聞きなれない言葉の中に人語を交えて話し出す。
《オマエたち殺ス!キル! オレたち“点数”モラエル! ピラー、ヨロコブ!キル!》
…見るからに頭の悪そうな連中だ。
ユーリは少年に小声でロボット(獣戦機)はどうしたかと聞くと、獣戦機まで逃げたらしい!
直後、触手がユーリの足を捕らえ、ユーリは空中に宙吊りされてしまう。
《おまえたちは反抗行動をとった アヤシイ、トテモ 解体した後記憶を調ベル…》
――すると周囲からチェーンソーがいくつも現れた!万事休す!


その頃、静香は…… たった一人、全裸で汗だくになり砂漠を歩いていた。
しかし次第に力尽き、ついにがっくりと膝をつく。
「まったく… ユーリちゃんの話なんか、聞くんじゃなかったわ…
 こんな… ひどい目にあって… もう絶対… 謝ってもらうんだから…」
なんとか体を起こすと… いつの間にか、目の前にランドクーガーがいた。

467 :粗筋川裕一 5/6:2014/03/20(木) 22:04:31.36 ID:VcB8MUhL
そしてユーリはと言うと、少しでも時間を稼ごうと暴れていた。
(獣戦機はあれで結構賢い!うちら2人共捕まったのを見て引いただけや、
 絶対後からついて来とる!
 そう思ったから静香も砂漠の真ん中で逃げ出した… 合流して必ずこっちへ来る!
 だからそれまで… それまでは…!)
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70412.jpg

――直後、爆発音と共に基地が激しく揺れた。外からの攻撃だと騒ぎ出す敵。――来た!
攻撃の正体は、人型に変形したクーガーの長距離射撃だった!
その隙にユーリは触手をうまく動かし、チェーンソーで切断させ脱出した!
『どけや、だあほーっ!!』
敵を蹴飛ばし、少年と共に風がある方向に向かって逃げるユーリ。

…やがて外からの光が見える穴が見つかり、外へと脱出すると… ここはピラミッドだった。
「見て!あんな遠くから」
少年が指差す方向に黒い点が見える。 ――直後、再びピラミッドが揺れた!
「ひどいよ!ぼくらがいるのに!」
「今のはわざと当ててへんのや 静香は長距離射撃の名手や、狙っていたら外さへん!」
ふと下を見ると、敵が無数のハンターを出撃させたのが見えた。
ライガーが迎撃に迎え撃つが、多勢に無勢だ!
「あら?ちょっとまずいかしら?」

(あかん! うちらの脱出を知らせて総攻撃させても、この基地では守りが固い
 ハンターが辿り着く前に、基地ごと全ての機能を止めな!)
――ふと、ユーリはそばに穴を見つけ、その穴が基地内部へ繋がっているのを確認した。
「坊主!ペンダントで光を反射して合図や! それとうちの頭の上でグーを出せ!」

468 :粗筋川裕一 6/6:2014/03/20(木) 22:05:09.00 ID:VcB8MUhL
そして静香はピラミッドからの光信号を見つけ、少年の拳を確認する。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70413.jpg
「ウイリアム・テルね?」
静香は全神経を集中させ、周囲の砲撃を物ともせずに身構える。
そして発砲と同時に―――― ユーリは少年をおぶったまま、全速力で駆け降りた!!
…ややあって、狙撃は見事穴に命中、ピラミッドは崩壊した!
ユーリはサムズアップし、それに応えて静香もクーガーをサムズアップさせたのだった。


――その後、少年を無事送り届けた2人はモメていた。
「なんやて?謝れやて?」
「そうよ、あなたの言う事聞いたおかげで見なさい! ――こんなに日焼けしちゃったじゃない!」
「ああ… 日焼け? 死にそうな目におうたとか、そういうんじゃなくて」
「何言ってるの!私が死ぬ訳ないじゃない」
「ああ、そうですか…」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70414.jpg
少年は礼を言いつつ、なんだかんだで仲がいいんじゃないかと笑う。
「あほぬかせ!那珂悪いわい!きっちり! ――ただ、信頼はしとるで!仲間やからな」

歩み出す獣戦機を走りながら別れを告げる少年。
「さよ――なら――っ!姉ちゃん達! 変な姉ちゃんも元気でなーっ!」
(変な姉ちゃん… なんで私だけ…)
…釈然としない静香だが、ともあれ、今日も獣戦機隊はゆくのだった。     <続く>

469 :マロン名無しさん:2014/03/20(木) 22:54:13.66 ID:???
これは愚作やろ
合体してナンボのチームをわざわざ別行動させるとか…
ダンクーガが複数あるように見せかけるためとか一応そういうことにしてるけどさー
ハリボテを用意するほうがよっぽど

470 :マロン名無しさん:2014/03/20(木) 22:54:46.68 ID:???
愚作→愚策やったわ

471 :マロン名無しさん:2014/03/20(木) 22:56:16.68 ID:X1jAGmwC
>>469
まあ昔の作品やから仕方ないてw

472 :マロン名無しさん:2014/03/20(木) 23:07:50.04 ID:???
せっかく分離できる利点が有るんだから場合によっては戦力を分けることもまた重要ではあるが
前回あれだけダンクーガの弱点を突いた攻撃をされたんだからかなり研究されてると見るべきで
いま分散するのは危険だわな。

473 :マロン名無しさん:2014/03/20(木) 23:13:40.18 ID:???
静香て不思議ちゃん…?

474 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 00:02:03.82 ID:???
>>473
在ってるみたいよ

475 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 00:05:49.80 ID:???
今回はとりあえずおっぱいがいっぱいだったのでよしとしようw

( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!

476 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 00:27:54.50 ID:???
女3人いてショウちゃんに対して
二葉 好意
ユーリ ホレ
静香 ??
ハレムやのー

477 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 00:33:10.75 ID:???
>>472
すぐに合体できる状況下で分離攻撃あるいは合体しないまま戦闘というならわかるけど
別行動は…

478 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 09:01:29.76 ID:???
少年が探査機じゃなくてよがった
ホントに…

479 :マロン名無しさん:2014/03/21(金) 10:46:23.64 ID:???
前回の反省点から少年を調べたんだけど、変顔すぎて笑えるw
ルパン三世かよとw

480 :粗筋川裕一 1/6:2014/03/22(土) 22:54:35.03 ID:TIPFU+p8
  <第5話:獣戦機VS獣戦機>


冒頭、部下から砂漠と山岳部にダンクーガは2か所同時に確認されたと報告を受けるシャピロ。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70511.jpg
「2台に見えるか? ――このダンクーガが2台に見えるか?
 くっくっくっ …まったく…面白い事を考えつくものだ…
 だが、その為に戦力を分散するとはな… 行くとしよう、どうやら狩りの時間のようだ…」


――シャピロの高笑いのような、吹雪の中の山小屋。
その中では父親と娘が不安そうな顔をしていた。
「いやな風ね…お父さん」
「ああ、こんな日に何も起こらなければよいのじゃが…」
すると突如扉が開き、誰かが入ってきた!
「――病人だ、手当を頼む」
…来訪者は二葉を抱えたショウだった。

そんな二人を見て父親は中へ入る事を承諾し、娘は二葉がひどい熱だと確かめる。
「一体何があったのじゃ?」
「“獣戦機”に襲われた そう… “獣戦機”だ
 10年程前、対“敵”用兵器として大量に作られたサイボーグ・アニマル
 野獣の脳を持つ機械!
 形から見て使用されているのは狼の脳、雪原用機“スノーファング”!
 奴らは群れをなして襲ってきた… ただの機械ではない、天性の狩人!
 狙った獲物は絶対に見失わない! 三日三晩…休みなく追い続けられた ……そして…」
「し しかし 何故今頃そんな物が?」
「分からない… 10年前の計画はほぼ失敗だったんだ
 奴らのほとんどは人の手を離れ、“野生化”してしまった
 だが、奴らは明らかに俺達を狙っていた
 強い力で獣戦機をコントロールしている奴が…いる!」
「薬は飲ませたわ、でもしばらくは安静にしてないと…」

481 :粗筋川裕一 2/6:2014/03/22(土) 22:55:06.97 ID:TIPFU+p8
「…すまない」
「なぁに、困った時はお互い様じゃ・・・・よ?」

――すると突如ショウは銃を抜き、2人に向けた?!
「では出て行ってもらおうか、ここから ――奴らはまだあきらめてはいない
 ここにいればかえって危険だ!」
「ば ばかな…何言っとる… 勝手に人の家に乗りこんできて! 出ていくならお前が…!」
「二葉が動かせぬ以上、俺は動けん! そして現実問題として敵は来るんだ!出ろ!」
「無茶を言うな!この吹雪では、逃げた所でどの道死ぬわい! だったら撃て!ここで殺せ!」
父親は娘をかばい一歩前に出る。 そんな2人を見て躊躇するショウ。

――その時、外から狼の咆哮が聞こえてきた。遅かった!
「しまった!…逃げそびれたな」
直後、山小屋が揺れたかと思うと、ショウにシャピロからのテレパシーが届く。
《ははははは 無駄だ!翔! どこまで逃げても無駄だ!
 逃げれば逃げるだけ他の人間が巻き込まれる、犠牲者が増えるだけだ!》
その声と同時に、獣戦機の足が山小屋を踏みつぶし始め、ショウは全員を連れ脱出した!

山小屋の残骸を踏みつけるスノーファング。
「くそ! シャピロ!シャピロ・ニーズヘヴゥン! どうした!?姿を見せろ!
 得意のサイコプレッシャーとやらを使ってみせろ!」
《サイコプレッシャー? そんな物を使いはしないよ 何しろこれは狩りなのだからね
 獲物には逃げ回ってもらわなくてはね!
 そうだ!逃げ回るお前を追い詰めて! 叩きのめし! 屈服させ!
 どんなに、どんなにあがいてもこの私には絶対勝てないのだという事を、
 骨の髄まで叩き込んであげるよ! 獣の調教とは、そうしてするものだからね》
ビッグモスが応戦する中、シャピロの笑い声が周囲に響き渡った。

シャピロの笑い声が響く中、ショウは必死に打開策を考えていた。
この獣戦機は普通の狼と同じ、リーダー機さえ潰してしまえば…!
ショウは苦しむ二葉を見ると、山小屋の親子にでかい方に乗りこめと叫ぶ!
「イーグルファイター!援護しろ!」

482 :粗筋川裕一 3/6:2014/03/22(土) 22:55:38.70 ID:TIPFU+p8
ショウはビッグモスのコクピットに座ると操縦桿を握る  ……が、動かない。
『どうした、ビッグモス!動け!動くんだ!!
 ばかやろう!俺のコントロールをキャンセルするな!! 操縦を受け付けろ!ビッグモス!!』
操縦桿を叩き怒鳴り散らしていると、弱った二葉がショウの手にそっと自分の手を乗せた。
「だめだよ…ショウ… そんなんじゃ ぼくが…やるから!
 ポチには… ビッグモスには、ぼくの手がわかるんだ
 怖がりなんだから…優しくしてあげなくちゃ…ね! 大丈夫!怖くない!
 大丈夫だよ… だからぼくの言う事を聞いて」
二葉が直接操縦桿を握ると、ビッグモスは反応しスノーファング達を蹴散らし始めた!
暴れ回るビッグモスの上部に人型のイーグルファイターが乗り、なんとか包囲網を突破した!

崖の上から包囲網突破したビッグモスを見下ろす、シャピロが乗る指揮官機。
「よい… 急ぐな 意志を持つ獣戦機は決められた者にしか扱えない…
 そして奴の機体はこの天候で満足に飛ぶ事が出来ない…
 すでに奴の手駒は無い… 急ぐな!少しずついたぶれ!追い詰めろ!
 貴様がひざまずき、私に許しを乞う姿が目に浮かぶぞ、翔!」


その後、ショウ達は洞窟に逃れ、ショウは何か工作をしていた。
「翔さん?何をしていらっしゃるの?」
「ビッグモスの弾に細工をな… 獣には長所もあるが、短所もある そこをつけばいい
 奴らは狼と一緒だ、炎を浴びせれば一瞬怯むはずだ」
「でも炎じゃロボットは倒せないんじゃ…?」
「わかっている  ――二葉はどうだ?」
「熱がまださがらなくて…」
「そうか ――あとは俺が見よう、見張りは親父さんがやっている 今の内に少し寝とけ」
「え、でも…それだったら翔さんが…何日も寝てないんでしょう?」
「俺なら奴らを倒してからゆっくり休む それにちびが戦っているのに、俺だけ休めんよ」

483 :粗筋川裕一 4/6:2014/03/22(土) 22:56:12.50 ID:TIPFU+p8
そしてショウが二葉の様子を見に行くと、二葉は弱弱しく足手まといになってしまった事を謝る。
「お前はよくやっている、心配ない 休め」
二葉はうなずくが、悪寒が酷いのか体の震えが止まらなかった。

――ショウはしばし考えると……二葉の服を全て脱がし、自らも裸になって布団に入った。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70512.jpg
(温かい…とても… 何だろう、この感じ… この感じ…)
二葉は気が付くと、自分の状況に気付き真っ赤になる。無理もない。
「大丈夫だ、何もしやしない 寝ろ!」
その言葉に二葉は安心し、ショウに抱きついた。
…その温かさは、まるで暖炉の前にいるか、猫と一緒にコタツに潜った時のようだった。


安心して寝る二葉を見て、ショウは思わず微笑む  …が、頬をつねり気を取り直す。
直後、娘がスープを持ってやってくる…  が、この光景を見て真っ赤になり背を向ける。
(けっけっけっ けだもの!)
「娘か、いい所へ来た こっちへ来て“替われ”」
その言葉に娘は真っ赤になって後ずさりながら拒否するが、これは大きな勘違いだった。
要は体温で二葉を温めるのを変わってほしい、との事だった。
――そして娘も裸になり二葉の床へ入り、二葉はおっぱいの柔らかさに「ママ」と呟いた。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70513.jpg


その後ショウは外に出て、ビッグモスとイーグルファイターを見つめていた。
(さて、どうする? 次の作戦はどうしてもこの2台を連携プレーさせる必要がある…
 イーグルファイターは無人でも有人でも、ほぼ俺の意思を理解して動く… だが…)
――そう、問題はビッグモスだ。試しにビッグモスと呼んでみるが反応は無い。
再度ビッグモスと呼んでみるがやはり無反応。  ・・・・・・・・まさか・・・・。
「……ポチ!」
そう呼ぶと、ビッグモスは元気に一声吠えて反応した。やれやれ。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70514.jpg
――ふと、ショウは自らの手を見つめ、何かを思いついたようだった。

484 :粗筋川裕一 5/6:2014/03/22(土) 22:56:45.88 ID:CFBZl/rd
そしてついにスノーファング隊がやってきた。
吹雪の中現れたのはイーグルファイターたった1機のみ、それを見てシャピロはほくそ笑む。
「ふふふ 一人で出てきたか!翔!いいぞ!それでいい!
 例え勝てぬと知っていても、もはやお前には手は無い! 一人で戦うしかないのだからな!
 そうだ!戦え! 力尽きるまでな!』

たった一機で獅子奮迅するイーグルファイター。
だが多勢に無勢、ついには全身を咬み付かれ押し倒されてしまう!
「どうした、もう終わりか、翔! もっと楽しませろ!もっとあがいてみせろ!」

勝利を確信したシャピロはコクピットを覗くと―― 無人?! では、ショウは一体どこに!?
一方、どこかにいたショウがスイッチを押すと…… 周囲は炎に包まれた!
怯むスノーファングを落ち着かせようとするシャピロ機。
すると雪中から大岩を持ち上げた人影のビッグモスが現れる!
『見つけたぞ!シャピロ! この炎の中でたじろがない機体!
 指令機… すなわち… 貴様だ――――っ!!』
――なんとショウがビッグモスを操縦している事に驚愕するシャピロ!
その油断が命取りとなり、シャピロ機の下半身は岩に潰されてしまう。
『なぜだ! お前が?どうやってその機体を!?』

その答えは――…… ショウが体に二葉を縛り付けていたのだった。
「こういう…… ことだ――――っ!!』
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70515.jpg
身動きできなくなったシャピロ機はいとも簡単に破壊され、シャピロは空中へと脱出する。
ビッグモスもジャンプして追いかけ――…
「立場が… 逆になったな!シャピロ! 一つだけ教えてやる!
 本当の野獣は… 支配できねえって事をなっ!!』
ビッグモスの巨大な拳がシャピロの全身を打つ!
…だが、そこの手ごたえはなく、服の切れ端がと笑い声が残っているだけだった。
「ふん…逃したか… …終わったぜ…二葉」

485 :粗筋川裕一 6/6:2014/03/22(土) 22:57:17.71 ID:CFBZl/rd
その後、ユーリ達と合流した二葉は開口一番、もじもじしながらとんでもない事を口にする。
「あのねぇ、ぼく赤ちゃんできちゃったかもしれないの」
それを聞いたユーリは大声を上げ大層驚いたのは言うまでも無かった。
『な ん や て ぇ〜〜っ!? ほら!見てみい!仲良うなってもうたやないか!
 これを心配しとったんや! しかも一足飛びにそこまで…」
静香は真に受けるなとなだめるが、パニックになったユーリは聞く耳持たない。
ショウに詰め寄り、涙目できちんと釈明せいと迫るがショウはいつもの態度で否定する。
「別に釈明しなくちゃならない事などない 行くぞ!」

…念の為、静香は二葉に赤ちゃんの作り方を知っているのか確認すると…
「んー? 作るの?自然にできるんじゃないの? 愛が生まれると?」
…予想通り、わかっていない二葉であった。
『 け だ も の  〜〜!』
――ユーリの悲痛な叫びをよそに、今日も獣戦機隊はゆくのだった。      <続く>


おまけ:最初のページのネタばらし
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70516.jpg

486 :マロン名無しさん:2014/03/22(土) 23:06:42.26 ID:???
んごっ?
スノーファングとやらには脳そのまんま使ってるのか?
まあ今回のエピから見るに自律行動させてるときは本能に逆らえないんかな

487 :マロン名無しさん:2014/03/22(土) 23:23:50.84 ID:???
そういえば昔のダンクーガでも敵がけだものメカ?を出してきたことがあったなァ

488 :マロン名無しさん:2014/03/22(土) 23:30:59.62 ID:???
ユーリちゃんも何気にショウちゃん命なのなw
剥かれたのには立腹してたけどさ

489 :マロン名無しさん:2014/03/23(日) 09:04:15.77 ID:???
色々とヤバい話やなw
娘の誤解とかでギャグタッチにしてしまうあたり長谷川テクだけど

490 :マロン名無しさん:2014/03/23(日) 09:34:09.41 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚ちっぱい!ちっぱい!
まさか少年誌でまた小学生のちっぱいが拝めるとは何年ぶりだろうかw

しかし山小屋の親子は災難だったな。
突然の来訪者に住み家を追われ、獣戦機に追われ…

あとやっぱりビッグモスHはダサいw 顔も体型もw

491 :マロン名無しさん:2014/03/23(日) 11:32:43.91 ID:???
やっぱシャピロにも突っ込まれてたな、別行動w
足に変形してピョンピョンはワラタけど

492 :マロン名無しさん:2014/03/23(日) 16:36:40.71 ID:???
ビッグモスはついに「ポチ」で決まってしまったか…哀れw

493 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 09:20:56.10 ID:???
「けだもの〜」てw
獣戦機隊なんやから当たり前やろw

494 :粗筋川裕一 1/7:2014/03/24(月) 21:52:09.55 ID:cZgVzjeA
  <第6話:瓦礫の町>


     その日―――― 俺達獣戦機隊は、“敵”の12番目の拠点を破壊した…
     そして―― ついに… “敵”本部、“柱”に至る道の手掛かりを手に入れたのだ


「これで“大佐”との約束も果たせるな」
ダンクーガはついに手に入れた、敵の機械の一部を誇らしげに掲げた。


     ――その町は、谷の合間にぽつんとあった
     ヨーロッパ風の作りの、決して大きくは無い町…
     それでも、そこは今となっては珍しい活気のある人間の町だった

     人間のレジスタンスが異星人から取り戻した町
     異星人共の“領地”の境界線上に近く、
     地形に恵まれたそこは天然の要塞と言ってよく、
     噂を聞いて“敵”から逃げ出した人々が少しずつ集まった結果、
     確かにそこは人の生活の“場”としての活気を取り戻し始めていた


ヨーロピアン風な衣装に身を包みはしゃぐユーリと二葉。
これまでの旅の中で立ち寄った町とは比べものにならない程の街並みと文化に大興奮だった。
そんな中、ブティックの綺麗な服を見て「またこういうのが作れるようになった」と感心する。
「よっしゃ!ショウ達が戻ったらレストランへ行こう!」
「レストラン?? うん!行く! 何?それ?」


     俺達が1週間程前―― 偶然この町に出会い、共同戦線を取ったのだ

495 :粗筋川裕一 2/7:2014/03/24(月) 21:52:41.71 ID:cZgVzjeA
ショウに感謝し、握手しながら何度も礼を言う指揮官らしき中年男性。
「全てあなたの情報のおかげだ、“大佐”」
「ははは 何を言う、コアの解析が終われば“柱”のありかが分かる!
 そうすれば人類は反撃に出られる!歴史的瞬間だぞ」
嬉しさの余り、さっさと働けとコンピューターを蹴飛ばす大佐、慌てて止める科学者達。

「あんたら英雄だよ」
「大佐、悪いが俺達はそんなものじゃない 無敵な訳でも、不死身な訳でもないからな
 俺達はただやれる事をやっているだけさ
 今はいい結果が続いているが、負ける事も逃げる事もある あまり買いかぶらない事だ」
「こいつ… 面白くねえ野郎だ!」
大佐はそう微笑み、ショウに軽いボディブローを一発。ショウもよく言われる、と微笑んだ。
そしてショウと静香は踵を返すと、大佐はどこへ行くのかと尋ねる。
「地下格納庫だ、獣戦機の整備を…」
すると大佐は豪快に笑いながらショウにヘッドロックをかける。
「こいつ!いい加減にしろよっ ここにいる間ぐらい余計な心配するな!
 俺達だって出来る事はちゃんとやってる、補給や整備ぐらい任せておけ!
 今日は町でのんびりしてこい!」
――そしてショウ達は大佐の言葉に甘えて、二葉達とレストランで落ち合った。


…そしてレストランでは、生まれて初めて見るご馳走に大声を出す二葉。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70658.jpg
「こらこらこらちびちゃん!恥ずかしいがな、そんな大声で!
 普段何も食ってへんみたいやんか!」
「えー!だって選べるんだよ!いくつも食べる物があって!好きなの取っていいんだよ!凄いよ!」
その声に周りの客もクスクス笑い、ほほえましいシーンであった。
「まあ、いつもあまり選択の余地は無かったわな 生き延びるの優先やったし…」

――それはともかく、静香達も久しぶりに食べるご馳走を味わい、二葉は楽しそうに話し出す。
「ねえねえ、今日ぼく初めてショッピングしたんだよ!
 この町、すごく珍しい物いっぱいあるの…」

496 :粗筋川裕一 3/7:2014/03/24(月) 21:53:13.65 ID:cZgVzjeA
「あまりはしゃぎすぎるな、二葉…“柱”の場所が分かれば、今よりもっと辛い戦いになる
 今回はただの息抜きだ、忘れるな」
相変わらずなショウに対し、またもユーリが文句を言う。
「何言うてんねん、ショウちゃん!少しは楽しまな!
 第一少し見とかにゃあかんのや!平和も!
 うちらが戦っとるのは、こういう暮らしを取り戻す為なんかやら!」
……その言葉に気付かされるショウ。確かにその通りだった。

町の明かりを見て感動する二葉。
「これが人間の“町”なんだね… ぼく知らなかった」
「こういう所に住みたいわよね、戦いが終わったら」
「そうやな」
「ねえ!みんなで住もうよ!一緒に…
 “敵”をやっつけたら、どこかに家を建てて4人で一緒にさ」
何気ない二葉の言葉に、ショウのハーレム状態を想像するユーリ。うらやましい!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70659.jpg
「…いや、チビちゃん やっぱりそりゃまずいやろ」
『え――っ!何で!?おかしくないよ! ユーリ姉ちゃんはみんながバラバラになってもいいの!?』
「いくら仲良うても、超えてはならない一線ちゅうもんが人にはあるんや…」
ショウはそんな3人を少々呆れつつも、つい微笑みながら見守っていた。


――その夜、ホテルにて物思いにふけるショウ。
ユーリの言っていた「こういう暮らしを取り戻す為に戦ってるんと違うん?」が頭をよぎる。
「…どうかな? 俺は? 俺はただ… あの日の事を
 家族を奪われた悲しみを…苦しみを、忘れたくなくて…」
クリスマスに父と母、兄と一緒にデパートへ行った幼い頃のショウ。
その平凡な幸せは、突如やってきた“敵”に無残にも壊されてしまったのだ…。

497 :粗筋川裕一 4/7:2014/03/24(月) 21:53:46.34 ID:cZgVzjeA
ショウが寝つこうとしたその瞬間、どこからともなく鈴の音が聞こえ身を起こすショウ。
――気付けばいつの間にか、部屋の中にシャピロがいるではないか!
「お別れを言いに来たよ、翔
 とても残念だよ、私はお前とはもっと楽しみたかった… お前を弟にしてやりたかった…
 だが…… お前達はやりすぎてしまったんだよ… 力をつけすぎた
 ――“柱”の命が下ってしまった… もう―― 終わりにするしかない!」
よく見ると、冷静なシャピロにしては珍しく大量の冷や汗をかいている?!

――直後、建物が大きく揺れ始めた!地震か!?
『君達には消えてもらう! この町ごとな…!』
ショウはふざけるなと銃を撃つが、シャピロは立体映像だった。
《何事も程ほどにしておけばよかったのだ!馬鹿者どもめ!》

騒ぎを聞きつけたユーリ達も寝惚け眼でショウの部屋へやってきて、4人は避難を始めた。
《お前達は“柱”のありかを探し、あまつさえその道標を手に入れてしまった!
 “柱”は絶対にそれを許さん!
 ははは 無駄だよ、どんな事をしても… お前達は勝てない!
 逃げた所でもう間に合わない… 何故なら――――…》
シャピロのテレパシーと共に、町の上空に 超 巨 大 な 円 盤 が現れる!
『! ばかなっ! ばかな、これはっ!!』
この巨大な刃付きの円盤は―――― 忘れもしない、ショウの両親を殺したあの円盤だった!
『ははは!そうだ!メガロプレッシャー!
 13年前の“敵”の侵攻で、世界中の主要都市を文字通り踏み潰した…
 全長6kmの――… 空飛ぶ天蓋なのだからなっ!!』

ショウ達は逃げながらダンクーガを呼ぶと、町と人々を救うべく、巨大な天蓋に立ち向かう。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70660.jpg
やがてメガロプレッシャーの無数の刃が回転を始め、徐々に降下し始めた!
ユーリ達はあまりの巨大さに怖気づくが、ショウは必死に抵抗を試みる!
『来るぞ!重力子フィールド…… 全開っ!! 重力子フィールドを広げて町全体をカバーしろっ!!』
せめて町の人々が脱出し終わるまでは持ちこたえたいが、それまでもたない!

498 :粗筋川裕一 5/7:2014/03/24(月) 21:54:18.29 ID:cZgVzjeA
『奴の質量はダンクーガの8千万倍以上よ! フィールドを広げればそれだけ長時間もたなくなるわ!
 どんなにダンクーガにパワーがあっても…支えきれない!』
静香が叫ぶと同時に、メガロプレッシャーからの砲撃でダンクーガはよろめいてしまう!

 ―メガロプレッシャー艦橋内―
『そうだ! 無駄だ! 全ては無駄なのだ! こうなってしまってはな!
 この町と共に潰されるしかないのだ!貴様らにはな!
 そう… 確かに…ひとつだけ助かる手はあったよ
 この円盤を見た瞬間に――… 町など振り返りもせず、一目散に逃げ出せば――…
 あるいはお前達だけは助かったかもしれない
 だがたった一瞬でも―― 町の住人を救おうなどと考えた為に、全てを手遅れにしてしまった
 残念だよ、ショウ お前は…もう少し… 賢いと思っていたがな」
――そう言うと、シャピロはダンクーガの最期を見届けようとシートに腰を下ろした。


一方、ショウはダンクーガのあちこちにトラブルが起きている報告を受けていた。
…どうしたらいい? どうすればこの状況を打開できる!?
必死にそう考えていると…… 大佐からの通信が入ってきた。

《何をしてやがる!ショウ! さっさと…てめえに出来る事だけをやりやがれ?
 まだひとつだけ… 手は残っているはずだぜ! それしか…ねえんなら、仕方ねえだろう!
 誰かが… 生き延びなけりゃ仕方ねえだろう…!
 未解析の“柱”のデータは獣戦機にバックアップしてある…
 …買いかぶるなって…言ったよな? だが…俺は今でもおめえ達を信じてるぜ
 きっとお前達が… 俺達の… この町の人間達の、仇を… 取ってくれるって…な》

――突如、コクピット内に走ったスパークとショックで二葉は気を失ってしまう。
静香は慌てて二葉を起こそうとするが、ショウはそれを止めた。
「起こすな! 二葉を起こすな… どうせチビには… 耐えられない…
 これより… 拡大させた…重力子フィールドを… 収束する
 ――ダンクーガ自身にだけ集中するっ!」

499 :粗筋川裕一 6/7:2014/03/24(月) 21:54:51.33 ID:HEzAS3OD
ショウの判断を聞いたユーリは血相を変えて叫ぶ!
『なんやて!? アホな! それじゃ… それじゃこの町を見捨てるっちゅうんか!?
 このまま見殺しにする言うんか!?
 この町には、女も子供も…非戦闘員もたくさんおるんや! できへん!』

『――どのみち! どのみち… 俺達の力では、もう… この町は救えない…』
ショウの苦渋の決断を聞いたユーリは、しばしショックで立ち尽くす。
「フィールドを張り続けても――… 共に潰されるだけだ…
 反撃のチャンスをつかむのには、もう… これしかない」
「せ… せやけど… せやけど!』

…やがてダンクーガは動きを止め、フィールドで自身を覆い立ち尽くす。
その周囲には、瓦礫と共に舞い上がる、すさまじい無数の無残な死体があった…。

ユーリと静香は目を閉じ、自分達の無力さを呪いながら涙ぐんでいた。
その一方、ショウは目をそむけず、真正面からその光景を目に焼き付けていた。
「忘れないぞ、お前達の姿を! お前達の苦しみを!
 俺は…けっして… 待っていろ! 今! 今必ず…!」
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70661.jpg


……ついにメガロプレッシャーは降下完了し、町は完全に潰されてしまった。
部下からの作業終了報告を聞き、シャピロはねぎらいの言葉をかけようとしたその時――!
     ――ズウゥン
爆発音と共に、メガロプレッシャー全体が大きく揺れた!
『シャ… シャピロ様… 艦底部に亀裂が!?』
シャピロは慌ててセンサーを見ると、確かに何か反応があった。
それは―――― メガロプレッシャー底部を突き破った、ダンクーガの腕だった!

500 :粗筋川裕一 7/7:2014/03/24(月) 21:55:23.57 ID:HEzAS3OD
怒りに燃えるショウ達はついに反撃に出る!
「今… 俺達が…  仇 を と っ て や る ぞ おぉぉぉっ!!!!』
――ショウの叫びと同時に、ダンクーガのフェイスガードがひび割れ…… “炎”を吐きだした!
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70662.jpg
それと同時にダンクーガは無惨にも殺された人々の仇を取るべく暴れまわる!
その猛攻に敵は防ぎきれず、シャピロもその凄まじさに戦慄していた。

《フ ハハハ ニーズヘヴゥブン シャピロ、脱出するがよい》
突如シャピロの脳内に響く声。
「う? “柱”―― ヴァルハリアン…様?」
《ハハハ 構わぬ! こうなるかもしれぬという事は、ある程度予想しておった
 面白い! 彼らもまた―――― お前と同じ、資格ある者となるやもしれぬ》

一方、ダンクーガはエンジンを破壊し、ついにメガロプレッシャーは大爆発を起こした!
そしてシャピロは脱出カプセルで上空へ逃れながら、その光景を冷や汗交じりで見下ろしていた。
「しかし? まさか? こんな事が?」


…すでに鉄くずと化したメガロプレッシャーだったが、ショウはそれでも破壊を続けていた。
『こいつ! こいつ! こいつ!  こ い つ――――っ!!!!』
怒りと悲しみをぶちまけるかのように、拾った鉄の棒で何度も何度も叩きつけるダンクーガ。
http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=70663.jpg
「もう…ええ… もう…終わったんや、ショウちゃん… もうやめてや…」
ショウの気持ちを汲み、涙混じりでショウを止めるユーリ。

「ううう… シャピロ! 許さないぞ! 貴様っ…だけはっ… 覚えていろ!
 必ず! 貴様を地獄に叩きこんでやるっ…!!』
ショウの怒りがダンクーガを通して咆哮となった。             <続く>

501 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:08:58.74 ID:???
26のうち既に12制覇か、順調なのだが…
今回はキツいな、こーいう話キライじゃないけど
しかしなんとなくVガンを連想してしまった

502 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:17:10.62 ID:???
・・・・・・・長谷川先生・・・・今回はきついです・・・・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
前半でほほえましいギャグでニヤリとしたと思ったら、後半の大虐殺・・・
今回はマジでトラウマになりました_| ̄|○lll

503 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:20:18.42 ID:???
この状況ではZOOに戻るんも危険やな
そのまま4人だけでいくんか?

504 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:20:47.01 ID:???
('A`)
状況が好転してるかと思えばここで街1つが全滅とはな…

505 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:27:31.96 ID:???
そろそろ黒騎士登場では?

506 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 22:55:38.44 ID:???
>>503
・・・・ああ!確かにこのままZOOに戻ったら同じ事になるな。
フェイスオープンしてパワーアップ?したからこのまま自分達で解析して本拠地を探すのかな

507 :マロン名無しさん:2014/03/24(月) 23:19:59.97 ID:???
人々を守るか、自らを守るか究極の選択か…
自分しか敵と戦える力が無い以上、自らを守るしかないだろうが非常に辛かっただろうな…

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